作品集145

Last-modified: 2016-07-09 (土) 08:31:20
春色ロマンチシズム  石動一氏

【作品集】145
【作品名】春色ロマンチシズム
【作者名】石動一氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305462224&log=145
【あらすじ】
 鶏も寝静まる黎明の頃、命蓮寺の一角において、水の弾ける音が鶏鳴に代わるように響いた。
 釣瓶を片手に頭から水を浴び、眠気覚ましの行水に興じる少女は、命蓮寺の船長さんこと村紗水蜜。
 平時であれば未だ布団の中、夢見心地に暁を覚えず、結果、不名誉と不本意を嘆いただろう村紗も、
 現状の憂いに終止符を打つべく、今朝は珍しく早起きと言う策を講じたのであった。
 冷水で眠気と身体を洗い流し、晴れやかな気分で天を仰ぐ。そのとき、視界の端に雲山が映った。
 すわ覗きかと身構える村紗。しかし雲山の視線は村紗に向かっておらず、よく観察すればその表情は驚愕の色に染まっていた。
 いつもの仏頂面からは想像も出来ない雲山の表情。何事かと、村紗は雲山の視線の先を追う。そこで見たものは―――
【感想】
 ここから感想。その前に、とりあえず船長は浴びた水を乾燥させるべき。はい、お粗末。冗談は措いといて、冗談のような話。
 なるほど、確かに春色だし、間違いなくロマンなんだろう。しかし、思い返せば精神致死ズム。或いはあなたは、果たして、然り?
 タイトルがテーマであればオチが読みどころではあるのだが、どちらかと言えば村紗の脳内寸劇が本編と信じて止まない。
 出来れば三つ目は特に克明に表記するべきだったと何故途中でやめた! そう怒号を飛ばさずにはいられないのもまた春色ロマンチシズム。
 全体的な構成は地の文と科白のバランスが良く、くどさがなければ、逆に物足りなさを感じさせることもなく、要所要所に用意されたコメディチックな描写が笑いを誘い、テンポ良く読むことが出来る。特にぬえの存在感は必見。
 結局この作品の一番の読みどころって、村紗の意外なほどの脳内乙女回路にあるのかもしれない。荒波に打ち勝つ船長も、色恋沙汰にゃあ抗えない。

文章力   ★★★★☆(上手い。水準以上だと思う。何を基準に物を言っているかなんて無粋なツッコミは許されない)
構成力   ★★★☆☆(まぁ、ありじゃないか、貴様)
読み易さ ★★★★★(ストレスを感じさせない地の文。バランスよく配置された科白。読んでいて苦がなかった)
春色度   ★★★★☆(村紗の脳内にリリー・ホワイトが異常発生中。一部ではリリー・ブラックも)
総合点   ★★★★☆(朝食片手に愉しめた。つまりはさっくり読める文量に充分満足できる内容が含まれているということ)

ハッピー・マザーズ・デイ!  芽八氏
数々の記念日から母の日という日があるということを早苗から聞いたお燐とおくう。

【作品集】145
【タイトル】ハッピー・マザーズ・デイ!
【作者】芽八氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305531057&log=145

【あらすじ】
数々の記念日から母の日という日があるということを早苗から聞いたお燐とおくう。
二人には産みの母親が今こそいないものの、母親とも呼べる存在はいた。
他の記念日よりも母の日という言葉が気に入ったお燐達は、一週間後の母の日に向けてそれぞれ準備をし始める。
お燐は順調に準備を進めていたが、おくうはちょっと悩んでいる様子。
それを見たお燐は、まだ二人が幼かった頃を思い出していた。
そして、母の日。

【感想】
読み終わりに一言、なるほどねえと思った。
お燐とおくうの過去の話は諸説あるが、今回の話は過去と上手く絡めている。
主役のお燐とおくうもさることながら、さとりやあらすじにいないこいしもそれぞれしっかりとキャラが立っている。
今更母の日とあるが、逆にこの時期に出した方が埋もれず良かったのかもしれない。
話としては比較的短いがまとまっており、読後感もほんわりとしていた。
つまりおりんくう話もっと増えろ。

【評価】★★★★☆(母の日もう終わったじゃーん、と思う前に読んでみよう

母の日の贈り物をめぐる燐と空のお話。

【作品集】145
【タイトル・作者】『ハッピー・マザーズ・デイ!』 芽八氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305531057&log=145
【あらすじ】
制御棒の調子が悪いということで守矢神社をたずねる燐と空。
そこで二人は早苗から母の日というものが一週間後にあることを知る。
主人であるさとりになにか贈ろうと考えた二人はさっそく、行動に移るのだが……。

「もう少しゆっくりしていっても構いませんのに」
 帰りがけ、そう言った早苗に、燐は頭を掻きながら、
「あんまり遅くなると、さとり様が心配するから」
 と返した。すると、早苗の残念そうな表情が、みるみる嬉しそうになった。
「お母さんの言いつけなら仕方ないですね」
(本文より抜粋)

【感想・ここが面白い・私的評価】
母の日の贈り物をめぐる燐と空のお話。ジャンルはほのぼの感動系。
あざといなぁと読み終わってまず思いました。
感動なさいと言わんばかりのエピソードにくわえて、徐々にオチへの伏線が見え隠れしてラストまでいかずに展開が読めてしまう。わかってしまうのに、それでもじんと胸にきます。
文字を読むことでその場面を想像してしまうからでしょうか。絵的な感動を引き起こすやさしい描写と間の取り方がお見事。
空はこういう無垢な子供役が本当に似合いますね。かわいいは正義と言いますが、まさに思い知らされました。
★★★★☆(読んでおきたい作品ですね)

【こんな人におすすめ】
燐と空が好きな人、
あたたかい雰囲気の話を読みたい人、におすすめです。

たんぽぽふわふわ。こいしはゆらゆら。  くるる。氏

【作品集】145

【タイトル】たんぽぽふわふわ。こいしはゆらゆら。
【作者】くるる。氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305382979&log=145

【あらすじ】
古明地こいしは妖怪たんぽぽ。色んなところを気ままに旅する。
今日は妖怪の山の守矢神社を無意識訪問。そこにいるのは青い巫女と神という名のマジシャン。
何ものにも縛られないこいしたんぽぽは、一体最後はどこにその根を生やすことになるのか。
そもそもどこに向かって、何を求めているのだろうか。

【感想】
たんぽぽとこいし。この二つに一種の共通性を感じないだろうか。
もし少しでもそう感じたなら、読んでみると良い。
不規則な動き、何を考えているか分からない、展開が予測出来ない。
でも、それがまたかわいいのだろう。
少し不思議で独特の表現力を持つこいしが好きな人におすすめしたい話である。

【評価】★★★★☆(ちょっと変だけどかわいい話

くるくる迷路  アン・シャーリー氏

【作品集】145
【タイトル】くるくる迷路
【書いた人】アン・シャーリー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305122673&log=145
【あらすじ&感想】
 フランドールの一人称。レミリアへの手紙という形で話が進んでいく。
 フランドールが内包する純粋さのようなものが、文体からよく感じられる。
 彼女に恋について自信満々に答えているのであろう魔理沙の姿も脳裏に容易く
 浮かび、両手を広げて演説をしているだろう魔理沙の事を考えると、思わず笑み
 が零れる。
 短い文章の中に込められたキャラクターたちの特徴が、フランドールの視点でよく
 描かれているように感じた。レミフラが好きならば、一読して損はない心温まる作品
 だったように思える。

博麗の祭神、霧雨魔理沙  もぐら氏
博麗霊夢の死後、博麗の巫女は霊夢の血筋の少女が代々務める世襲制となった。

【作品集】145
【タイトル】博麗の祭神、霧雨魔理沙
【書いた人】もぐら氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305716383&log=145
【あらすじ】
 博麗霊夢の死後、博麗の巫女は霊夢の血筋の少女が代々務める世襲制となった。
 その教育係となったのがかつての霊夢の相棒、霧雨魔理沙だった。魔理沙は代々の巫女に
 霊夢の面影を重ね、何人もの少女を愛するようになる。

【感想】
 つまり、人間をやめて長命を手に入れた魔理沙が霊夢の子孫とHするということで、
 読む人によっては嫌悪感を抱くと思われる。でも読むべきところはどちらかというと、
 その魔理沙の選択と行動に対してレポートしてる文や、里の人間や、慧音先生や、
 実際に愛されている巫女たちがどんな反応をしているかというところで、
 視点を変えた一人称の文章をうまく使って書きたいところをきちんと表現できていると思う。
 13kbと短いのに多くのものが詰まっていて、過剰になるところもなく、腕があると思う。
 ただ、けちをつけるとすると、まとまりすぎてて不足があるようにも思う。個人的には「魔理沙の心情を他の誰かが推測して、魔理沙が自分自身でも気づいていないようなところを指摘するパート」があればもっとよかったかな、と。
 話自体がショッキングだし、どろどろしたものなので、読む方としてはもう少し、と欲が出てくるような感じかもしれない。

【五段階評価】
★★★★☆(とはいえくどい描写を書き連ねられるよりぜんぜんいいし、文学的な感じでとても好み)

人里は博麗様に守護されていた。

【作品集】145
【タイトル・作者】『博麗の祭神、霧雨魔理沙』 もぐら氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305716383&log=145
【あらすじ】
人里は博麗様に守護されていた。おかげで人々は異変や妖怪に脅かされることなく平和に暮らしていた。
人々は博麗様のおかげで里が平穏無事であると感謝した。
博麗様、霧雨魔理沙に。

実はこの度、うちの次男坊が博麗の家へ婿入りする事が決定したんです。
本当に喜ばしい事です。身に余る光栄です。いやはや、父親になって以来最大の喜びです。
遠い将来私の子孫が……いえ、もしかしたら私の孫娘が巫女になることだって、無いわけではない。そう考えると、今から嬉しくて嬉しくて……。
平凡な人間である私も、ようやく彼女に関わる事が出来ます。恩返しができます。
博麗様……霧雨魔理沙様に気に入って頂けるような、立派な女の子が育つといいなあ。
(本文より抜粋)

【感想・ここが面白い・私的評価】
博麗様と呼ばれる霧雨魔理沙と博麗の巫女の関係を書いたお話。ジャンルは恋愛もの。
魔理沙の想いと博麗の巫女の想いが一致していないのが面白かったです。相手の歪みを正さずにそのまま受け止めている状況で、最後の台詞を言っていると思うとなんだかぞくぞくしますね。
作者の方は個人的にアイデアストーリーの上手い人だと思っています。
今回の作品もまた、アイデアストーリーのお手本のようなお話でした。何故霧雨魔理沙が博麗様と呼ばれるのかという謎から引き付け、説明をはさんで、最後に真相を明かすという安定の構成。
この話は視点をシフトさせてそれぞれの考え方の違いを楽しんでもらうという狙いがあるそうですが、確かにこれだけ捉え方に差があるのを見ると人の心というのはやはり飽きないものですね。もちろん、見ている分にはですが。
★★★★☆(読んでおきたい作品ですね)

【こんな人におすすめ】
歪んだ恋愛ものが読みたい人、
アイデアストーリーが読みたい人、におすすめです。

アリスの安楽椅子探偵  大谷屋氏

【作品集】145
【タイトル】アリスの安楽椅子探偵
【書いた人】大谷屋氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305734150&log=145
【あらすじ】
 図書館に出かけた魔理沙は、そこでパチュリーに責められた。
 続きを楽しみにしていた本を魔理沙が盗んだというのだが、
 魔理沙は友人が大切にしているものまでは盗まないと憤慨する。
 疑い晴れぬままパチュリーと喧嘩をしてしまった魔理沙は、
 憤りを誰かに聞いて貰いたくて、友人であるアリスの所へやって
 きたのであった。
【感想】
 魔理沙が悩みを話し、それを聞いたアリスが推理して解決へ促す。
 安楽椅子探偵の良い雰囲気が出ていて、クールなアリスが良かった。
 ただ惜しいのは、肉付けをせずにそのまま出してしまったかのような
 短さとブツ切りさ。
 書きたい場面のみをとりあえず書いてみた、プロットみたいな感じと
 いった方が良いかもしれない。
 場面転換にせよ流れにせよ、肉付けをしたらもっと評価も増えそう。

アリスの非日常  Ash氏

【作品集】145
【タイトル】アリスの非日常
【書いた人】Ash氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305451624&log=145
【あらすじ】
 家を無くした魔理沙が、アリスの家に泊まりに来る。
 アリスはそれをなんだかんだと文句をつけながらも、受け入れてしまうのだった。
 そうして本を取り返しに来たパチュリーに魔理沙を引き渡したアリスは、
 魅魔とともにミスティアの屋台へ行くことになった。
 そこで出会った咲夜や早苗と会話を続けていく内に、アリスは故郷を思い出す。
【感想】
 ほぼ会話文で構成されていて、出てくるキャラクターも場面転換も唐突。
 アリス総受けが好きでも、会話文から情景が解りづらいのでなんとも。
 携帯電話からの投稿ということもあり、視点の切り替え時も行間が詰まっていて
 わかりづらい。
 ようはアリスが自宅から屋台へ移動して、咲夜や早苗とのんびり会話する話
 とでもいえばいいか。
 あらすじからもわかるかもしれないが、冒頭から終わりまで一貫性がない
 というか、やっぱり唐突。
 なんにしても、作者氏に向上心はあるようなので、今後に期待したい。

理科準備室のおねーさん  tukai氏

【作品集】145
【タイトル】理科準備室のおねーさん
【書いた人】tukai氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305952215&log=145
【あらすじ】
 物理教師である八雲紫は、生徒達から「よくわからない怖い先生」と見られていた。
 彼女のネームプレートがぶら下がった理科準備室は、そんな理由から滅多に人が訪れない。
 だからこんなところに訪れるのはよほどの変人で、彼女が副担任をしているクラスの生徒、
 比那名居天子は、そんな変わり者の一人だった。
【感想】
 現代パロでゆか天。
 理科準備室という密閉された空間で、紫と天子がお弁当食べたり勉強したりイチャイチャ
 する話。
 やればできる子な天子と紫のかけ合いは楽しげで、もう少し読んでいたかった気がする。
 なんにしても短く、エピローグにでももう一声欲しかった。
 山やオチは無く、ほのぼのならそれで良いのかも知れないがもうちょっと描写があっても
 良かったと思った。けれど、ゆか天が好きなら楽しめると思う。

木綱  実里川果実氏

【作品集】145
【タイトル】木綱
【書いた人】実里川果実氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305894977&log=145
【あらすじ】
 春の日差しは、昼夜関係なく夢を見せる。
 浅い眠りの中、霊夢は網膜に強く残った新緑を捉えて、友人たちのことを思い浮かべていた。
 その緑がどうにも視界から離れてゆかず、霊夢は花屋に出かけることにする。
 一方早苗は、まったく眠気を感じていなかった。
 朝も昼も夜すらも眠気を覚えず、自分の祀る神に休めと言われる始末。そんな中、早苗は眠気
 のような、ただ視界が虚ろになっているだけのような感覚を覚えた。
 腕に結ばれたミサンガを見ながら虚ろな視界に思い浮かべるのは、霊夢の暮らす博麗神社の光景
 であった。
 合流し、二人で花屋に行った霊夢と早苗。そこには、シャボン玉を割る幽香の姿があった。
【感想】
 霊夢と早苗の、午後の一時。
 ミサンガの由来をよく知らず、切れてしまうことを怖がる霊夢。ミサンガを見ながら、切れるこ
 とを望む早苗。二人が互いの距離感を間違えながら手を取り合う姿は非常に微笑ましい。
 ツンデレなのか、ツンツンなのか、シャボン玉遊び一つにも嗜虐的に振る舞う幽香や付き合わさ
 れるリグルなど、他のキャラクターも魅力的に描かれている。
 途中の描写も思わず霊夢の眠気を貰ってしまったりと、綺麗で丁寧だった。
 レイサナが好きならば、是非一度ご覧になってはいかがだろうか。

あなたと日常  まりまりさ氏

【作品集】145
【タイトル】あなたと日常
【書いた人】まりまりさ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1306033948&log=145
【あらすじ】
 幻想郷の結界拡張。
 その軸に選ばれてしまった紅魔館は、しばらくの間外の世界で暮らすことを余儀なくされた。
 紫の手配によって二人一組で住居を得た、紅魔館の住人たち。
 その中、レミリアと咲夜は――六畳一間で純和風な生活を送っていた。
【感想】
 外の世界に出て、妖怪的に大丈夫なの?とか細けぇことはいいんだよ!なレミ咲。
 六畳一間で味噌汁を啜りながら、今日の予定を話し合うレミリアと咲夜。
 限られた予算の中でショッピングに出かけ、はしゃぎがちな咲夜をついつい甘やかして
 しまうレミリア。
 とにかくレミ咲現代デートが愛くるしく、穏やかに砂糖を吐けることだろう。

ネコ=魔理沙 ネコ≠霊夢  月空氏

【作品集】145
【タイトル】ネコ=魔理沙 ネコ≠霊夢
【書いた人】月空氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305976967&log=145
【あらすじ】
 霊夢が朝起きると、猫耳になっていた。
 面倒だったのでその日も変わらず、魔理沙とお茶を飲みながら過ごしていた。
 翌日霊夢は――猫になっていた。
【感想】
 下ネタ込みの百合が苦手な人には非推奨。
 面倒くさがり屋な霊夢と我が道を行く魔理沙がじゃれ合う話で、そこに猫という
 要素が盛り込まれている。レイマリ。
 全体的に若干淡泊なイメージが感じられたが、これで勢いがあったらそれはそれで
 妙な味付けになっていそうなので、これで丁度良いようにも思える。
 とりあえず、魔理沙は、猫は猫でも……。

美鈴対メカ美鈴  怒りの王子氏
テンポ良く進められる美鈴の成長記。

【作品集】145
【タイトル】美鈴対メカ美鈴
【書いた人】怒りの王子氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1306009224&log=145
【あらすじ】
 居眠りしたり庭園の世話をしたりと、日々のんびりと過ごしていた美鈴。
 そんな彼女は、図書館に忍び込む泥棒に気がつかないということも、しばしばあった。
 ある日、図書館に忍び込んだ魔理沙は、パチュリーの自作ポエム集を盗んでしまう。
 怒ったパチュリーはこれを撃退するために「メカ美鈴」を作り上げた。
 メカ美鈴が魔理沙を撃退したことで、美鈴は門番を首になってしまう。
 途方に暮れた美鈴は一人彷徨い歩き、そうして行き着いたのは、香霖堂だった。
 そこで美鈴は、新たな決意を抱き、メカ美鈴に挑むために紅魔館へ舞い戻るのであった――。
【感想】
 テンポ良く進められる美鈴の成長記。
 メカ美鈴ってなんぞwと思いつつ読み進めてみると、王道少年漫画チックな話だった。
 平穏な日常から困難の壁にぶつかり、そして大切な人からの言葉で覚醒する。そんな
 一連のパートをコメディテイスト込み込みで送られて、すっきりと最後まで読むことが
 できた。
 のんびり屋で情けない面もあるけれど、優しくて決めるときには決める。
 そんな少年漫画の主人公チックな美鈴が読みたい方は、覗いてみてはいかがだろうか。

もっともっと濃密に書けばこれはそれなりに化けたと思う。

「美鈴対メカ美鈴」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1306009224&log=145
正直物語としては寸胴な出来でグラマラスな部分なんかなにひとつもないけれど素直に書けていたと思う
だからこそ逆に惜しい。もっともっと濃密に書けばこれはそれなりに化けたと思う。みんなもっと時間かけろ

世の中とは常に平和と混沌の繰り返しである(キリぃ――――― by誰か  カミソリの値札 氏

【作品集】145
【タイトル】世の中とは常に平和と混沌の繰り返しである(キリぃ――――― by誰か
【書いた人】カミソリの値札 氏
【あらすじ】
 地霊殿の夜、読書をするさとりのもとにお燐がやってきて、膝の上で丸くなる。
微笑ましい地霊殿の光景だったのだが……
【感想】
 地霊殿組が織りなす、ほのぼのドタバタコメディな20KBの中編。
題名にもある通り、キャラの掛け合いは混沌。その一方で、展開は割と一本筋。
地霊殿のみんなに愛されているさとりさんは、読んでいてほのぼのとした気分になった。
愛に溢れすぎてる、糖分過多な地霊殿。さとりさんぺろぺろ。
キャラ同士の緩くて甘いやりとりを、肩の力を抜いて楽しむタイプの作品。
【文章】       ★★★☆☆
【展開】       ★★★☆☆
【総合評価】   ★★★☆☆ (★3相当。展開がストレートでサクッと軽く読める)

世界は声で満ちている  arca氏

【作品集】145
【タイトル・作者】『世界は声で満ちている』 arca氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305128155&log=145
【あらすじ】
さとりはレミリアのお茶会に呼ばれた。お互い、妹のことで苦労していた。
ふと、さとりはどこからか声を聞き取った。
『助けて下さい』『今日はどんな面白いことを起こそうかしらー』『やめてー』
フランドールを見た壁の声。レミリアの上にいる運命の女神の声。さとりが今飲もうとしているレモンティーの声。
今日は調子がいいようだとさとりは感じた。

 私も溜息が出そうです。
 はあ。
 出ました。
『さとりしゃんの溜息おいしいです』
 やめろ、葉緑素。
 草木のイメージが枯れる。
(本文より抜粋)

【感想・ここが面白い・私的評価】
さとりが姉妹に関してああだこうだと考えるお話。
割とシュールな雰囲気がありますが、最後はイイハナシダナーで終わる小品。多分。
かなり短いながらも奥行きがあるように感じるのは語りすぎずにひたすら淡々としているからでしょうか。思わせぶりとも言えますが、行間につい意味を見出したくなってしまいます。
モノの声がそれぞれ面白いながらもしっかり話の展開にも役立っているのがいいですね。
気軽に読もうと思える、そして読み終わった後にはなにか思うところができるような作品でした。
★★☆☆☆(お暇なときにいかがでしょうか)

【こんな人におすすめ】
淡々とした空気が好きな人、
ふわふわコメディが読みたい人、におすすめです

山  楔氏

【作品集】145
【タイトル・作者】『山』 楔氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305192824&log=145
【あらすじ】
里にひどく体の弱い少女がいた。生きるのに不自由な肉体であった。
彼女には長く生きられないという共通点から阿求という友人がいる。両親や近隣の住人にもいつも気遣ってもらっている。少女は里の中で恵まれていた。
だがある日少女はその恩恵を放り出し、山を登りたいと慧音に言った。

「山を登りたいだと……!?」
「はい」
 微塵も迷うことなく、少女は慧音に言った。
 無謀を通り越して不可能としか思えない言葉だった。人里の中を出歩くだけでも満足にできるとは言えない体なのだ。
 駄目だ、とほとんど反射的に慧音はさえぎった。それでも、少女は退かない。
(本文より抜粋)

【感想・ここが面白い・私的評価】
少女が慧音と共に山を登り、命の力強さを知るお話。ジャンルは少女成長譚。
タグにあるようにオリキャラ主軸ですが、慧音と阿求ほか一名がストーリーで重要な役割を担っています。
読み始めて、ああこれは自然の雄大さに触れて、生命の強さを知ることで少女は自分の病弱さを克服する、なんて話なんだなと予想していたのですが、山を登った後のあるセリフとそれからの展開に驚きました。
個人的に、この場面の盛り上がりがとても好みです。一見、冗談にしか思えないような展開でしたが、その実ぴったりとテーマにはまっているような気がしました。
前半は現状の説明に費やしていてちょっと面白みが足りないようにも思いますが、その分後半の展開では面白みが一気に味わえるように感じます。
後書きでは各キャラクターのエピソードを書いています。これには後書きで語らず本文に盛り込むべきだとする人と、後日談的な味わいで良いとする人で分かれるのではないかと思います。個人的には楽しめました。
気になったのは永琳の存在。作者さんも後書きに書いてあるように自覚しているようですが、永琳を登場させた意味がないように思います。
永琳の役割は少女の病弱さが決定的なものであり、治すことはできないと診断することです。これなら里の医者Aでも登場させて済ませてしまえばいいのではなかったのでしょうか。そんなに永琳いじめなくても……という感じ。
しかし、それ以上に山を登りきるまでの少女の決死の描写、そしてその後の展開は魅力的です。実に素敵なお話でした。
★★★☆☆(なにか読みたいときにぜひ)

【こんな人におすすめ】
少女の成長譚が読みたい人、
ハッピーエンドが好きな人、におすすめです。

こ目いじ製菓  oblivion氏

【作品集】145
【タイトル・作者】『こ目いじ製菓』 oblivion氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305299795&log=145
【あらすじ】
こいしから突然、プレゼントを渡されたさとり。
中身はグーパンか毒霧かとドッキリを覚悟して中を開けると、そこには三つの丸形と、ハート形のものが二つ。
チョコレートだった。

「ちゃんと意味があるんだよ。あのね、ピンクのハートはね、お姉ちゃんなの。苺丸ごと入り」
「あら」
 私はその一言で真剣になった。こいしの言葉は、私にとって重大な意味を持っていた。
「白いほうが、わたしね。こっちはスナック入り」
「間にある、黒い三つは?」
「それはサトリよ」
(本文より抜粋)

【感想・ここが面白い・私的評価】
こいしがさとりにチョコレートを贈るお話。5月14日こいしの日記念SS。
ジャンルはちゅっちゅと言えるほど甘いものではない、苦い味わいの恋愛ものです。
作中ではさとりがチョコレートの食べる順、色、形、味を通して自分とこいしについて語ります。こういうある出来事から自分の気持ちを見直して受け止めるといった話はさとりにはよく合うように思います。
また、こいしがはっちゃけてる話はよく見ますが、この話ではさとりも割と自由なキャラクターでなんだか新鮮でした。綺麗な包装紙をびりびりに破くさとりはなんだか簡単に想像できたりして、案外ぴったりはまっているものなんだなとも思いましたが。どこかとぼけた言い回しもよく似合ってます。
描写も率直にせず、遠まわしに言うような表現であるため、この話はチョコレートのようにじっくりと舐めるように味わうのがいいでしょう。その味を苦すぎると感じるか、ほのかに甘いと感じるかは人それぞれといったところですね。
★★★☆☆(なにか読みたいときにぜひ)

【こんな人におすすめ】
古明地姉妹が好きな人、
素直でない恋愛を楽しみたい人、におすすめです。

旧都怪奇録「幸せになる権利」  ごまポン氏

【作品集】145
【タイトル・作者】『旧都怪奇録「幸せになる権利」』 ごまポン氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305310447&log=145
【あらすじ】
地底世界の中心、旧都では妖怪の無差別連続失踪事件が起きていた。
鬼を総動員させ、覚り妖怪にも協力を要請して捜査する勇儀だが、犯人の見当はまったくつけられずにいた。
そして、被害者の数が三十にまで到達したところで犯行はピタリと止んだ。町では事件は一応解決したと解釈したが、この結末に納得できない勇儀は単身捜査を続けることにした。
一方、指導者である聖を救うべく村紗、一輪とともに旧都に身をよせていたナズーリンは、一連の事件の捜査をまだ勇儀が続けていることを知り、「ここで鬼に貸しを作ることができれば、聖の救出も前進するかもしれない」と考え、捜査に乗り出した。

「だからこそ、私達はこの事件に全力で当たるべきなのだ。貸し、貸しだぞ。上手く行けば、船の封印だって解いて貰えるかもしれない。いや、そうでなくても、こうやって信頼を稼いでいけば色々と捗る事は間違いない。既に、手の者は町へと放ってある。鬼どもは単細胞だからな、奴らに解けない事も私になら解けるんだ。そして、そしてあわよくば、私の店を。奴ら探し物屋だと思ってるんじゃないか私の店を、失せ物探し以外の依頼が来る有名事務所へと変貌させるんだ!」
(本文より抜粋)

【感想・ここが面白い・私的評価】
ナズーリンが地底で起きた妖怪の失踪事件に挑むお話。
話の内容についての感想はネタバレになるので、ストーリーにはあまり触れずに書きます。
サスペンス色が強く、ミステリ要素はあまりない。誰が犯人なのか、犯行の理由は何なのかと読み手が考えるより、事件の緊迫した雰囲気を楽しむための作品だと思います。
タグにもあるようにメインは探偵役のナズーリン。勇儀の立ち位置は刑事のものでしたね。ヤマメはそのお手伝い。それぞれのキャラクターもよく書かれていて、読んでいて非常に楽しかったです。
また、犯行の動機やその手口も妖怪らしい異常性であり、平凡でないのがまた嬉しいですね。らしさが感じられるので。
場面がころころ変わるので読みづらさも多少はありましたが、その分展開が早く、事件ものなのにスピード感を味わえました。そのおかげで長くはありますが、一気に読めるものだと思います。
ただ、個人的には事件ものはもっと大人数を巻き込んで二転三転する、といったものが好みなので若干物足りなさはありました。犯人を追い詰めてから解決までが短いのも手伝っているのかもしれません。ちょっとスマートに解決しすぎたという印象もあったりします。
★★★☆☆(なにか読みたいときにぜひ)

【こんな人におすすめ】
サスペンスものが読みたい人、
したたかなナズーリンが見たい人、におすすめです。

霧雨魔理沙は知りたくない ~七色の人形遣いの七~  I・B 氏

【作品集】145
【タイトル】霧雨魔理沙は知りたくない ~七色の人形遣いの七~
【書いた人】I・B 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305243249&log=145
【あらすじ】
最近、魔理沙は努力で打ち破れるかどうか非常に微妙な、悩みを抱えていた。
 巷で有名な、“七色の人形遣い”と呼ばれる少女。
 “アリス・マーガトロイド”についてのことだった。
これは私とアリスの非常識な一週間を塗り替えた、はた迷惑な一幕の物語である。

【感想】
月、火、水、木、金、土、日と多重人格者の様に性格の変わるアリス。
なぜ?アリスは多重人格者なのか?もし、そうなら、誰が主人格なのか?

それぞれと魔理沙の関係がしっかり描かれており、アリスの各設定も十分理解出来る。
魔理沙についても、原作設定を生かした描写が複数あり、いい表現だと思う。
霊夢に対するアリスの言葉も的確で、魔理沙に対する態度もアリスらしいと感じた。

【五段階評価】
★★★★☆ おすすめ

霧雨魔理沙は見たくない ~図書館司書の秘密のアレ~  I・B 氏

【作品集】145
【タイトル】霧雨魔理沙は見たくない ~図書館司書の秘密のアレ~
【書いた人】I・B 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305809068&log=145
【あらすじ】
 借りていた魔導書を汚してしまった魔理沙は

「ねぇ魔理沙、お願いがあるんだけど」
「噂が特別多いところに、何が潜んでいるのか?それを見てきて欲しいのよ」
「だから二人で調べてきてちょうだい。噂の発信地、悪魔の館――“紅魔館”へ」

こうして私は、(水曜日の)アリスと二人で紅魔館を目指すことになった。
 そう、もっとも多くの噂を内包する、悪魔の館へと――。

【感想】
水曜日のアリスの優しさがすごいです。
なぜ、紅魔館は噂が多いのかがすごいぶっとんだ理由でびっくりします。
作者はそっちの趣味でもあるのでしょうか?(爆)
ギャグもシリアスもいける文才を感じます。そして、アリスが紅魔館に行かせた理由も
噂が気になったなんて陳腐なものじゃないのも流石。

【五段階評価】
★★★★☆ 

幽谷響子のサディスティックヤッホー  KASA 氏

【作品集】145
【タイトル】 幽谷響子のサディスティックヤッホー
【書いた人】KASA 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1305044669&log=145
【あらすじ】
「ぎゃ~て~♪ ぎゃ~て~♪ あなたの想いを今日もぎゃ~て~♪」
 皆の想いを山彦にのせて幻想郷の空に歌う――山彦伝心サービスをはじめてからというもの、多くの人妖達との縁を得ることができた。
 そして今日もまた、想いをかかえた子羊が彼女の助けを求め――やってきた。
 ――時にはとっても危険な狼だってやってくる。
 それでも、自分は幽谷響だ。途中で山彦を止めることはできない。気持ちを託された大切な山彦なのだから!

【感想】
既にこのスレ民には周知のKASA氏だが、一番のお気に入りなのでレビュー。
ただし、言うまでもなく百合作品(ちゅっちゅ要素含む)なのでご注意下さい。
最初の幽香×響子からそっちの世界に入ってしまっているのが流石w
アリス×響子は姉妹のような雰囲気で話が展開される。
お約束の響子の山彦パートはにともみのもひどかったがこれはひどいw
ドSとか通り越して病気です。人は選ぶ内容。私は一種のギャグとして、受け入れました。
純粋にはこれは受け止められない・・・。序盤の幽香の独白もちょっとw
最後にアリスが怒ったからといって、グリモワールを開いたのは原作信者の自分には蛇足だった。

【五段階評価】
★★★★★ 
誰にでもとは云えないが、幽アリどちらかのファン又はカップリング好きならおすすめ。

とうふ谷早苗  おつもつ 氏

【作品集】145
【タイトル】とうふ谷早苗
【書いた人】おつもつ 氏
【長さ】■□□□□ (15KB 短編)
【あらすじ】
 湯豆腐が食べたい。
秋の終焉を感じて衝動的にそう思った霊夢は人里唯一の豆腐屋に駆け込む。
【感想】
 こんな豆腐屋が近くにあったら是非とも通いたい。
霊夢と豆腐屋の主人の豆腐に対する情熱が物凄い作品。
二次創作における霊夢ってどうしてここまで食べ物に対して熱いんだろうか。
そして、豆腐に対して激しく燃える霊夢、普通に買い物に来ただけの早苗、
静かに情熱を注ぎ、商品に誇りを持つ主人と、三人のキャラが良い感じに立ってる。
【文章】       ★★★★☆
【展開】       ★★★☆☆
【総合評価】   ★★★★☆ (読み終わったら美味しい豆腐が食べたくなること確実)

幻想郷リーグ(シリーズ物)  何かの尻尾氏

【作品集】145(一話)
【タイトル】幻想郷リーグ(シリーズ物)
【書いた人】何かの尻尾氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/145/1305820877
【あらすじ&感想】
数年前から幻想郷では野球が流行り始め、リーグ戦も開催されるようになった。
そんな中、レミリア率いる紅魔館デビルレッツは常にBクラスと言う低迷を続けていたが、ドラフトやFAの解禁をきっかけにチーム補強、優勝を目指して動き出す。
紅魔館デビルレッツは、キャプテンレミリアは一体どんなドラマを生み出すのか。

スポーツ物(野球)。
超人野球では無く、まともな野球物である。
選手ごとに成績もちゃんと設定されており、防御率や打率が生々しい。
と言っても、さすがに妖怪なので殿堂入りレベル、メジャー級の選手も多いが(例:フランが乱調癖・四球病持ちであるものの平均球速150超えで完投まで投げられる肩、体力である等)、概ね現実でも有りえる選手である。
ドラフトにおける選手達のドラマやスランプ、チームに貢献しているかなどの懊悩など、スポ根に必要な物は一通り押さえている。
個人的にはルナサのスランプのエピソードと、リーグ低迷時のミスティアのエピソードが好き。
欠点は完結していない事。
リーグが終盤まで描かれているだけに惜しい。
ラストの3戦で全勝すればリーグ優勝に手が届く、と言う場面で途切れているので余計に惜しい。

【五段階評価】
★★★☆☆(普通の作品だが野球を楽しめるなら★4)