イベント/Freikugel

Last-modified: 2013-03-01 (金) 16:18:15

イベント名

Freikugel

概要

イベント傾向:シリアス[-] コミカル[有] ほのぼの[有] 恋愛[有?] 欝、人死に[-] 百合、大統領ネタ[-]

登場人物関係:登場人物の制限[有] キーキャラクター[レミリア・スカーレット(ヴォヤージュ201⑨)] 敵対キャラクター[-]

攻略関係:イベント発生条件[レミリア√中、レミリアからのメール『Re:なにそれ?』に肯定する] 総所要日数[1日] 他シナリオとの平行[可] 戦闘難易度[-] 攻略中ヒロインの関与[有]


概要

レミリアが狩人にジョブチェンジした時のメールのやりとり。

 

「魔弾の射手」

 

文面中に飛び出してきた単語にクェスチョンマークを返したところ、有名なオペラだという。
そして
「そういえば今度の週末に丁度それの公演があったわね。興味があるなら、一緒に見てみる?」
とレミリアから誘われ、PCはその誘いに承諾するのであった。

 
 

魔弾の射手とはカール・マリア・フォン・ウェーバー作曲の全3幕のオペラ。
ドイツの古い伝承を基に舞台設定が描かれ、当時オペラはイタリア語主流だったドイツで圧倒的なヒットを叩き出した。
あの「歌劇王」ことリヒャルト・ワーグナーもこの歌劇に大きな影響を受けたという。

 

当日、公演場所である劇場につくまでの間レミリアから簡単な解説を受け、PCは劇場に入る。
劇場内でたわいもない会話の後……まもなくして歌劇が始まった。

 

第1幕。
舞台は30年戦争直後のボヘミア地方の森。
射撃の名手である狩人・マックスはスランプによって失敗続きに次ぐ失敗を繰り返していた。
射撃大会(自由射撃)に優勝しないと、森林保護官のクーノーの娘アガーテとの結婚が許されない。
しかし、今のザマでは結果は目に見えていた。
クーノー達はマックスを激励するが……。
塞ぎこむマックスの前に、悪魔に魂を売った狩人カスパールが現れ、魔弾の力を借りるよう甘言。
狼谷へと誘いだす。

 

第2幕。*1
一方、アガーテの周囲では奇妙な怪異が起こっていた。
恋人のもとを訪れたマックスはアガーテに狼谷へ行くことを告げ、彼女と従姉妹のエンヒェンの制止を振り切り狼谷へと向かう。

 

さようなら!さようなら!

 

私の心は震えるばかり……
私の警告を忘れないで!

 

狩人の生き様はこんなもの!
昼も夜も休みなし!

 

やがて日の光も失うだろう
運命は私を駆り立てた!

 

そして狼谷。
カスパールに呼ばれ、悪魔ザミエルが姿を現す。
鋳造された7つの魔弾。
このうち6つは自分の思い通りに当たるが、最後の魔弾だけはザミエルが望んだものに命中してしまう。
カスパールはザミエルに魂を売り飛ばし、魔の猟師、魔弾の射手となった。
しかし、その代償として3年後にカスパールは悪魔に魂を渡さねばならない。
カスパールはアガーテを生贄に捧げる代わりに自らの命の期限を延ばしてくれと頼むが、悪魔はこれを拒否する。
彼女はザミエル自身と何のかかわりもないからだ。
しかしカスパールはマックスを獲物として提示する。

 

よかろう!地獄の門にかけて!明日は彼か、お前かだ!

 

ザミエルは姿を消し、代わりにマックスが現れる。
そして、カスパールとマックスは怪異の中、魔弾を作り上げることとなる……。

 

第3幕。
大会当日。
アガーテは花嫁衣裳を着て、マックスとの結婚に備えていた。しかしその調子は優れない。
そして、またしても彼女の周囲に不吉な怪異が起こる。
極めつけには結婚の花冠が入っている箱に葬式に使う銀の冠が入っていた。
そこでアガーテは以前に森の隠者から貰った白薔薇を花冠に編み、それを身につける。
一方のマックスは魔弾の力で射撃大会を難なくこなしてゆく。
しかし、カスパールの策謀によって残された魔弾は1つ……
ザミエルが望むものを撃ち抜く最後の魔弾のみとなってしまう。
だが、マックスはその事実を知らない。
そして与えられた課題は枝の上にいる白い鳩を撃つこと。
領主はマックスに最後の1発で鳩を射撃するように命令する。
魔弾を込め、引き金を引くマックス。
そこにアガーテが飛び出してきた。

 

撃たないで! その鳩は私です!

 

しかし銃声は鳴り響く。枝に止まった鳩が飛び、アガーテは倒れた。
そして、カスパールも。
魔弾はアガーテを狙ったが、薔薇の冠に間一髪守られ、
狙いが逸れた魔弾は魔の猟師の元へと向かったのである。
結局、カスパールはザミエルに魔弾の代償を払う事になったのだ。
その後にマックスは領主に全てを打ち明ける。
激怒した領主によって追放されかけるマックスだったが、
そこに現れた森の隠者のとりなしによって一年の猶予の後、無事結婚を許される事となる。

帰り道にて

歌劇を見終わり、帰宅の途につく最中、レミリアから感想を尋ねられた。
「魔弾の射手、どうだった?」

よくわからない

「……幾らなんでも、それはないんじゃない?」
いや、すまん……。
「ま…時間の無駄にならなかったならいいんだけどさ」

カスパールみたいにはなりたくないな

 「悪魔に魂を売った人間の末路としては正しいんだろうけどね。
 魔弾の魅力に取り憑かれ、カスパールは命を永らえさせたいばかりに狩りの魔王を弄んだ。
 その結果はどうあれ、悪魔を出し抜こうなんてね」
……おお、こわいこわい。
「ああなったのは、アガーテ達の行動もあるけどね。
 おかげで何事もなく大団円。面白かったでしょ?」

薔薇の冠で弾が逸れるシーンが印象に残った

「私はあの冠が白薔薇っていうのが少し不満だったかな。薔薇なら赤でいいじゃない
なんか、突っ込む所がおかしくないだろうか。花嫁姿だから白薔薇の方が似合うと思う。
「白いドレスに添えるなら、赤い薔薇の方が映えるに決まってる。私ならそうする」
そんなに言い張って……アガーテにでもなりたいのか?

 

からかうような言葉。それを聞いたレミリアは複雑な表情を見せた。

 

「無理ね、私はアガーテにはなれない。どちらかといえば……私にはマックスがお似合いよ」
……マックスが?
「実のところマックスでも不適当なんだけどね。あの猟師は最後にはアガーテと添い遂げるから」
添い遂げるって……レミリアは好きな相手でもいるのか?

 

対するレミリアはゾッとする様な微笑みを浮かべた。

 

「……どうだろうね?」

 
 

「……冗談よ冗談。そんな堅い顔されるとこっちが困るってば。
 そうね、私はザミエルになりたい。それで戦闘機に乗って空母に真上から特攻したい」
思うにそれはザミエルじゃない別のナニカですよね。というかその時代に戦闘機なんてないから!

 

結局、彼女が何を言いたいの解らなかったが……
とぼけたような言い回しを聞いて少しだけホッとした。

 

「好きな相手でもいるのか、ね……」
何か言ったか?
「……ん?
 あぁ、うん。何でもない」

魔弾が使えたらって少しだけ思った

「やっぱり便利だよねぇ、あの魔弾。
 絶対必中のスラッグショット撃ち放題なんて狩人からすれば夢の様。
 まあ、悪魔に魂を売ることになるんだけど」

 

売ってもちゃんと実行してもらえるかどうかなぁ。悪魔だし。
「あら、願いはちゃんと叶えるわ。ザミエルだってちゃんと魔弾を伝授したじゃない。
 仮に悪魔を召喚して『黄金が欲しい』といえば、黄金を山ほどくれるよ。
 言った本人もお望みの黄金そのものになるだろうけどね」

 

……欲しいとは言ったけど、それは幾らなんでも曲解しすぎじゃないだろうか。
「それでも悪魔は約束事は必ず守るの。人間と違ってね。
 それ以外は知ったこっちゃないけど」
まさにそれが問題じゃないか。
「それが悪魔と契約すること。契約するならそれを踏まえた覚悟がないとねぇ」

 

というか、レミリアにはできないのか?魔弾。
ほら、運命操ってちゃっちゃっと弾道変えたり。
「試したことはないけど、もしかしたらやれるかもしれない。
 逆にやれる保証は絶対じゃないけど。
 でも、フラグが立ちそうだから結局やらないわ」
フラグ?

 

魔王(ザミエル)の手で心臓にマスケット銃を突き立てられるような、そんなフラグよ」

イベント終了後

  • レミリアの質問の返答内容に応じて、INTとDEXが上昇する
  • 教養書?「狙撃兵の心得」を入手

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*1 1部で一旦休憩が入る