イベント/絶命異次元

Last-modified: 2011-05-01 (日) 18:48:35

シナリオ/世界移動シナリオ-銀河大戦争編のイベント。
第四章でイベントを一つクリアすると強制発生。


「友達の友達から聞いたんだけど・・・」
TOP10警察史編纂室。ネ実市で日常的に発生する超常事件の中でも、特に際物を扱う部署。
そこに最近、奇妙な共通点を持つ事件が持ち込まれるようになる。
――いわく「死体が動き出したが、修理工が手足を切り飛ばして退治した」
スペクターとして宇宙を駆け抜けている主人公にとって、そんな都市伝説など些細なことだ。
しかし、そうは思わない人物もいた。
ある日のこと、霊夢からの呼び出しを受けてTOP10へと赴いた主人公。
忙しいのに何の用だと言わんばかりの主人公に対して、彼女はおもむろに口を開いた。
「修理工の噂、あんたも聞いたことくらいあるでしょう?
 たぶん、だけど…………そいつ、わたしの知り合いだと思うの」

 

河城工業に勤める優秀な技師であり、宇宙船構造のスペシャリストだった人物。
しかし数年前にUSG河城の修理に向かった際、船内で発生したバイオハザードに巻き込まれ、
かろうじて生還するも、ほどなくして失踪を遂げたとされている男。
その名はアイザック・クラーク

 

「……彼とは、長い付き合いなの。本当に、長い。
 あいつがわたしに黙っていなくなるなんて、ありえないのよ。
 でも、あの時、あの宇宙船の中で何が起きたのか、アイザックは何も言ってくれなかった」
馬鹿よね、と彼女は笑う。
異変を解決したり犯罪者と戦うような勇気はあるのに、好きな男の悩みを聞きだす勇気はないなんて。
「だから――きっとあいつ、何か、とてつもない事件に巻き込まれてるんじゃないかって……思うの。
 スペクターなら、情報もつかめるだろうし――お願い、力を貸して?」

 

かくして主人公は、アイザックを追いかける過程でUSG河城を襲った謎のバイオハザードの真相へと迫り、
そしてネ実市で暗躍する新興宗教団体ユニトロジーと、彼らによって極秘裏に持ち込まれたマーカーと呼ばれる物体の詳細を探っていくことになる。

  • アイザック失踪のの真相
    実は惑星採掘船USG河城のスポンサーはユニトロジーであり、ロストテクノロジー、あるいはマスエフェクトの一種であるマーカー探索のため、深宇宙へと送り込まれたのだ。ところがマーカーは暴走し、ネクロモーフと呼ばれる奇妙な生命体を作り出してしまった。
    これは死体を糧に繁殖する寄生生命体であり、死体を増やす者と、死体に寄生体を埋め込む者の二種類にわけられているのだが、これらすべてを統括する巨大な存在――あるいはコズミックビーイング――ハイヴマインドさえも誕生。
    これらの事態によって、USG河城は完全に壊滅し、そこにアイザックは修理の為に訪れたのだ。
     
    死者の想念を用いて人間を操るマーカーの力は、幸いにしてアイザックには及ばなかった。彼は仕事の為にUSG河城を訪れたのであり、その目的は霊夢のいるネ実市へ帰ることだったのだから。
    しかしUSG河城からの脱出間際、エンジニアチームの中にいたユニトロジーのスパイによって、マーカーは持ち去られてしまう。精神に重大な心理的外傷を負いつつも帰還したアイザックは、ほどなくしてそれがネ実市に持ち込まれたことを突き止める。
    かくして彼は、手に宇宙作業用の工具を握り締め、ネ実市へと単身赴いたのだ。
    ネ実市を、霊夢を守り、ここをユニトロジーとネクロモーフどものDEAD SPACEとするべく・・・。
  • アイザックの真相に主人公達が到達
    なるほど、それが真相か…ユニトロジーの本拠地は恐らくあの研究所だろう。
    取り敢えず殴りこむために霊夢に連絡をとると。
    「大丈夫、もう準備は出来てる」
    は?、いや今連絡したばっかり。
    「アイザックから聞いたのよ、少し前に私の端末にビデオメールが届いてね。そっちの準備できたら連絡ちょうだい。あと向こうにはネクロモーフが間違いなくいるだろうから殴りこんだ後研究所を空間的に封鎖する用意をね、それと最悪の事態に備えて研究所を外部から吹っ飛ばせる用意もね。スペクターならそれくらい準備できるでしょ」
    霊夢の要請した準備を行った後、精鋭と合流して研究所に突入した。
    死者が踊る、狂気の絶命異次元へと。
  • ユニトロジーの研究所に突入
    そこは地獄だった。
    ユニトロジーが兵器としてネクロモーフを使うことは想定していたが、明らかに非戦闘員らしき服装をしているネクロモーフも少なくない。
    「バイオハザードね、結界を張らせて正解だったわ。あれならこいつらが外に出ることはないわ。さあ。マーカーを探して壊すわよ」
    アイザックはいいのか?
    「…もう死んでるわよ、アンタも資料を見たんでしょ?マーカーは死者を見せる。そう言う事よ」
    …そうか、行くぞ。
  • 研究所内にあるマーカーを破壊
    「これで終りかしら…」
    その瞬間、巨大な振動が研究所全体を襲った。
    主人公の前に現れたのは、巨大な肉塊である。
    「あれがハイヴマインド…マーカーを壊して怒ってるのかしら?でもねえ私はもっと怒ってるのよ!」
    ああ、これだこれこそが、霊夢を鬼と呼ばせる所以。
    神であろうと悪魔であろうと、ただ怒りで挑み打ち砕く。
    それ故に霊夢はこの街の悪党共にこう呼ばれるのだ。
    鬼巫女霊夢と。
    「さあ行くわよ、あのドデカイ糞を地獄に叩き込みにね」
  • ハイヴマインドを抹殺
    「これで終りね、さあ後始末よ、飲みに行きましょう」
    外部に待機していたTOP10と連邦軍が生き残りを全員逮捕しているから、確かに自分達に仕事はないが・・・
    「事件についても、アイツについても忘れたいのよ。けど、その前に、アイツの為にギムレットを飲んでほしい。それから、こんどコーヒーをわかしたら、出来ればアイツの分も、一杯ついで、バーボンを入れて、タバコに火をつけて、カップのそばにおいて。それで、全てを忘れるの。アイザック・クラークの全てを」
    ……。
    「さあ行きましょう、ここにはもう何も無いわ」
    そして二人で夜のネ実市に消えていった…