キャラ攻略/稗田阿求

Last-modified: 2021-06-26 (土) 21:01:05

ルート概要

様々な事情の知識に精通している稗田阿求女史を攻略しようというルート。
特徴を言っておくと、行動派の文系といったところだろうか。様々な分野に於ける造詣が深く、更に磨きを掛けることを常としている。
完全記憶能力持ち故、一度見聞きしたことは忘れないので、プレイヤーが何か事物に対して忘れることがあった場合に頼ることもできる。例)現在進行中のクエスト、ミッションの内容を確認する。
また、PCの男性キャラからの好感度も教えてくれるようになる。
周回が進むと『稗田阿礼』の面が強くなってくる。これには理由が…?

出現条件

  • 基本的に放課後は文芸部と漫研部、偶に地下図書室にいるので、そこに行けば会えることがある。しかし、確実に会える日がはっきりしていない。そのため、狙って会うことが難しい。(ある程度好感度を上げると、「明日はどうしている?」と質問できるようになるので、この問題は解消される)
  • 夏休みまで待てば、後述の方法で手早く協力関係が築けるようになるので、序盤は焦らず過ごすほうが良い。
  • 尚、誰が主人公でもいいのでBLエンド(阿求が書いていた本、というオチになる)を一度でも出すと、次週から刺客として登場するようになる。

フレリスト登録条件(戦闘参加)

  • 阿求の調べ物を手伝うようになれば、クエスト依頼で一緒に付いてくるようになる。
    彼女は戦闘要員ではないのでついてきても意味が無い。かと思いきや、彼女を連れている間は1ターンに1度ずつ、敵の情報を分析してくれるというメリットがある。パーティの対象外なので気軽に誘いましょう。
     
  • 2週目以降で阿求のイベントを進めると、選択肢によっては阿求をPTに誘う事が出来るようになる。PTに誘う誘わない如何で、ルート攻略に影響したりはしないため、戦闘に参加させるかはプレイヤーの気分次第で決めて良い。但し、阿求ルートを進める場合は、終盤で戦闘に参加出来なくなる時期もあるので注意。

ルート攻略

彼女には「腐食度」なる固有パラが存在し、それが一定値を超えると「腐女子」に、更に上昇すると「崖下淑女」になってしまう。「崖下淑女」になると、BADEND『御阿礼の乙女は御腐れ様へ…』一直線なので気をつけましょう。

『阿礼という名』

ランダムで邪悪な顔になり、自らのことを稗田阿礼と名乗って狡猾で残忍で(BL的に)腐った性格になり、なおかつたまに失敗して迂闊で残念な性格になる。この状態だと(阿求の)好感度が全く上がらなくなる。
次に阿求と会ったときには「あれはただの二重人格ごっこだった」と必死に弁解するのだが、もう一度「阿礼」と出会うと「二重人格などではなくこれが本来の俺」と説明され…?
この「阿礼化」のイベントは周回が進むごとに出現する確率と頻度が上がり、1000周目以降は初対面から終わりまで完全に阿礼になってしまう。こうなると個別エンドはもう見れない…
とはいえ周回組なので、対抗手段はある。それは「阿求の情報を補填する」こと。
阿礼と会話するたびに選択肢が出るので、あくまで阿求と会話する形の選択肢を選べばよい。
例え1000周目でも10回もやれば阿求に戻るだろう。

 

・えちょ 正直阿礼タンのが好みかもwwwww俺っ娘サイコーwwwwwwならば戻さなくてもおkk
アレータソも攻略できるってけーねせんせがいってたwwwwww

序盤

最初の内は出会えるかどうかは運次第となっているので注意が必要。無理に会おうとすると(一ヶ所を何日も行って待ち伏せる)、帰り道に「明らかにそっち系の道の人」達に粘着されて、下手すれば病院送りにされるので程々に。

夏休みまでは「あえたらラッキー」くらいの気持ちで文芸部、漫研部部室、地下図書室に行くと良い。それ以外では、学業パラに少し重点を於いて、他のパラもそこそこ上げておこう。
夏休みに入ったら、まずは塾に足を運び、慧音と知り合っておく。

『街の歴史を知る者』

塾が休みの日に地下図書室に行くと、調べ物に来ていた慧音と会える。すると、勉強熱心だなと褒めてもらえます。「好きな教科は何か?」と聞かれるので「歴史」と答える。さらに感心が鬼なる慧音に、次の選択肢で「実は、この辺りの歴史を調べてみようと思うんです」と言うと、また褒められた後に「知り合いにそういうことに詳しい娘がいる」と阿求の事を紹介してもらえる。これでやっと確実な阿求との出会いになります。

  • 無事に阿求と出会えたら自分がフィールドワークをする旨を伝え、見聞を広めるために自分も連れて行って欲しいと阿求に頼まれるので、了承しましょう。
    以後、探索に行く時に阿求がパーティについてくるようになります。2週目以降ならパーティに入るようになります。

『淑女のたしなみ』

一度BLルートをクリアした後、腐食度高めでも良いというなら…
「信用」されている男性キャラ(「美形」だとなお良い)が一人はいる状態であれば、阿求の机付近でノートが落ちているのを見つけることがある。そこには、ハンサムに描かれた自分と○○(男キャラ)が裸で絡みあう姿と「AQN」という文字が…。主人公は何も見なかったことにして立ち去るのだった。

  • 精神力が高ければ拾える。拾った場合、後日、阿求が主犯としてPOPしてくるので相手をしましょう。(但し、既に腐食度が上がっている)

中盤

  • 様々な場所に探索するかたわら、喫茶店に行くなどして色々と話をしておきましょう。彼女の知識量は半端ないので、ここで聞いた事が、後で(別キャラルートとか)役に立つかもしれません。
  • この時期に話しかけると時たま「○○周もオツカレサマです」などと言うことがある。

『阿求のオススメ』

秋以降になると、「秋のお供に如何ですか?」と、本を渡される。
通常なら阿求自筆の歴史考察、「腐女子モード」以上なら阿求力作のBL本である。
渡されたら、帰宅後に読むか読まないかの選択肢が出ます。読んだ場合は、作品の感想を聞かれます。思ったままの感想を言ってもいいですが、BL本を否定すると、もの凄い勢いで語りだすのでストレスがマッハになります。BL本は読むだけでもストレスが溜まるのでBL本の否定は控えましょう。

「これってさ…」の選択肢を選ぶと、本に書かれていた内容について、実際にはそんな事は無いだろうと言う点をPCが指摘することになる。指摘に失敗すると、
阿求「グハァッ!」
アルフィノ「阿求が血を吐いたッ!」
小鈴「だめだったんだ…胡散臭いおばあさんの言うこと鵜呑みにして書いたら真実になるわけない、とか言ったらだめだったんだ!」
アルフィノ「謝るんだッ(PC名)!」
小鈴「阿求に謝れ!」
なんて事になり、阿求、小鈴、アルフィノの好感度、友好度が下がってしまう。更に衣玖さんと知り合いだと…
衣玖「空気読め!」
と、追撃の非難が入り、彼女の好感度も下がってしまう。

「読まなかった」場合は、「早く読んでくださいね^^;」と念を押される。五日以上読まなかった場合、阿求の好感度がガタ落ち。

『淑女の執筆活動』

ランダムイベントで、阿求が喫茶店や公園で「くっ……鎮まれ……私の中に潜む腐レ神よ!」などとブツブツ言いながらBL本を描いているのを目撃できる。そっとしておいてあげよう。他キャラとのデート中に発生するとなんとなく気まずくなってしまうのが難点。

『阿礼の世界平和計画』

『阿礼』の好感度が高いと、ある日「6000年で出来る世界平和計画」という内容のノートを見せてくれる。端的に表すと、転生するたびにBL創作活動を続ければ世界が平和になっていくという内容である。「もう少し時間がかかるから、それまでに貴様も子孫を繁栄させておけ」と励ましてくれる。なんと答えればいいのか・・・。

終盤

彼女との穏やかな日々は、唐突に途切れてしまう。
このルートを立てず、阿求の好感度が一定以上、且つ他のヒロインよりも高い場合は、NORMALENDになる。

『稗田という血』

TRUEENDを目指すためのイベント(阿求ヒロイン確定)。条件は、阿求と行動を共にしている時に、『自分の役割』という単語が出ていること。

  • ある日、いつものように学校に行き、放課後に探索をしようとすると、阿求が学校を休んでいることが分かる。同じことがその二日後まで(合計三日)続くと、「何故休んでいるのか?」という選択肢が現れる。これを選ぶと、阿求が学術特待生として飛び級であり、出欠の自由を得ている事がわかる。
    更に情報を集める事で、彼女の家が古くから代々続く名家で、加えて彼女がその家に伝わる、百余年に生を受ける阿礼の転生体『御阿礼の乙女』であることがわかる。また、今までBLを好んでいた彼女の面が実は阿礼の人格だったことが分かる。
  • その後稗田の家に行くと、沢山の書物に囲まれながら一心不乱に執筆中の阿求に会える。
    • この時「崖下淑女」になっていると、その沢山の書物がすべてBL本で、阿求が書いている物も当然BL本になる。→BADEND『御阿礼の乙女は御腐れ様へ…』
  • 何か尋常でないほどののめり込みを見せる阿求に、「何があったんだ?」と聞くと、一瞥された後「帰って下さい。邪魔をしないで」と言われる。聞き入れなかった場合、強制的に外に連れて行かれる。その代わり、893な人とバトルになる。勝敗によってその後の893さんとの掛けあいが変わるが、話の本筋に影響は無い(熱くなりたい人向け)。
  • 稗田の家を出ると、「阿求のお付き」と名乗る男性から、「彼女はこの時代について、急いで編纂しなければならない。それはずっと前から彼女が決めていたことだ」と言われる。
    • ちなみにこの男性…
      彼との選択肢次第で、後述の阿求との問答の後に阿求が、彼が誰なのか語ってくれる。
      • その正体とは
        実は阿求の父親である。彼にとって、阿求は自分の娘であり、同時に彼の先祖――ずっと辿った先の親元なのである。阿求にしても同じ様に、彼は自分の父親であり、何代も隔てた子孫なのだ。
        彼は、「彼女のあるべきように、自分もある」という信念を貫いている。彼は、そしてそんな彼を見る阿求は何を思うのか。
  • その後は阿求の真意を訊くチャンスを窺う。また3日ほど経過すると、数日おきに学校にやってくるのでその時を狙おう。
    すると彼女は「自分は生きて後十数年ですから、関わっても大して意味はありませんよ」と言い、更に、「自分が決めたことですから」と言う。→「そうか…」を選ぶとSADEND
    「なら…」を選ぶと、問答をすることになる。


    問いは、すなわち「彼女が、阿礼なのか、阿求なのか?」ということだった。
    転生体とはいえ、阿求がどんな人間かも知らない大昔の先祖に従う必要はない。しかし、彼女の答えは「わからない」。転生体であるが故に、朧げに、阿礼やそれまでの御阿礼の子の記憶を持ちながらも、それはあまりにも不明瞭で、事実、残った記憶も編纂した書物に関する記憶ぐらい。
    彼女は阿礼の転生体として生を受けた。しかし、『稗田阿求』は目覚めてしまった。阿礼の思考に引きずられて悲鳴を上げている哀れな少女として。それはもう『阿求』でも『阿礼』でもなくなってしまう。
    自分は……………誰だ?
    引き継いだ自分は、やはり元の『阿礼』なのか、それとも引き継いだ先の『阿求』なのか、それは自分にはもうわからない。それを決めるのは、きっと他の誰か。
    それさえも、かつての『阿礼』を知る誰かがいないのだから、きっと誰にもわからないのだ
    と。
  • 阿求との会話が終了するとそのまま一日が終わり、次の日学校に行くことになる。この時の選択肢は「誰かに相談する」が正解。小鈴、アルフィノ、先生方、妖怪組、色々な人から、PCが見過ごしていたことを教えてもらえる。上条さんに相談すると、ありがたいお説教も聴けるぞ。
  • 決意も新たに稗田の家へ向かうと、今度は阿求が病に倒れている。
    医者が言うには、「生命力が足りない」とのこと。他のキャラ達の助けも借りて、何としてでも治療しよう。期限付きクエのような形になる。失敗→DEADEND
  • 治療に成功すれば、阿求が目を覚ます。それから数日して、PCが辿り着いた答えをようやく阿求に伝えることになる。

関連イベント一覧

始業式/入学式

ただの儀礼でしかなく、何を言われるか完全に記憶できる彼女には仏陀に教えを説くかの如し。非不要と判断して来ていない。
なお、「腐女子」モードだと陰で新しいカプを選定するために出席する。男キャラとだべっていると、「アリですね」という言葉を残し、去ってゆく。その時に、一瞬だけ後ろ姿を確認できる。

デート

  • 誘うなら図書館辺りが無難。
    思い切って彼女と全く縁のない所(ハンターズギルドとか)に誘うのもアリ。探究心を刺激しよう。最初は中々乗ってこないが、一度連れ出してしまえば以降はホイホイ付いてくるように。
  • 『阿礼』が表に出ていると、「おい、アイスとかいう食べ物が気になる。食わせろ」とか「ジェットコースターとかいう乗り物があるらしいな。どこに行けば乗れる?」といった要求をしてくる。
    過去の人物であり歴史を知り尽くす『彼女』には、現代の文化が珍しいらしい。邪険に扱ってもいいが、阿礼の好感度が高いと阿求の好感度も上がりやすくなる(上がるわけではない)ので聞いてやってもいいだろう。

夏休み

夏祭りに誘ってあげると喜んでくれるだろう。

『淑女の祭典』

「腐女子」モードになっている場合、夏の祭典の準備に追われている。あんまり首を突っ込みすぎると機嫌が悪くなってしまうので、そっと見守ろう。夏の祭典に付いていくことも可能だがストレス管理がヒジョーに辛いので注意。手伝った分の好感度は獲得できる。

  • 運悪く阿礼モードになっていると「喜べ、手伝わせてやる」と無理やり夏の祭典に付き合わされるどころか原稿まで手伝わされる。「裸を描くのにモデルが必要だ。おい、服を脱いでポーズを取れ」とか勘弁してくだしあ;;

学園祭(文化祭)

準備期間は、漫画研究部や文芸部の部員として非常に健全な活動をしている。しかし裏では…?
その他、演劇の脚本にも参考人として携わっている。
そのため漫研部、文芸部、演劇部部室、地下図書室などで意見を合わせたり、話の題材やネタを探したりしているので、探索に誘えない。
本番では、漫研部、文芸部で売り子をしている。時間が合えば、休憩時間中の阿求を連れて学園祭を回ることも可能。但し、アクティブな出し物には彼女は参加できません。

修学旅行

安全面などの関係上、残念ながら彼女を修学旅行に連れていく事はできない。
しかし、旅行先での行動を伝えたり、みんなで撮影した写真、お土産(地域の名物などが良い)を渡す、といったことができるので、入念な準備をして向かうことを推奨する。現地に行けない阿求の代わりに、PCが阿求の目になるのだ。

期末テスト

基本的に勉強する必要がないのでいつも通り。むしろますます学校に行かなくてよくなるので、いつも以上に私生活をエンジョイしている。
学力に自信が無い場合は勉強を教えてもらうといいだろう。どの教科もほぼ完璧に教えてくれるので、赤点はまず間違いなく免れることができるだろう。

冬休み

デートに誘うなら、彼女の体のことを考えて外よりも屋内にしてあげるといい。
腐れてる場合はやっぱり冬の祭典に向けて(ryなので邪魔はしないふぇください(約束)

クリスマス

一緒に喫茶店に行ってまったりしたり、クリスマスケーキでお祝いしたり出来る。
阿求をパーティに入れていない時に、前もってデートスポット(阿求を連れていない状態で探索していると、特定の地点にマークがあり、そこを調べると指定される。上書き式)を見つけておくと、最後にその場所を阿求に見せてあげる系のイベントがある。『これだ!』と思った場所を、彼女の脳裏に刻ませてあげましょう。ムードがバッチリな場所を選択していれば、空気を読んだ天気が雪を降らせてくる。ムードダメダメな場所を選んだら勿論、笑顔で怒られて好感度暴落。

「腐女子」以上の場合、年末に向けて原稿を描いているので誘う事は出来ない。

年末年始

2人で除夜の鐘を突いた後初詣に行くイベントになる。
ちなみにこのイベントの後、30%の確率で阿求が風邪をひいてしまう。その場合彼女を看病する追加イベントが発生する。

『年末の淑女』

腐れていると冬の祭典に行っていて家にはいない。好感度が高くプレイヤー自身に勇気があるなら、売り子としてついていくことも可能。ただし耐性が無いと、たった3日間でとんでもない勢いでストレスがたまる。ここまで来てしまったらBADEND覚悟で、彼女と一緒に健全お腐れライフを楽しもう。

バレンタインデー

「一般の人たちがやっているように、自分も作ってみた」と言って、手作りのチョコをプレゼントしてくれる。
「慣習どおりなら、一ヶ月後にお返しをしてくれるんですよね?」と、さりげなく要求されるので、素直にホワイトデーの約束をしておこう。
間違っても、「バレンタインデーは本当はこういう日じゃないこと、知ってるよね?」とか言わないこと。そこで一歩引くのが大人の醍醐味。

ホワイトデー

良家のお嬢様であるので、市販の商品をプレゼントするとなると、ハードルが高くなる…のだが、庶民派の物だと、意外と好印象で受け取ってくれる。もしくは、地域限定の物をお土産代わりに渡すというのもあり。但し「お土産と一緒にお返しを済ませようとは、なかなかしたたかですね」と暗にたしなめられる。別に好感度が下がるわけでなく、むしろ上がるわけだが。
手作りなら、手放しで喜んでもらえるので、調理スキルも上げておくとよい。だが阿求攻略の場合、彼女を連れて探索をする以上、運動系スキルも上げないといけないし、前述の「お腐れ度を抑えるように出会う」ルートでは、学力系スキルも上げなければならないので、それと同時に調理スキルを上げるのは結構困難。

終業式/卒業式

TRUE、GOOD、NORMALENDルートが確定している場合、終わった後であっち系の人に「お嬢を守れるか確かめさせてもらうぞ」と決闘を申し込まれる。別にエンディングに関係は無いが、負けるとマジで格好が付かないので、全力でぶつかりましょう。

エンディング一覧

TRUEEND『歴史を綴る恋文』

  • 終盤以降の内容を通して成功させ、尚且つ好感度or友好度が一定以上あるキャラが阿求以外に5人以上いる場合

御阿礼の乙女としての務めを果たすことに頑なな阿求。そんな彼女にPCは、自分が辿り着いた想いを伝える。
それは、「『阿礼』も『阿求』も関係ない。今そこにいる君が大好きだ!」ということ。
それに対し、阿求は「そう思ってもらえるのは嬉しいが、その想いに応えられる時間は、私には無い」と、PCを拒否する。
そこでPCはこう答える。「それならば、みんなで協力して、その時間を作ればいい」と。皆で日々の出来事、それに対する想い、意見、等々、日記のような形でもいいから記録して、皆で書き連ねていくことで――阿求一人でなく、みんなで一緒にやることで、阿求の負担を減らそうというのだ。
既にメンバーを揃えてある彼が言うやいなや、小鈴とアルフィノがひょっこりと顔を覗かせた。
仲間達の前で、阿求はしばらく呆然とした後、笑い出してしまう。「真面目にやっているのに」と憤慨するPCに、彼女は謝りながら、快くその意見を承諾するのだった。

 

数年後、稗田の家の玄関を出る阿求の手には、一冊の原稿があった。
皆で書き連ねたそれは、観点の違いなどからまとまりが悪く、話が跳ぶようなところもあって稚拙なものだった。結局、阿求自身で再度監修し、どうにか形にするまでにこぎつけた。
それでも、阿求の顔には笑みが絶えない。これは、今までやってきた事と本当に違う、みんなで綴ったものだから…
出来あがった物を見て、皆はどう思うだろうか…
期待に胸躍らせ、彼女は仲間達のもとへと向かった。

 

なお、協力者の中に慧音・文・霖之助といった執筆経験者が含まれていた場合、それぞれ原稿に対する評価が若干変化する。

GOODEND『歴史は両輪で紡がれる』

  • TRUEに分岐したがTRUEのフラグが全て立たなかったorTRUEに分岐したがEND確定時に友好度が一定以上あるキャラが5人未満だった場合

病から回復した阿求は、また歴史を編纂する作業に戻ることになった。
しかし、彼女の作業場は以前とは少し違っていた。

それは阿求が目覚めてまだ間もない時。
PCが自分に思いを寄せてくれるのは確かに嬉しい。しかし薄命ながらもやることが多い御阿礼の乙女として、彼の思いに十分に応えてあげるのは難しいと一度は断った。
だが、そんな彼女にPCはこう言った。
「2人で歴史を作ったっていいじゃないか」
PCは、阿求が病に伏している間稗田家の面々に頭を下げ、オブザーバーとして編纂作業に携わることとなったのだ。

編纂作業は決して楽な仕事ではない。阿求が例え亡き者になっても続く、生涯をかけた大事業になるだろう。
「あなたはなぜそんな大変な道を選んだの?」 阿求はPCに尋ねる。
「お前の書く歴史の中に、俺も一緒にいたいからだ!」 PCは彼女を抱きしめ高らかに叫んだ。

…真剣な眼差しで筆を走らせる阿求の横には、ちょっとうるさい、愛おしい相棒が付くことになった。

NORMALEND『これが私の御主人様』

好感度一定以上でその他のENDに条件が該当しなかった場合に分岐。

学園生活の中で彼女に気に入られたPC。卒業式の後、彼女はPCを自宅へと呼びつける。
「私から提案なのですが…もしよろしければ我が家で働いてみませんか?」
PCは大学の生活に並行して稗田家のお手伝い兼阿求の側役として召抱えられることになった。今はバイトのような身分だが、卒業後の進路も安泰ということで悪い提案ではない。PCは快諾し、一時は疎ましく思えたあの893風のスーツに身を包むこととなった。

こうしてPCは阿求の最期を看取るまで献身的に仕え、その後稗田家の使用人筆頭となって家の一切を取り仕切るまでになったという。

BADEND 『御阿礼の乙女は御腐れ様へ…』

  • 『崖下淑女モード』のまま、終盤に稗田の家で阿求にあった場合
諸君、私はBLが好きだ…
諸君、私はBLが好きだ…
諸君、私はBLが大好きだ…
忍ブロが好きだ、リューブロが好きだ、内ブロが好きだ、終ブロが好きだ…(以下略)

彼女は、俺の側から離れて行った…
多くの崖下たちを連れて…
新たなカプを見つけるために…

 

一体どうしてこうなったのか。言える事は一つしかない。
『腐ってやがる…早すぎたんだ……』

単体ではただのBADだが、
阿求の重大な秘密を知ってから見ると、いろいろと考えさせられるENDになる。

KOJIMA END『コジマ粒子の効能』

  • BADENDの条件を満たした上で阿求と一緒にゲイヴンに遭遇していると派生

代々の御阿礼の子も見たことも聞いた事もない存在。
『コジマ汚染適合者』
本来、毒性に蝕まれて死亡するのが定説であるコジマ汚染であるが、時たま奇想天外な反応を起こして通常の人間より強化される場合があるという情報を手に入れた阿求はPCにAC学園へと連れて行くよう懇願。
其処で出会った、生きた死ぬ死ぬ詐欺とまで言われるコジマ汚染適応者「ミセス・テレジア」
彼女は最初期にコジマ汚染を確認されながら現在まで何の不自由も無く過ごしているという。
ミセス初め、彼女が所属するトーラスラボの研究員の話を聞くに連れ、阿求の心の中に緑に輝く光が芽生え始める……

数ヵ月後、稗田家には緑に輝くコジマタンクが設置されたという

SADEND『稗田家の暗部』

  • 好感度が高くTRUEENDに分岐できる状態だったのに、TRUEENDに必要なフラグを3分の2以上折ってしまった場合or一定の選択肢にひっかかってしまった場合

    彼女とPCは確かに深い愛で結ばれ、稗田家へと婿入りすることとなった。
    だが、その愛は彼女の人生をあまりにも大きく狂わせてしまった。
    阿求は愛に溺れ、PCに依存し、自らの仕事に手がつかなくなってしまった。当地の歴史を綴り記憶するのが、「御阿礼の子」稗田阿求の生涯をかけた責務であったのに。
    …そして彼女は自らの仕事を終えることなく次の転生へと旅立ってしまった。PCは阿求の側役や親類に疎まれ次第に居場所を無くしていく。御阿礼の子の仕事を妨害したPCは「稗田家の恥」とされ、ついに三行半を突き出され追放されてしまう。
    寒空の下、愛した人を思い出し稗田家の門の前で途方に暮れるPC。
    「あぁ、もう一度やり直せるなら…こんなことには絶対にしないのに…!」

    • DEADENDを見た次の週の場合はPCの台詞が変わる
      「これで、良かったのかな…?「一人の女性」としての喜びが許されなかった君は…!」

DEADEND『稗田の宿命』

  • TRUEENDフラグを半分以上立てたが好感度が足りなかった場合or治療イベントに失敗した場合

    卒業から十年ほど経ったある日、稗田家でしめやかに葬儀が執り行われた。
    稗田阿求は「御阿礼の子」としての責務を全うし、そして静かに次の転生へと旅立った。
    PCは弔辞を読みながら思いを巡らせる。彼女にとっては自分の仕事を遂行しただけ。それが当たり前で、きっと彼女は幸せな気持ちで晴れやかに旅立ったのだろう。
    だけど…本当にこれでよかったのだろうか。彼女には「一人の女性」としての喜びは許されなかったのか。彼女の幸せは「稗田家の当主」としての幸せしかなかったのか。
    遺影の中でほほ笑む彼女にいくら言葉を投げかけても、その答えが返ってくることはなかった。

ALLDEADEND『輪廻転生の歪み』

  • TRUE、GOODENDフラグを立てた状態で阿求の治療に失敗、及び『阿求のお付き』の人の真実を阿求から聞いていない場合

    PCは阿求のため、昼夜問わず奔走した。
    しかしその努力が実ることはなく、次第に阿求は弱っていき…やがて彼女は安らかに逝った。
    激しくショックを受ける一同のもとに、稗田の分家の者達がやってきて、「このままでは稗田家の存続に関わる。どうしてくれるんだ!?」と非難を浴びせてくる。
    ただでさえショックの大きいPCは、そんな奴らのあんまりな発言に苛立ちがますます募る。
    そんな中、『阿求のお付き』の人が周囲の人へ告げる。

     

    「落ち着け。転生に必要な儀式は済ませてある。御阿礼神事はまだ途切れていない」

     

    その言葉を聞いた瞬間。頭の中で何かがはじけた。
    コイツハ、ナニヲ、イッテイルンダ……
    カノジョノソンザイカチハ、ソンナモノダトイウノカ……
    コイツラガモトメルカノジョハ、ソノテイドノモノデシカナカッタノカ……

     

    しばらくして、我に返ったPCが目にした光景。
    それは、子供が書き殴ったというか、ただ子供が遊びでぶちまけただけの、床一面に広がる極彩色。
    自分は今一体何をしたのか?
    それも朧げで、まるでそこに自分がいないような気分。地に足が付いていないような、変に高揚した、おかしなキモチ。

     

    そうだった。もう自分がここにいる必要はない。
    自分には、行くべき場所が、守るべき人がいるのだ。
    イカナイト…カノジョノモトヘ…

    • 結局のところ
      阿礼の転生が本当に行われたのか、それともその言葉は嘘で、実はもう御阿礼神事は途切れてしまったのかはここではわからない。

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