イベント/お茶会-リンクス戦争回想

Last-modified: 2013-10-15 (火) 14:09:02

世界移動シナリオ-ARMORED CORE Paradise of Stain編のイベント

お茶会-リンクス戦争回想

 
 
Θ
 
COLLARED
No.202698-887435A
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01-0248 KITANAI NIJYA
01-2222 KOTIYA SANAE
01-0495 FRANDRE SCARLET
01-0000 N O
01-0M03 YEARNER S TATIBANA
01-9871 DARIO EMPIO
 
01-6652 LILIUM WOLCOTT
 
......
 
 

[Yearner S Tatibana]
……リンクス戦争の話?

 

[Lilium Wolcott]
はい、私たちが実際に聞き及んでいる情報は
企業連からの検閲を通されたものが主となっております

 

……ですが、私は知りたいのです
あの戦争で、本当は何があったのかを

 

[Frandre Scarlet]
何があったか、ですか……

 

[N O]
………

 

[Kitanai Ninjya]
…………

 

[Kotiya Sanae]
……私達は構いません
しかし、条件があります

 

……あの戦争の事実を聞いて、
『何の為に戦うのか』を考えてみてください

 

[Lilium Wolcott]

承知しました

 

[Kitanai Ninjya]
……俺からも一つ

 

これからここで話したことは他言無用だ
さもなくば、貴様の身が保証できん

 

聞かないというのならば
貴様はしばらく出ていろ、野心家

 

[Dario Empio]
俺がここを出ていくと?
貴様らが知っていて、俺が知らないというのが気に入らん

 

言え、あの戦争で何があったかを

 

[Yearner S Tatibana]
……わかった
我々の中で纏めた推論も交じってはいるが、語ろう

 

……『リンクス戦争』、
そしてその末に起こった『DRAK戦役』について

 
 
 

[Kitanai Ninjya]
……おい、野心家
お前はあの戦争についてどこまで知っている

 

[Dario Empio]
……勃発は今から大体10年前、か
戦争に関する資料は戦役のものと比べて多く残っている
『リンクス戦争』と言う定義でいうのならば、
アナトリアの傭兵によるBFF本社・クイーンズランス撃沈より

 

しかし、そのような世界大戦の様相を見せる流れは3つの過程で説明できる
1つ、『ローゼンタール系オーメルとレイレナード系アクアビットによるコジマ技術にまつわる潜在的対立の波及』
2つ、『オーメルのコジマ技術を頼るGAとアクアビットの技術を頼るGAEによるGAグループ内部分裂の顕現』
3つ、『GAによるGAEハイダ工廠粛正、それによるアクアビットの報復攻撃による企業間直接戦闘の発生』
これによって、表面上はGA陣営とレイレナード陣営、
実態はオーメルとレイレナードによる世界規模の企業間戦争が勃発し、
先のBFF本社襲撃により過激化、度重なるネクストによる本社奇襲と大型兵器による侵攻戦が繰り広げられ
最終的にはレイレナード陣営の壊滅により、GA・オーメル陣営の勝利に終わった

 

これまでの『企業間戦闘』までか、
それに続いて勃発した『DRAK戦役』を包括して『リンクス戦争』とする場合もある

 

[Kitanai Ninjya]
そんなところだ、野心家
余計な説明をせずに済んだ

 

[Dario Empio]
最低限の情報くらいは頭に入れている
そして、ここにいる連中が挙げた手柄に関しては大方聞き及んでいる

 

……そこにいる野良猫を除いてな

 

[Frandre Scarlet]
そうですね
当時は静観を決め込みました
安定が必要な時期でしたから

 

[Dario Empio]
……チッ、あの最悪の反動勢力の残党を2人も抱え込んでよく言う

 

[Frandre Scarlet]
では、責や咎でも押しつけますか?
貴方の後ろ楯も喜んで賛同するでしょう

 

[Dario Empio]

 

……いや、いい

 

[Frandre Scarlet]
……
では、続きをどうぞ

 

[Dario Empio]
……貴様らが挙げた功績について並べると、だ

 

No.1、ベルリオーズを中心としていたレイレナードの精鋭部隊を殲滅して見せた『破壊天使』
あの戦争で疲弊したGA唯一の生き残り『最高の古兵』、戦果は本社防衛とGAの唯一の生き残りであること自体
BFFのGA傘下参入を成し遂げた雄、復興の先駆け『ダディ・ヤーナー』、戦果はエヌ・オーと同じに加え、レーセン・U・イナバの保護
新戦力でありながら戦役を生き抜いた『巫女』、戦果は本社防衛、DRAK主力『先代』博麗霊夢の撃破
そして、同じく新戦力ながらリンクス戦争後期とDARK戦役で目覚ましい戦果を挙げた『DRAK戦役の英雄』、
戦果は破壊天使と同じ手柄、レイレナード精鋭により壊滅状態であった本社防衛と実質単機でのDRAK本隊の撃破

 

[Kotiya Sanae]
……その称号はやはりついて回りますか

 

[Kitanai Ninjya]
……その『英雄』って言葉にはあまりいい覚えはねェ
所詮は老人共が付けたタグだ、片翼の奴も同じことを言っていただろう?

 

あれは『リンクス戦争』が生んだ『勝者なき戦い』だった
俺らに『英雄』って首輪がつけられたあの争いはな

 
 
 

[Yearner S Tatibana]
あの戦争に次いで起きた戦役は複雑なものだった

 

事の発端はリンクス戦争後期に起こり戦争の早期終結を促した、
政治的・個人的理由による現オーメル・旧レイレナード系で発生したリンクスの出放から始まる

 

その出放したリンクスの多数が秘密裏に見限った企業の力に左右されづらいアナトリアに集い、結束つつあった
それが武装勢力『DRAK』の前身だった、と思われる。……あくまで我々が情報を提供し合いまとめたは話ではあるがな

 

[Lilium Wolcott]
……疑問なのですが
何故、資本もない彼らが13機ものネクストを動かすことができたのでしょうか?

 

[N O]
それは企業の業によるものだ

 

戦局がGA・オーメル側に傾くと共に、勝利者側になろうとしていたGA陣営は
戦後の経済活動の安定と出放したリンクスという不安定要素の蜂起を恐れ、
明確な勝利者たるGA、その盟友ローゼンタール、早期に戦線を離脱したインテリオルを中心に、
彼らは秘密裏に現・統治企業連盟『企業連』の前身『企業連合』を結成しつつあった

 

[N O]
だが、その裏で彼らは暗躍していた
各々の企業が前の戦争で疲弊し、その上で失った重要な人材を再び手元に戻すために、
あるいは、リンクス戦争後の優位を得るため、出放した彼らを自陣に引き込むために、物資・資本の提供を行っていた

 

更には『DRAK』の主力となっていたBFFの『ブルーゲイル』・レオーネの『シュライン・メイデン』から見るに、
奴らが討ち果たした、あるいは吸収したと思っていたレイレナード陣営残党の合流・支援もあったと見ていいだろう

 

その結果、事態の複雑化を招き、彼等の下には膨大な物資・資本が集中しつつあった

 

……そして、その中で彼らは最悪の悪手を引いた。
歪んだ形であれ平穏を望むが為に、そしてあまりにも『イレギュラー』な存在を恐れたが為に

 

[Kitanai Ninjya]
……あの戦争で圧倒的な存在、
あまりにもイレギュラーな存在であった二人

 

奴らの中心人物『アナトリアの傭兵』
オーメルの影響力が強い『アスピナの傭兵』
その共倒れを狙ったアナトリア襲撃

 

英雄であると共に味方にすら怖れられた二人の幕を引こうとした策謀

 

……これが、あの老害共が引いた最悪の悪手だ

 

[Kotiya Sanae]
その後、この襲撃によるアナトリア崩壊をきっかけにして、
繋がれる首輪の無い山猫達は、一斉にかつての飼い主に牙を剥いた

 

……それが、勝者なき争い『DRAK戦役』の始まりです