キャラ攻略/サニーミルク

Last-modified: 2014-12-14 (日) 11:48:50


ルート概要

ヴォヤージュ201⑨で攻略可能になる3バカかしまし娘の一人。おつむと胸の大きさは反比例の法則なのか3り中最大の戦闘力を持つが相変わらずバカなことをやっている。
そんな彼女にも悩みがあり、自分がルナとスターを縛り続けているのではないかと日々ムシャクシャを溜め込む毎日を送っているらしい。

出現条件

園児時代のルナ、スターらと一緒に遊んでいる。
その後未来での再開後に帰る為の手段を探す際、「3バカのアテを信じてみる」を選択することで三月精√に入ることができるが、他の選択肢を選んだ場合はその選択肢に対応したキャラの√に入るばかりか三月精はお邪魔役の敵対ポジに移行するため攻略は不可となる。

フレリスト登録条件(戦闘参加)

三月精√に入る事で自動的に登録される。

ルート攻略

201⑨編全般に言えることだが攻略期間が10月後半の学園祭準備期間から12月のクリスマス直前までの約2ヶ月ほどと短いので一日も無駄にできない。園児時代にできるだけ好感度を稼いでおくことは勿論、選択肢もピンポイントで好感度が上がるものを見極めて選択していくようにしよう。
三月精√はその名の通り、ほぼ同一のシナリオを三人それぞれの視点で追っていくことになる。それぞれがどのような考えを持って行動していくのかを見比べてみると面白い。
また三月精√は三人まとめて好感度が上がる選択肢が多いのでいかに狙いのキャラの好感度を上げていけるかがポイントになる。サニーの場合、何かしら行動を起こす際に彼女が率先して意見を上げてくれるのでそこに賛同していけばいいので比較的簡単だ。あとは彼女のみ好感度が上がる一人でいる時の選択を誤らないようにすれば磐石だ。

序盤

時期的に学園祭などの学園行事が迫っている為、三人と親睦を深める機会は多い。帰る為の目処もまだ立たないので慌てず騒がず一歩引いて彼女達と行事を楽しんでしまうのが大人の醍醐味。主人公が知っているサニーと同じように三人のリーダー格として様々ないたずらを率先する。

中盤

学園祭が終わると主人公が現代に帰れるか否かなんかどうでもよくなるほどの事件が発生する。なんとルナチャイルドに月光女学院からのスカウトがくるのだ。
直々に話をしにきた依姫(現代よりも雰囲気が柔らかくなっている)曰く、「学園祭で見かけた際にタダの妖精とは思えない何かを感じた」らしく是非ともその部分を我が学院で伸ばしてみないか? ということらしい。ちなみに紫は「彼女の意思を尊重する」と答えたようだ。依姫は答えはすぐに出さなくていいからと最後に伝え、帰っていった。
あまりの事態に頭が追い着かない面々。やがてルナが「ちょっと1人にして」とつぶやき、1人ふらふらと出て行ってしまう。他二人の意見も聞くことになるのだが、サニーは「賛成」を、スターは「反対」の意見を出す。だが意見がかみ合わないことで二人は喧嘩をしてしまい三人の関係がギクシャクしてしまう。肝心のルナは「どうしたらいいか解らない」とのこと。月光女学院への返答のリミットは12月末だ。
サニーを追いかけて二人きりで話すと自分がルナやスターを縛り続けているのでないのか、私達はもっと『大人』にならないといけない時期ではないのか、いつまでも『子供』じゃいられないのに。と今まで胸に溜め込んでいたムシャクシャと主人公の胸板を借りて言葉にして吐き出す。スカウトの話は僥倖だった、離れ離れになるのは悲しいけれど、これはルナの為になるんだからスカウトに賛成した、と。仲間や自分の事で悩み涙を流すサニーの姿は梅雨と台風が同時に来た時のようにとてもしおらしく見えた。

 

一夜明けるといつも通りの日常に戻る面々だがやはりそれぞれ思うところがあり、特にサニーは表面上は元気に振舞うので、その姿に惑わされずに心のケアをしてあげよう。何度か相談に乗ってあげるとサニーの方から主人公に甘えてくるので広大な心で受け入れてあげるべきそうするべき。

終盤

12月1日ににとりがタイムマシンの件について話したいと主人公の元を訪ねてくる。
タイムマシンは無事に修理出来いつでも使える状態にあるが、今の時間軸から過去に戻る事、つまり元の時代に戻れるのは12月23日までしか出来ない。と言うのもタイムマシンが通る時間のトンネルの歪みが23日以降不安定化の見込みがあるので帰るのならそれ以前が望ましい、23日以降も時間のトンネルの歪みが元に戻れば問題なく帰れるもののそれが何時になるかは解らないとの事だ。
主人公が元の時代に帰れるタイムリミットは24日の午前0時まで、それまでにやり残した事は無いか今一度確認しよう。

関連イベント一覧

現代でのイベント

始業式/入学式

デート(現代)

いつも元気一杯のサニーはやはりアウトドアなロケーションがおすすめだ。近くの公園から遊園地、山遊びに海遊び、デパートでのショッピングは好感度が上がり易い。逆に神社や図書館など静かな場所は好感度はあまり上がらないだろう(展開自体は好奇心旺盛なサニーらしく、その場で何にでも楽しみを見出す)。主人公が乗羽スキルを持っており、チョコボ騎乗が出来る場所に連れていくか自前のチョコボを所有しているとサニーは大いに興味を示しチョコボの乗り方を教えて欲しいと主人公にせがむ。サニーの装備が赤AF一式だとチョコボに騎乗している姿が実にカッコよく、専用CGも回収出来るのでサニー狙いの場合は彼女の分のAFを取る意味で赤魔道士の試験を受けておこう。

夏休み

遠足(現代)

大きなイベントとしては時間移動前最後のイベントなので、好感度が足りてない場合、これが現代での事実上最後のチャンスとなる。

  • サニーの希望は北の山かチョコボ牧場なのでそのどちらかに決まるように企画を持って行こう。三人の中でサニーの好感度が一番高い場合に北の山を選択するとハイキング中に三人が岩場で「卵」を見つけるイベントが発生する。続けてコカトリス数匹が「卵」を取り返そうと粘着してきて戦闘が発生するので撃退しよう(負けると「卵」はコカトリスにサポシされる)。戦闘後、「これ何の卵? 固いからゴーレム? 化猫?」と三人が「卵」を囲んであーでもないこーでもないと談話をし始める。サイズから言ってコカトリスの卵ではなさそうではあるが、そうこうしてる内に「卵」にひびが入る。
     
    「あーあルナのせいで卵割れたわー」
    「地面に置いたのはサニーでしょ!サニーのせいよ!」
    「見て、卵の中から何か出てくるわ」
     
    スターが卵を指差すとキュピ、と言う鳴き声と共に殻を割って雛チョコボがちょこんと顔を出した。どうやらコカトリスは孵化寸前のチョコボの卵をどこからかサポシして食べるつもりだったらしい。雛チョコボの正面に居たサニーと雛チョコボの目がじっと合う。
    親チョコボはそう遠くない場所に居るはずよ、探しに行きましょう! とサニーが提案するが、親なら私の目の前に居るわ、とスター。「刷り込み」よ、この前本で読んだわ。この子はサニーを親だと思っている筈。
    【えっ!?】と驚くサニーだがよーしこの子を育てて自家用チョコボにするわよっ!と一発念起。
    以後デート場所に自宅を選ぶと日数に応じて徐々に成長していくチョコボを見れる他、サニーとの会話の話題に「例のチョコボについて」が追加される。また、このイベントを起こしたデータで未来へ行くと、成長したチョコボを器用に乗り回すサニーが見れる。

父の日(三妖精共通)

お泊り会実施や三人の身辺の世話を手伝ってあげる事で上昇する隠しパラメータ「父ポイント」を上げて六月第三週を迎えると自動的に発生する。
主人公さんはまるでお父さんみたいだから父の日にプレゼントをあげよう! との事で主人公の元を訊ねてきた三人。ここは「俺をパパだと思ってるやつは本能的に娘タイプ。ナイトならちょろい事」を選択しありがたくプレゼントを受け取ってあげよう(中身は主人公の成長傾向に依存した便利アイテムたまにエヴォリスとか入ってるおいばかやめろ)。逆に「お前ら勝手にパパ扱いされた奴の気持ち考えた事ありますか?事前にパパ扱いされると解っていれば対抗も出来ますがわからない場合手の打ち様が遅れるんですわ?お?」を選択してしまうとすいまえんでした;;と三人は涙目で謝った後帰ってしまうので意図的にフラグを折りたい時でもなければ選択しないようにしよう。

光の三妖精は4人いる!?

石の見る夢(三妖精共通限界突破クエスト)

Lv15になったサニー、ルナ、スターの内誰かをPTに入れて(もちろん全員でも構わない)限界じじいことマートに話しかけると、「フォフォフォ、お前さん。新たな限界に挑戦する気はあるかの? オススメのお使いクエストがあるんじゃが…(チラッ」と露骨に三人の限界クエの存在をアッピルしてくる。園児組はレベルキャップが低めに設定されており、本イベントではそれを突破する為のクエストを受領できる。
「それじゃあ〇〇(日光・月光・星彩)の欠片を取ってきてもらおうかの。なに、お前さんなら大丈夫じゃて。それじゃあ頼むぞ」と依頼されるのでヒントくらい出せよ探し出し、マートの下に届けよう。
無事に成功させると晴れて三人のレベルキャップは主人公と同じになる。
そして三人分の欠片を届け終えた時、何れ必要になる時が来るかもしれんからのフォフォフォ、と欠片を主人公達に返してくれる。これが主人公と三人が体験するちょっとした冒険のきっかけになるとは、主人公達はまだ知らないのであった。

未来でのイベント

デート(未来)

未来でのデートは現代と同じような趣向で問題ない。サニーは少し背伸びがしたいお年頃に成長したので一度はアダルティな雰囲気の場所に連れていってあげると喜ぶだろう。

文化祭

序盤の山場。別クラスであるチルノやレミリアらと客引き勝負をすることになる……が、サニー√の場合は旧幼稚園組メンバー総出でお化け屋敷を開催する事になる。企画段階でサニーがどうせなら皆を驚かせるような出し物にしよう→お化け屋敷がいいのではにぃかな→そ れ だ→人集めるぞー^^ ほらこんなもん。敵対陣営の説得フラグ立てちゃうとかさすが3りの主人公格は違うなー憧れちゃうなー。企画に応じてくれたメンバーの数で成功の度合いが違ってくるのでなるべくフルメンバーを揃えたいところ。説得高難易度はやはりレミリア、チルノルートで解る通りレミリアは仕事が忙しく学祭の準備にあまり取り掛かれない立場にある。太陽が苦手なレミリアと太陽の妖精サニーの熱い説得劇はこの√の見せ場だ。

修学旅行

期末テスト

冬休み

クリスマス

23日までにタイムマシンで帰還する事を選択せず、サニーとクリスマスを過ごす約束をするとクリスマスデートが可能になる。デートでは主に三人の将来の話についての話題が展開される。いつまでも子供じゃいられない、私も大人にならなきゃね! と意気込むサニー。就きたい職の話題を振るとサニーの場合は『冒険者』になりたいなぁ、と答える。出来ればルナとスターも一緒に、と付け加えるが、そこまで二人を縛り付けたらダメだよね。私が二人から離れれば、二人もきっと自由になれる気がするんだ。それが大人になるって事だと思うんだ。
サニーは静かに目を伏せながら語る。そうする事が、自分たちにとって最善の選択だと信じて。
サニーは主人公さんは、どう思う? と問うてくるので主人公自身の考えをぶつけてみよう。

年末年始

バレンタインデー

ホワイトデー

終業式/卒業式

現代とのリンクイベント

ヴォヤージュシリーズのウリの一つである、現代での選択肢の選び方で未来のシナリオが変化するリンクイベント。
三人共通で幼稚園時代に自宅を案内してもらうイベントを発生させと未来でデート場所に自宅を選択出来たり一部フラグに関わってくる。

森がおしえてくれたこと(三妖精共通)

条件はサニー、ルナ、スターの好感度が一定値を迎えるた場合。
サニー達の下校時間に合わせて幼稚園前に行くと「主人公さん私達の家に寄って来ませんかっ!」
とこれでは一人の時間も作れない系のイベントが発生。はて、私達? 三人一緒に暮らしてるのか?と思ったら本当に三人一緒に暮らしてたと言うか鬼になる。バスとチョコボを乗り継ぐ事数本、ネ実市・魔法の森にそれはあった。
「ここからは歩きですよ!」とバスから降りた主人公の手をとり、そのまま国道脇の森へと走っていく。人が通るような場所ではないだろと言う心配も不思議な事に草木が身をくねらせて「こちらへどうぞ」と道を作ってくれているような錯覚が打ち消してくれた。サニー達に手を引かれるまま奥へ奥へと進む主人公。
やがて急に視界が開けたと思うと目の前に巨大な、と言うにもとてもとても巨大な樹が現われたではないか。天をも衝かんとばかりに巨大で、樹齢は千年単位であろう事が想像に容易な、大きな樹だ。
「玄関はあそこよ!さぁ、早く早く!」
根元にある小さなドアを指差して大樹に圧倒される主人公を急かすサニー。
樹にドアっすか^^; っと自分は夢でも見てるのではと頬をつねってみる主人公だがしかし、不思議な事など、なにもないのであった。

自宅に案内されると三人の内と誰かと同伴する事でMAPで魔法の森・三妖精の自宅が選択可能になる。
幼稚園で見る彼女達とはまた別の表情を見る事が出来るだろう。
好感度が更に高まればお泊り会も出来るよ!子供だからKENZENだよね!

ひとみを閉じて(三妖精共通)

  • 三人の自宅でお泊り会を一定回数実行
     
    三人の好感度が高い状態でデート場所に自宅を選択するとサニーから「今日は泊まっていくべきそうするべきっ!」と提案される事があるので承諾すると三人の自宅にお泊りする事が出来る。一回でもお泊りすれば以後はこちらからお泊りしてもいいかなと誘える。
    それぞれ個室がある三人は普段は一緒に寝る事は無いのだが、お泊り会の時は別。主人公を挟むようにくっつきながらおねむするCGは非常に乳臭く、配置にバリエーションがあるのでフルコンプのしがいがある。

エンディング一覧

TRUEEND『日はまた昇る』

GOODEND『枯れずの太陽』

  • 現代に帰還せずクリスマスデートを過ごす
    主人公の選択や三人の関係の修復具合によって異なるが、以下に最良のパターンを記す。

月日は流れ、学園を無事に卒業したサニー。サニーは当初の予定通り、冒険者としての第一歩を踏み出そうとしていた。
朝日が登り始めたネ実市。その郊外にあるチョコボ馬留から三羽のチョコボが出発した。
行き先は決めてあるのか? とチョコボを一旦止めたナイト(主人公のメインジョブに因る)が地図を見ている赤魔道士に話しかける。
うーん、ナギ平原に観光しに行くのもいいけど、冒険者たる者トラブルを解決してなんぼよねっ。北の方に行ってみましょう!
私は面白そうな事件が起きそうなところならどこでもいいわ~。
赤魔道士の言葉に更に隣の白魔道士が続ける。
スターはサニーと主人公を交えた話し合いでルナの月光女学院転校に納得し、サニーと一緒に卒業までの時を過ごした。サニーは自分が二人を縛り続けているのではないかと思っていたが、当のスターはそうは思っていなかった。サニーは自分たち三人のリーダーだ。サニーが自分たちが引っ張ってきてくれたからこそ、充実した毎日が過ごせていた。そんな日々がずっと続けばいいなと思っていたスターだが、サニーから一緒に冒険に出かけようとの誘いには快く応じた。楽しい時間は与えられるモノじゃない、自分から手に入れなくてはならないと、ルナが転校した事が契機となり強く実感したからだ。それにスターは想像してみた。本の中の物語と同じような体験が出来たら、それはどんなに面白い事かと。本を読むだけではなく、自分も今まで読んできた本に負けないくらい面白い話を執筆したい。その思いがスターを後押しした。サニーはそんなスターの思いに救われた気がした。

 

とりあえず街道沿いに北上しようとする一行。
そこに黒魔道士の乗った一羽のチョコボが近づいてきた。

 

ル<死ぬよ
サ<えっ
ル<この構成は死ぬ

 

チョコボに乗っていたのはルナだった。
あれ、月光女子大に進学するんじゃなかったの!? なんでココに居るの!? とサニーが驚きと共に迎える。
何勝手に旅に出ようとしてる訳? これはサニーやスターと一緒に居たい私の意志であって進学とは無関係。以下レス非必要です。サニーは自分が私やスターを縛っているんじゃないかって思ってたみたいだけどウチのシマじゃノーカンだから。大体メール寄越すんならもっと早くしてよ、連絡が卒業式の一週間前とか豊姫さんにも失礼な事しちゃったじゃない、サニーのせいよ! 私が痛い目に遭うのはいっつもサニーのせい! ……サニーのせいだけど。いいの、サニーのせいだから別に良いの!あはは!
ルナもスターと同じ思いだった。生まれた時からずっと一緒なんだから、サニーが居なくちゃ始まらない!
行きましょう、サニー。と二人の声が重なる。
突然のルナの合流に驚いたサニーだが段々とその嬉しさを噛み締める。
それじゃあ、行きましょう! ルナ、スター、……主人公さん!
おー^^ と三人は先頭を走るサニーに追走する。
朝日を受け輝くサニーの笑顔は、確かに繋がった三人の絆と、サニーと主人公との赤く結ばれた絆を孕んだものだった。

 

それでは、よい旅を!

NORMALEND『Tears of the Sun』

  • 主人公が現代に帰還する

月日は流れ、サニーは学園を無事に卒業した。サニーは当初の予定通り、冒険者としての第一歩を踏み出そうとしていた。
朝日が登り始めたネ実市。その郊外にあるチョコボ馬留から一羽のチョコボが出発した。

 

「今日もお日様の光が気持ちいいわねっ」

 

チョコボを操るのは羽つき帽子を被った赤魔道士、サニーだ。
サニーの隣には誰も居ない。ルナも、スターも、主人公も。
今までずっと一緒だったのだから、これからもずっと一緒だと思っていた。
けれどもそれは都合の良い想像でしかなくて、現実はと言うと、サニーは一人ぼっちになってしまっていた。
ルナは転校した後に月光女子大学へ進学し、スターは文筆家としてそれぞれの道を歩みだした。
そしてサニーもまた、生まれ育ったネ実市から、あの大樹の家から旅立とうとしてた。
サニーの胸に後悔の思いは無い。きっと自分はルナとスターをばか騒ぎに付き合わせ続けてしまっていたのだろうから。それでは駄目なのだ。いつかは子供から大人になる日が来る、来なければならない。
だから私が二人の側に居たら駄目なのだ、と。

 

日の出の光がサニーを照らす。サニーの顔は、そこに一片の後悔も見出す事は難しい程に清々しかった。

 

「……それじゃあ、私『も』大人になりましょうかね。 ……バイバイ、ルナ、スター!」

 

背中のネ実市の街並みへ向けてそう一言言うと、サニーはチョコボで走りだした。

 

時の流れは変化を強要する。
一本の道だと思っていたそれに対し、交差点は唐突に差し掛かり選択を迫るのだ。
三人は交差点でそれぞれの道を選んだ。それは別れの道ではなく、お互いがより上位の段階へと進む為の道なのだ。

 

走るチョコボの上でサニーは思う。
これで良かったのだと。
これが、私たち三人の進むべき道だったのだと。

ANOTHEREND 『いつもいっしょ』(三妖精共通)

  • 現代で三人の好感度がMAX、お泊り会を一定回数以上実行、他ヒロインとEDを迎えないまま三人が初等部に入学する

「ねぇサニー、もうそろそろ出発しないと遅刻しちゃうよ?」
「うーんそうなんだけどさー」
「サニーの元気が無いって事は天気雨の前触れかしら。傘を持っていかないとダメね」
「スターったら、どうせまた私に雷を落とす気なんでしょう!」
「あら、落としたのは私じゃないわ。雷様の仕業なのは確定的に明らかよ」

 

今日は陰陽鉄学園の入学式。
三人共フォーマルな服装に着替えて、おめかしもばっちり。
しかし出かけようとした矢先にサニーが入学式に行きたくないと駄々をこね始めたのだ。
理由を聞くと「なんとなく」「行きたくない」の一点張り
ルナとスターもそんなサニーを無理やりにでも連れていかないところを見ると、やはり口には出さないもののサニーと同じような気分なのだろう。

 

「人間の子にはお父さんやお母さんが居ていいなって思ったんだけどさ、変かな?」

 

サニーが二人に言う。
妖精は自然の権化。自然そのものが母親と言っていい存在だ。そんな妖精が、人間の両親に憧憬を抱く事はおかしな事なのだろうか。妖精にとっての親と言うべき存在は常に身近にある。それは当たり前の事だ。しかしサニーその当たり前に疑問を抱く。いつも自分たちを守ってくれるあの人から、いつも一緒に居てくれるあの人から、本来無い筈だった被保護欲とも言うべきものを引き出されてしまったのだ。守られたい、甘えたい、そういったを思いを抱いてしまっていたのだ。ファイナル幼稚園の卒園式で、自分達と同じくらいの人間の子供が家族が団欒としているのを見た時から、その思いは一層強く抱かれていた。
サニーは嫉妬していた。だから、学園の入学式でまた同じような光景を見る事になるのは嫌だった。

 

「変じゃないよね」
「変じゃないわ」

 

ルナとスターも、サニーと同じ気持ちだった。

 

行きたくないなぁ……と、ぽつり、つぶやくサニー。

 

おいぃぃぃ……。

 

そんな三人に近づく、誰かの叫ぶ声。

 

誰かが近づいてきてるわね、と接近を感じ取ったスターが言う。この場所を知っているのは三人の他に、一人だけ。なぜ今ここに、あの人が? 三人は同時に首を傾げるが、玄関が大きな音を立てて開け放たれると揃って視線をそちらへ向ける。
玄関に立っていたのは礼服に身を包んだ主人公だった。校門で三人が来るのを待っていたのだが、普段なら三人は入学式などの行事にはとんずらを使って普通ならまだ付かない時間できょうきょ参戦するのに今日に限ってギリギリの時間になっても来ないのは何か不具合があるのは確定的に明らかなので様子を見に来たらしい。とっとと出発するぞ遅刻とかウチのシマじゃノーカンだから、と促す主人公。でも行きたくないの、と強く難色を示すサニーだが主人公は言う。
卒園式に手伝いで出席した時に見た三人のふいんきが何だか元気が無かったのは俺が思うに周りの子供達と違って参列してくれる親が居なかったからなのは確定的に明らか、空気でわかる。なら入学式は俺がパパとして参列してやる予定なので大舟に乗った気分でいいぞ。パパになりたいのがナイト(メインジョブ名が入る)ではなくなってしまうのがナイト。やはりナイトは格が違った。
サニーの手をとる主人公。突然の主人公の訪問と宣言に一瞬驚くが、手を握られた瞬間から徐々にその表情に笑顔が戻っていった。
主人公の名前を呼びジャンプして主人公に抱きつくサニー。

 

入学式だけじゃヤダ、これからずーっと、一緒が良いっ!

 

ルナやスターもサニーに続き主人公に抱きつく。
おおっとこれでは一人の時間も作れない感だがもっと本気出していいぞナイトは三人分のタゲとってもあもりある堅牢さを誇るるという理由でずっと一緒でもいいのは最初から100%だった。

 

三人と一緒に入学式に向かう主人公。
校門の前での記念撮影。
その写真に写るのは、目に入れても痛くないほど可愛い、三人の愛娘達だ。

BADEND『やさしい思い出』

  • 三人の関係がぎくしゃくしたまま、12月23日を迎える

豊姫の強い要望もありルナは流されるままに月光女学院への転校を決めた。
ルナは転校の準備で忙しく、学園へ登校する事もまばらになりサニーやスターとはすれ違う時間が増えていった。
月光女学院の寮へ転居してからはそれまで抱いていたコンプレックスを打ち消すように学業に専念していた事もあり二人との接点は次第に減っていった。サニーとスターとの間に出来た溝はルナが居なくなった家の中で時間と共に深くなっていき、ある日を境にスターが家に帰らなくなった事で決定的となった。

 

朝起きても、挨拶する相手が居ない。帰ってきても、誰も居ない。
寂しい。寂しいよ、帰ってきて。一人は寂しいよ……ルナ……スター。

 

いつも一緒だと思っていた。
いつまでも一緒だと思っていた。

 

しかし三人の進む道は違えてしまった。
壊れてしまった絆は二度と、戻らない。

※一応、この後NORMALEND『Tears of the Sun』へ続く。

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