作品集123

Last-modified: 2015-07-06 (月) 18:38:16
魔法少女始めました  猫額氏
なぜかおりんりんが魔法少女になってるお話。

【作品集】123
【タイトル】魔法少女始めました
【書いた人】猫額氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281687412&log=123
【あらすじ&感想】
なぜかおりんりんが魔法少女になってるお話。テーマパークおりんりんランドはまだですか。
なんかもう原作設定とか関係NE-!とばかりに魔法少女話を突っ走ってる感じの内容だが、
ある種お約束的なネタがそこかしこでちりばめられていて、読み進める内に力技で笑わされていく。
ラストまで変なテンションで続くと思いきや最後の最後で妙にしんみりな感じになっちゃったりと、
やりたい放題やりながらもお話としてちゃんと纏めてしまっていて、悔しくも面白いと感じてしまった。

マジック燐

【作品集】123
【タイトル】魔法少女始めました
【書いた人】猫額 氏
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281687412&log=123

【あらすじ】
魔法少女お燐は戦う。平和のために!
怨霊と……主にさとりと。

【感想】
テンポが良くて非常に読みやすいです。
それぞれのキャラの特性を活かして、見事なギャグ作品が完成されています。
続かない、と明記されてるのが残念なくらいでした。

【五段階評価】★★★★☆(頼む! 続きを書いてくれ!)

【印象に残った文章抜粋】
マジック燐

退廃的逃避と幻想的狂気とあなたとわたしと世界の終わり  らすねーるさん
唐突に世界の終わりとやらが、なにやら、どうしてか訪れた。

【作品集】123
【タイトル】退廃的逃避と幻想的狂気とあなたとわたしと世界の終わり   
【書いた人】らすねーるさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281805586&log=123
【あらすじ】
唐突に世界の終わりとやらが、なにやら、どうしてか訪れた。
こいしにだ。
理由は知らない。
とにかく、世界の終わりが訪れて、訪れた。
さとりも一緒にいた。
花のじゅうたんの上にごろりと寝転がって、二人で空を見上げてた。
手を繋いでいた。
空の色はだんだん赤から青といった色彩に変わっていった。
やがて墨汁を零したみたいに黒くなていき、空気まで黒く染まり始めた。
そして、こいしは感じていた。
さとりの手が震えていることを、感じていた。

【感想】
羅生門で下人が老婆の着物をはぎ取ることを決意した瞬間だけを抜き取ったような(テーマはまるで違うが)
1シチュエーションにおける人物の心の煌めきのようなもんを、鮮やかに、味わい深く描いた作品。
そのため、物語としての完全さよりも、唐突なシチュエーションにおける、人物の戸惑いや、あっけなさ、潔さ、儚さといった雰囲気をとにかく偏重した作りになっている。
わがままを言えば、もう少し、物語に奥行きを感じさせてくれれば、味わい深くなった気がする。

【五段階評価】
★★★☆☆
THE・雰囲気SS
なんといっても売りは、こいしの一人称。
こいしというキャラクターが良く現れてて良い味を出してる。

夢の中ってそんな感じですよね、みたいな。

【作品集】123
【タイトル】退廃的逃避と幻想的狂気とあなたとわたしと世界の終わり
【書いた人】らすねーる 氏
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281805586&log=123

【あらすじ】
世界が終わった。
終わった世界の中で、こいしは何を想うのか。

【感想】
夢の中ってそんな感じですよね、みたいな。
これは賛否両論が分かれそうです。
過程をすっ飛ばしてるけれど、そのシーンのドラマは確かなもの。
しかし、これをほのぼのと言い切る作者様もすごいなと思いました。

【五段階評価】★★★☆☆(人によっては★二つ、人によっては★三つ。間を取りました)

【印象に残った文章抜粋】
喉が渇いたので太陽の光を手ですくって、一気に飲み干した。真夏の暑い空気の味がした。

魔理沙のこだわり  へたれ向日葵 氏

【作品集】123
【タイトル】魔理沙のこだわり
【書いた人】へたれ向日葵 氏
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281779381&log=123

【あらすじ】
魔理沙の家に泊まったアリス。その次の日の朝のこと。
魔理沙とアリスは食事をする。今日一日を元気にすごすために。

【感想】
ほのぼのとしていていい雰囲気でした。
朝ごはんの大切さを改めて考えさせられます。

【五段階評価】★★★☆☆(もうちょっと凝った描写が欲しかったかもしれません)

なにか気だるい昼のこと  葉月ヴァンホーテン 氏
あまりにも暑い夏の日、魔理沙と霊夢は流しそうめんを決行

【作品集】123
【タイトル】なにか気だるい昼のこと
【書いた人】葉月ヴァンホーテン 氏
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281889278&log=123

【あらすじ】
あまりにも暑い夏の日、魔理沙と霊夢は流しそうめんを決行
早苗と咲夜を交えての、幻想乙女たちによる真夏の風物詩が始まる

【感想】
料理ネタと「うまそうな」描写で知られる名匠・葉月ヴァンホーテン氏の新作
相変わらずのトリビア的美食ネタと軽妙なテンポは健在。

しかしあえて言わせていただければ葉月氏の最大の武器は躍動感ある人物描写に尽きると思う
この細やかな筆致があるからこそ、引き込まれ方が違い、読後には爽やかな幸福感がある
今回は短いですが相変わらず腹が減ること必定のSSです。

【五段階評価】★★★★☆

とにかく葉月氏ならではの「美味そう!」と思える描写力はさすがの一言。

【作品集】123
【タイトル】
なにか気だるい昼のこと
【書いた人】
葉月ヴァンホーテン氏
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281889278&log=123
【あらすじ】
あまりにも暑いある夏の日。
魔理沙と霊夢は神社にて、昼食の時間を迎えていた。
ところが、あまりの暑さに水くらいしか飲む気がしない。
そこで、何か食事だと気負わずに食べられるものはないかと考えた魔理沙は、流し素麺をやろうと思いつく。
【感想】
とにかく葉月氏ならではの「美味そう!」と思える描写力はさすがの一言。
また、シンプルな素麺を、より一層美味しく食べる方法なんかも書いてあります。
意外だと思いますが、一度お試しあれ。自分は一度試してマジではまりました。
夏バテ気味の方必見の、食欲の湧くお話です。

夢と希望が詰まっているんです  もるすあ さん
おっぱいでけぇえええええええええええええ!

【作品集】123
【タイトル】夢と希望が詰まっているんです
【書いた人】もるすあ さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281963339&log=123
【あらすじ】
おっぱいでけぇえええええええええええええ!
と、こいしは思ってしまったのだった
温泉で、いくさんの胸を見てだ
そして憧れてしまう、だって少女だもの
そして辛抱たまらなくなる、両手がワキワキしてしまう、だって少女だもの
そして飛びつく、ウフフ、ウフフフフフ

純情可憐で、ちょっとウフフな、こいしちゃんドキドキ体験記

【感想】
夢と希望こそがこの物語のテーマだ
何故、健全な少女が同性の胸部などに興味を抱くのだおかしいじゃないか
だが、大丈夫だ 夢と希望だからOKだ
これはこいしの夢と希望の物語であると同時に、我々の夢と希望の物語でもある
だから健全な少女が同性の胸部に異常な執着をしめしたとしても、なんらおかしくはない
ならば、当作品の最大の見所を語るにおいて、気取ることもは最早野暮である
当作品の最大の見所、それはまごうことなき、いくさんの胸部であり、胸部を象徴とした女性的な魅力である
女体というものへの、原初的な憧れであり、生物として当然の興味である

【五段階評価】
★★★☆☆
良くも悪くもおっぱい

「おっぱいでけえェェェ!!!」

【作品集】123

【タイトル】夢と希望が詰まっているんです
【書いた人】もるすあ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281963339&log=123
【あらすじ】
 こいしは博麗神社にある露天風呂に来ていた。
 服を脱ぎ、いざ温泉へと扉を開けたそのとき信じられないものを目撃する。
 それは無意識に声となり、口から吐き出された。

 「おっぱいでけえェェェ!!!」
 
【感想】
 とにかくおっぱいな話。
 画面を開いたときのインパクトはとにかくもの凄い。思わず後ろに誰かいないか振り返ってしまった。
 大きい胸に憧れる少女なこいし。どこか変だけどカッコイイ衣玖さん。
 珍しい組み合わせだが有りだと思える。
 衣玖さんのあのポーズの秘密が明らかになるところは神々しかった。
 おっぱいインパクトで隠れがちだが物語としても面白く、作者の味が出ていて楽しませてもらいました。
   
 こいしがおっぱい星人という設定に全く違和感がないのはなぜだろう?

【五段階評価】
 ★★★★☆(おっぱい)

~個人的お気に入り本文抜粋~
「お、おおっぱいでででけえ……」

 呟いてみる。声が震えていた。まだ意識がはっきりしていないようだ。

「おっぱいでけえェェェ!!!」

もるすあ氏の『夢と希望が詰まっているんです』はデカい
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281963339&log=123

「おっぱいでけえェェェ!!!」

それ以外はまぁどうでもいいけれど

プール開き  耳かき 氏

【作品集】123
【タイトル】プール開き
【書いた人】耳かき 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281943821&log=123

【あらすじ】
地底の夏は暑い、暑いと言えば川遊び、川と言えば河童
ヤマメとにとりのハートフルラブラブストーリー(一部嘘)

【感想】
暑くてだらけたヤマメと、熱く空回るにとりの対比が面白い。
喧嘩した子供が仲直りしたような、ほほ笑ましい気持ちになれました。
後半の涼しいシーンがもうちょっと長いと納涼って感じでよかったと思う。

【五段階評価】
おすすめ度★★★☆☆

パーフェクトメイド神綺ママ  鹿墨氏

【作品集】123
【タイトル】パーフェクトメイド神綺ママ   
【書いた人】鹿墨氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281696429&log=123
【あらすじ】
目が覚め、時計を見て飛び起きる、寝坊をした様子の夢子。
そして、そばに立っているメイド服を着た笑顔の神綺。

【感想】
魔界一家の家族の仲の睦まじさはもう定番と言えるが、それでも飽きずに読めたのは、先が気になるような短編集のような話の構成と、

それをどうまとまるかが気になったから。
そして何より皆が可愛かったから。これが全てである。
特に夢子ちゃんの可愛さは必見。にゅっ!
ただ、話を広く展開しすぎてしまったからなんとかまとめた、と言う感じは拭い去れない。
でもこの手のお話は逆にそれもいいのかもしれない
【五段階評価】
★★★☆☆(心の保養にはもってこいの作品です)

行方不明蛍&狸蛍(どうにもいいタイトルが思い浮かばないのだ)  スポポ氏

【作品集】123
【タイトル】行方不明蛍&狸蛍(どうにもいいタイトルが思い浮かばないのだ)   
【書いた人】スポポ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281972123&log=123
【あらすじ】
酷い嵐が幻想郷を襲った
人里では強風で十数軒もの家屋が損壊し、妖怪の山もあちこちで土砂崩れが起きたりした。
そんな中にとりは数ヶ月前に見つけた、「あの場所」のことが気になってしかたがなかった。
【感想】
子供の頃、秘密基地を作ったことはあるだろうか。
にとりが黙々と丸太を運ぶ様は、まるで秘密基地を作る前の下準備のようで、不意にその光景が浮かんだ。
特に、途中から二人の子供も手伝うのだが、友達と秘密基地を作る様子と重なって仕方がなかった
実際にやっていることはそれではないし、これらは主観になる。
しかし、そう錯覚させる程に情景や感情の描写が上手いのである
イワナも読んでいてとても美味しそうだった。これを読んでいた時はちょうど空腹であった私、はその時に読んだのを軽く後悔した程だ。
ネタばれになるのであまり詳しくは語れないが、直せるものとそうでないもの、それがこの物語の大きなテーマだと私は感じた
【五段階評価】
★★★★★(これぞ埋もれた良作)

一円相  ハマ氏

【作品集】123
【タイトル】一円相
【書いた人】ハマ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281972327&log=123
【あらすじ】
力とは何か。強くなるには?
「可愛い」と「強い」が矛盾なく同居する幻想郷で
魔理沙は紙とペン、白と黒の世界に「力」を書き出して分析する。
いつしか知り合いの「可愛い面々」の落書きへと形を変え、
中でも可愛く描けた霊夢の絵を眺めたとき、魔理沙は疑問を抱く。
彼女の………特徴? いや、霊夢の特徴って何だっけ?
特徴が分からないのにどうして、可愛いって思うんだろう??

【感想】
普段接しない分野な内容だったので自分にはとっつきずらかったが
読んで我が身を振り返りたくなる作品。
哲学、思想、宗教な用語が出てくるので知らない語は都度ぐぐるべし。
特に最後の禅語は意味を正確に把握する必要あり。
この禅語が書きたいがために意味から発展させて書き上げたと推測。
また、とある誤用が致命的。解釈から魔理沙の思考が始まるので
残念だけど誤字で済まないレベル。その思考の方向も少々強引な感が否めない。

心情/情景描写がきれいな感じ。読み取りやすい。
答えが出ない、壁の高さに追いつく手段を見いだせずに過ごしてたある日、
唐突に理解に至ったときの風景が脳内に再生されました。

【五段階評価】
★★☆☆☆
(好み分かれる。哲学、思想、宗教語、心象風景SS、雰囲気SSに
アレルギーがあるなら-0.5×該当数、好きなら0.5×該当数)

昔、兎は鳥だった  maruta氏
「私達兎はね、昔は鳥の仲間だったんだよ

【作品集】123
【タイトル】昔、兎は鳥だった
【作者】maruta氏
【本文容量】9.1KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1282219926&log=123

【あらすじ】
「私達兎はね、昔は鳥の仲間だったんだよ」
深夜の屋台であの兎は突拍子もなく切り出した。

【感想】
ふと漏らした一言が太古の歴史を明らかにする。
軽妙な語り口がいつしかミスティアを、読者を引き込んでいきます。
どこまでいっても深夜の与太話、ならば今宵は一羽の素兎に騙されてはいかが?

夜の屋台、てゐが語る太古の兎と鳥の関係が最後には意外な着地点に辿り着き、落語じみた面白さを感じさせてくれる作品です。

【作品集】123
【タイトル】昔、兎は鳥だった
【書いた人】maruta氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/123/1282219926
【あらすじ&感想】
夜の屋台、てゐが語る太古の兎と鳥の関係が最後には意外な着地点に辿り着き、落語じみた面白さを感じさせてくれる作品です。
とても短いのでぜひご一読ください。

鈴仙!うどん店!イナバ!!  お嬢様氏

【作品集】123
【タイトル】鈴仙!うどん店!イナバ!!
【書いた人】お嬢様氏
【長さ】30kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1282536476&log=123
【あらすじ】
アリス「うどんたべお!!」
魔理沙&霊夢「どういうことなの…」

【感想】
ハイテンションうどんSS。
うどん注文の流れ、バリエーションの基礎、
暗号のごとき掛け声の解説を折り込み、荒削りな文章ながら
グルメ漫画さながらのオーバーアクションを幻視できること請け合い。
讃岐うどんに対する愛が溢れた内容。
夕日をバックに河原で殴り合い友情を深めたかのようなラストに胸熱。
作者氏、旅行中にどんだけ通ったのようどん屋へ。

★★★☆☆(幻想郷は難しいが桃源郷(四国)への入口はいつでも開かれている)

読んでもらえなかった遺書  絹氏

【作品集】123
【タイトル】読んでもらえなかった遺書
【書いた人】絹氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1282394145&log=123
【メイン】魅魔 玄爺
【あらすじ】
もう誰も覚えてないのかもしれない。そもそも最初っからいなかったのかもしれない。
それでも、二人の存在は確かにあった。
―――――――「またね」

【感想】
魅魔様達の存在はみんなの心に残っています。
心情描写が素晴らしく綺麗で、登場人物の心が細か細かに書かれています。こっちまで泣きそうになる。
遺書を書きながら想う魅魔が、かつては世界征服を企んでいた大悪霊とは思えない、
ただただ忘却が怖い弱気な少女です。どんな強大な力を持とうが、「消える」とならば誰でも怖いんでしょうね。
静かな感動SSとしては非の打ち所が無いと思います。

【五段階評価】
★★★★★

優しい奇跡の起こし方  pys氏

【作品集】123
【タイトル】優しい奇跡の起こし方 
【書いた人】pys氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1282573150&log=123
【あらすじ】

「……なんと、優しく、残酷な選択を」(本文より)

 今日も元気にうどんげをからかうてゐ。だがある時、てゐは後ろから「だーれだ?」をしてきた輝代の手を払ってしまう。
 それからも行動に違和感の出てきたてゐを訝しみ、うどんげは永琳に相談をしたが…

【感想】
 永遠亭が非日常から優しい奇跡を経て日常に戻るお話。キャラクターが皆魅力的に描かれており、思わず感情移入してしまいます。
 特に後半のてゐとうどんげ、妖怪兎の3人での会話シーンがとても切なくて印象的でした。
 月夜に跳ねる竹林の素兎に、貴方もゆめゆめ騙されぬように。
【五段階評価】
★★★★☆(永遠亭メンバー、特にてゐとうどんげが好きなら+1)

彼女は”パーフェクトメイド”ホントにそう?  おつもつ 氏

【作品集】123
【タイトル】彼女は”パーフェクトメイド”ホントにそう?
【書いた人】おつもつ 氏
【ポイント】6190
【レート】12.19
(2010/08/27時点)
【あらすじ】
 行きつけの店の特売を逃し、瀟洒でない振る舞いを見せる咲夜。
レミリアにそれを見られそうになるも、その場を繕って共に出掛ける。
 でも、その日はペースが乱れっぱなしで……
【感想】
 二次創作ではお嬢様第一の冷酷マシンか、変態か、天然ボケとして描かれる咲夜。
しかしこの作品では、一般人らしい欲望や不安に振り回され、それを取り繕おうと必死になっている。
小さなミスはしていても、結局、それを表面化させないという、新鮮な”パーフェクト”さを味わえる作品。
 また、終盤のレミリアとパチュリーのやり取りも落ち着いていて良い感じ。
【長さ】.   ★★☆☆☆(41KB 短めの中編)
【総合評価】★★★★☆(パーフェクトな主従関係)

死んだ彼女がもう笑った  鹿路 氏
隙間妖怪に捕まったさとりは閻魔と亡霊というややこしい相席で酒を飲む。

【作品集】123
【タイトル】死んだ彼女がもう笑った
【書いた人】鹿路 氏
【ポイント】2770
【レート】13.98
(2010/08/27時点)
【あらすじ】
 山の麓の川沿いで宴会が行われている。
隙間妖怪に捕まったさとりは閻魔と亡霊というややこしい相席で酒を飲む。
【感想】
 さとり視点らしく、全体を俯瞰するかのように場と距離を置いて語られている。
賑やかな宴会のはずなのに、その騒がしさは響かず全体の雰囲気は静かという、
夜の川沿いらしい、リアリティな描写の作品。
 そして、ただの宴会SSかと思いきや、後半で急展開。
物語の所々に置かれた伏線が見事に回収されていく様は見事。
【長さ】.   ★★☆☆☆(60KB 読みごたえ有る中編)
【総合評価】★★★★☆(小ネタも良いアクセント)

まるで読み進める私がさとり妖怪にでもなってしまったかの様な。

【作品集】123
【作品名】死んだ彼女がもう笑った
【作者名】鹿路さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1282635999&log=123

【あらすじ】
自身を地上の宴会に招待した妖怪の実力者、八雲紫や上役である四季映姫に対し、
古明寺さとりは、ある意図が潜んでいるのではないかと訝しむ。
真意を探ろうとするさとりであったが――。

【感想】
まるで読み進める私がさとり妖怪にでもなってしまったかの様な。

さとりの一人称で進む文章は、とても綺麗で思惟の妙味を味わえます。
配置された伏線を物語にきちんと組み込んでいく手腕も美事。
重要な役所を担うオリジナルキャラクターの扱い方も実に巧みです。

【五段階評価】
★★★★☆
上役と酒席をともにするとかいやだよゆるしてうわあああああん!

運命の泥濘  おるふぇ さん

【タイトル】運命の泥濘 
【作者】おるふぇ さん

【あらすじ】
人間にとっての運命とは、往々にして残酷である
少なくとも、なんの力もない人間本人にとっては
幻想郷に生きる一人の無力な男 
生まれながらにして社会の敗者となり、死刑台にあがることを運命づけられたかのような彼が、最後の瞬間に望んだことは?

【感想】
ガチで文学指向しちゃってる作品
テーマに対して読者のテーゼを当てさせることで読ませるタイプ
この骨太な作風は、確かに貴重、
レミゼラブルを彷彿とはさせてくれるが…

二次創作でこれを言うのは一種のタブーだが
「これ東方でやる意味がry」「これなんて劣化レ・ミゼラブル」というのが最初に感じてしまったこと
言うのはタブーだと思うが、実際に読んだ結果として、そう感じてしまうのは、如何ともし難い
そんな細かけえこたぁいいんだよ、と広い気持ちで読みたかったが、逆にいうと細かいことでも気になってしまうという、物語自体の魅力の欠如の裏返しなのかもしれない
妖怪と人間の世界観の差異というテーマは面白いと思うんだけど、それをほとんど展開させることをせずに、小さく終わってしまってるのが残念に感じた
むしろエンディングから問題提起をしてテーマを展開していってほしかった