シナリオ/人形戦争

Last-modified: 2013-03-07 (木) 14:09:23

イベント名

ドールズウォー

概要

シャントットの無理難題により、からくり部とキング・オブ・ハーツが模擬戦をすることに。
以前にも辛酸を舐めさせられたことがあるアフマウは、すごく燃えている。
また、アリスも「心」を持つ人形の戦いに強い興味を抱いているようだ。
にとりは完全に巻き込まれただけだったが。

開始条件

からくり部(アフマウ、アリス、にとり)の好感度が全員50以上。
からくり士のレベルが70以上(メインジョブである必要は無い)。

イベント内容

「キング・オブ・ハーツ…って知ってる?」
アフマウが話を切り出したのは、熱い夏の日だったか、寒い冬の日だったか…。とにかく、ある日のからくり部でのことだった。
「シャントット先生の専属カーディアンでね…。とっても強いのよ」
「へぇ…」
人形と聞いて、アリスが興味を示した。
「カーディアン?魔道人形だっけ?私も興味あるなぁ」
にとりもまた同じのようだ。
「私のアヴゼンとメネジンがそいつにやられた事もあって…ちょっと仕返ししてやりたいの」
その日は結局、アフマウの単なる思い出語りに終わった。そんな他愛のないことで日を潰す事は珍しくはない。
しかし、その次の日のことだった。

 

「貴女方には、わたくしのキング・オブ・ハーツの腕試しに付き合って頂きたいんですの」
その絶望的な言葉を聞いた時から、今日はきっと不幸なんだと確信できたものである。
「し…シャントット先生。それは何の意味があって…?」
にとりが恐る恐るといった表現がまさに似合う引き攣った表情でシャントットに問うた。
「それはもちろん、試験ですことよ」
「試験…?」
そう、試験。シャントットは短く答えると、早速専属のカーディアンを呼んだ。
「オヨ★ービ デース★カー?」
この変てこなしゃべり方のカーディアンが、アフマウの言うキング・オブ・ハーツなのだ。
「もし万が一にでもキングが負けるようなことがあれば、貴女方にはご褒美として『乾坤圏』を手配して差し上げましょう」
「乾坤圏だって!?そいつは凄い…」
にとりの驚きは、オーバーでは無い。『乾坤圏』は、からくり士であれば喉から手が出るほど欲しがる物なのである。
「シャントット先生はからくり部の顧問でも無いのに、どうしてそんなことをする必要が?」
アフマウが少々感情を抑えた風にして話しかけた。
「あら、まだ何か不満がありますの?」
「いや、だけど…」
「望むところよ」
意外にもアフマウが、渋るアリスやにとりを押しとめてシャントットに賛成した。
「是非…その試験を受けさせて下さい」
「オホホ、わたくし物分かりがいい子は大好きですわ」
先生の人形には、いつか絶対仕返ししてやろうと思ってたからね…。
アフマウがそう呟くのを、誰も聞かなかったことにした。

 

場面は陰陽鉄学園、校庭。
模擬戦ということで、目立つ場所ということもあり沢山の生徒が観戦に集まっていた。
そして…審判の合図と共に、戦いの幕が切って落とされた。
先手を取ってアフマウが2体のオートマトン、アヴゼンとメネジンをけし掛ける。
キングは跳躍すると、それを追って跳ぶアヴゼンに一撃を食らわせて叩き落とす。同時に空中で詠唱を始め着地と同時にファイガでメネジンを追い払う。
にとりがのびーるアームで牽制を行う。同時に、着地の隙を狙ったアリスが人形を投げつける。
「!?」
キングはにわかに驚き、一瞬だけ対応が遅れる。だが、隙はそれで十分だった。
立ち込める砂煙。だが、その向こうには未だカカシの影があった。
「フフ★フフフ…。ミトメ★ヨウ!オマエタチ ヲ アナドッテ★イタコト ヲ!」
「平気な顔してくれちゃって…」
「いや…強いわー。これは…参りそう」
「直撃のはずなのに…タフだね」
余裕綽々といった様子で立ちはだかるキングを見て、からくり部に戦慄が走る。
「ワタシ★ヲ ソコイラ★ノ デク★ト イッショ★ニサレテ★ハ コマル★ナ!」
「だけど…個人の性能が戦いの決定的差ではないことを、教えてあげる!」
アフマウが強気に言い、面々を鼓舞させる。
「戦いはブレイン、パワーじゃないわ!」
「力を貸して、盟友!」
「ナラバ★オマエタチ★ニハ ミノホド★ヲ キョウイク★シテ★ヤロウ!!」

  • キング・オブ・ハーツとの戦闘
    PC、アフマウ、アリス、にとりの固定PT。
    アフマウとにとりはからくり士で固定だが、アリスは赤魔道士に変更出来る。PCも二週目以降はジョブを変更可。
    キング・オブ・ハーツは物理、魔法共に強力でしかも2回行動。3回攻撃の「メッタ打ち」、前方範囲攻撃の「ディールアウト」等のWSにも注意。防御に関しても素で硬く、毒・麻痺・睡眠・スタン・混乱を無効にするが、ブレイク技による攻撃力・防御力の削りは可能。素の高さからブレイク時の下がり幅も大きいので積極的に狙って行きたい。
    対策無しだと(PCを除く)PTメンバーはぜいいん3ターンも耐えられない。回復を怠ると2ターン以内に誰か落ちる。アリスを赤魔道士にして、プロテス・シェルとケアルで常に援護を怠らずにしたい。それぞれ一発は多めに耐えられるようになるはず。
    PCが盾をする場合は(複数攻撃と魔法で空蝉を剥がすので)ナイト推奨。盾をしないならアフマウのメネジンとにとりに共同で頑張って貰うことになる。
    アリスだけでは回復役が足りないので、PCも場合に応じて回復に回ること。回復アイテムは使用したアイテムの効力が増すにとりに任せるべき。
     
    PCの攻撃にキングが飛び退く。後ろにはにとりが待ち構えていたが、これも回避する。
    だが、アヴゼンとメネジンが同時攻撃を仕掛け、今度こそキングの動きが僅かに鈍る。
    そこへアリスの人形たちが一斉に弓矢を引き絞り、キングを完全に釘付けにした。
    「クレ★イジーナ デク デ★ース!」
    PCが、アフマウが、アリスが、にとりが各々の自慢のスペルカードを構える。
    「ミトメ★タク★ナイモノ★ダナ…ワカサ★ユエノ★アヤマチ ト★イウモノ★ヲ…」
    「閉幕よ」
     
    大戦操『ドールズラグナロク』!!!
     
    「オー★マイ★ガッ!」
    想像を遥かに超える強敵キング・オブ・ハーツを、からくり部は遂に下すことが出来た。
    「…勝った」
    「おそレルニ、タラ~ズ!」
    「…恐れるに、足らず」
    わっと勝利に沸くからくり部の面々。
    「おめでとう」
    拍手しながらシャントットが歩み寄る。
    「まさか本当にキングを倒すとは思わなかったけれど…でも、生徒の成長は素直に嬉しいものですわね」
    「シャントット先生…」
    「約束通り、乾坤圏は差し上げます。どうせわたくしには必要の無い物ですし。それと、キング・オブ・ハーツはお好きなように扱き使っていただいて構いませんことよ」
    「マスター★ノ ゴメイレイ★ナラ シカ★タガ アリマ★センネ。オマエ★ヲ リンジ★キングニ ニン★メイスル。ヘタナ★コト サセタラ オコリ マ★ース」

報酬

  • からくり士専用武器「乾坤圏」
  • キング・オブ・ハーツがフレリス入り