イベント/男子の本懐 鴉の本懐

Last-modified: 2011-05-01 (日) 00:48:53

シナリオ/世界移動シナリオ-銀河大戦争編のイベント。
文の心の内を知った上で、ランプライト大学衛星を主席で卒業し、
連邦宇宙艦隊総司令官に就任したら発生。


「この地球を守る為に、あなたの力を貸して下さい」
大学衛星の卒業式で壇上に上がった貴方に、連邦政府大統領・射命丸文は言った。
文は十年前、この世界の倫理全てが崩壊した時代において、今の倫理観に照らし合わせると決して許されない事をしてきた。
主人公は知っている。彼女がしてきた事、その結果、死ぬより辛い境遇におかれた人物がいる事。
けれどもそれは、倫理が崩壊してしまっていた世界においては、自分の命や組織を守る為にして当たり前の事で、仕方の無い事だった。文は多くの人に恨まれている。彼女がしてきた事を鑑みればそれも当たり前の事だ。
大統領として地球の復興の舵取りを行っている間も尚、裏では政権を安定させる為に様々な工作をしている事も、かつての仲間を脅し、裏切る行為をしている事も知っている。
けれどもそれは、この大宇宙時代において赤ん坊のような存在である地球が生きていくには、誰かがやらねばならない事。地球を様々な脅威から守る為には仕方の無い事だった。
主人公は知っている。入学間もない頃、お忍びで視察へ来た時の文へ、主人公が過去の所業を非難する皮肉を交え言った言葉に、彼女が返した言葉を。

 

「これを口に出したのは、あなたへだけですよ。後にも先にも」

 

在学中の士官学校へ視察へ来た時の文の顔は真剣そのもので、演説を行う文の言葉には熱が篭っていた。その姿は共にレジスタンスとして戦っていた時の文よりも輝いて見えた。
今、主人公は彼女を補佐出来る立場にある。彼女があの時に言った言葉に嘘偽りが無いと言う事は正しく真実だった。
射命丸文にも、そして地球にも今後も様々な危機が訪れるだろう。それに対し主人公は文と共に、それらと戦う道を選んだ。かつてレジスタンスとして銃弾の雨の中を疾駆したあの頃と同じように。
「指揮権に服します、大統領」
敬礼をする主人公へ文が勲章を授与する。その目と目があった時、改めて主人公は思った。
彼女の力となり、共に地球を守って行こうと。