イベント/幼年期の終わり

Last-modified: 2011-05-01 (日) 19:18:36

シナリオ/世界移動シナリオ-銀河大戦争編のイベント。
最終三部作をクリアすると発生。


イデの銀河は消えた、一人の英雄の犠牲と引き換えに。
「終わりましたわね……御悔みを申し…………あら?」
その時、主人公の目の前に『真っ黒な穴』が現れ、そこから生きては帰れないはずの「アイツ」が飛び出てきた。
いててて……と、頭をさすりながら立ち上がる「アイツ」。その姿を見た周囲の人間達の間に流れる沈黙。
そして、主人公たちの姿を認めたアイツは照れくさそうに「あー、いや、その……えっと……お、おいすー^^;」
次の瞬間、まるで爆音のような歓声が辺りから上がった。
笑いながら涙を流す仲間たちにもみくちゃにされる「アイツ」──その姿を傍目に、紫が主人公に耳打ちした。
「気まぐれな神様に感謝ですわね…。さて、もう一仕事付き合ってもらえますか?」
…まだ何かあんのかよ。
「御心配なく、もう鉄火場は有りません。ぜひあなたには見届けて欲しいんですよ」
その言葉と共に主人公と紫はスキマに飲まれた。

  • 輪廻の終わり
    スキマから出た先はどこかの部屋、その部屋にいたのは…
    「…嘘でしょ…早過ぎる」
    外見は多少違うが博麗霊夢。
    「当然です。何のために私が力をあまり使わなかったと思うのです。ハッピーエンドをぶち壊す無粋な輩をどうにかするためですわ」
    機会がどうとか言ってなかったか?
    「女は嘘を付くものです…さあお開きに、と言っても始まってすら居ませんか。それに始めることも出来ませんわ、必要なものは全て壊しておきました」
    ずっと船に…。
    「分身」
    ……。
    その言葉と共に目の前の霊夢が戦闘態勢を取った。
    「…巫山戯るな。やっと、やっとチャンスが来たのにここで終わるなんて。そんなこと!」
    鉄火場じゃねえか!。
    「大丈夫、問題有りません。…ほら」
    その言葉と共に霊夢は崩れ落ちた。
    「何で…どうして?」
    「私を舐めて貰っては困ります、私の力は境界。感覚の境界を歪めればこのとおり。本来の貴方ならともかく輪廻に囚われた貴方は空を飛べない。故にここまで私の力が通じるのです」
    そして崩れ落ちた霊夢は涙を流し始めた。
    「…嫌、嫌よ、終わりたくなんて無い、忘れられたくなんて無い!…あんただってそうよ帰れるのよ!昔みたいに学園で、みんなで馬鹿やって好きな人を作って。その世界なら銀河は滅ばない!そんな可能性残さない…。この世界はまた何度も何度もこんなことが起きる!お願いよ!紫を殺して私を開放して、永遠の幸福で妥協して」
  • 虚空の使者以外の主人公の場合
    笑わせるな
    初めて主人公が霊夢に語った。
    例え銀河が滅んでも絶対に妥協はしない、この世界に残る覚悟はマザーで決めた。きっと何度も何度もそんなことに挑み、戦い、負けるかもしれない。しかし一人ではない、皆がいる。皆で創る未来を引換にする幸福など…嫌だね」
  • 虚空の使者の場合
    くだらんな
    主人公は冷笑を以て霊夢に応えた。
    俺の帰る世界は俺自身が決めるものだ。全ての並行世界を守るために永遠に戦い続ける…そんな覚悟は、虚空の使者の使命を受け継いだ時に出来ている。だがいつか、必ず帰る。俺の帰りを待つ人がいる世界へ
    「貴様の言う通り、これからもこの世界は危機に見舞われるだろう。だが、この世界には、この世界を守ると決めた者達がいる。彼らが創る未来を引換に、自分だけの世界を創ろうとする貴様は……間違いなく、『虚空の使者』の敵だ」

「絶望の未来でも!?」
「絶望の中でも人は生きれます、諦めない意思があるのなら。さあ生まれ変わりなさい!」
紫の言葉と共に霊夢は光に包まれた。光が晴れたときそこには赤ん坊がいた。
「この霊夢のありったけの境界を操りこうしました。ご安心なさいこの子は私が連れていきます。忘れ去られた可能性や消え去るしかない存在が生きることが出来る場所が有りますから…」
その言葉と共に主人公を元の船に戻した。
「本当に短い間でしたが楽しかったわ、それでは皆さんごきげんよう!」
そして紫は赤子を連れてスキマに消えた。
きっと本来の居場所に帰ったのだろう、幻想郷に。
さあて後始末を始めるか!
そう思った主人公の顔には何処か笑顔が浮かんでいた。