イベント/お茶会-DRAK戦役回想

Last-modified: 2013-10-20 (日) 23:37:39

世界移動シナリオ-ARMORED CORE Paradise of Stain編のイベント


お茶会-DRAK戦役回想

 
 
Θ
 
COLLARED
No.202698-887435A
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 
01-0248 KITANAI NIJYA
01-2222 KOTIYA SANAE
01-0495 FRANDRE SCARLET
01-0000 N O
01-0M03 YEARNER S TATIBANA
01-9871 DARIO EMPIO
 
01-6652 LILIUM WOLCOTT
 
......
 
 

[Lilium Wolcott]
リンクス戦争末期に勃発したDRAK戦役。
その勃発時期ははっきりとしませんが13機のネクストを中心に反企業体制勢力が合流した非正規武装勢力・DRAKと
戦争後の秩序安定のために設立された統治企業連合の前身・企業連合との間に行われた戦闘を指します。

 

[Dario Empio]
先に示した通り、奴らの戦力は企業に離反した輩で構成されていた。

 

GAの『ブレイジングスター』、オーメルの『サウザウンドナイブズ』、
イクバールの『ミッシングパープル』と『シナツヒコ』、レイレナードの『スプリットブロッサム』、
レオーネの『シュライン・メイデン』と『ナイトバード』、メリエスの『パラケルスス』。
さらにオーメルから1、レイレナードから1、BFFから2の出所不明に加え、あの傭兵を含む13機。

 

これらを中心として集まった反体制勢力を加えた
パックス・エコノミカにおける史上最大規模のテロリスト集団が『DRAK』だったわけだ。

 

[Yearner S Tatibana]
BFFの2機はリンクス戦争時の非正規戦力の『ブルーゲイル』と調整中に出放した『ルナティック』、
レイレナードは同じく非正規戦力である『ネームレス』だ。

 

いずれもリンクス戦争末期に連絡が取れなくなり、
……そして、あの戦役の勃発と共に銃口を向けあうことになった。

 

[Kitanai Ninjya]
オーメルに関しては俺も知らん。

 

貴様がいくら探しても出て来はしないだろう。よりにもよって対ネクスト主力だった奴だ。
あいつらが自分たちに都合の悪いものを残してる訳がねェ。

 

[Lilium Wolcott]
……彼らに関しては伝え聞くことは多くあれども、
あの戦役に関してはリンクス戦争を上回る混乱と企業連による規制により
得られる情報は限られています。

 

だからこそ、リリウムは、あの戦いを生き抜いた皆様に伺いたいのです。
あの戦いは何のためにあったのか、その戦いの向こうに何があったのかを。

 

[Kitanai Ninjya]
……あの戦いは下らん茶番だ。
それでも聞きたいか?

 

[Dario Empio]
上等な争いなんぞあるわけないだろうが。
もう一度言う。言え、なにがあったのか、全てをだ。

 

[N O]
…彼の反体制勢力の行動理念は現体制への革命『パックス・エコノミカの打破』
パックス・エコノミカと宣う厳格な支配体制、その支配者たる企業間戦争による世界の疲弊
頽廃の色が見えていた世界において、この言葉は人々を引き寄せ
そしてそれを行おうという彼らの力もとても強大なものだった。

 

これを受け反企業勢力のみならず、複数のコロニー、果ては一部の企業の者までもが賛同の声を上げた
それは彼らの掲げた大義が久しく聞く事の無かった、直情的であまりにも人間的な言葉だったがゆえに

 

しかし、彼らのその大義は果たされることはなかった。

 

[Kotiya Sanae]
……その最たる原因は彼らの掲げた理想が
結局は具体的な目標の定まらない煽動の言葉に近しいものに過ぎなかったから

 

[Kitanai Ninjya]
元は『たった13人の人間』の突発的原因のせいで起きた直情的な反乱をきっかけとし、
奴らにはその反乱の目的を完終した『後』のビジョンが全くなかった。

 

たった一人の意志を世に罷り通せるだけ力、
『ネクスト』を持つ『リンクス』による個人的動機の反動だ、そりゃあ人間的に見える。
だがな、ンな直情的で惰弱な意志だけで世界をよくできるのならば苦労はしねぇ。

 

[Yearner S Tatibana]
詰まる所、彼らが目標としたことは『支配体制の打破』のみ。

 

その聞く事の出来なかった言葉と見る事の無かった力によって集まったのは、
甘美で勇壮な煽動に惹かれた、目標は同じでも目的は異なる烏合の衆に近しい輩。
専横の阻止を望んだ者、支配体制の打破を望んだ者、個人的な目的のための力を望んだ者。

 

辛辣な言い方をするならば理想はあれども、
それは理想に終わる惰弱な発想止まりのものに過ぎなかった。

 

そして、彼らがしたことは大まかに3つ
世界各地での『企業戦力の撃破』、
ここにいる者たちで阻止された『本社襲撃』、
その後行われたが忍者が阻止した『大規模コジマプラントの制圧』。

 

[Kitanai Ninjya]
帰着点の無い革命ってのは今あるものをただ打ち壊すだけで碌なことになりはしない
その末路は理想を成就するまで続く粛清、そして熱の失せた革命の空中分解

 

奴らは支配者の手足を削り取って断頭台に掛けようとするも、それが詰まれば心臓に銃口を押し付けた。
結局のところ、ただ力のままに今あるものを破壊するためだけに暴れまわったにすぎねェってこった。

 

[Kotiya Sanae]
けれども、今ある全てを壊してしまっても構わない。
……人々がそう思えるほどにリンクス戦争というのは悲惨なものでした。

 

しかし、体制を打ち壊すことなく、その勢力は衰退してゆきました。
何故だと思います?リリウムさん。

 

[Lilium Wolcott]
……あの戦役によってもたらされたのは、
リンクス戦争によって疲弊した世界のさらなる頽廃。

 

それによって彼らに煽動されていた人々は
『変革』よりも『安定』を望むようになったから、でしょうか。
彼のフランス革命のごとく。

 

[Yearner S Tatibana]
正解だ。
疲弊してゆく世界、目標を持たない理想。
彼らの煽動は次第にその意義と価値、その魅力を無くしてゆき、
人々は先の見えない闘争が続く『変革』よりも、
明瞭な『安定』を望んでゆくようになった

 

阻まれる本社襲撃、日に日に離れてゆく人心、
彼らはゆっくりと追い詰められ、また自らが戦う意味を奪われていった

 

そして、『変革』のための企業本社の襲撃を止め、唐突に暴挙のような行動を起こす

 

[Dario Empio]
……トップランカーが妨害したコジマプラントの占拠、か

 

戦闘の長期化と戦局の悪化によりプラントを盾にした陽動作戦を行おうとしたが、
プラントのひとつを暴発させ、貴様を筆頭にした大規模部隊により磨り潰したと聞く

 

だが傭兵・乙女といった主力を集中させて陽動としたとするならアレは悪手だ
奴らには他に目的があったんだろう、英雄

 

[Kitanai Ninjya]
……正解だ、野心家
百合の嬢、今まで疑問に思わなかったか?

 

企業の力を削いで本社奇襲すらできる段階で
実際に幾度も企業壊滅を成そうとしていた奴らが
なぜ、あの段階で最精鋭部隊を割いてあそこを占拠したのか

 

[Kitanai Ninjya]
企業連は伏せているが
奴らは老人共に『ある要求』をしていた

 

……『自分達による自治・独立を認めろ』、とな

 

それを俺が 叩き潰した

 

[Lilium Wolcott]
………

 

[Dario Empio]
……ハッ、世界を焼き尽くした革命家気取り共が都合のいいことをほざいたものだ。

 

[Kitanai Ninjya]
その後、あの要求を破却され、戦況は覆ることなく『DRAK』は次第に自壊、
戦役は具体的な終わりを迎えることなく、沈静化していった。

 

主な構成員の行方はランク9・20、独立勢力の3人、タチバナの部下以外、7人の行方は知れねェ。
企業の子飼いに戻ったか、いずこへ雲隠れしたか、あるいは自害して果てたか。
だが……

 

………チッ、興がのらねェ。
おい、巫女、続きを言ってやれ。

 

[Kotiya Sanae]
……けれども忍者さんが阻んだその要求は、
あの傭兵とあの理念に最後まで付いていった人達が
DRAK戦役の後に何とか実現しました。

 

それがあの『ラインアーク』の前身だそうです。

 

[Dario Empio]
………チッ、クソが

 

[Lilium Wolcott]
………

 

[Kitanai Ninjya]
……奴らは世界中に再び戦火を放ちながらも、
それなりの形で『理想』という『答え』を実現してのけた
……だが、俺らが死に物狂いで戦い抜き、
そして焼き尽くされた世界が選んだ『答え』があの腐りかけた揺り籠(ク レ イ ド ル)だ。

 

……クククッ、とんだ茶番だ

 

[Frandre Scarlet]
……その戦乱のさなか、独立武装として立ち上がった身としては
あれは起こるべきして起こったものと思っています

 

企業による支配によりあらゆる不条理が罷り通る歪んだ世界において
人が人であるならば、その不条理に抗わねばならないのだから

 

[Dario Empio]
……それを贖宥状にアレを許せというのか?

 

……笑わせるな
貴様らが踊らされた老人共のふざけた戯れも
奴らの間抜けな革命ごっこも結局は同じだろうが

 

[Kitanai Ninjya]
………ッ

 

[Kotiya Sanae]
……それは、その戯れに意義を見出して
戦っていた私達への侮辱ですか?

 

[Frandre Scarlet]
……口を慎め
弁えない小僧が

 

[Dario Empio]
……いくら綺麗事を並べようが下らねぇんだよ

 

貴様らや奴らがふりまいた戦火と汚染に怯えて
コロニーの隅で惨めに震えていたガキからすればな……!

 

[Kotiya Sanae]
……!

 

[Frandre Scarlet]
………

 

[Kitanai Ninjya]
……野心家、口を慎め
巫女も、吸血鬼も、頭を冷やせ

 

……今更、どうにもならん事だ
面倒は御免だ

 
 
 
 

[Lilium Wolcott]
……その戦いには、叔父上や伯母上、ダディ・ヤーナーや
皆様が戦い抜いた争いには、意味は、答えはあったのでしょうか

 

[Yearner S Tatibana]
あの2度の争いの後の世界に残されたのは焼き尽くされた大地だけだった

 

だが、リンクス戦争でいがみ合い、DRAK戦役において肩を並べた者同士が
この場において遺恨もなく語り合うことができる事を俺は嬉しく思う

 

そして、ユージンやフランシスカ、そして君やBFFの皆を守り抜けた事が
俺があの戦いで得て、貫いて見せた答えだ

 

[Lilium Wolcott]
……そうです、か
ならば、リリウムもその答えにお力添えできるように、精進します

 

[N O]
……ファファファ、実に貴様らしい答えだなヤーナー

 

確かにあの争いの後に残されたものは無だった
だが、世界を左右しかねんカラード上位の我々にある種の良い繋がりが生まれたのは大きい

 

そして、各々があの戦いの中で掴んだものは何かしらあるだろうよ

 

[Kotiya Sanae]
……ええ、私達は手に入れたそれを持って
これからも戦ってゆかねばならないんですから

 

[Frandre Scarlet]
……ええ、そうですね
せっかく手にした大事なものを、絶対に手放すものですか

 

[Dario Empio]
……そんな綺麗事ばかり宣おうと
所詮俺達にできるのは戦う事だけだろうが

 

……また同じ軛を踏む羽目にならなければいいがな

 

[Kitanai Ninjya]
ハッ、そんな巫山戯たことになってたまるかよ

 

……させるものか
絶対に、絶対にだ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
FromY・S・タチバナ
Subject無題
リンクス戦争はレイレナードの犠牲による国家解体戦争の原因、衛星軌道自律兵器アサルトセルの清算
DRAK戦役は我々リンクスの発言権の向上、カラードの柔軟化、小規模経済戦争による安定とある種の秩序の形成の元となった。

それが俺らが本当に言えないあの戦争があった意味だな、笠松。


FromNobuo・Kasamatu
Subject無題
その名で呼ぶな、研究員くずれ

エーレンベルグによって国家解体戦争を起こしてまで隠匿された企業の罪は
レイレナードの軍事衛星への攻撃という名目で隠匿されたまま清算され、宇宙への道は開けてはいた

が、思い返せばその開拓を待つために歪んだ秩序を維持して、10年待てどもこの有様、か
あの地下の玩具箱がなければどうなっていたことやら