イベント/カオスロート迎撃

Last-modified: 2013-02-23 (土) 23:50:14

世界移動シナリオ-ARMORED CORE Paradise of Stain編のイベント

カオスロート迎撃

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
【None】
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
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作戦エリアワンダフルヘヴン
作戦目標全戦力撃破
前払い報酬0cc
成功報酬1000000c
 

 

ワンダフルヘヴン周辺。
管理者率いる機械の軍勢が蠢く楽園にて、あり得ない光景が広がっていた。

 

現在カラードに所属するネクスト戦力及び、
バーテックスが保有するネクスト戦力、イレギュラーネクスト群。
その一同が集うという、あり得ない、しかし圧倒的な光景。

 

……だが、一同の様子は重苦しい。
まるでスターリングラードか硫黄島かインパール作戦の惨状を目の当たりにしたかの如く。

 

原因は目の前、地平線の彼方に蠢く線。
蠢き、少しづつ此方へと近づく不気味な鉄の呻き。
赤々と明滅する邪悪な鉄の騎兵。
機械と生物を融合させたような鋼のキメラ。
魔剣を我が物顔で振りかざす混沌の魔女達の生き残り。
それらが一体何万何千何百いるのだろうか。
地平線を覆う線は全て自律兵器で構築されていた。

 
 
 

アームズフォートを除けば、地上最強とされる起動兵器 アーマード・コア ネクスト。
その駆り手である彼らすら閉口するほどに
戦力差はあまりに絶望的だった。

 

重苦しい沈黙。
しかし、突然それは打ち破られる。
それは砲撃でも、呻きでも言葉でもなく

 

歩みの音だった。

 

ランク31のリンクス――これまで、数多くの状況を打破してきた若き英雄が、前へと歩を進めた。
心は折れることない。
それでも、前へ進むと言わんばかりに。

 
 

[Lorelei]
I'm a thinker
 
I could break it down
 
I'm a shooter
 
a drastic baby…

 

立て続けて、歌が戦場に訥々と響いた。
歌い手は、ナイトバードのリンクス。
ところ構わず、歌を歌う奇矯な人物で知られる、ランク20 ローレライ。
いつもの癖なのか――知るものは何か言おうとし、しかし黙った。

 

――今の彼女が歌う歌は、いつも喚き立てるものとは違う"何か"が込められていた。

 
 

[Lorelei]
I'm a thinker
私は思想家
I could break it down
その為に自分すら棄て去った
I'm a shooter
私は傭兵
a drastic baby
赤子のように無知で稚拙な破壊者

 

agitate and jump out
何かを変えようと、自ら飛び込んだ
feel it in the will
自らの意思を感じてほしくて
can you talk about deep-sea with me
この錆付いた楽園で貴方は私と何を望むの

 

highway to down and out
閉ざされた道のような戦場を
push it on,round and round
途方に暮れながら迷い続ける
staying the way to the sun
そのうち、明日への道すらも見失ってしまったんだ
no man knows me.
その事に気が付く者はいない

 

I'm sleeping well
まどろみに包まれて
no thinking it anymore
考える力すらなくなっても
hey,I want to see the rising sun
ねえ、私は明日を迎えたいと思うの

 

the deep-sea fish loves you forever
錆付いた楽園で誰もが大切なモノの為に戦っている
all are as your thinking over
それが思索の末に導きだした標
out of space,when someone waits there
何処かで私達を待ち続けている人がいる
sound of jet,they played for out
その為に戦いを始めましょう ジェットの音を鳴り響かせて

 
 

【Thinker】

 

リンクスを初めとする傭兵達の間で密かに広がる有名な歌。
聴いた各々の解釈と矜恃に委ねられた、傭兵達の歌。
ナイトバードのリンクスが歌っていたのは、それだった。

 
 

調子っぱずれな不可解な歌ではない、意味が通った調べ。
そこに込められていたのは生きる為の想い。
生きたいと強く願う意思。
この場にいる者達への、彼女なりのエール。

 
 

それを聞いていた
アトラク・ナクアのリンクスは、
その歌声を懐かしそうに聞くと、
やがて口を開き、
朗々と鳴り響く美しい声で謳い上げた。

 
 

[Black Widow]
……

 

――――I'm a thinker
私はずっと考えていた
I could break it down
どうすればこの苦しみを破れるか
I'm a shooter
だから私はリンクスになった
a drastic baby
赤子のように、己が感情の儘に壊せるから

 

agitate and jump out
でも心は揺れ動く
feel it in the will
どうか、私の心に触れてほしい
can you talk about deep-sea with me
私の深海のような苦しみと向き合ってほしい

 
 

それを黙々と聞いていたプリーズサンシャインのリンクスは
陽気そうに頷くと
芯の通ったバリトンで高らかに彼女達に続く。

 
 

[Solaire]
highway to down and out
日も射さぬ昏い道を
push it on,round and round
私は構わず歩み続ける
staying the way to the sun
太陽を探し続ける為に
no man knows me.
その答えを知る者はいない

 

I'm sleeping well
眠りに落ちたかのように
no thinking it anymore
不思議と心は穏やかだ
hey,I want to see the rising sun
…なあ、やはり俺は太陽を目指してみたいんだ

 
 

聞き惚れていたフォービドゥンのリンクスも、
惹かれるように歌の輪に入る。

 
 

[Frandre Scarlet]
…the deep-sea fish loves you forever
大切な理由の為に、終わらない禁忌に堕ちた
all are as your thinking over
後悔なんてない それが今ある全てだから
out of space,when someone waits there
ささやかな日常という幸せが待っている
sound of jet,they played for out
ジェットのエキゾーストを響かせよう この夜を終わらせる為に

 
 

少しづつ、歌の輪は広がり、
その場に響き渡る。
各々の矜持、歌詞に込めた意思を、響かせようとでも言う様に。

 
 

I'm a thinker
 
I could break it down
 
I'm a shooter
 
a drastic baby

 

agitate and jump out
 
feel it in the will
 
can you talk about deep-sea with me

 

highway to down and out
 
push it on,round and round
 
staying the way to the sun
 
no man knows me.

 

I'm sleeping well
 
no thinking it anymore
 
hey,I want to see the rising sun

 

the deep-sea fish loves you forever
 
all are as your thinking over
 
out of space,when someone waits there
 
sound of jet,they played for out

 
 

やがて歌声は止み、自律兵器達の呻きが再び場に鳴り響く。
だが、先程の重苦しい沈黙は欠片も残されてはいない。

 
 
 

[Miss Fortune]
……ねえ
国家解体戦争からの生き残り、この中にいる?

 
 

[Unknown]
…何いきなり話しかけてきてるわけ?

 

[Frandre Scarlet]
一応、ナンバー4ですが、何でしょうか。

 

[Remilia Scarlet]
ん。ああ、そういやあったねそんなの。

 

[Hakurei Reimu]
なーに、呼んだかなー?

 

[Izayoi Sakuya]
御呼びでしょうか?

 

[Schelling]
ああ、死に損ないがここいる

 

[Arisawa Takahumi]
国家解体戦争か…懐かしい響きだ

 

[Kitanai Ninjya]
…かなり後ろだがオリジナルだ
で、何だ。

 
 

[Coffer Hunter]
マジかよ…ww
古株多すぎだろwwww

[www]
心強過ぎるねwwww修正されないでwwwwww

 

[Miss Fortune]
思ったよりも結構いるのね。
この数、どう思う?

 
 
 
 
 

[Kitanai Ninjya]
だとよ

 

[Frandre Scarlet]
数だけの案山子です

 

[Remilia Scarlet]
多いだけの羽虫だな

 

[Hakurei Reimu]
国家解体戦争での国軍に比べれば、遊びみたいなものね

 

[Izayoi Sakuya]
何も言う事はありません

 

[Schelling]
奴らはただの鉄屑に過ぎん
……何の感慨もわかんよ

 

[Arisawa Takahumi]
どれだけの数だろうと、所詮は匹夫
やることは変わらん

 

[Unknown]
…数だけのただの雑魚でしょう?
この程度で折れる浅はかさは愚かしい

 
 

誰もが目の前の軍勢を一笑に付した。
何より、国家解体戦争で国軍側に立ち、絶望的な戦いを生き残った男がこの程度と断じた。
つまりは、そういうことなのだろう。

 
 

[Miss Fortune]
……
その言葉を聞きたかったわ。

 

よかった。魂消(たまげ)ているリンクスが多そうだったから

 
 

[Dario Empio]
ククク…
クックックックック…

 

ハッハッハッハッハッハ……

 

遊び……だ、そうだ。
どうした? "まだ"遊びは終わらないのか、Mr.Administrator(管理者)

 
 

[N O]
良い、良い。良い趣に空気が吸えるわ。
だが、私も貴様達若造に遅れをとる訳にはいかんな。

 

ファファファ…! ひとつ無茶をしてみるか…!

 
 

[Sephiroth]
…クラウド・ストライフか。

 

[Cloud]
まさか、こうしてあんたと肩を並べられるなんてな。
…セフィロス。

 

[Sephiroth]
フッ……ああ、そうだな。

 
 

[Lilium Wolcott]
ダディ・ヤーナー。
先程、サイレントアバランチ部隊から連絡が。
バーテックスのハイエンドAC部隊及び、
……ミグラントACが救援に駆けつけたそうです。

 

[Yearner S Tatibana]
ミグラントACが?

 

[Lilium Wolcott]
詳細はわかりません。
ただ一言、「雇われ」て来たとだけ。

 

[Yearner S Tatibana]
「雇われ」、か。
……何にせよ、助かる。

 

[Lilium Wolcott]
なお、アームズフォート部隊も救援に向かっているそうですが…

 

[Yearner S Tatibana]
補充部隊も寄越してもらえれば完璧だな。
あちらも死に体だ。…なんとかなる。

 

[Lilium Wolcott]

では、リリウムもその意思にお応え致します。

 
 

[Flare Corvus]
あんなに数がいるってことは、
適当にオーバードウェポン(この子)を撃っても絶対に当たるよね?

 

……

 

それって、すっごい素敵かも…

 
 

[Jyagi]
俺様はだれだ!!?
名をいってみろ!!
俺は……俺様は…
ジャギ様どわぁああああ!!!

 
 

[Saigyouji Yuyuko]
――願はくは花のもとにて春死なむ
           その如月の望月の頃

 

[Konpaku Youmu]
……幽々子様

 

[Saigyouji Yuyuko]
そうね、色々な後悔や過ちを犯したけど
まだ死にたくはない、かな。

 

…行きましょう、妖夢。行って、生きましょう。

 

[Konpaku Youmu]
はい。

 

……前を向かぬ者に勝利はない。
今がその時です

 
 

[Jalousie Waterbridge]
……忍者

 

[Kitanai Ninjya]
心配するな。
…死ぬにはまだ浅い人生だ。

 

お前も死ぬなよ。色々と無駄になる。

 

[Jalousie Waterbridge]
……うん

 

[Ois Sublimen]
戦えない分、全力で忍者達をオペレートする。
…絶対死ぬなよ、みんな。

 
 

[Remilia Scarlet]
これが終わったら、胸やけがするくらい紅茶を飲むつもりよ。
お願いね、咲夜。

 

[Izayoi Sakuya]
…仰せのままに。

 

[Frandre Scarlet]
さあ、ひとつ取りかかりましょうか。

 

…負けるわけにはいかない。

 

[Remilia Scarlet]
そうね。
国軍のように統制がとれている訳でもない、意思がある訳でもない。
焼き尽くしてやる。どれだけ来ても、勝つのは私達だ。

 
 

[Kotiya Sanae]
…霊夢さん。

 

[Hakurei Reimu]
……恨んでる? 早苗。

 

[Kotiya Sanae]
…なんて呆けた事を言っているんですか。
私の師匠は、今でも霊夢さんだけです。

 

[Hakurei Reimu]
……ありがとう。

 
 
 

[Hakurei Reimu]
……
ブリーフィングはやってなかったっけ。
ま、簡単に伝えておくわね。

 

細やかなミッションプランは無し。全部叩き潰すだけよ。

 

でも、そうね…あの歪つなバケモノ、カオスウィッチだけはあんたに任せるわ。
他の雑魚は、全部私達が滅ぼす。

 

あんたの邪魔なんかさせない。思いっきりやって。

 
 

[Unknown]
…おいィ?

 
 
 

お前ら、今の言葉聞こえたか?

 
 

[Remilia Scarlet]
聞いた。楽勝だ。

 

[Ryusan]
確かに聞いた。…俺達に任せろ。

 

[Rumia Jarnefelt]
ログにも保存済みです。

 

[Unknown]
ほう、経験が生きたな。

 
 
 

[Rumia Jarnefelt]
……
各々、無事の生還を。
このミッションに必要なのは……それだけです。
それだけを信じます。

 
 

作戦を開始します!
敵勢力を迎撃してください!

 
 

[Kitanai Ninjya]
フン…じゃ、行こうか。
どうせやるんだ、本気でな…!

 
 
 
 

VS.IZALITH

 
 

Thinker -reprise-

 
 

ACⅤストーリーミッション09の作戦エリアのような、荒れ果てたステージが作戦エリアとなる。
背景では30を越えるネクスト戦力、アップルボーイを初めとするレイヴン達、
そしてミグラント「雇われ」が自律兵器相手に一方的に無双しており
霊夢の言通り、雑魚を一匹も此方側に寄せ付けていない。
激しい戦闘を背景に、カオスウィッチの最終形態とタイマンすることになる。

 

作戦目標はカオスロートが最後の最後に秘匿していたカオスウィッチの最終形態…IZALITH(イザリス)
LRのパルヴァライザー最終形態にグラインドブレードを装備させ、
ネクストサイズにダウンサイジングさせたうえで更に生々しくしたような姿をしている。

 

IZALITHは常に高濃度のプライマルアーマーを展開。更にアレサ並の速度のQBでかく乱してくる。
特にプライマルアーマーはシス並の硬度を誇り、展開中は一切のダメージを与えられない。

 

攻撃手段はオービットを展開し、発射するレーザー。
グラインドブレードの左右振り、PMミサイル、アサルトアーマー。
何の負荷もなくグラインドブレードを軽々振るう姿は脅威以外他ならないが、アサルトアーマーもかなり痛い。
しかしAIの一部が不完全と言う、究極の兵器を題打つには致命的な欠点を抱えている。
これは、AIが完全に完成しきる前にカオスロートがIZALITHを戦場に解き放ったことが理由であるとされている。

 

IZALITHはAIロジックが若干弱く、アレサ同様、QB移動は横移動でしか行わない。
中距離程度、間を取ると、IZALITHはブレードホーミングの推力で強引に接近しながらグラインドブレードを振るが、振り終えた瞬間、完全に隙を晒す。グラインドブレードを振ってから隙を晒すまでの間はプライマルアーマーが解除される為、好き放題鉛玉をプレゼントしてやろう。
が、あまり接近し過ぎるとアサルトアーマーをカウンターで実行するため、近接戦闘は厳しい。
とっつきならまだしも、ブレオンの場合は一太刀当てたら速やかに退いた方が良い。

 
 
 
 

 
 
 
 

IZALITHが大爆発を起こし、虚空へと散り逝く。
カオスロートが鋳造した「究極の兵器」は、今この瞬間完全に消滅した。
だが、まだ終わった訳ではない。
混沌の魔女を撃ち破ったカラードのリンクスは、
愛機のオーバードブースタを展開し、自律兵器飛び交う戦場へと突き進む。

 
 
 
 

それから、

 

どれほどの時間が経過したのか。
どれほどの爆音が戦場に響いたのか。
どれほどの機油が大地を汚したのか。
どれほどの自律兵器が塵と化したのか。

 
 

全てが終わったと知ったのは、
オペレーターであり、自身の恩人である女性の柔らかな言葉が耳朶に響いてからだった。

 
 

[Hakurei Reimu]
――ねえ、聞える?

 

全て、迎撃し終えたわ。
他の連中も何とか五体満足よ。

 

…本当に、お疲れ様。

 
 

まだ、管理者が破壊された訳ではない。脅威が潰え切った訳でもない。
だが、勝ったのだ。
あの数の自律兵器を撃ち破ったのは、
紛れもなく自分達だった。