シナリオ/世界移動シナリオ-銀河大戦争編のイベント。
たった一つの冴えた方法をクリアすると自動発生。
遂に、一週間が経過し二つの部隊を宇宙に展開させた主人公の前に八雲紫が現れた。
「そんな準備で大丈夫?」
大丈夫だ、問題ない。
「…決められましたか」
大丈夫だ、問題ない。
「よろしい、ならば開きますよ!」
その言葉と共に見たこともない巨大なスキマが開いた。
「では私の乗る船にエスコートを…」
えっ
「いや私も行きますよ。道案内をしてあげます、大体ここからじゃフィールドは解除できませんからね。もちろん私の乗った船が落ちたら私死にます。死ななくても幻想郷に帰ります」
…八雲紫を突入部隊の旗艦に載せて、最後の戦いが始まった。
- クリア条件
イデ銀河の「心臓」の破壊。
失敗条件は、突入部隊が心臓破壊能力を喪失することと旗艦の撃沈。
具体的な破壊能力は惑星破壊レベル。この時点まで来ていれば余裕で一つ二つ有るだろう。
主人公がどちらの指揮をとるかは自由。倫理崩壊編の幻想卿大暴動と違い、相方は【ヤーン】などにもさせられる。
敵は「怪獣」の群れ。突入部隊は全方位から無限の敵に襲われ、こちらでの撃退部隊も出てきた無限の敵に襲われる。できるだけ速く心臓にたどり着き破壊しないと継戦能力を失う。
もしこの時コズミック・ビーイングのメンツとある程度友好度がある場合は、なんとコズミック・ビーイング達が主人公のために駆け付ける。
目的遂行のためという理由のラハール、ラハールと近い理由の金色の魔王、銀河と皆をを守るために有里湊とオクトオ、主人公のためにシュマゴラスが絶対にやってくる。このとき超魔王バールが復活した場合彼(?)もやってくる。
それ以外は友好度がある程度ないとやってこない。例外として、魔眼王だけはどれだけ友好度が高くてもこの場では登場しない。戯言遣い曰く、数日前から連絡がつかなくなったらしい。
お前等……なんで!
「ふん!本来ならイデと名乗る奴はオレ様が殺る筈だが……いけ!周りの雑魚共はオレ様たちに任せろ!その代わり、死ぬなよ」
「ラハールのツンデレも健在ねー、っとこんなこと言ってる場合じゃないね、さぁいきな!そして絶対に帰ってきなさい!!いいね!」
「お前に全部任せた、頼んだよ」
「俺からは言うことはない、全力でやって来い」
「君が居なきゃつまらないでシュ、だから絶対かえってくるでシュよ!」
「"ヤツ"は強大だギャー。でも、負けるんじゃないギャー!」
あぁ……わかった!
主人公の気力もあがり、コズミック・ビーイング達増援により撃退部隊の士気が上がり、全力で怪獣の群れに突撃する、怪獣の群れが自分の乗る船にあまり襲い掛からなくなるので心強くなる。
しかしここはイデの銀河、精神体に近い彼らには存在しているだけで莫大な負担がかかるし「怪獣」は無限の怨念そのもの、コズミック・ビーイングといえど楽な戦いではない。
ただしバールだけはこの銀河の影響を受けない、上位世界でも恐れられている存在だ、この程度ぐらいは問題ない、主人公の心臓到達の鍵を握っているにはバールだ、さすがにバールと言えどこの数はさすがに不利になる。
彼らが踏ん張っている内にたどり着き準備ができなければ終わりだ。
心臓に到達するまでが通常買える最高の船で約七時間かかる。無論終章に来ていればそれより速い物はいくらでも有るだろう。
尚、心臓に到達し破壊準備が整えば、紫が「最後のサービス」としてその時点で生き残っている部隊全てをこちらに連れてきてくれる。
今、銀河から一人の英雄が永久に消える。
- 無限の闇の向こうに
ふと目を開けると、視界が黒一色で染まっていた。
俺/私は……死んだ、のか?
いやしかし、紫の話では、この銀河が滅べば魂も共に滅ぶと……
ならば、一体ここは……
「こんにちは、英雄さん」
突然周囲に響く、少女の声。
「ここは貴方達がイデと呼んでいた存在の内側…」
彼/彼女が驚きながら声の方を向くとそこには、魔眼王と電神──そして真っ黒なゴシックロリータを着込んだ、見覚えのない少女の姿があった。
「…みたいな所よ」
戸惑う彼/彼女を尻目に、少女──ロソ・ノアレの端末、暗黒の守護精霊、闇理ノアレ──は語り始める。
ここはロソ・ノアレの内部。あらゆる世界に偏在する闇そのもの。
そもそも、物理的・概念的な闇の具現であるロソ・ノアレにとって、終焉と終りなき世界を望むネガティブな精神の集合体であるイデは、ただ自身を構成するパーツの一つでしか無いはずであった。
だが、幾数、幾十、幾百……幾万と続くループを続けるうちに肥大化したそれは、ロソ・ノアレの制御から外れ、今回のような大きな災厄を世界にもたらすことになった。
「つまり──ロソ・ノアレはお礼を言いたいのよ。身内が起こした災厄を収めてくれてありがとう、って。そのために、あの銀河とともに散り、イデと共にココに取り込まれた貴方の魂を再構成した」
…えーっと。
「そして、こうとも言っているわ。貴方はこんなところで──『私たち』が起こしたつまらない不祥事で消えるべきではない。仲間の元に帰るべきだって。皆が、貴方の死を悲しんでいる」
…………は?
いや、ちょっと待て。
あんな風にお別れをした後だぞ? そんなところにおいすー^^って出て行くとかあもりにもムードぶち壊しでしょ?そんな気軽に生き返るとかギャグマンガ以外で聞いたこと無いので抜けますね^^;
「と言うか、世界の為に本気で命を賭ける様な明るい物、闇であるロソ・ノアレに取っては取り込めない異物でしかないのよね」
オイ待て、それが本音か!
「さぁて、ね…それに残念だけど」
ニヤニヤと妖艶に微笑むノアレと、同情的な視線を向けてくる魔眼王。
電神はイイ笑顔でサムズアップなんぞかましていた。
「もう遅いわ。まぁ、精々皆にもみくちゃにされなさい。その方が傍から見てて面白いから」
その言葉と共に。パァ……と視界に満ち始める光。
ちょ、待──
最後の一言を言い切る前に。
彼/彼女は『闇』の中から投げ出された。