シナリオ/世界移動シナリオ-銀河大戦争編のイベント。
主人公が虚空の使者で、この銀河を救うと発生。
この世界での戦いは終わった。
名残は惜しいが、後の事は、この世界の者達に任せるべきだ。
そう判断して、主人公は10年前と同様、誰にも何も告げず、この世界から去る事にした。
「あらあら、世界を救うだけ救ってそのまま去ろうとするなんて、つれないですわね」
…あんたか。自分の世界に帰ったんじゃなかったのか?
「まあ、そう仰らずに。私は貴方にお礼が言いたいという方々を連れてきただけですわ」
そう言うと、紫は主人公の仲間達をスキマから出した
- 条件なし・αナンバーズ
紫がスキマから出したのはαナンバーズの面々だった。
…驚いたな。仕事の方はいいのか?
「ああ、何かあればシャアから連絡が来るようになっている。それより、今回も君には世話になった。皆を代表して、俺達が礼を言わせてもらうよ」
「あなたがこの地球と銀河を救った事、私達は忘れませんわ」
「出来れば、ずっとこの世界にいてほしいけど……」
済まない、天子。それは出来ない。それが、俺の使命だからだ。
「全く風の様な奴だな、お前はよ!」
「…一つ聞かせてくれないか?何故君は俺達にここまで手を貸してくれたんだ?」
アムロの問いに俺は答えた。
「……αナンバーズの仲間達を守って欲しい。…それが俺に虚空の使者の使命を託した男の頼みだったからだ」
「そうか……ありがとう。また、会えるのか?」
「…この世界に、どうしようもない危機が舞い降りるのであれば」
「……ならば、こう言うべきだろうな。君がまたこの世界に来る事がないよう、この世界は俺達が守る」
- 早苗とミズチが再会して、2人の好感度が最大かつ元の世界での虚空の使者のヒロインが早苗の場合
紫がスキマから出したのは早苗とミズチだった。
…君達か。新しい生活の方は大丈夫なのか?
「ええ、周りの方々も良くしてくれますし…お仕事の方も、ブロリーさんからまたアイドルとして再デビューしないかって声がかかっているんです」
そうか。あいつのプロデュースなら、問題はないさ。それを見れないのは残念だけど。
「あの…主人公さんには今回も何から何までお世話になって、本当にありがとうございます」
気にするな。どの世界であれ、君の悲しむ姿を見たくはなかった……それだけだ。
「…主人公さん、本当に行っちゃうの?」
今にも泣きそうな顔で、ミズチが問いかける。
ああ、これが俺の仕事だからな…
「ほら、ミズチ…主人公さんに言いたい事があったんでしょう?」
「うん……短い間だったけど、僕、本当のお父さんが出来たみたいで嬉しかったよ」
そうか……ありがとう、ミズチ。俺もそう言ってもらえて嬉しいよ。
「……お父さんって、呼んでもいい?」
ああ、もちろんだ。
「お父さん……お父さぁん!」
ミズチ…父さんとの約束だ。早苗を……母さんを、守ってくれ。父さんの分まで…
「うん、約束する…約束するよ!」
幸せに、暮らすんだぞ……ミズチ。
「主人公さん…本当に、本当にありがとうございます!」
「さよなら、お父さん!」
さよなら、極めて近く、限りなく遠い世界の……俺の大切な人達…。
「全く、いくら使命だからと言って好き好んでよその世界を救うなんて、物好きな方ですこと」
自分で決めた道だ。後悔はない。
「…ですが、イデやレイムが並行世界から消えた今、貴方の戦いが終わる日も、そう遠くはないかもしれませんね」
……だと良いが。そろそろ待ちくたびれてる頃合いだろうしな。
「ふふっ…では、私もここで失礼します。貴方の戦いが、よい形で終わる事を願いますわ」
ああ、あんたも、元気でな。
「もし愛しの彼女に忘れ去られたら、幻想郷はいつでも大歓迎ですわよ」
一言多い。さっさと帰れ。
「はいはい、ではごきげんよう」
……さて、俺も行くとしよう。次の戦いへ。いつか帰るべき場所に、帰るために。