アリーナマッチ

Last-modified: 2014-01-27 (月) 10:05:52
 
 

アリーナマッチ。

 

レイヴン自治連合組織「レイヴンズアーク」によって管理、運営されるレイヴン同士が対戦するイベントであり、
クレイドル住民にとっての大きな娯楽の種でもある。

 

金、あるいは名誉、あるいは企業へのアピールのために、彼らは今日もそこで火花を散らし、戦っている。

 
 
 

世界移動シナリオ-ARMORED CORE Paradise of Stain編のイベント

アリーナマッチ

このイベントに参加するためには「レイヴン」のスキルが必要となる。

 

概要

ACネクストの前身となる、レイヴン達が駆る機動兵器「ハイエンドAC」に乗り込み、アリーナマッチに参戦する。
そのため基本的な操作、システムは本編シナリオと異なりARMORED CORE 3、パーツラインナップは ARMORED CORE LAST RAVENに準拠する。
パーツに関しては本編で貯めた資金で購入できる他、特定の相手に勝利することでもらえたりもする。
なお、プレイヤーはリンクス・強化人間ということで、初期からフル強化のOP-INTENSIFYが装備できる。

 

対戦方法には以下の二種類が存在する。

ノーマルアリーナ
一対一で行われる通常の対戦方法
エクストラアリーナ
二対二のタッグ形式で行われる特殊な対戦方法。
特に解禁条件はなく、最初から参加することができる。
誘うことのできる相方は最初はアップルボーイしかいないが、ノーマルアリーナを勝ち進めていくことで特定の相手からメールが届き、誘うことができるようになる。

ノーマルアリーナにしか参加していなかったり、逆にノーマルアリーナには参加せず、エクストラアリーナにのみ出現する者もいる。

 

対戦相手

上位ランカー

Aリーグ3名、Bリーグ7名の上位レイヴン達が鎬を削り合う。
上位リーグはあらゆるレイヴンの憧れと羨望を集める選ばれたレイヴン達が集う場所であり、一切のごまかしが通じない、真の強者達のみに許された世界である。

  • エース
    アリーナランク1に君臨する最強の男。
    乗機は全距離に対応した装備を施した中量二脚AC『アルカディア』
    上方に陣取ってのトップアタックを得意としており、冷静かつ正確な射撃で確実にAPを削る堅実な戦いを展開し、不用意に近づこうとすれば左腕のMOONLIGHTの名を冠するブレードやグレネードで叩き落としてくる難敵。
    中距離間での瞬間火力はそれほど高くないため、うまく距離を取っての撃ち合いが有効とされている。
  • イツァム・ナー
    流浪の傭兵からその腕で一気に上位ランカーになった非常に珍しい女性レイヴン。ランクは2、A-2。
    孤高の傭兵として知られていた彼女がレイヴンズアークに入った理由は、ミッション中に彼女を撃退した『ある敵』を追ってのことである。
    乗機はマシンガンやミサイルをメインに据え、中~近距離間の射撃戦を得意とする中量二脚AC『プロトエグゾス』
    動きそのものは基本的なテクニックの集大成と言ったものだが、ランクに恥じない技術と機体性能が合わさって隙が全くなく、一切の搦め手も通じない。
    こちらも持てる技術、アセンブル理論の限りを尽くして臨みたい。
  • フォグシャドウ
    天才的なテクニックを有する凄腕のレイヴン。ランクは3、A-3。
    乗機は装甲を切り捨て、ショットガンを主兵装とする近接志向の軽量二脚AC『シルエット』
    機体自体の驚異的な機動性もさることながら、彼の操縦技術も相まって「影さえ見えない」と呼ばれるほどの尋常ならざる高機動を見せ、並のレイヴンでは視界に入れることさえままならず、一発も当てること無く敗北を喫することも。
    前述の通り装甲は薄いため、高火力の武装で一気にケリをつけたい。
  • エヴァンジェ
    アークと事実上対立しているアライアンス戦術部隊司令官。ランクは4、B-1。
    地位に準じた高いプライドとそれに似合わず頭が切れることで著名だが、カラードとは違って企業からの小細工が全く通じないアリーナにおいて非常に高いランクを維持していることから、高い誇りに見合う実力が伺える。また、かつて裏切り者と断じられ、対立しているアークの主宰 ジャック・Oとの関係もさほど険悪というわけでもないようだ。
    乗機は腕部のリニアライフルと背部のリニアキャノンでの攻撃を得意とし、高出量ブレードでの一撃に長けた中量二脚機AC『オラクル』
    極めて高い技量を用いた高機動戦闘を得意とし、リニアキャノンによる砲撃で敵を固めつつ、相手を堅実に討ち果してゆく戦闘を好み、動けなくなったところを高出量ブレードで斬り捨てられてしまうと敵は一瞬で残骸になるだろう。
    安定性の高い脚部で一定距離を取りつつ戦うのがベスト。
    EXアリーナではトロット・S・スパーとコンビを組み、機動力を生かした前衛を務める。EXアリーナ内のランクは3。
  • ジャック・O
    アリーナを開催しているレイヴンズアークの主宰。ランクは5、B-2。
    レイヴンとしてよりも政治的手腕で知られる彼であるが、癖の強い重量機を巧みに操ることから、傭兵としての腕も確かであることがわかる。彼のアリーナにおける公正な判断は敵対するアライアンス司令官を自身の上位に認めていることからもそれが伺える。
    乗機はハイレーザーライフルとハンドグレネード、両背中に大型ミサイルを積み、それを肩の旋回用追加ブースターを使いながら的確に用いる超重武装重量二脚機AC『フォックス・アイ』
    重武装と重量二脚故の機動性の無さを補うための肩の追加ブースターを積極的かつ的確に用い、正確に重火器を叩き込んでくる。AIロジックが改善されているため弱王ダンスはしない、残念
    正面からの打ち合いを絶対に避け、追加ブースターでの旋回に注意しながら死角から攻める。
    EXアリーナではシーモック・ドリとコンビを組み、重火器での支援攻撃を行う。EXアリーナ内のランクは4。
  • カグヤ
    類い稀な美貌で有名な女性レイヴン。ランクは6、B-3。
    カロンブライブとは幾度となく激しい戦いを繰り広げ、観客を熱狂させている。
    乗機は肩に大型グレネードを装備、武器腕ミサイルで武装を固めたタンク型AC『蓬莱式姫様マシーン』
    ガチタン由来の高い耐久性と圧倒的な火力を武器に、小細工抜きの真っ向勝負を仕掛けてくる。
    また、タンク機体にしては積極的に動く。
    対戦の際は撃ち合いを避けつつ、慎重に立ち回りたい。
  • カロンブライブ
    生存が絶望的な状況から幾度も生還することから、不死身と噂されるレイヴン。ランクは7、B-4。
    同じBリーグランカーのカグヤとは犬猿の仲で知られ、過去、何度も激しい戦いを繰り広げている。
    乗機は赤ライフル・爆雷ミサイル・3連ロケット砲・高出力ダガーブレードを装備した中量二脚AC『ファイアーバード』
    爆雷で動きをけん制し、赤ライフルで熱暴走に追い込み、3連ロケットやダガーでトドメを差してくる。
    防御力も機動力も悪くはなく、全体的なバランスが良い強敵。
    ただし主力として使ってくるのはライフル。追い詰められる前にそれ以上の火力でねじ伏せたい。
  • ザイド
    元国軍出身。国家解体戦争以前、「黒鉄の旋風」なるテロリストとして活動していたガルカ。ランクは8、B-5。
    乗機は武装を新型バズーカ、ブレード、マイクロミサイル、連動ミサイルで固めた重量二脚AC『リデンプション』
    右手に持った神バズこと「CR-WH05BP」が厄介だが、距離を離そうものならばマイクロミサイル、連動ミサイルによるミサイルカーニバルが降りかかる。
    あまり距離を取らず、死角を突く様に攻めよう。
  • ルナサ
    音楽家とレイヴンを兼業していることで知られるプリズムリバー三姉妹の長女。ランクは9、B-6。
    乗機はスナイパーライフルを装備し、背部にはレーザーキャノンを積んだ逆関節型AC『グァルネリ・デル・ジェス』
    遠距離からの狙撃で敵の武装を破壊、攻撃手段を減らした上でレーザーキャノンの一撃を見舞ってくる。
    主要兵装を破壊されないよう、細心の注意とほんの僅かばかりの運が必要。
  • トロット・S・スパー
    アライアンス戦術部隊司令官エヴァンジェの補佐官。ランクは10、B-7。
    司令官に忠誠を誓い、彼に認められて補佐官の地位についているが、レイヴンとしての腕はともかく補佐官としてはさほど有能とは言い難く、副司令というよりも信頼できる重鎮としての意味合いが強い。
    乗機は背部のリニアキャノンと武器腕の強力な連装レーザー腕部を使用し、レーザーの消費ENを肩の補助エネルギー装備で補強する四脚AC『バリオス・クサントス』
    四脚の陸上での機動力を生かし、高衝撃のリニアで敵を牽制しつつ高火力の武器腕レーザーを補助エネルギーを用いてうまく運用し、攻撃を的確にブチ込んでくる難敵である。
    武器腕ゆえに装甲があまり厚くないことと、内装の都合上で熱暴走を起こしやすいので高熱量武器で攻撃するのがオススメ。
    EXアリーナではエヴァンジェとコンビを組み、彼の後ろからリニアキャノン・高火力レーザーでの支援砲火を放ってくる。EXアリーナ内のランクは3。

中位ランカー

Cリーグ15名、Dリーグ15名の中堅レイヴン達が戦いあう。
下位リーグであるEリーグを抜け、実力が伴ってきた者たちが集うDリーグと、全ランクを通じて最も曲者ぞろいと言われる、ここCリーグでなっており、ここを乗り越えることこそが、真の実力者としての資格を持つ証だといえる。

  • レッドパンダ
    上位に踏み込もうとする者たちを悉く屠り、さながら上位ランクへの門番のように立ち塞がる女性レイヴン。ランクは11、C-1。
    乗機は一撃必殺の破壊力を誇る実弾ブレードを装備した中量二脚AC『龍星』
    高い衝撃力を持ったハンドガンやミサイルで牽制しつつ右手のブツを叩き込んでくる典型的なインファイター。
    下手に離れても即座に距離を詰められるため、あえて同じ土俵で勝負するレイヴン達もいる。
  • カニス
    高い実力と軽妙なビックマウスで知られるアリーナの人気レイヴン。ランクは12、C-2。
    一応特定勢力につくことはない独立したレイヴンであるが、自主的にローゼンタールで強化人間手術を受けたためか、依頼受諾率がややオーメルグループ寄り。
    乗機は両手にWH03M-FINGER、重チェーンガンでの凄まじい弾幕を放つ四脚AC『サベージビースト』
    指マシによる至近距離での超重厚の弾幕で敵を一瞬で、果てはタンクですら蜂の巣にしてしまうという、まさにマッハで蜂の巣にしてやんよm9(`・ω・´)9mを体現した機体。
    とにかく絶対に接近戦を避け、引き打ちをしていれば勝てるはず。
  • ガダラル
    仲間想いながら、その苛烈すぎる戦いぶりから羅刹と恐れられるレイヴン。ランクは13、C-3。
    乗機はリニアガン、火炎放射器を装備した軽量二脚AC『サラマンダーフレイム』
    凄まじい機動力から高温で炙り、一気に熱暴走に追い込んでくる。
    AIのロジックが優秀で、動きはいいのだが、軽二なので案の定脆い。ここでもやわらか将軍だった
  • レティシア
    高熱を嫌い、エネルギー兵器を一切使いたがらない事で知られる女性レイヴン。ランクは14、C-4。
    熱いのが嫌いだからか、色々な意味で熱いガダラルを苦手としている。
    乗機は連動ミサイル、地上魚雷、マルチミサイル、強キャノンの武器腕を装備した白銀のフロート型AC『クリスタライズシルバー』
    迂回しながら、強力な火力をぶつけてくる戦い方を好む。適度に距離を取りながらミサイルを回避しつつ迎撃。
  • 月照
    古風な語り口が特徴的なヤグードの武人。
    温厚かつ礼儀正しい人柄からアリーナのレイヴン相手にも親しまれるが、
    対戦では凄まじい剣術の冴えを見せつける。ランクは15、C-5。
    エクステンションにマルチブースター、両肩ロケットに武器腕ブレードを装備した軽量二脚AC『影灯篭』
    ロケットを乱れ撃ち、マルチブースターで一気に距離を詰めながら、両腕のサムライで斬りつけてくるブレーダー。
    高い機動力からの武器腕ブレードがおっかないが、やはり弱点は装甲の脆さである。
    なお、ノーマルアリーナで撃破すると、エクストラアリーナで僚機として誘える。
  • アモー
    自尊心が高く、ロケットに執着する事で知られるレイヴン。テクノクラート社とは特に契約はしていない。ランクは16、C-6。
    乗機は全身にロケット兵装を装着したロケオン中量級AC『エンドボム』
    高い機動性とアモー自身の正確無比なサイティング技術を武器に、ロケット砲撃を浴びせる機体。
    ロケオンとはいえ「そんな機体で勝負する気か? 舐められたものだ!」と油断して挑むと、思いがけない苦渋を飲まされるかも。
    ちなみに…

    ちょっと手順が面倒だが、彼をエクストラアリーナの僚機に誘う事も出来る。
    ノーマルアリーナでアモーを撃破後、エクストラアリーナで一回以上敗退すると、彼からメールが届く。
    内容を要約すると「そんな相方で勝負する気か? 舐m(ry」
    以後、彼を僚機として誘えるように。
                                                       

  • メルラン
    音楽家とレイヴンを兼業していることで知られるプリズムリバー三姉妹の次女。ランクは17、C-7。
    乗機はグレネードや大型ミサイルを積んだ重量二脚AC『クリフォードB』
    ハッピーになる戦いを信条とし、高火力武装によるド派手な戦いを展開してくる。
    動きは良いが、戦闘スタイルの問題か精度に弱冠の甘さが見受けられる。
  • ゴールディ・ゴードン
    金の為に戦っていると公言する、ある意味で清々しい人物。ランクは18、C-8。
    敗因に基づいてアセンを変える柔軟さを持つが、試行錯誤が多く、浅知恵と酷評される事も。
    乗機はオービット・ミサイル・レーザーライフルを装備した重量二脚型AC『レイジングトレントⅣ』
    色々考えあぐねた結果、原点回帰に至ったという。火力は高いが、ある程度の機動力を保持さえすれば回避は難しくはない。
  • エンシェントデューパー
    幼女にしか見えないが、アリーナの中でも古株の部類に入る。
    外見が外見なので、その手の輩には非常に人気が高い。ランクは19、C-9。
    なお、上位ランカーであるザイドとはアリーナ所属以前より何かしらの交流があった模様。
    乗機は遠距離向けの武装を中心に装備したフロート型AC「デシーヴシャーク」
    フロートの性能を活かす為に水場のステージを好んで選ぶ傾向にあるが、実際にそれがステージ選択に反映される訳ではない。
    遠距離と削りに特化しているため、近距離に弱い。OBで一気に距離を詰めてしまおう。
  • プロフェッサー・ユメミ
    電子系を母体とするハイテク軍事企業の技術者でありながらレイヴンを務める変わり種。ランクは20、C-10。
    装備武装全てをミサイルオンリーで固めた逆関節型AC『岡崎ガ壱號』
    生粋のミサイラーとでも言うべき機体。ミサイルカーニバルによる分厚い弾幕を派手に展開するが、
    ミサイル以外の武装を持たない為、デコイをリリースした瞬間、その時点で無力化する
    最初の一回くらいはデコイ抜きで戦おう。ドミナントとの約束だ!(やさしさ)
  • リリカ
    音楽家とレイヴンを兼業していることで知られるプリズムリバー三姉妹の三女。ランクは24、C-14。
    乗機はミサイルとハンドガン、ライフルを装備した軽量二脚AC『ベーゼンドルファー』
    機動力で翻弄しつつハンドガンで固めながら熱量を上昇させ、堅実にダメージを与えながら、ライフルで追撃する。
    遠距離への敵に関してはミサイルで対処するなど多方面にも対応。
    ノーマルアリーナで撃破すると、エクストラアリーナで僚機として誘えるようになる。
  • エリー
    専守防衛の依頼のみを受け持つレイヴン。ランクは25、C-15。
    以前はとあるコロニーを活動拠点としていたが、クレイドル体制に移行した折にコロニーは解体。
    食い扶持を稼ぐ以外に、新たな拠点を求めてアリーナに転向したという。
    乗機は射突型ブレード、ロケット、実盾を装備した中量二脚AC「ゲートキーパー」
    実盾で射撃を防ぎながら、ロケットをばら撒き、至近距離からとっつきをぶちかますスタイルをとる。
    その戦法から、良くも悪くも猪突猛進。とっつきはおっかないが、対処自体は難しくはない。
    依頼傾向からは想像できないほど攻撃的な機体だが、これはアリーナ用にアセンブルを変更しているため。
  • ゴロー
    個人でコロニー間の骨董・芸術品などの嗜好品流通を行っているミグラントレイヴン。ランクは29。D-4。
    商品の運送を他のミグラントに任して自分はその護衛をして稼いでいる孤独の中年。レイヴンよりミグラント稼業の方が利益を上げているためランクが低いが実力は高く、扱いづらい機体を使いこなしている。
    乗機である重量二脚機『デブリスイーター』は近距離でインサイトのナパームロケットを中心に拡散バズ・トリプルロケットナパームとトリプルでロケットがダブってしまった、、ハンドグレネードの熱量攻撃を叩き込み、相手を固め、焼き潰してしまう。それ以上いけない
    型にハマると凶悪なのだが、分裂ミサイル(おにぎり型)以外に遠距離向きの武装を積んでいないので旋回引き撃ちすると結構簡単に倒せる。しかし、時々組み付くためにOBを吹かし、ナパームとグレを放ちながら突っ込んでくるため油断は禁物。
  • 神威瑞穂
    順調に勝ち進み、周囲から注目を集める新進気鋭のレイヴン。ランクは37。D-12。
    乗機は重武装で固めたタンク型AC『神威MkXVII』
    名前から女性だと勘違いする者が多いが、グラサンかけたヒャッハーなモヒカン野郎である。
    勝手な期待とはいえ、ホイホイ勘違いしては心をへし折られる者も。ああ、注目を集めているってそういう…

下位ランカー

入れ替わりが激しいEリーグのレイヴン達が蠢いている。
資格を得たばかりの新人、才能・実力が伴わない者、何らかの事情持ちなどで下位にとどまっている者たちの悪く言えば吹き溜まりとなっている。

  • ナイトバグ
    環境の荒廃によって絶滅危惧にある虫類の保護・繁殖の為の資金の為にアリーナに参戦したという。そのACパーツ売り払った方が速いんじゃ…
    目的はどうあれ、デビューから安定した声価から将来を有望視される。ランク41、E-1。
    乗機はショットガンとブレードを装備した中量二脚AC『ファイアフライ』
    派手な特徴はないが、場所や相手を選ばないバランスの良さを持つオールラウンダーな機体。
    どのようなステージでも安定した強さを発揮するため、中途半端なアセンブルだとかなり苦戦する。
  • ゲド
    本人いわく国家解体戦争以前から戦い続けているというベテランだが、今は何故か下位にとどまっている古参。ランク42、E-2。
    本人の証言とは異なり、アークに入る以前の経歴が全く不明であったり、稀にだが受けるミッションでは、その質によってはアリーナとは全く異なった機体構成で挑み、ランクに見合わない優秀な戦績を収めるなど、非常に謎が多い人物。だが、本人は将来性のある新人の試金石となり、彼らが成長してゆく様を見るのが今の楽しみであるらしい。
    乗機は索敵性能、瞬間火力に優れた軽量逆関節AC『ゲルニカ』
    近距離での拡散レーザーは脅威だが、あまり近づいてこない上にブーストを吹かしつつ乱射するため、EN切れに陥りやすい弱点がある。
  • ヴァッハフント
    本来はもっと上のランクでも通用する実力者のはずだが、弱者をいたぶることが楽しいとあえてこの位置に留まっている。ランクは43。E-3。上位に行こうとしてもゲドにフルボッコにされるため下位から脱出できないだけとの噂もある
    乗機は武器腕マシンガンを装備した逆関節AC『ルーキーブレイカー』
    マシンガンの有効射程を見切ることが勝利への近道である。
  • ダン・モロ
    とにかくヘタレであることで有名なレイヴン。ランクは45、E-5。
    ミッション失敗後の治療中にネクストを扱えるほどではないもののAMS適正を見いだされ、GAの手によって強化人間にされた経緯を持つ。コレが今度の実験体か?意外と美男子であることから好青年のアデューとは違ったベクトルで女性からの人気があり、Cリーグの人気レイヴン、カニスとは個人的な友人関係。
    装備はライフル、ブレード、10連小型ミサ、レーダーと基本的な武装で構成された中量二脚AC『セレブリティ・アッシュ』
    あんまり攻撃の方はしてこないが、旋回を用いた回避テクニックと近距離でのブレードの扱いがうまいので留意しておこう。彼の回避の動きはレイヴン初心者には見ていて良い教材になるだろう。
  • アップルボーイ
    あるレイヴンにあこがれ、自身もレイヴンになったというルーキー。ランク48、E-8。
    乗機は装甲、火力、機動性、戦闘距離ををバランスよくまとめた中量二脚AC『エスペランザ』
    機体のバランスはいいのだが、経験不足が災いして戦績は芳しくない。しかし時折見せるキレのある動きに才能の片鱗を感じさせる。

    彼のみ、プレイヤーがランクを上げていくにつれてAIが強化され、それに伴いランクも上がっていく。
    最終的にランクは9にまで上がり、上位ランカーと真っ向勝負を繰り広げるほどに成長する。

  • アデュー
    経験が浅く、あらゆる面で未熟さが目立つが、真摯な人格とルックスで名声を得ている変わったレイヴン。ランク49、E-9。
    乗機は初期機体からミサイルを外しただけの中量二脚AC『スカイダンサー』
    機体・AIともにそれといった脅威というものはなく、最初期ではやたら強いACテストの機体よりもいい練習相手になる。

追加ランカー

それぞれの理由を以てしてアリーナに参戦してくる追加ランカー達。
その理由はレイヴンに成りたての新人であることもあるが、純粋な傭兵がアリーナに興味を持って参戦、古豪が闘技場の熱に浮かれて再び舞い戻ってくるなど様々。

  • ナイトミスト
    かつてリンクス戦争で壊滅したコロニー・アトリームの生き残りといわれ、暴徒の鎮圧を専門に請け負っているレイヴン。
    やたらネガティブな言動が多い上、慎重さ、冷静さに欠けるため、レイヴン達の「一緒に仕事をしたくない奴」ナンバーワンに輝いてしまっている。
    乗機はレーザーライフル、レーザーブレードなどの光学兵器を中心にバランスよくまとめた中量二脚AC『レヴリアス』
    機体性能はそこそこいいのだが、前述の通り冷静さに欠け、また受ける依頼の性質上ACとの交戦経験がほとんどないためか動きは悪い。
  • Dr.⑨
    フォーミュラフロントで活躍する名アーキテクトだが、自らが組み立てたACとAIが実戦でも通用するかという興味からアリーナに参戦。そのため、ACは本人製のAI操作である。
    実際に戦闘するu-ACはEOコアにブレード、隊長リニアと5連マイクロミサイル、重グレネードを装備した中量二脚型の『⑨』
    防御を度外視した短期決戦仕様機体に仕上がっており、あらゆる武装を展開しつつ叩き潰してくる。
    生半可な機体ではリニアで固め殺しにされてグレネードやブレードでボボボボされてしまう。
    安定性の高い機体で挑み、引き撃ちを中心に迎撃を。
    ちなみにこの機体、イツァム・ナーの証言を元に、彼女を倒したという機体に似せて組み上げられたものらしい。
    その縁によるものか、EXアリーナでは彼女とコンビを組んでいる。EXアリーナ内のランクは2。
  • シーモック・ドリ
    国家解体戦争、リンクス戦争、DRAK戦役を生き延びたベテラン中のベテラン。
    レイヴンで初めてネクストに手傷を負わせたという逸話を持つ、鴉たちにとっての英雄的存在で、現在は現役を退いてレイヴンズアークにて教導隊の主任教官を務めている。
    乗機は両背中に積んだ重榴弾砲を用い、かつて彼が愛機としていたタンクのような高火力を重視した中量二脚AC『デュアルフェイス』
    最初は中距離からグレネードを撃っているだけだが、パージしてからは一変し、的確なライフルでの追撃と巧みなブレード捌きによって切り刻んでくる。
    後半戦になるとブレードで切り刻まれて瞬殺される恐れがあるため、なんとしてでもグレネードを抱えているうちに撃破しよう。
    EXアリーナではジャック・Oとコンビを組み、重火力攻撃の後に積極的に前衛での機動戦闘を仕掛けてくる。EXアリーナ内のランクは4。
  • サプリガ&SHINOBI
    ベテランパイロットと、それに師事する新米というチーム。
    乗機はライフルとASミサイル、イクシードオービット・オービットキャノン・地上魚雷による支援を得意とする四脚機AC『プロトクロウラー』と800マシ・ダガー、マイクロミサ・スラッグガンによる至近距離機動戦を得意とする前衛中量二脚AC『ダーティクロウ』
    強さの原因はこちらにびったり張り付きながらマシ、スラッグ、あわよくばダガーで斬り込んでくるダーティクロウと、中距離からのASミサ・EO・オービット・地上魚雷による弾幕支援攻撃を得意とするプロトクロウラーの2機が手数に物を言わせた『各個撃破戦法』を取ってくること。
    両者とも瞬間火力を重視した構成の上、ダーティクロウが攻撃している目標をプロトクロウラーも狙うというロジックが組まれているため、二対一になりがちになり、そのままズルズルと追い詰められていく。
    彼らの攻略法もまた早急な各個撃破。ブレードさばきやとっつける自信があるならしつこく粘着してくるAPが低めのダーティクロウから、自信がないなら軽装甲でエネルギーEOとオービットキャノンでENを使うのに四脚を使っている真人間のプロトクロウラーから落とそう。また、プロトクロウラーのほうはAIがそれ程優秀ではないため、付け入る隙は意外と多い。
  • グレイソーマタージ
    最近登録された新人だが、臆することなく攻めていく思い切りの良さを持つ。
    乗機はミラージュ・キサラギ製でパーツで固められ、それでいてEN効率を重視したフレームとなっており、武装はライフルに双発ブレード、パルスキャノンにクレストのWBW98LX(いわゆる主砲)に対抗して製作された試作レーザーカノンを搭載し、重武装ながらも高機動を確保した中量二脚AC『非想天則』
    攻撃偏重型の機体構成と戦闘スタイルは強力で、動きも悪くはないが、あくまで悪くないの域に留まっており、上位陣ほどの変態的巧みな動きはしてこない。
    フレームがミラージュで構成されているため実弾防御力が低いのと、機動性を重視した代償に耐熱性能がやや低めなのが弱点。
  • ロスヴァイセ
    どうやら女性らしいということ以外の一切の情報がない正体不明のレイヴン。
    乗機はスナイパーライフルに大型スラッグガンのみという異様なアセンブルの軽量二脚AC『ヴァルキュリアC』
    武器に特殊なカスタムを施しているらしく、スナイパーライフルはバズーカ並の威力、スラッグガンは高い衝撃力とマシンガン並の速射性を誇る。スラッグガンは構えて撃つことが唯一の救いか。
    一度スラッグガンの射線に捕まるとアウトなので機動力を重視した構成か、スラッグガンに耐えられるよう安定性を極限まで高めた構成で挑むこと。幸い軽二故脆いのでラッシュをかければすぐに落ちる。
  • ネームレス
    自分自身の情報は全く公開しようとせず素顔から経歴に至るまで、全て謎に包まれているレイヴン。
    めったに依頼を受けず、アリーナにも参加しない事で有名だったが、最近になって突然の参戦。
    その理由すら謎のこのレイヴンについて、分かっていることは飛びぬけた強さのみである。
    乗機は中量二脚AC『ミステリー』
    衝撃力の高いリニアキャノンで敵の足を止め、右のフィンガーと左のマシンガンの連射で一気にAPを削りトドメを刺すという短期決戦型。アリーナ参戦のためか、ジェネレータを軽量型のG01-LOTUSからCR-G91に変更している。強化オプションも装備しているため、桁違いのEN容量を誇る。

    正体は八雲紫。ACを駆ることで日々の仕事のストレスを発散していた。
    ACに乗っている理由は他にもあるようだが…

EXアリーナ

友人知人や血縁関係で組んでいる者が多いが、中には意外な組み合わせも。

  • エース&ルナサ
    トップランカーとプリズムリバー三姉妹の長女のコンビ。
    リリカによると、ルナサが彼を口説き落としてコンビを結成したらしい。EXランクは1。
    アルカディアが前衛で相手を引きつけ、グァルネリ・デル・ジェスが後ろから支援を行う正統派のコンビネーションを展開する。
    スナイパーライフルで武器を破壊されると非常に厳しくなる。
    前衛型の僚機と共に二機がかりでフレンドリーファイアに注意しつつアルカディアを倒してからグァルネリ・デル・ジェスを料理するか、こちらが遠距離戦で先にグァルネリ・デル・ジェスを仕留めてからアルカディアの相手をするのが妥当か。
  • Dr.⑨&イツァム・ナー
    天才アーキテクトとアークの女帝のコンビ。EXランクは2。
    双方前衛型で、瞬間火力も半端ではないため、不用意に接近すると絶え間ない砲火にさらされてガチタンだろうとAPがマッハ。
    機動力も高いので引き撃ちも通用しないと、ノーマルアリーナ同様隙がない。
    ただ、⑨にはAC二機を相手にできるだけの経戦能力はないため、先にプロトエクゾスを落とすことができれば自ずと勝機は見えてくる。
  • エヴァンジェ&トロット・S・スパー
    アライアンス戦術部隊に所属する二人のコンビ。EXランクは3。
    とにかく両者が連射してくるリニアキャノンが非常に厄介。レイヴン助けてくれ!被弾硬直で動けない!
    おまけに隙あらばオラクルはレーザーブレード、バリオス・クサントスは武器腕レーザーキャノンの一撃を狙って来るため気が抜けない。
    対処法としてはリニアを捌ける機動力、あるいは被弾しても硬直しない安定性を確保した上での射撃戦。
    機体構成上、両者ともリニアと同時に撃てる武装は存在しないためそこが狙い目となる。
  • ジャック・O&シーモック・ドリ
    レイヴンズ・アークの重鎮二人のコンビ。EXランクは4。
    デュアルフェイスはグレネードを抱えているときとパージした後でロジックが異なるのはノーマルアリーナ同様だが、パージ後は二対一でも負けかねないほどに強い。
    フォックス・アイの支援も強力で、カラサワはもちろんのこと、超大型ミサイルの奇襲にも注意を払わなければならない。
  • フォグシャドウ&ザイド
    重量級と軽量級のコンビ。EXランクは5。
    ザイドのミサイルによる支援とフォグシャドウのOBを駆使する戦法が噛み合って撃破は非常に困難。
    ランクに見合わない強さを誇る。
  • カグヤ&カロンブライブ
    永遠の宿敵同士のコンビ。EXランクは6。
    カロンブライブが爆雷などで敵の動きを牽制した所をカグヤがグレネードと大型ミサイルで仕留めるという単純極まりない戦法だが、それ故に倒すのは難しい。比較的装甲が薄いカロンブライブを優先的に倒したいところ。
    なお、コンビを組んだ経緯は一切不明。
  • 稲田姫&竜田姫
    エクストラアリーナにのみ出現するレイヴンチーム。
    常に協働で依頼を遂行していることで知られている。EXランクは7。
    乗機はそれぞれ垂直ミサイルやグレネードなどの重火器を装備した重四脚AC『ハーヴェストムーン』とショットガンを主軸に置き、マルチブースターで緩急を付けた機動戦を想定した軽量逆関節AC『リーフリッター』
    個々の実力は上位ランカーたちには及ばないものの、役割分担された連携は完成度が高く、互いを巧みにフォローしあいながら攻め立て、ときに上位ランカーを倒すことも。僚機との連携が勝利の鍵を握るEXアリーナにおける「優秀なチーム」の好例とでもいうべき存在であり、こちらも相方に合わせた動きをしなければ彼女たちに勝つのは難しいだろう。
  • レッドパンダ&エリー
    アリーナ名物の門番コンビ。EXランクは8。
    二機とも射突型ブレードを装備しているので、距離を離して戦えば倒すのが容易。
    逆に言うと少しでも距離を詰められると、とっつかれて即死するので絶対に近づかれないように。
    ちなみにコンビを組んだ経緯は、バーでとっつき談義で盛り上がった後、そのまま酒の勢いで登録したというなんとも言えないもの。

発生イベント

  • 「そんな機体で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」
    初めてアモーの試合を観戦する

    今回の対戦カードはC-6のアモーとC-7のメルラン。

     

    メルランの機体は重装備を施した重量二脚。重二の防御力と積載量にものを言わせたゴリ押しの機体構成だ。
    対するアモーは・・・全身ロケット。

     

    何アレ・・・ふざけてるの・・・

     

    『そんな機体で勝負する気か?舐められたものだ!』
    さらにエンドボムからそんな声が発せられた。

     

    本日のお前が言うなスレはここですか?
    などと思っていると観客席からも一斉に「お前が言うな!」というツッコミが。
    『アモーのいつもの挑発!観客もツッコむ!恒例行事も終わったところで試合開始だぁ!』
    ハイテンションな実況とともに試合開始のブザーが鳴る。

     
     

    あ、ありのまま、今起こったことを話すぜ!
    『ロケオンのネタとしか思えない機体が終始優勢のまま勝っていた』
    な、何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何が起こったのかわからなかった・・・
    頭がナニカサレタのかと思った・・・
    相手が動かなかったとかアサルトロケ百烈拳だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ
    もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・!

  • ここからが本当のアリーナだ
    Eリーグのレイヴンを全員倒す

    今回の対戦カードはC-1レッドパンダとC-2カニスのというCリーグの頂上決戦。

     

    お互いに射突型ブレードとフィンガーマシンガンを主力とした近距離戦仕様。
    一瞬の油断が命取りの名勝負を演じてきた人気の高い対戦カードである。

     

    「さあ、パンダのネェちゃん!
    今日こそボッコボコにして道を譲って貰うかんな!
    サベージビースト!行くぜ!
    マッハで蜂の巣にしてやんよ!(`・ω・)9m」

     

    「頂点の座は簡単には渡さない!
    登竜門は簡単には昇らせないわよ!
    龍星、参る!さあ、掛かってきなさい!」

     

    鳴り響くブザーの音。
    それと同時に両機は同時に飛び出した。
    片や龍星はオーバードブーストを噴き上げ、
    片やサベージビーストは一寸の迷いもなくお互いの間合いに突っ込んだ。

     

    先手を取ったのはサベージビースト、
    背部のマイクロミサイルで牽制するが、龍星は軽装ゆえの機動力に物を言わせ、旋回しつつ弾道を潜り抜ける。
    その回避と共に龍星はマイクロミサイルを展開し、
    左手のハンドガンを放つが、サヴェージビーストは四脚の旋回力を生かして這うようにそれをかわす。
    2機は互いに右に旋回し合うように接近しあい、半円を描く旋回の軌道で
    お互いが最も近づこうする一瞬に、サベージビーストの両手のマシンガンが強烈な弾幕を吹き出す。
    しかし、龍星はオーバードブーストの機動を使い、その弾幕を一瞬にして突き抜け、
    敵機にハンドガンを数発撃ちつけて、右脇から一気に駆け抜ける。

     

    過度の接近を許せばお互いに一瞬で鉄屑になる戦闘。
    その肝を冷やすような緊張に観客は楽しげに悲鳴に似た歓声を上げる。

     

    サベージビーストは左に旋回しながらチェーンガンを展開して放つが、
    龍星は距離を離してそれを軽くかわし、その追撃が止む。
    その一瞬に龍星はオーバードブーストを展開、今度はただ真っ直ぐに敵機を捉えて突っ込んで行く。
    だが、サベージビーストもそれに臆することなく応戦する。

     

    サベージビーストは真っ直ぐに突っ込みながらチェーンガンを撃ち据えるも龍星には軽くしか当たらず
    龍星はマイクロミサイルを展開し右腕の射突型ブレードを構えて突進するも、サベージビーストもマイクロミサイルをばら蒔きながらフィンガーマシンガンの弾幕を展開する
    互いにそれを掠りながらも潜り抜け、龍星はサベージビーストに接近し、サベージビーストは龍星目掛けて自慢のフィンガーマシンガンを両手に構える

     

    サベージビーストは、止めどなく放たれるスラッグガンのような弾幕を放ち
    寸での所でそれを旋回しながらかわす龍星は死角よりハンドガンを当てることで敵を固め
    その隙を見た龍星は軌道を整えて、その右腕の赤熱したブレードから一撃を放ち

     

    その一閃は右肩を穿った。

     

    「取った!」
    「……っ?! あっぶなぁ!」
    右肩から先を吹き飛ばされたカニスの驚いた剽軽な声がアリーナの会場に響き渡り、会場は感嘆と笑いに包まれる。
    しかし次の瞬間には、それをブラフと言わんばかりに、背のチェーンガンを展開、
    四脚の旋回力を生かし、間髪入れずに重厚な弾幕が旋回しつつある敵機の目掛けて再び放たれ

     

    「っ!ぐうっ!」
    「ふんッ!どんなもんじゃい!」
    砂粒のような弾幕に隠れたチェーンガンの掃射が振り向き様に袈裟斬りのように龍星を撃ち据え、
    その衝撃により、激しく被弾していた機体の左肩装甲下のマニピュレータが煙を上げ、コアの装甲が捲れ上がった。

     

    二度目の交錯を終えた機体はお互いの武器の間合いを測りあい、牽制しあいながら再びの一瞬のために姿勢を整える。

     

    試合の状況は装甲値では重厚弾幕を浴びせかけたサベージビースト有利、
    しかし、右腕部の破損とパイル直撃の熱暴走により戦況自体は龍星が有利という接戦を見せている。

     

    次の一瞬で、勝負は決する。
    観客は、興奮を緊張に抑えられ、拳を握り締め、固唾を飲みながらそれを見守る。

     

    「ハッハァー!まだまだいけるぜぇ!」
    「なんの!負けるものか!」

     

    互いの雄叫びを合図として
    2機はブーストを噴き上げて接近する。

     

    サベージビーストが敵を押し潰すのが先か、
    龍星が敵を刺し貫くのが先か、
    次の一瞬で決する。

     

    サベージビーストはチェーンガンとマシンガンを撃ちながら接近し、龍星はそれに臆することなく突っ込んで行く。
    サベージビーストは熱暴走とハンドガンの衝撃で固められてまともに動くことも許されないが、龍星もまた弾幕により装甲を削られて行く。

     

    龍星が接近により弾幕が濃くなるにつれて装甲値限界のアラームを鳴り始め、右腕のマニピュレータもまた危険信号を上げた。
    しかし、その射突型ブレードを構え、動くことがままならないサベージビーストを確と捉える。

     

    そして
    2機は刹那、相対し
    手にある矜持を向けあった

     

    試合終了のブザーが響き渡る。
    その音の後に耳に痛いほどの沈黙がアリーナと観客席を包み込む。

     

    2機はお互いに背を向けあうように立ち止まったが、
    サベージビーストにブレードを受けた痕跡はなく、龍星の右腕にある射突型ブレードは放たれていない。

     

    だが

     

    「だぁー!また負けたー!」
    名物のカニスのビッグマウスが悔しげに敗けを叫んだ。
    それと同時に観客は爆発でも起きたかのような歓声に包まれる。

     

    モニターの上部に表示された2機の装甲値は龍星が三桁のところ、サベージビーストは限界値突破の判定がなされていた。
    結果は、龍星の装甲値が危険値に達する前にFCSがサベージビーストのコアへの射突型ブレード直撃を判定、
    そして龍星の勝利の判定がなされ、安全装置が作動し、ブレードが放たれなかったのだ。

     

    吹き溜まりと称される下位リーグを抜けるとその向こうにあるのは、
    確固たる闘志にあふれるレイヴンによる誇りの賭けあいと手に汗握る彼らの攻防。
    それによりアリーナの観客は興奮に胸躍らせ、観客は熱狂に包まれるのだ。

     

    ようこそ、レイヴン。
    ここからが本当のアリーナだ。