イベント名
ネジツポリス編
概要
''シナリオ傾向:''シリアス[有] コミカル[有] ほのぼの[有] 恋愛[有] 欝、人死に[有] 百合、大統領ネタ[あり] ''登場人物関係:''登場人物の制限[無し。しかし世界観に合わせたアレンジ] キーキャラクター[(イベント世界の)博麗霊夢] 敵対キャラクター[『犯人』の一味] ''攻略関係:''イベント発生時期[世界移動シナリオと同一] 総所要日数[最長半年] 他シナリオとの平行[無し] 戦闘難易度[HARD] 攻略中ヒロインの関与[無し]
時は未来世紀。人々が夢見た技術が形となり、幻想が現実となった時代。
そして、誰かが選択を誤り、狂い壊れた間違った時代。
世界連邦制によって世界は一つとなるも、人心はバラバラに引き裂かれたままの世界。
科学の進歩と引き換えにモラルが崩壊した混沌の世界。
そんな、テクノロジーの進歩に人心が追いつかなかった悲劇の世界に降り立った瞬間、“あなた”は、何者かに襲撃され、タイムマシンを奪われた挙句に意識を失ってしまう。
目覚めた場所は異臭漂うゴミ捨場。起き上がる力も無く、回復魔法を唱える気力すらない“あなた”はただそこで生ゴミの一つに成り果てようとしていた。
――ここで、死ぬのか。
短い生涯の終わりを覚悟した“あなた”の耳に、どこかで聞いたような声が響く。
「まだ息がある……か。運がいいわね、あんた」
小さな背に背負われ、何処かに運ばれる中、“あなた”は薄れ行く意識の中で誓った。
――必ずタイムマシンを取り返し、落とし前を払わせてやる。と
発生条件
ヒロインを載せていない時限定で出る選択肢「未来の技術を見てみたい」を選択する。
最低限共有して欲しい世界観及びシナリオ概要
様々なSF作品の世界観が混濁した未来世紀のネ実市、『ネジツポリス』を主要舞台とした、タイムマシン奪還を主目的とした冒険劇。
妖怪や魔法を初めとしたオカルティズムは存在しているが、技術的勢力としては科学技術に押され、衰退の一途を辿っている。
魔界や夢幻世界、冥界を始めたオカルト異界は存在しておらず、全ての要素が物質/サイバー世界で完結している。
技術的には未来世界であるが、宇宙開発などは未発達。
少なくともスペースコロニーなどによる宇宙移民などは行われていない。
舞台は『ネジツポリス』内部、及び極近域。或いはサイバースペースに限定。
外界の要素はこのシナリオには存在しないが、都市外からの来訪者という設定はOK。
ACもアメコミもファンタジーも問題はないが、世界観と舞台に合わせた改変をお願いたす次第。
攻略
プレイ注意点
まず、シナリオ開始時点で全装備全アイテムが没収され、スカンピンの状態でストーリーが始まるので、アイテムに回復を依存しているプレイスタイルだとクリア難易度が跳ね上がる。
可能な限り回復系のスペルカード等を習得しておこう。
シナリオのタイムリミットは半年間。つまり182日の間に最低でもイベントメインシナリオを片付け、主人公を襲った犯人を突き止めてタイムマシンを奪還しなくてはならない。
もしもタイムマシンを奪還できずに半年間が過ぎると、その時点でゲームオーバーが確定する。
メインシナリオが連続したストーリーを持っている性質上、余りにも残り時間が少なくなった時点でメインシナリオに取り込んでも、クリア不可能な積み状態になる。
一応の救済措置として、世界脱出失敗ENDはノーマルENDと同等の引き継ぎが行われるが、可能な限り早急なメインシナリオクリアを推奨する。
終了スケジュールが完全に決まっているので、NPCの行動も他のシナリオに比べて緻密にスケジューリングされている。
どのNPCにも空きを作れない日が少なからず存在している上、メインシナリオの推移によってスケジュールも変わるのでキャラクターの行動の把握が難しい。
常に雇える傭兵を意識してシナリオを進めていこう。
ネジツポリス編の特色の一つとしてNPCの思惑の錯綜が他のシナリオよりも強い。
敵と味方は立場だけではなくそれぞれの本当の目的を把握しないと見分けられない上、キャラクターによっては立場を見誤ると重要な局面で裏切ってくる事もある。
逆に敵だと思っていたキャラクターが本当の目的の為に主人公を助けることもあるので、世界を把握すると共にキャラクターの本質を把握しなければ目指す目的にたどり着くのは難しいだろう。
登場人物一覧
主要登場人物及びギミック
- 主人公
タイムマシンでこの世界に来訪した異世界人、つまり学園モノPC。
他の世界移動シナリオでは介入者の立場であったり、或いは観光客めいた傍観者であったり、巻き込まれた被害者であったPCであるが、その世界で発生した事件の根本的な原因と言う訳では無かった。
しかし、ネジツポリス編は突き詰めてしまえば全部PCが世界移動を試みたせいで発生した事件なので、作中でも重大なメインファクターとして扱われる。
没収されたアイテムはラストダンジョン突入時に奪還可能。
- 博麗霊夢
名称 Lv/ランク 説明 射撃術 8 立派なガン・ファイター 見切り 7 生死が掛かった時の反応力はピカ一 格闘術 6 博麗式直感的体術+ポリスカラテ 特殊格闘 柄殴り&ガン=カタ 一匹狼の嗜み 白魔法 3 レベル帯を考えれば明らかに低く、扱うための肉体的システムも改造によって損なわれている 神通力 巫女級 曲がりなりにも巫女ではある 特効 殺人鬼&機械解体&モンスターハンター 銃口の先に何がいようとも引き金を引き、粉砕し続けた カルマ -3 血とオイルに汚れきった両手 話術 5 皮肉率が本編と比べて大幅に増量 精神 鋼の魂 ハード・ボイルド 性格 無関心 虚無に足を踏み入れかけている 感知 - 悪意や殺意に関して鋭敏な感覚を持つ 集中 - 他を忘れる程の/忘れるための没頭 容姿 大人のお姉さん&ロボット 明らかに『少女』では無く、ヒトでもない 運 +1 死に損ないの幸運 霊感 3 サイボーグ故に劣化 喫茶中毒 - これが変わらないのは博麗霊夢の業の様なものだ 直感 - 劣化気味ではあるが…… 剛体&剛力 - 機械の身体故に 機械工学&生物科学 4 自分の体調くらいは判別できる 種族 改造人間 鉄の身体と回路知性に魂を縫い付けられた、飛べない巫女 種族特性 霊界 霊界時、リゲイン、攻撃力アップ
“サイボーグ”で巫女な元刑事の探偵と言う、猛烈に濃い属性を持ってプレイヤーにこの世界の混沌を教える案内人で、最初の仲間。
そして、このシナリオにおける主人公とも呼べる存在である。
性格は学園モノ本編やその他の世界移動シナリオと比較しても明らかにクール、悪く言えば冷酷な性格をしており、情け無用に事件を粉砕し解決していく。
暴力と虚無が拗れたエルロイ系の刑事。
刑事時代はもう少し人情があったらしいが、刑事をやめる切っ掛けとなった事件でパートナーを失ってから今のような人格になった。
だが、本質は善よりのためスカンピンになった主人公には慈悲をかけてくれる、よほどのバッドコミュニケーションをしなければ敵対にまで至る事は滅多にない。
回復寄りの万能家では無く、攻撃に寄った盾役で、火力&防御特化の重戦車スタイル。
寧ろ、回復能力の低さが弱点の為、プレイヤーはフォローを欠かさぬ様にしよう。
その為、主人公のレベルキャップを一つも開放していない状況でシナリオを開始しても、霊夢のみを戦力とした実質的ソロプレイでメインシナリオをクリアする事も(簡単ではないが)可能である。
だが、霊夢が同行していては発生しないイベント分岐も多くあるので、あくまでも最低限のクリアのための救済措置である。 - ブロント・グラットンソード
ネジツポリス編のブロントさん、DARKという超人気バンドのヴォーカルでギタリストなサイバーパンクなロッカー・ボーイ。つまりロックンロールなミュージシャンでジョブもナイトではなく吟遊詩人。
メインウエポンもグラットンソードではなく、グラットンソードを模した特注のギター(弦楽器だが打撃に使うという理由で打楽器扱い)で、ブロンティズム溢れるロックなシャウトを響かせながらギターで敵の脳天をかち割る、前衛と支援を同時にこなせるタイプのキャラクター。
大多数の世界移動では形はどうあれ何かの守護者であったブロントさん達とは異なり、ネジツポリスのブロントさんは徹底した破壊者。守っているのは身近な仲間と自己の信念のみ。
腐った政府、コーポ、忍者に対する怒りを歌詞に乗せながら、時にはテロ行為も行う生粋のロックンローラーであるブロントさんは数多くの組織を敵と認識し、相手からも敵扱いされている。中でも犯罪行為を幾度となく歌詞で告発しているクライム・シンジケートとは最悪の宿敵関係で汚い忍者とは積年のライバル同士。
霊夢とは学生時代のクラスメートで当時から続く悪友同士、霊夢の刑事時代には何度か逮捕された事もあったとか。
その為、霊夢が誰かを拾ったという噂に興味を引かれてかなり序盤にPCに接触し、以後は面白がってバンドのトラブルに巻き込んできたりテロに巻き込んできたり女のトラブルに巻き込んで来たりしてくる。
だが、ネジツポリスのあらゆる場所に名前が知れ、表や裏の大物にも顔が効くブロントさんの関連イベントは他のキャラクターと絡む動線になる事も多いので、巻き込まれて損はない。 - D作Ex
主人公が霊夢からもらった携帯情報端末にメールやメッセージを送り、資金やヒントをくれる謎の存在。ちなみに送られた資金は電子通貨として端末に貯蓄される。
なぜか面識がないはずの主人公を特別な存在として見ており、更に徹底的に姿を見せようとしないため、主人公の仲間の中には彼(彼女?)を信用しないように忠告してくる者もいる。この世界の摩多羅隠岐奈である。
ダークパワー入団ルートで登場した際は組織に雇われた研究者を自称しているが、実はダークパワーの創始者の一人であり、『中立派』の立場にある。
面識がない主人公を知っているのはタイムマシンを解析した際に主人公の名前を知ったからであり、主人公が異変の原因である事をこの世界の住人の中で最も早い段階で見抜いていた。
隠岐奈の目的は『ダークパワーを安定させる事』と『主人公に異変の尻拭いをさせる事』。タイムマシンを巡る鬼人正邪の一連の行動を危険視しており、D作Ex名義で支援したのもダークパワー最大の不安因子である鬼人正邪を異変の原因である主人公に始末させるためだった。シナリオ終盤ではその事実を主人公に打ち明け、協力を持ちかけてくる。
ちなみにラストダンジョン突入前の時点でD作Ex=摩多羅隠岐奈がダークパワーの創始者であると判明するのはダークパワールートのみ。その他のルートだとここでようやく姿を現す&普通の研究者と名乗るだけで、ダークパワーとの関わりが発覚するのはシナリオの最終盤となる。
彼女の協力要請を断ったりダークパワーの崩壊を目指して主人公が動き出した場合でも主人公が正邪を始末するまで支援は続けるが、最終的にラスボスとして立ちふさがる。 - ルーミア
謎の女性で、ブロントさんの最新の元カノ。ブロントさんからすれば今カノ。
ブロントさんが言うにはライブの帰りに話したら中々に気があっていつのまにかいい感じになって、付き合い始めたとのこと。
だが、ある日ルーミアはブロントさんに「私はダークパワーに帰らないと」と言って失踪。多忙なブロントさんは探し回る事も出来ず、霊夢に捜索を依頼したのが霊夢とブロントさんの物語の始まり。ブロントさんから依頼を受けた帰りに霊夢は倒れている主人公を拾うので全ての始まりと言っても過言でない。
メインシナリオの中盤以降から徐々に姿を見せ始め、謎めいた言葉と共に追跡を止めようとするのだが…ダークパワー創設者の一人で『解脱派』のトップ。
人類が抱くもっとも原初的な恐怖である『闇』への恐怖が具現化した妖怪であるルーミアは、未だ強大な力を保ちつつも人が夜を科学で消しつつある事によって弱体化が進行し、存在を保てる期間が約半年といったあるさまであった。
そのため妖生最後の時間を楽しく過ごそうとネジツポリスの眠らない夜を遊び歩いている時に、ブロントさんのライブを見学し、ファンになって偶然出会って、幸せな気持ちの中でルーミアは妖生最後の時間を過ごすパートナーとしてブロントさんを選び、死ぬまで傍にいる覚悟を決めていた。
そんな時に主人公がこの世界に訪れぶんどりをされて、タイムマシンの存在が証明された事によって、ルーミアはダークパワーの創設者の一人として「滅びゆく者たちが生きられる場所に導く」事を決意。ブロントさんと別れて新たな場所で仲間たちと生きる事を選んだのだ。
正邪を副官として重用しているのは実務能力の高さと、連邦警察とクライムシンジケートを引き付ける陽動としての役割を買っているためで、身内を切り捨てる行動には全く賛同していない。
本心も見透かしているのだが、正邪の野望は新世界に辿り着けないと成立しないため、少なくとも旅立ちまでは頼れる駒として割り切っている。ダークパワー解脱派ルート以外では大ボスとして立ちはだかる事が多く、解脱派ルートを選んだ場合は新天地到達後にタイムマシンを返却してくれる。
ルーミアの結末はシンプルで、この世界に残って半年後に死ぬか新天地で同胞と生き続けるかの二者択一。この世界に残れば確定で死ぬ。
ただし、
「ブロントさんとルーミアのカップリングイベントをコンプリートする」
「シナリオ終了タイムリミットまでに一ヶ月の猶予が残った時点でメインクエストをクリアする」
「ブロントさん、ルーミア、DARK全メンバーが生存した状態でメインクエストをクリアする」
「ルーミアがこの世界に残ることを選ぶ」
この4つの条件を満たすと、後日譚でにとりが「ブロントさんが発表したルーミアという新曲が広まった結果、子供の姿でルーミアが復活した」事が語られる。
- 『タイムマシン』
世界移動シナリオ、ヴォヤージュシナリオへの突入ギミックであり、本シナリオ最重要アイテム。
主人公は元の世界に帰るため、何としてでもダークパワーからタイムマシンを奪還しなくてはならない。
ゴールはたった一つであるが、正しい道のりを通らなければタイムマシンに辿り着く事は出来ない。
『誰が持っているのか』『何の為に持っているのか』『何処にあるのか』誰が――ダークパワー。
何の為に――別世界への旅立ち。
何処に――鳥船衛星の心臓部。主人公が来てから、突貫と言って良い速度で作り上げられた宇宙ステーション『鳥船』。その正体は。大規模な移民船へと変貌を遂げたタイムマシンである。
プレイヤーはダークパワーが時空間移民を決行する前に、鳥船衛星へと突入し、心臓部に取り付けられたタイムマシンを奪還しなくてはならない。必要なカードと突入手段を揃えれば、いつでも鳥船に殴りこむ事が可能である。
必要なスキルを事前に準備しておけば初日でカチコミを仕掛ける事も可能。
- カイン
この世界でのカインは前途有望な一般学生でしか――なかった。PCがこの世界に訪れる前日までは。
到着の前日に両親が街に蔓延るギャングの抗争に巻き込まれて死に、更には事故的に起きた問題によって通っている高校を退学させれる上に、家賃すら払えないあるさま。
前途有望からお先真っ暗に突っ込んだカインは、親が残したインプラントパーツを埋め込み、カネを得るために電脳都市のアウトロー、サイバーパンクへの道を歩みだす、というのが彼の前日譚。
どのシナリオにも一人はいる、その世界のありきたりな存在として、神も魔も人も全てを飲み込むネジツポリスを流離い、出会い、別れ、飛び上がり……落ちてくだばる。
タイムマシンに纏わるPCの物語の外側である、世界観全体を紹介する大長編サブシナリオの主人公であるカインは、このシナリオにおける主要人物と呼んで過言ではないのだ。
彼がありきたりな伝説になるか、陳腐なハッピーエンドを迎えるかは、PCの行動次第なのだ。
三大勢力
ネジツポリスの中でも最も力を持った3つの勢力。
表立っているのもいれば裏に潜みきっているのもある、共通項は他の組織とメタクソに仲が悪いと言うこと。
何処も腹にイチモツ隠し持っているので、単純な善悪で割り切る事は難しい。
連邦警察
この世界の天狗ポリスと、言うよりは単にこの世界の警察、と言っても良いだろう。
天狗もいる、ヤグードもいる、だがそれ以外も同じくらいにはいる。善人と悪人の比率も同じくらい。
とは言え、法を守る者の守護者であることには変わりないので、市民達からは概ね受け入れられている。もっとも、存在自体が違法であるイレギュラーなPCからすれば『敵』とすら呼べる関係ではあるのだが。
主要舞台がネジツポリスの為、当然出てくる警察官はネジツポリス署に勤務するキャラクターが多い。
サイボーグ特別捜査官
連邦警察の保有する『最強戦力』。
軍事技術を余すこと無く投入された戦闘用のサイボーグ達であり、世界最高峰のキリングマシーン集団である。
連邦政府直々に与えられた特別捜査権を所持しており、通常の警察――少なくとも一都市の所轄を大幅に超える権限を一個人が有している。
その為、現場で真面目にやっている警察官からは嫌われている事が多い。
嘗て、博麗霊夢はサイボーグ特別捜査官であった。
- 内藤
草を生やしまくるネアカ……そして、何とびっくり“有能”なサイボーグ特別捜査官。それがこの世界の内藤だ。
強烈な個性があるが故、表層的には似て見えるが、内面は少なからず学園モノ世界と違うと言う世界移動キャラのテンプレ的な内藤である。
とは言っても「うわ何こいつすげえエリートじゃん……」な有能さでは無く、ジョン・マクレーンの様な有能さ。つまり巻き込まれ、巻き起こしたトラブルを完全に粉砕する才能であり、絶望と虚無を感じない天性の楽天的資質から生まれる爆発的な行動力が内藤の力だ。 - ザイド
サイボーグ特別捜査官の一人で、黒鉄の旋風の異名で恐れられるカウンターテロのスペシャリスト。
巨体とSFアレンジされた暗黒騎士装備には似合わぬ高度な隠密行動能力と暗殺の技術を有する、サイボーグ特別捜査官の中でもトップクラスの暗殺者で、数多くのテロ計画とテロリストを人知れず血の海に沈めてきた忍者的な暗黒騎士。
サイボーグ特別捜査官の光を象徴するのが内藤なら闇を象徴するのがザイドな所があり、サイボーグ特別捜査官絡みのクエストでも二人の依頼内容やシナリオの方向性は真逆。
しかしながら陰陽鉄のザイドが根幹にあるのは変わりなく…この世界のどこかにも忠誠を誓っている少女はいるようだ。
公安⑨課
連邦警察の鬼札ともいえる徹底した実力主義の特殊部隊。個人兵力としての最強がサイボーグ特捜官ならチームとしての最強が⑨課・
「攻撃こそ最強の盾」をモットーに、あらゆる犯罪に攻勢である為の実力者を掻き集めた特別なチームで、少数精鋭だが一人の例外もなく何らかのスペシャリストである。
とにかく実力だけを重視したメンバー構成をしているので、様々な来歴の人物が所属しており、元兵隊とか前科者とかの後ろ暗い過去を持つ者たちもいる
かつて、霊夢は警官を退職した際にスカウトを受けているが断っているのだが、下働きのような事をすることはあるようだ。
クライムシンジケートとの戦いの最前線に立つチームであると同時に、連邦警察内でダークパワーを追跡する任務にも当たっている。
なのでクライムシンジケートルートやダークパワールートでは最大の敵の1つになるのだが、連邦警察ルートの場合は頼れる味方になる。
ただし、連邦警察ルートでクライムシンジケートの真実に到達し暴露する決断をした場合は……
- ナインボール
この世界の赤い⑨で課長。
擬人化をしている訳ではなく、連邦警察が派遣した管理職AIとして⑨課の全権を統括している。完全な電脳の存在なので生身の肉体は持たず、⑨のエンブレムを顔として扱う。
現場に出る際には戦闘用の擬態であるナインボール・セラフを動かして出撃する。
完全に無機質な性格をしており、世界秩序の安定以外には興味をもっていない。
その反面、大きな視点での世界秩序のためなら社会悪すらも許容し課にスカウトする。
完全な実力主義で結果主義者、成果を示せば素行についてはうるさく言わないためアウトローの多い課の面々からは慕われてはいないがありがたがられている。クライムシンジケートの真実を知る一人(?)であり、クライムシンジケートと連邦警察の出来レース的な戦いの演出を行うために連邦政府が作り上げたキャスト。
クライムシンジケートの勢力が増し過ぎた時はシンジケート内の真実を知るものと共謀してシンジケートを保ち、シンジケートが弱体化した場合はシンジケートの案件を意図的に放置したり、警察内部のデータ改竄、流出させてシンジケートの力を増し、連邦警察の力を弱める。
つまり、善悪のバランスの演出家がネジツポリス編のナインボールの役割なのだ。
いつものイレギュラー抹殺の切り札としての役割も当然に持っていて、世界秩序そのものへのイレギュラーに対しては徹底的に攻撃的姿勢をとる。その為ダークパワーにはすっごく敵対的で完全抹殺を目的としている。PCへの対応もルート毎に激変
連邦警察ルートの「通常ルート」で、「タイムマシンで元の世界に帰る」ことを目的として告げれば終始味方として支援してくれる。
だが、クライムシンジケートの真実に到達した上で暴露を選ぶ「隠しルート」では敵対化。PCは住所不定の犯罪者として指名手配され、ナインボールへの対処が終わるまで警察に追われる身となる。
逆に、クライムシンジケートの「通常ルート」では課を率いる最大の敵の一人として立ちふさがるが、クライムシンジケートの真実に到達する「隠しルート」の場合は裏の支援者として援護してくれる。
ダークパワーに入団した場合は基本的に敵だが、解脱派ルートで「移民船に乗らない残留派や中立派を連邦警察に売る」決断をした場合は味方化。
PCに懐疑的な視線を向ける⑨課を尻目に仲間になって妖怪や魔法使いをイレギュラーとして狩ってくれる。
ネジツポリス市警
ネジツポリスのポリスメン達、連邦警察の一員だがあくまでも市警なのでサイボーグ特捜官とかよりは権限が低くて装備も貧弱。
PT入り可能なキャラは(ゲスト参戦含め)多いが戦力として貧弱なのは否めない。
しかし、大半の警官たちのネジツポリスを守ろうという意思は本物、倫理は崩壊してないし腐敗警官まみれの悪党の巣でもない。民営化されてはいないがロボなコップはいるかもしれない。
その責任感に伴ってか少々の縄張り意識があり、外様のサイボーグ特捜官や来歴不明なPCに関しては『柿も青いうちは鴉も突つき不申候』な皮肉をたれる警官も多い。
真っ当な正義のおまわりさん達ではあるのだが、だからこそPCには簡単に力を貸してくれないのだ。
無論、例外もいる。
- ウォーリア・オブ・ライト
ネジツポリス市警のトップ。
光の戦士、騎士団長等の異名を取る公明正大で高潔な正義の人。この世界では珍しい精神的な騎士道の体現者。
ものすごく光属性の人で決してぶれない黄金の鉄の精神を持っているのだが、話の解らない石頭ではなく、正義の為ならある程度の清濁も飲めるタイプ。高潔エリートと汚れる事が出来る現場のエージェントと人情派刑事を足して割らない刑事を足して割らないのがウォーリア・オブ・ライトなのだ。
その性格上、署内の悪属性メンバーにも気に入られていなくても信用と信頼はされているし、大半の署員からは好印象を受けている。
序盤は絡む事はないのだが、市警関係者からのクエストをこなしていく内に紹介され、署内の内務調査などを依頼されるようになる。
最終的にウォーリア・オブ・ライトのサブクエを満了すると、PCの突入と合わせてダークパワー各所への『手入れ』を行ってダークパワーの戦力の少なからず削ってくれる事になる。
また、サブクエを満了した上でクライムシンジケート真実に到達し、暴露の前にウォーリアオブ・ライトに告げると、なんとウォーリア・オブ・ライトが全てを告発し、全ての仕組みを崩壊させ始める。
タイムマシンで去るPCがその顛末を見届ける事は出来ないのだが、クリア後に見れる世界の後日譚で、クライムシンジケートを完全に解体した事が語られる。 - ナズーリン
例外の一人。
『ネズミ』の様な刑事で、この世界の霊夢が懇意にしている警察内の内部協力者。手段は選ぶが幅広く、性根は腐っていないがちょっぴり臭う、チーズが好きな清濁併せ呑む刑事。
賄賂と引き換えに軽犯罪を見逃したり、個人的な司法取引をして小遣い稼ぎをする小悪党じみた刑事ではあるのだが『柿が熟れて匂いを放つ前に収穫すべし』という独特の正義感を持っているため、すぐに警官が動けない事件の疑いがあれば霊夢に情報を提供して解決を依頼することも多い。
「私は階級よりもキャッシュがいいし、他の奴らに手柄をくれてやるなら探偵に解決させた方が面白いのさ」と嘯く、出世よりも目先の賄賂に手を伸ばす刑事だが、独自の情報網を各地に張り巡らせているため階級以上の力を持っていると影で噂されている。
霊夢と協力関係にあれば序盤からナズーリンは協力してくれるが、最序盤で霊夢と絶縁してしまうと絡むことはすごく難しくなるだろう。
ただし、霊夢以外の知人を通じてでもナズーリンは何らかの形でPCに助力をしてくれるかも知れない。
噂では正義感の強い知り合いがどこかにいるらしいが…?
クライム・シンジケート
黒い幽霊。ショッカー。セプテントリオン。
要するに“その手の”組織。正当なプレイでは敵役。
ネジツポリス内で発生する未解決事件の半分以上、連邦警察が影すら掴んでいない犯罪行為の主導者にして実行者達であり、パブリック・エネミーを体現するような犯罪結社。
三大組織の他二つとの関係性は最悪であり、絶えず構成員の殺し合いが都市の暗部で勃発している。
特に、連邦警察とは不倶戴天の敵であり、司法の番人と暗黒の住人達はいつ終わるとも知れない戦いを世界のどこかで繰り広げ続けている。
シンジケートの構成員は多くの役割に分かれているが、どの役職においても「シンジケート・マン/レディ」の呼称で呼ばれる。エージェント某の様なものだ。
実の所、クライム・シンジケートと連邦“政府”は裏で繋がっており、Win-Winの関係にある。
と、言うのもクライム・シンジケートはもともと連邦政府が「世界中にはびこった危険技術」の裏側からの統一管理の為に造り上げた組織。
連邦政府の極秘主導の元、多くのガチンコ危険結社を吸収し、世界の存続に関わるレベルでは無害にしながら、シンジケートは生物の持つ拭いがたい暴力性を発散させるための「邪悪のコントローラー」としての役割を世界に果たし続けている。
この事実は極秘事項であり、連邦警察、シンジケート共にごく一部の組織の舵取りクラスしか把握していない。
PCが上記事実を知ることは可能であるが、主軸では無い。
上級幹部
- ガーランド
中盤以降、ネジツポリスに派遣されてくるクライムシンジケートの上級幹部。
ふんぞりかえるよりも現場で大剣を振り回すのが好きな武人肌のウォーモンガーで、実績の多くは謀略ではなく暴力で手に入れた見た目まんまのわるいやつ。外見は他の世界と比べてSFチックになっていて明らかにサイボーグとかロボットと解るようなメカメカしいお姿になっている。
かつてのネジツポリス担当幹部であったのだが、当時一刑事だったウォーリア・オブ・ライトによって手掛けていた計画を完・全・撃・破された挙げ句に僅かではあるが組織内情を暴かれる大失態を犯しており、以後、ウォーリア・オブ・ライトとネジツポリスに執着をしており、帰る機会を待ち続けていた。
ガーランドがネジツポリスに派遣された理由は組織内の冷戦によって軋みを上げてきたダークパワーの調査と、可能ならば殲滅。
そして、個人的にウォーリア・オブ・ライトとの決着を付ける積りでもある。
上級幹部に昇進した際に組織の真実も知っているのだが永遠に戦いが楽しめるのならば何の問題もないと特に意に介してはいない。
一般幹部
- 豊聡耳神子
クライムシンジケートの幹部格の一人で、ネジツポリス支部の統括者。
表向きは市議として市の政策に関わり、裏ではクライムシンジケートの幹部として様々な陰謀を巡らせている。市長を目指さないのはクライムシンジケートの力で確実に当選出来るのが市議までの為だが、神子自身は九割の確率で取れるとは思っている。
基本的には市議のオフィスで仕事をしながら配下を動かすチェスの指し手タイプの悪党なので、PCが直接関与するのはどのルートでも中盤以降。クライムシンジケートなら正体を明かして直接指示を出してくる。
また、神子は不老不死に対する強烈な願望を抱いており、クライムシンジケートとしての仕事を行う傍らで独自に『完全なる不死』を模索している。
そのため、ダークパワーのオカルト知識を餌にすればダークパワーの隠蔽(残留派ルート)や、敵対勢力の殲滅(解脱派ルート)に協力させる事も可能で、各種サブイベントの結果次第では意識の電脳化を初めとした疑似不死化の報酬としてPCの完全な協力者となることも。
通常構成員
- 汚い忍者
未来都市編における汚い忍者はクライム・シンジケートのシンジケート・マン。つまりは腕利きの構成員である。
とは言っても表向きに「私は悪人です」と名乗っている訳ではなく、あくまでもシンジケート・マンは裏の顔。
表向きにはネジツポリスで私立探偵社を経営するど汚いごろんぼ探偵であり、霊夢の商売敵の一人。
タイムマシンの導く別世界は未知のチャンスに満ちているが、それ以上に危険が満ちている。
特に既得権益を牛耳る層からすれば新たなチャンスの増加は自身の立ち位置を奪われるリスク増加と同義。
その様な訳で、汚い忍者と交流し、ある程度の信頼関係を気付いた後に正体を明かせば『タイムマシンを元の世界に持ち帰る=タイムマシンの消滅』で利害が一致して、クライム・シンジケートと協力関係を築く事が可能。 - アリス・マーガトロイド
世界移動にしては珍しく悪いアリス・マーガトロイド
クライムシンジケートの中でも『人形狩り』を専門する部門のエージェントで、ネジツポリスにおけるタイムマシン関連の事件には関わらないキャラクター
基本的にはクライムシンジケートがケツ持ちをしている犯罪組織や暗黒メガコーポ、軍隊から逃げ出したスネ傷持ちのアンドロイド。いいアンドロイドもいれば悪いアンドロイドもいる。
どちらかをこなした後の会話選択肢でミスをしなければアリスの現地協力者になることが可能、クライムシンジケートルートの入り口の一つでもある。
反面、それらが特攻で効くのはロボット相手だけで、サイボーグでは半減。
生身や妖怪達にはなんと効かないという極端なスペカ性能を持っている。 - ケフカ・パラッツォ
クライムシンジケートのシンジケート・マンの一人でネジツポリスでの直接的活動を行う犯罪者。
劇場的で愉快犯的な犯罪を好み、使い捨ての部下たちを使っては銀行強盗を繰り返したり企業相手のテロを起こして機密情報を盗むなどの目立った犯罪を行う。
また、何らかの改造手術を受けた結果超能力に覚醒したらしく、超常的な属性攻撃を操ったり不可思議な減少を起こしたりしている。
これだけなら単なるイカレピエロだが、闇の中に潜むのではなくて森を焼くことで一本の木を焼いた事に気付かせないタイプの隠蔽を行う切れ者としての側面を持ち、目立ちながらも組織から命じられた任務はほぼ確実に果たしている。鬼人正邪がシンジケートに潜入させた部下の一人。
この世界のケフカは改造人間でも人造超能力者でもない、本物の魔法使い。
ダークパワーの力で捏造した誕生経緯を証拠にこの世界をメチャクチャにして暴れたいとの動機で、正邪の暗躍の結果シンジケートに接触し、構成員として認められている。
ダークパワー構成員としてのケフカの任務はダークパワーの内情調査とネジツポリスで事件を起こすことによるダークパワーからの目逸らしにあるのだが、ケフカ本人の目的はまた別にある。
自分たち魔法使いの未来のないこの世界をメッチャクチャにぶっ壊す。
滅びるのも滅ぼされるのも嫌だ、その前に全部ぶっ壊してやるという世界そのものへの強烈な破壊衝動がケフカの根幹であり目的。だがあくまでもケフカの狙いはネジツポリス編の世界でしかないので、解脱派が旅立つ先や学園モノ本編世界には興味を持っていない。
ケフカ自身も現在は力を蓄える期間と割り切っているので、ケフカを放置した所で世界が滅びるとかはない。むしろダークパワー解脱派やシンジケートルートで悪プレイをした時は頼れる仲間になってくれるだろう。
ただし…ケフカの個別クエストをこなして、選択肢で「この世界の事は他人事」「この世界の事は嫌いだ」といった選択肢を選び続けるとケフカが自分の目的を明かして、今の世界をひっくり返す何かがあればぜひ教えて欲しいと依頼してくる。
この依頼にどれだけの情報を渡すかにもよるが、複数のフラグと結末と競合してケフカフラグが一番上になった最悪(ケフカにとっては最高)の場合は、ケフカがクライムシンジケートを乗っ取って世界大戦を引き起こしたとにとりが後日譚で教えてくれる。
ダークパワー
ダークパワーとは、ネジツポリスの闇に蠢く謎の組織であり、シナリオのメインエネミー。
司法機関や多くのシンジケートがその影を追い続けているが、詳細はどの組織も掴めていない。
警察が偶に構成員を捕縛する事はあるが、何故か捕縛された瞬間に構成員は全ての記憶を喪い廃人化してしまう為、捜査は常に難航している。
ある事は確実なれど、影も形も定かならず、近未来世界においては珍しい完全な秘密結社。
プレイヤーと霊夢はタイムマシン奪還と依頼成就というそれぞれの目的の為、ダークパワーの影を追ってネジツポリスの闇を駆け巡る事となる。
ダークパワーの構成員は『本物の妖怪や魔法使い』達。
過去、世界の暗黒を支配した幻想の力や、旧き魔導の技術を保つ者達。
そして、今の世界では不要とされ、何処にも居場所が無くなりつつある残りカスの群れ。
「ダークパワー」の構成員は滅び行く者の意地としてテロルに手を染める者、または単にあった証を何らかの形で残そうとする者と、様々な目的を持つ人妖で構成されており、根本的な意思統一は図られていないが、幻想の存在を守り、維持しようとする事だけは共有されている。
ダークパワーの構成員が主人公を襲い、タイムマシンを奪取したのはただの偶然であり、格別の意図があった訳では無い。
しかし、タイムマシンの本質をダークパワーが解析した時、組織は大いなる衝撃に包まれた。
幻想が生きる世界、自分達が認められる世界の存在、或いは全く未知への可能性。
新天地に至るノアの方舟の雛形すら手にしているのだ。
ダークパワー内部は喧々囂々の議論の後、タイムマシンを改良した『大規模次元航行船』を完成させて新世界を目指す『解脱派』と、この世界に残る『残留派』の二つに別れ、完全な一枚岩では無くなってしまった。
二つの派閥が異なる目的の為に動く事によって生まれる軋みが、主人公と霊夢が食い込む隙を生み出す事になる。
『解脱派』によるタイムマシンの改良が終わり、ダークパワーが別世界に飛び立つまでの帰還が半年間、即ちイベントタイムリミットまでの期間。
プレイヤーはそれまでにダークパワーの尾を掴み、タイムマシンを取り戻さなくてはならない。
目的には最大の敵対組織ではあるが、必ず滅ぼさなくては行けないわけではない。
残留派
- 八雲紫
残留派のトップであり、ダークパワー創設者の一人。
組織としてのダークパワーのトップと呼んでいい立場の人物なのだが、他の派閥を完全に抑え込める程の権限も個人的な派閥の戦力も有していないため、解脱派を完全に抑えきれていない現状に苦慮している。
残留を主張している理由は「現実問題として『全員』の移民は不可能」「滅びながらも進めてきた社会との同化を異世界転移などという博打で捨てるのか」という、ダークパワーを守り続けて来た立場としては至極真っ当なもので、今の世界で死ぬ覚悟を決めていたり、今の幻想の立場を受け入れている構成員に紫への賛同者は多い。
その反面、保守的とも揶揄される考えであって、移住派から老害とも言われる苦労人。
組織の内に多くの敵を作っている紫なのだが、それでも紫はダークパワーは全てを受け入れるという思想の元で行動しており、全ての幻想を愛しているため膨大な流血と組織を崩壊に導きかねない内乱を生む粛清や暗殺には踏み切れていない。
だからこそ、紫との付き合いのある中立派のトップは自身の手駒を使った上での危険因子の直接粛清を行えていないのだ。
紫に関わるフラグを一切立てない場合はシナリオの残り時間が一ヶ月を切った時点で解脱派のクーデターによって暗殺される。
ダークパワールートでも、PCが移住派か解脱派で結末が変わる。
解脱派ルートの場合、正邪の依頼で移住に邪魔な紫を暗殺するクエストが発生し、PCが直接紫を殺す事も可能。
残留派ルートで一定以上の関連クエストをクリアした場合、紫の意を組んで「可能な限り穏便に解脱派の勢力を削ぐことに手を貸す」事を条件にタイムマシンの返却を約束される。このルートが正邪が生存して終わる数少ない結末の一つ。
その他にも、ダークパワーの存在を公表して人類との共存を模索するルートや、クライムシンジケートに身売りするルートなど、ハッピーエンドからバッドエンドまで様々な結末が紫には存在する。
解脱派
- ルーミア
解脱派トップ。詳細は主要人物にて。 - 鬼人正邪
ダークパワーの幹部の1人であり、『解脱派』のトップに従う副官として暗躍する天邪鬼。
滅びゆく妖怪の行く末を憂い、新世界での妖怪による支配を目論んでいる。
嘘と真実を巧みに混ぜ込んだ話術や反則アイテムの数々で敵対者のみならず仲間をも陥れる策略家であり、タイムマシン奪還を目指す主人公の前に幾度も立ちふさがる。
また、戦闘面でも他の世界移動シナリオの正邪と違って相応の強さを持っており、主人公から奪った所持品の一部や反則アイテムを使い卑怯な戦術で戦う事もある。
基本的には主人公と敵対しているが、主人公がダークパワーに所属した上で『解脱派』に味方する場合は一時的に敵対しなくなり、『解脱派』に敵対する存在への工作や計画の妨害者の始末といった闇系の仕事を紹介する。但し、敵対していない状態でも主人公を騙そうとするのでやはり油断はできない相手であることに変わりはない。
『解脱派』にしては珍しく『残留派』の構成員にも協力しているようだが……正邪の真の目的は『大規模次元航行船』を我が物にし、新世界の支配者になる事。そのためならばたとえ解脱派の他の幹部や解脱派のトップであろうと用済みになったり計画の妨げになるならば容赦なく切り捨てる。
主人公が来る前は組織の中層階級に所属しており、配下を利用したテロを起こす形で居場所無き世界に反逆し続けていた。
しかし、自身の部下の1人である霧雨魔理沙がタイムマシンを上納し、その研究成果を知った時、彼女はある野望を抱いた。「新たな世界へ転移し、自身が支配者になる」、と。
野望を抱いた正邪はダークパワー分裂のどさくさに紛れて『解脱派』の幹部へと成り上がり、それ以降は主人公に刺客を差し向けたり、『残留派』の構成員に攪乱目的で情報を提供したり、連邦警察やクライム・シンジケートにスパイを潜り込ませたりと、手に入れた権力と部下を最大限に行使してあの手この手で主人公を追いつめようと暗躍する。
しかし、ダークパワーの中には彼女の手段を選ばないやり方を危険視する者も存在し、彼らからはダークパワー最大の不安因子と呼ばれている。実際彼女のやり方はダークパワーの構成員を捨て駒にしており、下手すれば組織の存在が発覚し壊滅しかねない程に過激なものとなっている。
メインシナリオをどのように進めてもラストダンジョンの鳥船で必ず対峙する。大抵はラスボスの前座として出てくるが、展開によってはネジツポリス編のラスボスになる場合や逆に主人公と戦う前に他の誰かによって始末される場合もある。
もし正邪が生存して終わる結末を迎えた場合は、後日譚でにとりが「正邪は騒乱の首謀者として終身刑となるはずだったが、ネジツポリスの外へ逃げて行った」事が語られる。
- 風見幽香
ダークパワー解脱派閥の中枢の一人。
後述する個人的な移住目的を公言している為、解脱派閥全体を引っ張れるほどの求心力はなくリーダーではない。
しかし、この世界でも幽香はとにかく強いので、存在そのものが残留派からの粛清や戦争の抑止力になっている。
風見幽香は他の世界よりも強く自然と花々を愛しており、テクノロジーの進歩によって自然は保護という形でしか生き残れず、残った自然の大半も遺伝子調整などによるテクノロジーの陵辱を受けねば生き残る事が出来ない有様に、激しい嫌悪を感じていた。
なので幽香は自然豊かな世界に移住し、手持ちの植物を新世界で生き永らえさせる事を目的に解脱派閥への賛同を表明し、協力している。
両方をコンプリートする事で受けれる幽香の最終クエストをクリアすれば残留派への鞍替え説得が可能となる。
シナリオの進行にもよるが正邪に花屋を焼かれて文字通り焚き付けられたりもするので幽香を救いたければ早めに絡んでいこう。
中立派
- 二ツ岩マミゾウ
ダークパワーの幹部の一人だが解脱派とも残留派とも距離を置いた『中立派』の一人を自称しており、双方の中核からは距離を取っている。
ともすれば風見鶏と揶揄される立場に立っているのだが「狸は腹芸してなんぼじゃ」と意に介す様子はなく、むしろ自らの立場をあやふやにすることを楽しんでいる。
表向きはネジツポリスで換金、貸金業を営んでいるので、ドロップアイテムの換金で世話になることも多いだろう。
借金取り立て等の依頼を出してくる事もあるが、ダークパワーと関係を深めていった場合はダークパワー関連のクエストを受けれるかもしれない。
- レミリア・スカーレット
500歳の吸血鬼。五世紀を生きているがダークパワーではまだまだ貧弱の一人。
けれども自身の姓を関したメガコーポ『スカーレット・コーポレーション』を自身の子飼いに経営させる形で支配している為、純粋な資産力ならダークパワーでもトップランク。
自身の資産を振る舞って少なからぬダークパワーの無職妖怪達を食わせている立場でもあるので、若輩ながらもダークパワーの最高幹部待遇を得ており、組織内での発言力は高い。
3つの派閥の中では中立派だが、他の中立派メンバーとは中立の理由が決定的に異なる。
時空移民船であり宇宙ステーションである鳥船の建設を請け負っているのはレミリアの会社。
解脱派に協力しているのだから残留派ではなく、解脱派に協力していても残るのだから解脱派ではない。
純粋にどちらでもないからこその『中立派』であり、残る妖怪達の金主で、移民船建設にも関わっている立場上、解脱派と残留派の過激派達にすら力ずくでは手出しが出来ない立ち位置のレミリアは、悠々と事態の推移を見守っている。
そして、異次元跳躍という『事故』で消滅する予定の鳥船にかけている莫大な保険金が目当て。
目的の関係上、レミリアはPCが解脱派と『異世界移民を成功させる』ルート、あるいは『解脱派を殲滅して鳥船を破壊する形でタイムマシン奪還を果たすルート』の場合は協力者になる。
逆に、跳躍の阻止を初めとした鳥船がまんま残るルートの場合は、利益の敵としてレミリアが終盤ボスとして立ち塞がる事になる。犠牲を減らすルートでの最大の敵の一人になるだろう。
ネジツポリス編の各勢力やサブクエストを多数クリアして初めてクリアできる高難度なクエストではあるが。レミリアの望みを叶えた場合は鳥船の全域にPCへのバフが常時働く仕込みを部下にさせてくれる。
その他
- 霧雨魔理沙
ネジツポリス編の霧雨魔理沙。そして主人公を襲った犯人。
この世界の魔理沙は普通の魔法使い、そしてダークパワーの末端構成員のサポシ黒魔で、死ぬまで借りるを頻繁に繰り返す軽犯罪者。
この世界に訪れたPCを襲撃したのも本当に偶然の追い剥ぎの結果。そうして手に入れた未知のアイテムをダークパワーに上納する為に持っていった事が、ネジツポリスを揺るがす大事件の始まりとなった。
なので日雇いでのPT入りを依頼したり、スケジュール的に入手が難しいアイテムの収集を頼むことも可能。アイテム入手には日数かかるが失敗はしない。
しかし、魔理沙の好感度を上げたりイベントをクリアして立場を自白させたりすると、なんと魔理沙の紹介でダークパワーへの入団ルートに進む事も可能。
一番解りやすい分岐点としては、襲われたことに対して報復した場合は金髪の子はかわいそうな目にあう。
また、連邦警察寄りでメインシナリオを進めてダークパワーと完全に敵対するルートを進んでいると、魔理沙にダークパワーに付いて証言させるイベントも起こる。
当然ダークパワーも魔理沙の証言に対して報復しようとしてくるので、PCが魔理沙をかわいそうな目にあわせない為には誰かに保護を頼んだりといろいろと骨を折らねばならない。 - リューサン
ネジツポリスで普段は傭兵をしている竜騎士。
別に妖怪でも人外でもないのだが、この世界のリューサンが連れているMikanはホンモノのドラゴン。
リューサンイベントで詳細が語られるのだが、ネジツポリス編の竜騎士の竜は遺伝子を弄って作った人工生命体なのが普通で、完全に天然の竜を持っているのはリューサンだけ。
偶然手に入れたMikanを可愛がりながらも正体を隠していた所をダークパワーに見つかり、愛竜と引き離されるよりはとダークパワー入りを果たした。
とにかくMikan第一主義者でありパートナーと共にいることを何よりも重視しているのでダークパワーのどちらの派閥のルートでもフレリス入りが可能。シナリオ進行によって錯綜する利害関係での裏切りを気にする必要もないので安心できる味方の一人。
その他組織
三大勢力以外でネジツポリス内外に存在する組織。
タイムマシン事件に関わるところもあれば、関わらないところも。
ツクヨミ
この世界の月読命。いわゆる、暗黒メガコーポの一社。
様々な業種に手を伸ばす多国籍企業で表の力も裏の力も絶大。しかし、所詮は一企業であるため表と闇と影の頂点である三大勢力と激突できる力はなく、付かず離れずのビジネスライクな関係を結んでいる。
過剰なまでの選民意識とエリート意識は元の世界の月光院よりも悪化しており、ツクヨミ同格クラスのコーポの同格以上の役職でなければまず見下しにかかるか、慇懃無礼な態度を取ってくる社員が多い。
ツクヨミを支配する独特な思想として「生とは穢れ」という考えがあり、生きていない機械の身体ほど穢れていないという独特の思想が社風として蔓延、社員の大半はサイボーグ化しており、役職が上がる度に生身の部位が減っていき、一定以上の管理職ともなれば限りなくアンドロイドに近いサイボーグになっている。
もっともこれは社風であって規律ではないので生身の社員も多く、社風に反発する意味で業務に必要な最低限のインプラント処置しか施していない高役職の社員も少数だが存在している。
私設の武装集団も保有しており、イザという時の荒事を秘密裏に解決する特殊部門も有している。
大本は製薬会社であり、ろくでもないバイオ的実験や実験生物の始末、社員の引き抜きの物理的な阻止などをこっそり依頼してくる事が多い。
- 鈴仙・優曇華院・イナバ
この世界の鈴仙はツクヨミの特殊防諜部、通称イーグルラヴィの一員で、ツクヨミの為の様々な汚れ仕事を任される社畜の一匹。
巨大企業で巻き起こる様々な闇案件を処理するために四苦八苦の日々を送っており、鈴仙個人で手に余る案件への協力をPCに依頼してくる事もある。
ツクヨミの社員なので当然にサイボーグではあるのだが、給料の大半を手に余る事件への依頼料として使っているのでツクヨミの戦闘員としては珍しく生身の部位が多く、会社から支給されるパーツ以外はほとんど生身か安物ばかり。
休日には電気街でパーツ探しをしている姿も見られており、たまに口を滑らせて機密情報をにとりに漏らしてしまってもいる。
- シャントット
潰し屋の異名を持つネジツポリスの生きる伝説であり、シナリオにおける正真正銘の最強エネミー
本来の世界では火力特価の黒魔タルタルであるシャントットだが、ネジツポリス編では全身96%を鋼鉄に置き換えた、超火力特化タイプのサイボーグタルタル。
外見だけはタルタルだが、脳髄の一部を除いて機械と兵器に詰め替えており。化物しか言いようのない戦闘能力を有している。
その性格は傲慢と残虐と嗜虐が、機械化の影響で本編以上に悪化しており、人の心のない悪魔そのものとしか言いようのない怪物となっている。
対決する状況によって難易度が変わるのだが、カインサブシナリオでの戦闘は味方は少なく脇を固める雑魚は適時補充されるという高難度戦闘になるので、戦う場合はしっかりと備えなければ積むことになる。
スカーレット・コーポレーション
レミリア・スカーレットが裏で支配する比較的奥ゆかしく邪悪なメガコーポの一社で、様々な業種に手を伸ばす多角的な経営を行っている。
従業員の生き血で成り立っていると揶揄される程のブラック企業ではあるが福祉そのものは手厚く、死ぬほど働かせるが死なせないという優しいのか生き地獄なのか解らない会社。
裏の顔としてはダークパワーのフロント企業でもあり、ダークパワーの表に出せない資産や仕事の成果を消臭洗濯してダークパワーに還元したり、無職妖怪に仕事を与えたりも。
現在はスミヨシ・プロジェクトを初めとした宇宙開発に血道を上げており、宇宙ステーション鳥船の建築開発を一手に請け負ってもいる。
- 十六夜咲夜
その社長、メイド長!
いつものメイド服のままでスカーレット・コーポレーションを経営している若社長がこの世界の十六夜咲夜。メイド服の理由は自分が雇われ社長で真の主に対する忠義を忘れないためと自称している。
立場が立場の為にフレリス入りはせず、クエストで名前が出たり後半クエストの依頼人になったりと他のシナリオに比べて出番は薄いが、シナリオ上でも数少ないダークパワー外でレミリアへの直通チャンネルを持つ内の一人。
なので、スカーレット・コーポレーションに絡むクエストをクリアしていく事でレミリアに興味を持たれ、レミリアに誘われる形でダークパワーに入ったりレミリアの計略に巻き込まれることもある。 - ナジャ・サラヒム
スカーレット・コーポレーションのネコ社畜。元々はサラヒム・センチネルの社長で部下をこき使う立場だったが、経営が上手くいかずスカーレット・コーポレーションに吸収合併され、逆にこき使われる立場に転落してしまった。
リンボ
ネジツポリスに存在するストリートチルドレンの集団が作った組織。ストリートギャングではない。
孤児であったりストリートギャングを抜けたりした子供たちが「マザー」と呼ばれる少女を旗頭に作った組織で、ストリートチルドレンの相互補助を活動指針としている。
都市の暗闇に巣食う子供たちは独特の情報網を持っているため、何かを探す時にリンボの協力を得られれば大いに助かることになるだろう。
- 戎瓔花
マザーと呼ばれている割にはPCとそう変わらない年代の女の子で、リンボの実質的リーダー。
ネジツポリス編の戎ちゃんは水子のオバケではなく、環境汚染の影響で生まれてしまった骨のない奇形児であり、スライムや風船みたいにふにゃふにゃとしている骨無しっ子。
だが芯は黄金の鉄で出来ており、ひたすらに前向きで回りを元気づける性格はストリートチルドレン達の癒やしであり指針となっている。
戎ちゃんは改造手術で「骨」を入れることを熱望しており、PCは彼女の骨探しや医者探しに関わる事になる。
手術の結果は紹介する医師や調達する素材によって変動するが、よほど恣意的に悪いものを選ばなければ大概ハッピーな結末を迎える。
サイバーパンク、あるいはエッジランナーズ
サイバーパンク真っ盛りのネジツポリスのギリギリを生きる市井の人々。
善人悪人いろいろで、ダークパワーに属さない(関係者ではあるかもしれない)ひとでなしもいる。
様々な面子と交流して、タイムマシン奪還の手がかりを得よう。
三大勢力よりもタイムマシン関連のメインストーリーに影響を持つキャラはいない……方がいいかも知れない。
バー・アノヨ
中流階級が住まう地区にある死後の世界の名を冠した店名のバー、お酒飲むところ。別名はアフターライフ。
縁起でもない名前だが店員は軒並み美女ぞろいであり、ケミカルなカクテルの味の評判もよくて日々賑わっている。
未成年であるPCは当然アルコール駄目なのだが、なんとアノヨのカクテルは全てケミカル合成の為アルコール成分ナシのカクテルを作る事も可能。
この世界のヒロインとデートする際には雰囲気作りの為にノンアルコールカクテルを注文しよう。
また、裏では情報も商っており、ネジツポリス編での通貨やクエストを熟す事と引き換えに様々な情報を手に入れる事が可能。
メインクエストに絡む情報としては「ダークパワーがPCからタイムマシンを盗んだ」が序盤から入手可能なので、順序立ててメインシナリオを進めたい時はアノヨから始まるのがオススメ。
- 西行寺幽々子
生身を捨て、電脳へと羽ばたいた反魂の蝶。アノヨのオーナー。
この世界の幽々子は全身に出来た疾患によって死亡したが、知人達の助けを経て死の直前に意識をサイバースペースに移植、電子世界を駆け巡る桜色の蝶となった。
その為生身の人間としては死人で、肉体も全て喪失。基本的に店内のモニターに顔だけ出るような形で登場するが、生前の肉体を模した義体も存在している。
特定のクエスト時に同行するか、PTイン時には義体に意識を分けた幽々子が仲間となり、アノヨにはまた別の幽々子が残っている。
ブロントさんの元カノの一人で、関連イベントの多くはブロントさんとの因縁の精算に割かれている。元サヤとなるか完全に分かれるかは主人公の介入次第
電気街
ネジツポリスの一角にある、機械部品の店やジャンクショップ等が立ち並ぶスラム街。
この辺りはアウトローな連中が多く治安が悪いのだが、中古の機械や装備が安く購入できるほか、高い対価と引き換えで裏の情報が手に入る。
裏の情報は大半がこのシナリオの裏話ばかりだが、中にはメインクエストの核心に絡む情報も…
- 河城にとり
「ダクト(万能)な機械技師」を自称する、電気街のジャンクショップの店主。
治安が悪い場所に店を構えているせいか口調が悪く金にがめついが根は良い人であり、序盤のイベントでは霊夢を通して主人公に中古の携帯情報端末を譲ったりする(しかもタダで)等、主人公に終始協力的な態度で接する事が多い。
中古の機械や装備だけでなく機械の修理サービスや回復アイテムも取り扱っているため、序盤から終盤まで世話になるだろう。実はダークパワーの末端構成員であり、持ち前の話術スキルと光学迷彩装置で連邦警察やクライム・シンジケートの目を欺き続けながらダークパワー上層部に売上金の一部と電気街で入手した様々な情報を提供していた。
ダークパワーの構成員でありながら主人公を助ける理由は、『D作Ex』という人物から中古の携帯情報端末を主人公に渡し、その動向を監視しながら支援するように依頼されたからである。その際莫大な額の前金を貰った。
主人公がダークパワー入団ルートを進む場合は商品の値段を割引してくれる他、裏の情報を格安な対価で提供してくれる。逆にダークパワーと完全に敵対するルートを進んでいる場合でも彼女の店は利用可能だが値段が割増し価格になっている。
メインシナリオ後半時点で彼女の好感度が高く、かつダークパワーと敵対していない場合、バー・アノヨへ主人公を連れて飲み物をおごってくれるイベントが発生、その際に主人公に協力する理由を明かしてくれる。
どのようにメインシナリオを進めても最後まで生存し、クリア後に主人公が持っていた携帯情報端末へ送られたメッセージという形で世界の後日譚の語り部となる。 - 森近霖之助
他の世界と変わらない半妖の青年なのだが、この世界で遺伝子障害という形で体質が説明付けられてしまい、アイテムの用途を理解する能力も脳に埋め込まれたインプラントで治療されてしまったので人外の特徴は長命ぐらいしか残っていない。
だが、技術屋としての腕は他の世界に負けず劣らずで、人体改造の専門業者であるリパードクを生業として、電気街に香霖堂という名前の店を出しており、中々儲かっているようだ。。
霊夢は霖之助の店の常連で、霊夢の身体のメンテナンスは基本的に霖之助が行っている。
魔理沙との付き合いは他の世界に比べてそれほど親密ではなく、故買屋と改造屋というビジネスライクな付き合いに徹しているようだ。
それなりの代金を払えば仲間のパーツのアップデートやカスタムだけではなく、PCに改造手術を施してもらう事も可能。一部イベントはPCのサイボーグ化が必要なので、それらに挑む際は霖之助に身体を預けてみよう。
傭兵
非一般市民の最たる連中であり、特定の組織に属さない渡り鳥達。
違う世界ではカラスや山猫に例えられただろう。
金で一時的に雇えたり他のキャラクターからの紹介で雇われてくれるキャラクターが多く、常時同行できるキャラクターが他のシナリオに比べて圧倒的に少ないネジツポリス編では、いかに傭兵たちを使いこなすかが目指す未来にたどり着くコツだ。
- 古明地こいし
ネジツポリス編のこいしは誰にも気付かれない能力を物質世界ではなく電脳世界で発揮している作中最強のハッカーの一人。
直接的な戦闘能力や耐久能力はシナリオ中でも最下位クラスだが、マシンサイボーグロボットアンドロイドAI等のエネミーに対して強力な確定デバフを撃てる上に、特定の属性を持つキャラクターにハッキングを仕掛けて情報を引き出したりも可能。電子的なロックで外せないものはなく、こいしを同行させる事で大半のクエストは通常の倍以上早く終わる。
こいしを雇う条件は主人公が電脳空間にダイブしてこいしに接触し、こいしの依頼するクエストをオールクリアすれば金と引き換えに雇える。
雇えるのはシナリオの終盤になってからだろうが、雇いさえすればシナリオ上の壁を文字通りすり抜ける様なクリアが可能となる
場所
ネジツポリスやその近辺、ちょっと遠くて宇宙空間にある場所。
設定上存在するだけの場所もあるが、ネジツポリスに存在する大半の箇所にPCは立ち入れる。
鳥船
ネジツポリス編のラストダンジョン、中枢にあるタイムマシンの奪還がPCの主要目的。
都市内部ではなく宇宙空間に存在するため、潜入には相応の手順が必要となる。
また、鳥船が移民船である事はダークパワーの中枢メンバーにしか知らされていないため、並の幹部や一般構成員に粘着しても鳥船の真実を知ることは出来ない。
最終盤になれば噂が流れ始め、クライマックスになれば解脱派には公開されるので最後の最後までPCが察知できないことはほぼないのだが、事前準備をしていなければ潜入は難しい。
一例としては連邦警察ルートならサイボーグ特捜官の特権、クライム・シンジケートルートなら悪のコネクションを通じて、ダークパワールートなら超常的ワープなどで侵入する。
それまでの過程やイベントによって待ち受けるエネミーが大幅に変わる。例えばダークパワーの残留派と手を結んでいる場合、残留派の敵は大幅に減り、それどころかゲスト的な仲間入りを果たす事も。
イベント
報酬/称号
- 博麗霊夢とエンディングに突入する
称号『空を飛べなかった彼女に捧げるブルース』
エンディング
- タイムマシンの奪還時点でエンディングに突入。
その時点でのPT、クリアした関連イベントでエンディングが分岐する。
コメント
- ボツネタを発掘したので供養的に出してみた -- 2019-05-21 (火) 08:35:19
- これはまさか…新規…新ネタな…? -- 2019-05-21 (火) 17:10:49
- ゆかりんボッチなのかわいそう… -- 2021-03-09 (火) 21:50:02
- リューサンが2りいるぞ・・・? -- 2022-10-07 (金) 19:20:13
- ↑片方をカインに変えてみた -- 2022-10-08 (土) 09:21:39