キャラ攻略/EXルーミア

Last-modified: 2012-11-03 (土) 05:50:01

キャラ攻略


ルート概要

無邪気な笑顔に食欲が怖い、博麗神社の居候妖怪ルーミア・・・の何年後かの姿なのか、深い闇をその身に湛えた見た目は清楚な姉キャラタイポのEXルーミアの攻略。子供姿のルーミアとは性格が全く違うので、元のルーミアが好きな方々には少々手を付けにくいかもしれない。

出現条件

  • 霊夢の真・TRUEクリア後の周回で博麗神社に行くと必ずルーミアに会えるようになるが、更に確率でEXルーミアになって(?)出現する。EXかどうかの判定はその周回で最初に博麗神社に向かう際に起こるので、向かう直前でセーブすれば、出現するまで延々ロードする事も可能ではある。

フレリスト登録条件(戦闘参加)

  • PCに対するEXルーミアの好感度が一定値以上で起こるイベント『神社を出て、冒険しよう』にて、ずっと神社から出ないEXルーミアを外に連れ出す事に成功すると、登録される。後述でも言っている事だが、基本EXルーミアは自発的に行動することが少ないので、PC側から外に連れ出す事が攻略する上でのポイントである。

ルート攻略

  • 条件を満たして、確率に恵まれれば会えるのだが、そももも条件が極めつけに大詰めなルートのクリアであるため、彼女の名前にもあるように(?)EXルート的扱いと言える。
  • 肝心のルート自体の難易度はそう高くは無い。本人が自発的な行動を取る事が少ないところは難点とも取れるが、PCが積極的に連れ出せば問題無い。
  • TRUEを目指す上で、霊夢とEXルーミアの会話なども聞いておく必要があるが、どちらも基本博麗神社にいる為、これまた大きな問題にはならない。
  • ただ、PCのカルマが-2以下だと、人との戦闘に於いて注意が必要となる。敵の最大HPの半分を超えるoverkillダメージを与えるとその敵を殺害してしまい、そのままDEADEND『都合が良いのは本能か・・・』になってしまうからである。
    キャラ毎の相性に関しては、以外にもブロントさんが若干低い(PC時)。恋愛対象として取られる事が少ないようだ。

序盤

  • 一度会ってしまえば、神社に行けば必ず会える。だが、神社以外で会う事はまずない。大抵、神社の縁側で座っているか、箒で境内を掃いているかのどちらかである。
  • 向こうから話しかけてくる事も少ないのだが、話しかければちゃんと答えてくれる。そっけなくクールな振りをしているが、話していく内に色々とボロが出てくる。そうなると本人は途端にしどろもどろとし出す。可愛い。また、話しかけずに近くに居座り続けると、そわそわしだすEXルーミアを拝む事が出来る。粘着紛いのPCの行動に色々落ち着かない様子で、動揺しないようにと努力して、やっぱり出来なくて一人で自爆しだす。可愛い。
  • 時に、縁側に座ってずっと遠くを眺めているEXルーミアを発見出来る。「何を見てるんだ?」と尋ねると、「もう戻れない、遠く遠く離れてしまった場所・・・」と応えてくる。茶化すもありだし、一緒になって物思いに耽るのもあり。PCによってベストな行動は違うようだ。
  • 順当に行けば5月の中旬くらいにはEXルーミアを外に連れ出せるようになる。特に注意すべき事は無く、とにかく積極的に誘うべし。

中盤

EXルーミアの好感度一定以上、5回以上彼女を外に連れ出している、この二つの条件を満たしていると発生する。

  • PCが街を歩いていると、霊夢が感じの悪い奴らに絡まれている。すかさず難癖付ける馬鹿共をシメてやろうとトッ込むPCだったが、それより先にEXルーミアがボコしてポイする。「助けなんて必要無かったわよ」と言いながらも礼を言う霊夢だったがルーミアは「別に・・・」とそっけない。
     
    「あのねえ・・・こういう時ぐらい『どういたしまして』って返してくれてもいいと思うんだけど?」
     
    「・・・あなたに言われても・・・嬉しくない」
     
    EXルーミアのこの一言には流石の霊夢も面食らい、場が気まずい雰囲気になる。PCがルーミアを問い質そうとするとルーミアは走り去ってしまう。
    • TRUEを目指す場合、『すぐにでもルーミアを追う』ではなく『霊夢の様子を伺う』をする必要がある。
      霊夢は言う。
      「高校生活が始まった時からいつの間にか居付いていて、別に邪魔ってわけじゃなかったけど、何で神社にいるんだって訊く事もすっかり忘れててさ・・・なんかおかしいのよね。あいつを見てるとなんていうかほっとけないっていうか、あいつの事が気に掛かっちゃうのよね」
      「あいつは何だか話しかけられたくなさそうだったから、どうしたもんかしらって思ってたんだけど、神社に居てくれてたから取り敢えず私の事嫌いじゃないんだって安心してたわ」
      「だから・・・さっきのは・・・ちょっと効いたわ・・・」
      どうして自分は、ルーミアの事を気に掛けてしまうのか・・・明確な理由は浮かばないが、それでもルーミアの為に何かしたい。
      「何か・・・出来るかな?」
      これに対する答えは、霊夢とEXルーミアの会話を何度か聞いていないと現れない『今のままで大丈夫』が正解となる。特別何かする必要は無い、霊夢がいつも彼女にしてあげようと思う事、しなきゃいけないと思う事をやり続ければいい、と言ってやればいい。
      それを理解した霊夢はいつも通りの掴みどころのない笑顔で、
      「ならあんたはあんたのしたいようにやってやりなさいよ」
      と言ってくる。その様子に安心してPCはルーミアを追いかけるのである。
  • 追いかけた先にルーミアは見つからず。しばらく探索期間となる。街の裏道とか暗い場所の影に潜んでいるので、そこらを重点的に調べると見つける事が出来る。ただ、そういった所は不良共の溜まり場な為、戦闘に入り易いので注意。
  • ルーミアを見つけたらイベントが進み、EXルーミアの正体についてPCが告白される事になる。

彼女は、霊夢の真・TRUEルートにて敵対した大人のルーミアである。ルート本編で、その時の『今』のルーミアと融合した筈だった彼女は、しかし今ここにこうして存在している。それどころか、始まりの霊夢の願いが潰えた後も、同じように三年間を記憶し、時にこの世界に生まれる筈のルーミアの存在を押し潰して現れてしまうのだという。
何故そうなってしまったのか、と問うPCに対して、ルーミアは以下の憶測を立てている。
つまり、初めからそういう役割を与えられていて、その通りにしか存在していられないのだろう、と・・・
自分は始まりの霊夢の願いを叶える為に生まれた存在だ。彼女が願いを叶える為に必要だった三年間の記憶を蓄える。その補助的な役割として、自身も三年間を観察し続け、記憶を蓄積させ続けてきた。
そう役割付けられた彼女に、三年間より先に向かう事は叶わない。そんな物は必要なかったから、と・・・


  • それからは、ルーミアを博麗神社に連れて帰ってその日は終わるのだが、その後もルーミアは博麗神社から姿を消してしまうようになる。TRUEのフラグを立てている場合は霊夢と一緒になって街中を捜すことになるが、フラグを立ててなかった場合は霊夢は捜そうとせず、PCだけで捜す事になる。

終盤

  • 何度か博麗神社から家出した(?)ルーミアを見つけていくと、ルーミアの心情を聞き出す事が出来る。

今のルーミアに居場所は無い。かつて作りかけていた永遠の世界は既に無く、無くなった願いから生まれたルーミアはこの世界の何処にも繋がりの無い、孤独な存在。
だが、今までのルーミアがしてきた記憶はある。だから気が付けば博麗神社に存在しているし、霊夢の側にいようと思う。
でも、この世界の霊夢は始まりの霊夢じゃない。自分を創造してくれた、自分と一緒にいたいと願ってくれたあの霊夢では無い。
でも、その表情は、その声は、その仕草は、間違いなく彼女も霊夢である事を物語っていて・・・
どうしようもなくなって、逃げ出してしまう。
「どうして『霊夢』じゃないの?」って言ってしまいそうだから。


  • TRUEフラグが立っていれば、EXルーミアが霊夢に本音を語る事になる。
    感情のままに吐露するルーミアに霊夢は黙って耳を傾け、しばらく間を空けてから一言、
    「お前、それでいいのか?」
    そして説教が始まる。霊夢のオカン属性が如何なく発揮されるので、背筋を伸ばして、拝聴しよう。

「あんたはそいつがいなきゃ何も出来ないわけ?」
「そうやってそいつの願望だのなんだのに全て任せていいわけないでしょ?」
「そいつが今までそうさせてきたってなら尚更。そいつが前に進みだしたんなら、あんただって自分で前に進もうと思わなきゃ足並み揃えるなんて無理な話よ」
「そんでね・・・そうやって自分で進む事で、生みの親から子どもは巣立っていくの。親だって、子どもが何も知らないままで何処にも行けない姿を見たいとは思わないでしょう」
「あんたはあんたの望む事をすればいいし、しなきゃならないの」

 

ex .jpg

 

霊夢がそこまで言ったところで、ふとルーミアは幻視する。
かつて自分達がいた永遠の世界、その終わり。
そこで聞こえてくる声。その時はそんな物は聞こえなかったもの。
それは…彼女の心の声なのか…
紡がれる言葉は、ささやかな願い。

 

 私は、ずっと『今』が続けばいいと思っていた。そのために、『今』を覚え続けた。
ルーミアにも、そうして貰った。そうすればずっと私達が一緒にいられるから、そうさせ続けた。
でも、そんな事をしなくても、私達はずっと一緒に居られたし、たとえ一緒じゃなくても、
また一緒になれるのだという事を知った。思い知らされた。
 正直、後悔した。今まで自分がしてきた事は、ただ単に自分が未来を恐れて…『今』に甘えて
いただけなんだってわかったから。時は流れるけど、時を繰り返す事は出来ないけど、
その先の時の中でまた始める事だって出来る、なんていう…そんな当たり前な事を
考えもしなかっただけなのだから。
 私はいい。『今』を留めようなどという蛮行に走ったのは私自身の意志なのだから。
それに、「一緒にいたい」という私の願いは、変わらずにいなくても、繋がり続ける絆を
『この』霊夢を通して実感することで、きっと叶うだろうから。
 でも、ルーミアはどうだろう?私の願いによって生まれ、ずっと三年間の記憶を溜めこむ事しか
しなかったあの子は・・・
 気付けばルーミアは私よりも大人びた容姿になっていた。でも、あの子はずっと私の世界で、
三年間の観察を繰り返していただけだ。あの子自身の三年間もあったけど、それも全て私のために
費やしてしまったように思う。
 だから、あの子には、あの子自身の手で、記憶だけじゃない、ちゃんとした思い出を作って欲しいと
思う。それを実感して欲しいと思う。
 こんな願いなんて、あの子は要らないと言うかもしれないけど……私が我儘した分、あの子にも
それだけの「自分の時間」というものを堪能して欲しい。此処まで好き勝手やっておいて何だけど、
せめてこれくらいの願いは、叶ってもいいんじゃないかな、なんて…

 

「・・・って、いきなりどうしたのよ」
我に返ると、博麗神社で霊夢に説教を受けていて、気付けば涙を流していた。


  • これでTRUEに必要なイベントは終了。後はまだ迷いがある中、前に進む意志を強く持とうとするEXルーミアに付き合いながら存分に弄ったりいちゃついたりすればいいと思うよ。

関連イベント一覧

始業式/入学式

  • まず、学校に現れる事はほとんど無い。霊夢が忘れ物をした時に届けに来るくらいである。
    そのため、入学式や始業式にいる事もない。が、その後、早めに学校が終わる事で遊びに出たり、宴会開いたり(おい学生・・・)出来るので、一緒になって騒ぐ事も可能。

デート

  • 自発的にアクションを起こすことがないゆえに、「どこに行きたい」とか「こうしたい」とか意思表示を強く出さず、デートの行き先もPCに委ねてくる。
  • ……が、ハンバーガーショップやレストランに通りかかると、自己主張しないので口には言わないが、目線がそちらに移ったりショーウィンドウの食品サンプルをもの欲しげそうに見ている事が稀によくある。
    立ち寄ってみようかルーミアに尋ねると、とても嬉しそうな顔をする。これだけでご飯三杯いけます。
  • ちなみに何回も外食すると「食べ過ぎだよね・・・?」と訊ねる一幕が。
    申し訳なくも恥ずかしそうに訊ねる姿は鼻血モノである。
    が、ここで肯定してしまうと気を遣ってしまい、しばらく外食を拒んでしまうので注意。

夏休み

  • 博麗神社に行くと、縁側で昼寝しているEXルーミアを発見出来る。
    選択肢
    • 起こす→寝ぼけたルーミアに食われそうになる。好感度ちょい減。
    • そっとしておく→起きた時に側にPCがいた事で、ちょっと恥ずかしげに俯くルーミアを拝める。
      「だらしない顔とかしてなかったよね・・・?」
    • 一緒に寝る→横になったところでルーミアが起きる→ちょうど向かい合う形に横になったので目が合う→ルーミアの叫び声→霊夢が裏から猛スピードでやってきて問答無用で退治される→病院で栄養食を食う羽目になり、好感度も激減。
  • 上記のイベントで一番下以外を選んだ場合、後日また博麗神社に行くと、今度はEXルーミアと霊夢が一緒になって昼寝している。そっとしておくと、寝ている中ルーミアが霊夢の耳朶を甘噛みするという色々とヤバそうな事になる。
  • 尚、夏(7~9月)の間に『あなたは食べてもいい人類EX』を発生させると、夏の暑さの中で迫られる事になり、近付かれればその暑さから汗も結構出るわけであり・・・後はわかるな?

文化祭

修学旅行

期末テスト

  • EXルーミア本人は学園に通っていないが、勉強を教えてもらう事は出来る。普段から活用する事も可能なので、期末に限らず頼ってみるのも良い。
    但し、本人は「数学が得意」と言っているが、学力が低い状態で数学を教わってはいけない。下手な学力で数学を教わろうものなら、様々な進数で表記された答えを前に頭がおかしくなって死ぬ事間違い無しである。一定以上の学力を手に入れれば理解できるようになるが、ストレスがたまり易く、やはりお勧めは出来ない。ルーミア自身はとっても乗り気で楽しそうに教えてくれるのだが・・・

冬休み

  • 終盤でTUREENDが確定した後、ルーミアが何か自分にもできる事はないだろうかと考えるようになる。
    ここで「霊夢の仕事を手伝ってみたらどうだろうか?」と答えると後日、博霊神社にて巫女姿のルーミアが境内を掃除をする姿が。異変解決よりは身近な所から、と箒を手渡されたそうだ。
    ルーミアが霊夢の仕事を手伝う様になるとちょっぴりだけ参拝客が増える。でも霊夢は少し複雑そうだ。

クリスマス

年末年始

バレンタインデー

ホワイトデー

終業式/卒業式

エンディング一覧

TRUEEND 『Beyond the Demarcation』

TRUEに必要なイベントを全て消化した場合分岐

 

3/31。
明日になれば新年度。高校での三年間を経たPCや霊夢達はまた大きな転機を迎える事になる。
「いよいよ明日ね・・・」
博麗神社。夕食の折に、霊夢はテーブルを挟んで反対側にいるルーミアに語りかける。
「うん、そうだね・・・心配?」
ルーミアは霊夢に問う。
「・・・そりゃあね」
少し語気を落として、霊夢は言う。
ルーミアは霊夢たちの高校時代、三年間をずっと記憶していく存在だったという。
だから、今までの彼女はこの日を境に、別の世界の始点へと移動してしまうらしかった。
しかし、今のルーミアにはそれに憶している様子は無い。
「大丈夫。私は私の進みたい『先』が見つかったんだから。この『先』を望み進めば、私はこの三年間を越えていける」
自信を持って伝える。本当に『三年間の先』へ到達出来る保証は無いし、あの時聞いた始まりの霊夢の言葉が真実だったのかもはわからない。
でも、ルーミアはそれを信じる事が出来た。この確かな感覚が、全てを真実にしている。
「いや、そっちは別段、心配してないわ」
「そうなのか?」
「そりゃあんたがそれだけ大丈夫そうだからね。私が心配してるのはその後。ルーミア、あんた本当に行く気なの?」
「うん。あの霊夢の願いだからっていうのもあるかもしれないけど、それも含めて私が叶えたい事だと思ったから。そう思えたから。だから私は旅に出ようと思う」
しっかりと言葉を紡ぐ。
「私は多くの三年間を生きてきたから、それを合わせれば途方も無い時間を生きてきたんだろうけど、きっと本当はまだ何も知らないんだと思う」
決然と告げる。
「それじゃ駄目だと思うから、もっと知りたいから、だから旅に出るの」
その言葉を聞いて、霊夢は少しばかり苦笑し、言った。
「そこまで言うなら止めはしないわ。ただ、気をつけなさいよ。危ない事に首突っ込まないとか」
「大丈夫だよ。(PC)が一緒だから」
「それが頼りないから言ってるの」
「信用ないんだ・・・」
「とにかく、注意するに越した事はないんだから。無理はしないように」
「くすっ・・・はい」

「・・・寂しくなるわね」
「・・・必ず、ちゃんと帰って来るよ」
「わかってるわよ」

そんな約束を交わし、床に就く。
端から心配して無かった事は、それ故に杞憂にすらならなかった。

 

4/1
旅立ちの日。
「大丈夫?忘れ物とか無い?」
「学校の遠足じゃないんだから・・・うん、大丈夫、平気」
やや慌ただしさがある博麗神社。
外から聞こえるPCの声。
「あ、もう時間だ」
「本当。さっさとしなきゃ」
二人、あたふたと外に駆け出す。
「それじゃあ(PC)、ルーミアをお願いしますね」
任せろ、と自信満々に頷くPC。
そうして二人は、新しい道を目指す。
霊夢は霊夢で、所々今まで通りで、所々新しい生活へと続けていく。
鳥居をくぐるところで、ルーミアは振り返る。
いつか戻る所に向けて、大きな声で宣言した。

「行ってきます!」
「行ってらっしゃい」

GOODEND 『忘れたくないもの、伝えたかった想い』

TRUEイベントの最後の部分を通過しないままだと分岐

 

3/31 深夜
明日までもう1時間も無い。
PCは夜の街を走る。明日には消えてしまうかもしれない、彼女を捜して。

ルーミアはPC達の三年間を記憶し続ける存在だという。三年毎に世界を変えて、また次の世界の三年間を観測する。
だから、明日になればいなくなる。
今の自分に出来る事は何か・・・そう思って赴いた博麗神社に、ルーミアの姿は無かった。

何処にいるかもわからないが、まだ諦めない。まだ0時は回ってない。

「何でそんなに、必死になれるの?」

街中を散々駆けずり回って、漸く見つけた彼女は、消え入りそうな声で訊いてくる。

「私は明日には消えちゃうんだよ?後どれくらいもないんだよ?それなのにどうしようって言うのよ」

誰も突き放すような、でも誰かにいて欲しくて堪らないような気持ちが、その言葉から伝わってくる。

「もうどんな顔していればいいかもわからないの。このまま・・・一人にさせてよ」

そんなわけにはいかない!
このまま、何もしないまま別れたら、それこそ途方もない後悔を背負う事になる。
自分も、彼女も、霊夢も・・・
今からでも遅くない。何でもいいから、せめてもう一度霊夢と会おう。

「・・・もう、遅いよ」

そう言いながらルーミアは腕を見せる。少しずつ薄れていく自身の腕を。

「もう消えちゃうんだから・・・私の事なんか気にしなくていいよ」

 

「初めからいなかったんだって・・・忘れればいいんだよ」

 

そんな事、出来る筈が無い!

PCは消えゆくルーミアの手を掴む。

「離して!」と、振り解こうとするルーミアの抵抗にも、共に透けていく自分の腕にも構う事無く、告げる。

これだけ一緒にいて、これだけ話しもして、こんな形で別れられたら・・・
俺も、霊夢も、きっと忘れない。
忘れられるわけがない・・・

 

忘れるものかッ!!

 

あらん限りの声で叫ぶPCを前にして、ルーミアは声を詰まらせる。その目に涙を溜めて。
彼女は漸く思う。「消えたくない!」と。

 

そして、時計の針は、丁度真上を指した。

 

4/1
さあ、まだちゃんと言えてなかった事があるだろう?
どこか遠慮して、どこかで無いものねだりして、何も出来なかった相手がいるだろう?
今から、帰ろう。
そして、伝えよう。

NORMALEND 『Forget-me-not』

TRUEに必要なイベントを一切消化せず、EXルーミアの好感度が一定以上の場合分岐

 

4/1
今日から新しい生活が始まる・・・というにはまだ早いだろうか。
それでも、少しずつ生活は変わって行く。もう数日もすれば、また大きな変化を経験する事になるだろう。
PCの周りでも各々がそれぞれの道に向けて歩き出している。それはまたPC自身を変化させるものでもあるし、そしてそれでも変わらないものもあるだろう。
そんな中、PCは未だ変わらぬ場所へと足を運ぶ。
その外観が変わる事は、まだしばらく無いだろう、博麗神社へ

 

鳥居をくぐった先は、いつもと変わらないようでいて、その実どこか違っていた。
閑散とした境内。巫女である霊夢。そして、もう一人いた筈の彼女。
ルーミアが、いなかった。
縁側に一人ポツンと座っている霊夢に、PCはルーミアの所在を尋ねる。
その問いに、霊夢は顔を俯かせてしばらく黙りこんだ後、答えた。

 

「いなくなったわ」

 

その言葉を聞いた最初は、それを理解出来なかった。
「勝手に居付いたと思ったら、また勝手に消えちゃった」
気付くと、彼女がいる事が当たり前だと思っていた自分がいた。
「何でいたのかもわからないけど、いなくなってみると、やっぱり寂しいものね・・・」
だから、これからも、ずっといるんだろうと、思っていたのだ。

「手紙よ。あんたに」
そう言って手渡された封筒には、彼女の言葉が綴られていた。
もう帰って来る事はない、という事。
きっともう出会う事もない、という事。
そして、出来れば、自分の事を憶えていて欲しい、という願い。

 

『私は、ずっと憶え続けていくから』

 

手紙を封筒の中に戻し、霊夢に別れを言って、神社を後にする。
新しい季節の中、また一つ変化が訪れる。それはPCにとって良いものなのか、悪いものなのか・・・
でも、彼女のためを思うなら、悪いものにはしたくない。
だから、せめて憶えておこう。
彼女がいた、あの日々を・・・

BADEND『Night bird is still in the cage』

TRUEに必要な霊夢との会話(中盤)を通過せず、霊夢とEXルーミアの相互好感度が低いと分岐

 

3/31
ルーミアがいなくなった。
霊夢からの電話を取ったPCはそのまま家を出た。
とにかく捜しだそう。そう提案するPCに、霊夢は力無い声で拒否する。
「もう・・・会えないわ」
霊夢には、わかっていた。わかってしまった。
それでも、PCは走り続けた。街灯の薄く照らす、暗闇の街を。その更に深い闇へと。

 

どれだけ走り続けたかもわからない。
そこで、闇に融けてしまいそうな、ルーミアを見つけた。
時間はもう残って無い。
それでも、認められなくて、帰ろうと言った。
「無理だよ」
諦念に満ちた、ルーミアの声。
まだ諦めるなと、精一杯の叱咤を送る。
「私がこんなんで、『今』の霊夢と上手くいける筈なかったんだよ」
そんな事はない。手遅れなんかじゃ、絶対無い。
そんなふうに、悲観に暮れる必要なんか無い!
「ごめんね」
そんな言葉が聞きたいんじゃない!
「うん・・・ごめんね」
だから・・・まだ・・・!

 

「本当・・・ごめん・・・」

 

その言葉を最後にして、彼女は此処からいなくなった。
彼女がいた場所にはもう何も無くて、そこに佇むPCは無力だった。

SADEND『消失』

TRUEに必要な霊夢との会話(中盤)を通過せず、霊夢とEXルーミアの相互好感度が一定以下で分岐

3/31
突如いなくなったルーミア。
街中を捜し回るPC。
考え得る全ての場所を疾走し、漸く会えたルーミアは、まさに今、消えかけていた。
手足両方が薄れ、闇に融け込み始めている。
どんな想いを連ねても、消えゆく彼女には痛みでしかない。
もう、間に合わない。

 

「それじゃあ・・・バイバイ」
寂しげに笑って、消え去ろうとするルーミアを見て・・・

 

その身体を思いきり抱きしめた。

 

途端、自分の身体が薄れていく。自分がこの世界から離れていく事が、なんとなくわかってくる。
ルーミアはPCの行動を拒絶する。ただ自分が消えるだけ。PCまで巻き込むわけにはいかない、と。
それでもPCは離さない。ルーミアを、ルーミアだけを消してしまわないように。

 

後悔しないように、後悔させないように行動したPCだったが、やはり後悔は付いて回るものだなと心の中で呟いた。
一緒だったPTメン、仲の良い友人達、いつも帰る場所であった家族達。
みんな、自分がいなくなって、どう思うだろうか・・・
想像すると、自分の行動が軽率な事だったのではないかと思ってしまう。
でも、それでも、ルーミアを独りにさせたくはなかった。
ずっと三年間に取り残されて、どうしていいのかもわからず、結局独りのまま過ごしてしまう彼女を、放ってはおけなかった。
俺は一緒に居たい。
どれだけ居られるかはわからないけど。
そして、出来れば、彼女がこの三年の先に行く道を捜せたら・・・いいな

DEADEND 『都合が良いのは本能か・・・』

  • EXルーミアの好感度が一定以上である。
  • PCのカルマが-2以下である。
    この条件で、戦闘の際に、
    • 敵が人間系モブキャラである。
    • PCのレベルが敵のレベルより10以上高い。
    • 敵の最大HPの半分を超えるoverkillダメージを与える

以上の条件を満たした場合、強制分岐

何気ない日々の一幕。その筈だった。
いつもの様に雑魚に粘着されただけで、その相手をしてやっただけだ。
相手が力の差とかわかってなくて、面白半分にちょっと本気出してみただけだった。

 

それだけで、案外あっさりと、その雑魚は死んでしまった。

 

今、辺りは暗闇に包まれている。
死体の傍にルーミアがいた。
咀嚼音。
見れば、ルーミアは死体を喰らっている。
少しの間の後、さっきまでいた雑魚は、その存在の跡形も残ってなかった。
ルーミアが食べつくしていた。
残った服も回収して、血痕にしても――何を何処から持ってきて使ったのかわからないが――綺麗に拭き取っていた。
「大丈夫だよ。怖がらなくて」
そう、ルーミアに言われた。自分は、顔が青ざめてでもいたのだろうか。
「私が食べてしまえばいいんだから、殺してしまってもそこまで気にする事じゃないよ」
その言葉を聞いて、取り敢えず、PCは平静を取り戻す。
ああ、自分は大丈夫なんだ。
人を殺してしまったけど。
ルーミアのお蔭で大丈夫でいられるんだ。
そう思えた。


(敵が複数いた場合)
周りにいる奴らは、事の異常性にまだ頭が追い付いていない。
騒がれると厄介だな。何となく、思った。
ルーミアに顔を向ける。
「大丈夫」
ルーミアのその言葉を聞いて安心した。
そう・・・安心して、○せる。


 

安心していたら、何だか加減を間違えやすくなってしまったような気がする。
最近、よく○してしまう。
そして、ルーミアに処理して貰ってる。
まあ、大丈夫だろう。
ルーミアも「だいじょうぶ」って言ってくれてるし。
うん、きっとだいじょうぶ・・・

コメント