ルート概要
自らを古に屠った亡霊、蘇我屠自古の攻略。
屠自古の√では、生前の屠自古について知る事になる。
豊聡耳神子、物部布都。彼女達の√では明かされない事実が断片的ではあるが現れる。
出現条件
- 一回でも布都と遭遇すること。
以降、布都の後ろを憑いてくるように見かけるようになる。
フレリスト登録条件(戦闘参加)
- 布都とフレリス登録すると、布都が「ほれ、おぬしもふれりす登録せんか!」と言って、済し崩しに彼女とも登録される。
ルート攻略
- 好感度の伸び代が低いので、難易度は若干難しめ。
普通に進めてたら、みみみや布都ちゃんの方の√に突入していてた、なんてこともザラ。
特に意識してプレイしないと√には入りにくい。
- あと二股は絶対にアウト。
神子、布都相手ならまだしも、それ以外なら即DEAD END送り。
……寡黙に見えて、仮にも神の末裔の亡霊。祟りは恐ろしいモノなのです。
序盤
- 序盤における好感度の上がり幅が低めで、好感度を上げるには布都や神子など周辺人物との関わりを取っ掛かりにしなくては難しい。
また、布都や神子の好感度が高いと屠自古の好感度も上がりやすいが、中盤に入ってあまり差がありすぎると、屠自古は自分から身を引いてしまいフラグが折れてしまう。
- 最初の内は受け答えがつれない、というか淡白。一応話しかければ最低限の応答はくれる。
会話で好感度を上げる手段としては、「布都に振り回された時にねぎらう」などが狙い目。もしくは布都のボケに対して「一緒にツッコミを入れる」とか。
でも、余り厳しいツッコミを言うと布都ちゃんの好感度が下がってしまうのでほどほどに。
中盤
- 好感度の伸び代が平均的になる。
この頃になると、背後からひょっこり現れて驚かせるといった、ちょっとした茶目っ気を見せてくれる。
また無愛想な見えて、結構ガラが悪く情に脆い性格であることが彼女と関わる中で判明する。それなんて893か極道?
- 屠自古との好感度が40程度あると、神子の事情を聴けるイベント「千古の追想」が発生する。
その内容は神子での攻略で発生するものと同様、彼女が聖徳太子の生まれ変わりであるということを知らされる。
- 主人公がブロントさんの時のみ、ブロントさんに見込まれて屠自子がDRAKのメンバーに入るという異色のイベント「イナズマのトジー」が発生する。
亡霊として長い年月を生きていた貫禄から、新入りにも関わらず魔理沙を除くメンバーから姐さんと呼ばれる屠自古。
しかもやけに不良っぷりが板についている始末。やっぱヤクz…極道だこの人
終盤
- 神子の√では「何故屠自古は神子の過去を知っているのか」その理由を明かされる事はなかった。
しかし、終盤に入る事で、理由と屠自古の正体を知る事になる。
- 亡霊である彼女。その正体は聖徳太子と同じ飛鳥時代の人間……聖徳太子の妻。
つまり聖徳太子の生まれ変わりである豊聡耳神子は、屠自古のかつての夫……ということになる。
屠自古は夫である聖徳太子が目指した「とある偉業」へ協力したことが元で重い病を患い、病死してしまったという。
- 同時に、彼女が憑き従う布都が生前の屠自古同様、太子の協力者であり、「生前の屠自古の母親」で「蘇我に嫁いだ人間の生まれ変わり」であるという事も知る。
全貌は語られないが、布都の前世である女性と屠自古に何らかの確執があった模様。
彼女が亡霊のまま、現世に留まる理由。それは布都の存在があるからこそだという。
屠自古は死後、布都の前世に式に近いモノを遺骸へ打たれた。それが原因で彼女は布都の式神のような状態であり、死して尚も布都の存在がある限り自分は亡霊として現世に縛られ続ける。
- どす黒い背景を感じされられる関係だが、屠自古は今の状況に満足しているという。
関係こそ違えど、今は生前には無かった母子の団欒を感じられたからだと。
「子が親を心底から憎めるものではない。好ましくない人間だったが、あれも母親だった」
関連イベント一覧
始業式/入学式
デート
夏休み
文化祭
修学旅行
期末テスト
冬休み
クリスマス
年末年始
バレンタインデー
ホワイトデー
終業式/卒業式
春休み
エンディング一覧
TRUEEND 『古に屠れぬ恋慕』
- 終盤の展開を見終えた後、屠自己の好感度が90以上の状態で屠自己に告白した。
ある人間が、一人の亡霊に恋をした。
最初、亡霊はその人間に何の興味もなかった。
しかし人間の語らいに心を動かされ、やがて熱を持ち、惹かれて行った。
そんなある時、亡霊は言った。
子供も作れない、実体はあっても中身は陽炎のように薄い存在だ。
何より、既に他者へと嫁いでしまった身の上だ。
私でも、いいのか。
「この温もりだけは間違いなく貴女のものだ。貴女でしか感じられない」と。
そして人間と亡霊は結ばれた。
種族は違うし、人間の方は寿命が限られている。
それでも二人は幸せそうだった。
ある時、人間は死んでしまった。
愛する亡霊に看取られながら、幸せな往生を遂げた。
『自らを古に屠る』自分の名前の通りに、悲しみに暮れる古の自分を屠り。
自分を愛した変わり者の人間との毎日を心に刻んで。
亡霊の下に、どこかで見覚えのある男の亡霊がひょっこり訪れた。「最期に未練を覚えて、気が付いたら、つい化けて出てしまった」
「未練?」
「このまま死んで、屠自古を置き去りにしてしまう事だ」
「……だからって、亡霊にならなくてもいいだろう」
「おそろいの方が嬉しいじゃないか。
なにより、もう別れることがない」それを聞いた亡霊は不思議と幸せな気持ちになった。
「……そうだな」
GOODEND 『恋する神の末裔の亡霊』
- 屠自己の好感度が100の時にTUREENDを起こさずに卒業まで迎えた。
式を終え、新しい一歩に踏み出す主人公を、ふわふわ浮かぶ人影が待っていた。
「……来たか」
人影は屠自己だった。
いや、どうして此処に……?
「……太子が学問を修めたからだ。お前も学問を修めたのだろう?
祝辞の代わりに和歌でも詠もうかと思った。
いや……違うか」
気のせいだろうか。
彼女の頬が桜色に染まっていたのかは。
「……よくわからないが、傍になんとなく居てみたくなった」
それでも……
主人公は答えず、彼女の手をとり、引っ張る。
そして振り返って、笑った。
笑う主人公につられて微笑みながら、屠自己はそんな事を思った。