イベント/天狗の懊悩

Last-modified: 2016-01-01 (金) 10:41:17

イベント名

天狗の懊悩

概要

イベント傾向:シリアス[無] コミカル[有] ほのぼの[有] 恋愛[有] 欝、人死に[無] 百合、大統領ネタ[無]

登場人物関係:登場人物の制限[無] キーキャラクター[射命丸文] 敵対キャラクター[AC学園?]

攻略関係:イベント発生条件[射命丸からメール「AC学園の秘密情報収集について」を受信した日の午後6時に強制発生] 総所要日数[3時間] 他シナリオとの平行[可] 戦闘難易度[無] 攻略中ヒロインの関与[有]


あ…ありのままに今起こった事を話す。
俺は射命丸にAC学園についての情報収集を依頼していたと思ったら、いつのまにか飯を奢る羽目になっていた。
な…何でこうなったのかわからないと思うが、俺も何でこうなったのかわからない…
「まんまと騙されてくれたな」とか「偽りの依頼、失礼しました」だとか、そんなチャチなものじゃあ、断じてない。
もっと恐ろしい「騙して悪「何ぶつぶつ言ってるんですか、さっ行きましょう。もう予約の時間間近ですよ。」



というわけで現在時刻午後6時、場所は食事処「ハイウィンド」…どうしてこうなった。
「こんばんわ、おじさん」
「ああ、文ちゃんか、話は聞いているよ。例の物以外の注文は?」
…例の物?
「ああ、実は私、今度の新聞でこの店の裏メニューを特集しようと思いまして」
…特集?
「特にうちの学校はここの裏メニューに興味ある人が多いの」
…なるほどね
「楽しみにしていてくれよ。ああ、予約席はあっちの隅っこだ」
「ありがとうございます。じゃあ、行きましょうか」
…取材費用を俺に負担させようって腹か?
「まあ、そんなところです。あなたの依頼で取材費がそれなりにかかりましたから」
ちゃっかりしてるなぁ…






「さて、私が調べたことなんだけど」
うん
「結論から言うと、あれほぼ全部ガセネタ」
hai?
「AC学園はスーパーコンピュータが支配しているとか、邪魔者の暗殺を繰り返してるとか、そういう噂も全部嘘。あそこはただの傭兵ギルドよ。まあ、学園の後援が、変態企業ばかりだからそういう噂が流れたんだろうけど。…調べるまで私も信じかけてたし」
でも、ほぼってことは一部は本当のことが?
「ええ、シャントット先生が名を挙げたあの戦争を知ってるわよね?ネクスト型ACの実戦投入はあの戦争が最初だった事。あと上海アリスっていう中華レストランで働いている霍青娥さんが昔ネクストを開発したイェルネフェルト教授の元で働いてた事。この二つは本当よ。実際本人に確認したわ。これが今回の調査でわかった事の全てよ」
それだけ?
「ええ、それだけよ。」
…文、本当はまだ何か話したい事があるんじゃないか?写真に取られたり記事にされたりするのが嫌いなお前がわざわざ二人で会うなんて、余程のなにかあるんじゃないのか?
「…妙なところ鋭いわね」
やっぱりAC学園のこと?
「それは無いわよ。それだけやばかったら今頃こんな所でのんきにご飯を食べてないわ」
じゃあ、いったい?
「ちょっと、あなたに聞きたい事があってね」
何?




「速さと正確さ、新聞に大切な物ってどっちだと思う?」




えっ、う~ん…両方かな
「いや、どっちかって聞いたんだけど」
だってさ、いくら新聞を出すのが速くてもそこに書いてあることが嘘ばかりっていうのはまずいし、
いくら正確な情報でも新聞が出るのが遅かったらすぐに情報を知りたい人が困ると思う。
「だからこそ、正確な情報を速く伝える事が必要だと?」
そう思うよ。
「なるほどなるほど…実は「文々。新聞」を改定しようと思ってあなたの意見を聞いたのよ。試しに作ってみた物が、これ」
これが?
「ええ、新しく生まれ変わった新生文々。新聞です。今までの速さに加えてより正確さを追及した内容となっております」
どれどれ…捏造されてない…だと
「ふふ、言ったでしょう?正確さを重視したと。今までのような捏造記事はすべて排除。客観的事実と信憑性のある証言で裏を取った事実のみ記事にしています」
凄い、俺記事に書いてあること知ってるけど、全部本当の事だ。しかも読みやすい。
「そうでしょう、そうでしょう」
でも、新聞は薄くなったね。
「う…いやまあその。まだ正確さと速さを両立するのは難しくて…どうしても、内容が少なくなるの」
なるほど。じゃあ今日ここの取材に来たのって。
「ええ、新生文々。新聞のためです。それと、昔ここの裏メニューのことをちょっと尾ひれをつけて書いてしまったので、そのお詫びをかねて改めて取材しようかと」
そういう事情だったら、文が自腹切るべきじゃないの?
「うぅ…意地悪ですね、今度あらぬ事書いて記事にしましょうか?」
冗談。俺の情報収集で無駄に自腹切らせたみたいだし、ここは俺がおごるよ。
「当然ですよ。まったく、AC学園の情報収集でいくらかかかったと思ったんです?」
ごめんってば…ところでさ、何で新聞を改定しようと思ったのさ?
「記者としてのステップアップのためです。私は三流ゴシップ記者で終わるつもりはないからね」
おお、野心家野心家。
「はは、ありがとうございます」


「へい、裏メニューお待ち」
(いきなり誰かと思ったら、リューサンの親父さんか。)…あの、この真っ黒の料理とはいえない代物はいったい?
「うちの自慢の裏メニューだ。がっつり食べてくれ」
「…えっ、えっとおじさん?あの…昔の私の新聞読みました?」
「ああ、怪奇!!食事処「ハイウィンド」に謎の黒い物体が出現!!宇宙から飛来したトラペゾヘドロンか!?って見出しの新聞だろ?読んだ読んだ」
あっ…
「う…あ…」
…これって何味ですか?
「食べてみてのお楽しみさ(ニヤリ…せっかくの裏メニューだ。冷めないうちに食べてくれ」
どこぞの緑髪のエレアを髣髴とさせるような笑みを浮かべた後、親父さんは去っていった。
「ご…ごめんなさい」
いいよ、文。最後まで付き合うよ…


ちなみにこの真っ黒な裏メニュー、見た目に反して絶品であった。もちろん人肉が材料ということはない、一切ない


「おいしかったですね。あんな見た目なのに…」
うん、あれは3000ギル払う価値はあった。
「確かに。では、私はこれで。今日のグルメレポートを早速まとめないと」
ああ、気をつけてね。




「あ~やっぱり、言えないわ。改定の理由が、あいつに捏造記者って罵られる所を見られたくないからって
………これは年貢の納め時、かな」

報酬

所持金3000ギル減少。(足りない場合は後日射命丸から強制徴収)
射命丸文のカルマが0以下の時、+1に上昇する。
このイベント後、キャラクターとの会話の選択肢からAC学園の情報収集に関する物が消滅。

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