シナリオ/光と闇の戦士達

Last-modified: 2012-12-11 (火) 05:16:28

光と闇の戦士達

概要

シナリオ傾向:シリアス[有] コミカル[有] ほのぼの[有] 恋愛[有] 欝、人死に[有] 百合、大統領ネタ[有]

登場人物関係:登場人物の制限[無] キーキャラクター[オニオンナイト、暗闇の雲] 敵対キャラクター[暗闇の雲]

攻略関係:イベント発生時期[] 総所要日数[] 他シナリオとの平行[可能] 戦闘難易度[極高] 攻略中ヒロインの関与[無]


発生条件

オニオンナイトをフレンド登録しており、雲居組で暗闇の雲と出会う。なのである程度一輪の好感度を上げる必要がある。
最終的な条件は、オニオンナイト暗闇の雲ウォーリアオブライトの好感度が高く、バハムートからメリットポイントを解放してもらっている。

攻略

無秩序よりの誕生

雲居組を訪ねたPCは見慣れない…とてもとても露出度の高い女性を見つけた。
一輪に尋ねたところ、彼女は最近になって魔王が連れてきた新入社員らしい。
「名前は……」
名前を尋ねたら、何故かそこで一輪が言葉を濁す。
「私は、あの方のお名前を知らないのです」
どういうことかと首を傾げると、説明してくれた。
「記憶喪失……でしょうかね?『自分に名前は無い』って…。とりあえず雲みたいにフワフワしてるから、みんな雲さんとか雲姉さんとか好き勝手に呼んでますけど」
「わしの噂をしておるのか?」
と、件の雲さんが話しかけてきた。
ひとまず自己紹介をする。
「ほう、一輪の知り合いか。…………」
何故、黙り込むんでしょう。
「おぬしや一輪が通う『ガッコー』とやらには、おぬしらのような人間が沢山おるのか?」
え?い、いや、まぁ…
「変わった人は、確かに多いですね」
「それは楽しみだ」
雲さん、それはどういう意味で…?
「おぬしのガッコーに行こうという意味だ」
「……え」

大騒動

翌日、予告通りに雲はやって来た。

 

あのとてもとても露出度の高い格好で

 

「へ、変態だー!?」
「どうしよう、一輪が変態さんと一緒に!?」
「変態……?何を言っているんだ、彼女は見るからに淑女じゃないか」
「変態だよ!仮に淑女だとしても淑女という名の変態だよ!!」
「……ゴクッ……」
一瞬にして学園は大騒ぎである。狂喜する者、混乱する者、呆れる者、唾を飲む者、デートに誘う者などなど……。
「だから連れてくるの嫌だったんですよー!!私まで白い目で見られてるじゃないですかー!?」
「一輪は見られると興奮するのか」
「そんな訳あるかー!」
…哀れ、一輪さん。

 

仕方なく校内を出て寂しそうにトボトボ帰る雲。
「む?」
「ぶっ?」
そこで、何か小さいものが胸の辺りにぶつかって埋もれた。
たまたま寝坊して、大急ぎで学園に向かっていたオニオンナイトに。

取材

さらに翌日、早速にも文が昨日の騒動を校内新聞にして張り出している頃、陰陽鉄学園を尋ねてくる男がいた。
「あ、そこの君たち!」
たまたま彼の前を通り過ぎようとしたPCとオニオンナイトをとっ捕まえた。
「わわっ…何!」
「ちょーっとおじさんと付き合ってくれるかな?」
「せんせー!ここに変質者がー!」
「わー!馬鹿馬鹿タンマタンマタンマ!」
たちまち周囲に人だかりが出来てしまった。
「あー…俺は、ジャーナリストで、昨日ここに変質者が出没したっていう話を聞いて取材にだな…」
「そうですね、変質者なら今日も来ました」
「参ったな…」
苦笑いしつつ頭を掻くジャーナリスト。
「あ、いてて!」
突然、足を押さえて痛み出した。緊張して攣ってしまったらしい。
「はぁ…医務室まで案内しますよ」

 

学園内、医務室。
ラグナ、と名乗ったジャーナリストをここまで運んできたオニオンナイトは、彼を永琳先生に任せて部屋を出ようとするとラグナに呼び止められた。
「なぁ、君は例の変質者に会わなかったのかい?」
「知りませんよ、あんな人」
「おお、やっぱり会ったのか!いやあ鎌は掛けてみるもんだなぁ!」
ラグナが明るく笑い、オニオンナイトがちょっと悔しそうな顔をする。
「良かったら、その時の話を聴かせてくれないか?」
「別に…何も無かったよ。やたらめったら子ども扱いして髪をクシャクシャにして、それだけやったら帰っていきました。おかげで授業には遅刻しちゃうし…」
それだけ言うと、オニオンナイトは今度こそ部屋を出て行った。
「んー…そこな若人よ」
ラグナは今度はPCに話しかけてきた。
「聞いた話じゃ、その変質者っていうのは学園の生徒と一緒に来たそうじゃないか?その辺もう少し詳しく聞かせてもらえないかなぁ?」

雲居組へ

ラグナに半ば丸め込められる形で一輪について話してしまったPC。この男には言い知れぬ何かがあるような…。
放課後、やっぱりラグナに丸め込められたオニオンナイトと一輪と共に雲居組へ。
「…って何で僕まで!?」

 

「ただいま帰りました」
一輪の帰宅を暖かく迎える雲山…と雲姉さん。
「見慣れぬ顔が混じっておるな?」
「……もしかして、とは思うんだけど……」
「ええ、貴方の言う変質者は、彼女のことですよ」
「いや…こんな美人さんだとは思ってなかったからさー」
「ふっ…見る目のある男だな」
美人と言われて、飄々とした雲姉さんも何となく喜んでいるようだ。

 

立ち話もなんだし、と部屋を移す。
「それで、名前は何て言うのかな?」
「名など無い。好きなように呼べばいい」
そんな返しをされて(格好のことも含めて)さすがのラグナも困惑しているようだ。
「あー…えーと、それじゃあ雲のお姉さんで」
「構わぬ。…雲という名は、懐かしい気がするのでな」
ラグナが何個か形式的な質問をし、それに雲姉さんが逐一答える。ちょっと超然としていて、あまり参考にならない答えばかりだったが。
少し経って、一輪がお茶を運んできてくれた。
「そこの坊やは、何も訊かなくて良いのか?」
「訊くようなことなんて無いよ」
「そうか。では、わしが質問しよう」
なんでそうなるんだ、とオニオンナイトが返そうとするより前に、雲姉さんが言葉を紡いだ。

 

「おぬしの守りたいものは、何だ?」

 

「……守りたいもの?」
「自分で語っているのだろう、騎士《ナイト》の名を」
「…………」
「ふむ…騎士とは、何かを守る者の名だと聞いていたのだが」
はっきり言ってしまえば、それは単なる憧れであった。子供ゆえの、単なる憧れ。オニオンナイトに、守るべきものなど無かった。

 

「世話になったよ、一輪ちゃん。ありがとな雲のお姉さん」
玄関にて礼の言葉を述べるラグナ。
「タマネギ坊主も、これからゆっくり考えればいいさ」
「うん……」
「それでは、お気を付けて」

 

夕日の色に染まる風景の中に溶け込んで帰っていくPCたち。
それを見送っていた雲は、ポツリと呟いた。
「雲……か」

白い夢

「夢を見た」
ある日の雲居家で突然、雲はそう言った。
「はぁ、夢ですか。どんな夢だったんです?」
雲山が黙々と朝食を食べるのを横目に、律儀に一輪が問うた。
「光が溢れた世界」
「はい?」
「光が強すぎた世界があった。闇が影を落とすことの無い、真っ白な世界…」
雲が何を言っているのか一輪には良く分からなかったが、口調から何となく良くない話題だということだけは察した。
「あの世界で、闇の…」
「雲さん、ご飯が冷めてしまいますよ?」
「む…早く食らわねば」
それきり、雲居家の食卓で雲が夢の話をすることは無かった。

一皮剥けたら

「えいっ!てやっ!」
道場にて、オニオンナイトがひたすらに剣を振るっていた。
あの日、雲に言われた「守りたいものは、何だ?」という言葉が、ずっと頭の中に残っている。彼なりに思うことが色々とあったのだろう。
その様子をPC…それと妖夢とWOLが見ていた。
「何かあったのかな?随分と打ち込んでいるようだけど…」
まぁ…察してあげて下さい。
「男にはああいう時期が来てしまうものだ」
「はぁ、そうですか…?」
妖夢は首を傾げた。
WOLの口調は事情を知っているかのようだった。もしかしたらオニオンナイトが相談したのかもしれない。
「うーん…。悩み事なら相談に乗ってあげられるんだけどな。何か、私に出来ることは無い?」
PCが心優しい妖夢に軽く感動している横で、WOLが提案した。
「そうだな…なら、君が彼の練習相手になってやればいい」
「そんなことでいいのでしょうか?」
「『斬れば分かる』…のだろう?」

 
 

「あいたたた!」
「ああ、ごめん!痛かった?」
2りの試合は妖夢の勝ちで終わった。というか圧勝だった。そもそも、知恵を活用して多少卑怯な手段を使って戦うオニオンナイトと、正々堂々正面から斬りあうのが得意な妖夢とでは畑が違ったのだ。
「…駄目なのかなぁ」
「え?」
「弱いままじゃ、何も守れない…」
オニオンナイトが独り言のように呟いて、ようやく妖夢にも彼の悩みが理解できたようだった。
「何か、守りたいものがあるの?」
「…よく、分からない。でも、いつか僕の守りたいものが出来た時にちゃんと守れるように…強くなりたいって。そう思ったんだ」
この言葉を聞いて、妖夢は少し黙り込む。慎重に言葉を選んでいるのだ。
「私は、人に教えられるほど立派な剣士じゃないけど。でも…『力を付けたり、技を磨く』ことと『強くなること』は別なんじゃないかな」
「別…?」
「君の言う『強さ』っていうのは、力とか技みたいな、そんな単純なモノとは違う気がするよ」
オニオンナイトは妖夢の言葉を最後まで静かに聞き届けると、おもむろに立ち上がって竹刀を構える。
「…もう一戦、お願いします!」
「喜んで!」

 

「彼はもう既に、十分に『強い』。自分の弱さを知り、向き合えるのだからな。我々の心配は杞憂に終わったようだ」
PCへWOLが話しかけてきた。
いつも通りのブレない口調ではあったが、WOLもオニオンナイトが吹っ切れたようで安心した様子。
「だが」
わざと強調するように、WOLが言葉を切る。
「彼の心とは無関係に、光が侵されている。何らかの危機が近付いてきている…。その時は、君や彼らの力を借りることもあるだろう。皆、私の仲間で、戦士だからな」

闇の侵食

ある日の休日のこと。
お空がキョロキョロと周囲を見渡しながらトコトコ歩いていた。
探し物でもしているのかと思い話しかけてみたところ、
「えっとね、もうすぐ世界を無に帰す『くらやみのくも』とかいうのが復活するらしいから、そいつを探してるの。あ、心配しなくてもいいよ。きっと私が倒しちゃうから!」
と、とても明るい口調でサラッと凄く重要そうなことを言ってまた一心不乱に捜索を再開した。
……くらやみの……くも?
どこと無く不安なものを感じつつ、しばらくは何事も無く日々が過ぎていった。

暗闇の雲

そして、事件は起こった。
お空が意識不明の重体で永遠亭に運ばれたのだ。
「怪我は小さくないけど、命に別状は無いわね」
そう永琳が言うのを聞いてようやくホッと胸を撫で下ろす。
「ただ…彼女、相当強いでしょう?それをこんな状態に出来る相手なんてね…。何か心当たりがあったりしない?」
心当たり……?

 

『もうすぐ世界を無に帰す『くらやみのくも』とかいうのが復活するらしいから』

 

「くらやみのくも?彼女はそう言っていたのね?」
PCに確認を取ると永琳は少し困ったような表情になる。
『暗闇の雲』。古の文献にそれらしい記述があるわ。光と闇の均衡が崩れる時、大いなる雲が世界を無に帰す
それは…。
「もしも彼女が、本当に暗闇の雲と遭遇して戦ったとなると…とても厄介な状況かもしれないわ」

 

闇夜の空に舞う、巨大な影があった。
「よもや、空とヤタガラスが失敗するとはな…。もはや形振り構ってはいられん、か」
独り言のように呟くと、天高く飛翔して闇に紛れて消えた。

竜王の接触

翌日の放課後、道場でPCとWOLがオニオンナイトの相手をしていた時、外から大きな羽音が聞こえた。
何事かと急いで外へ向かうと、そこに居たのは…。
「バハムート!?」
「すごいや、本物は始めて見た…」
竜王の異名を持つ偉大なる翼、バハムート。
「光の戦士たちよ」
バハムートは重々しく口を開いた。
「闇の訪れを察しているか?」
「何のこと?」
「暗闇の雲が復活した」
バハムートの話を聞いて、PCとWOLの顔が強張る。オニオンナイトはいまいち状況を把握できていないようだったが…。
「暗闇の雲は力の氾濫を防ぐために…世界を滅ぼす
「えぇっ!?」
オニオンナイトだけが驚きの声を上げる。やはりWOLは以前から察していたようである。
バハムートの話を纏めるとこうだ。
世界に光と闇、どちらかの力が必要以上に存在すると、世界のバランスが崩れる。よく分からないが、それはとても悪いことであるらしい。だから定期的に暗闇の雲が出現し、世界を無に帰す。つまり、世界は定期的に無に帰るのが常であり、暗闇の雲は自然災害のようなものであるというのだ。
「そんなの…そんなのおかしいよ!!」
オニオンナイトが憤慨する。
「僕たちに黙って滅べって言うの?そんなの、絶対に嫌だ!!」
「そうだな。それが生きる者の正しい姿だ。だから、我が自ら赴いたのだ」
その口ぶりは協力してくれるようだった。バハムートも無に帰りたくは無いらしい。
「だが、暗闇の雲は強大だ。辛く、厳しい戦いになるだろう。若き光の戦士達よ、それでもいいのか?」
「構わん。元よりこの剣は光のためにある」
「勝ち目の無い敵とは戦わない主義…なんだけどね。でも、戦うよ。守りたいものを、守るために」
WOLとオニオンナイトの決意を聞き届けてバハムートは満足そうに頷いた。
「では…お前はどうする?」
そうして、PCを見る。
返事は、もちろん…。

敗走

バハムートは空から、他は地上で暗闇の雲を捜索する一同。
そこで偶然、一輪と出会った。
「すいません、雲さんをお見かけしませんでしたか?」
「いや、見てないけど…」
「そうですか…。最近は家の外に行く事が増えて…昨日からもう帰ってこないんです」
一輪は不安そうな表情で告げると、また雲探しに戻っていった。

 

「…ん?」
オニオンナイトが何かを見つけた。
「あ…雲だ」
幸か不幸か、暗闇の雲ではなかったようだ。
オニオンナイトが指差した先には、確かに雲姉さんが佇んでいた。
「そんなところで何をしているの?」
オニオンナイトが彼女に近付こうとすると、それをWOLが引き止めた。
「……?」
少年騎士が怪訝そうに見るのを意にも介さず、WOLは雲を強く睨む。さらに、空からバハムートが降りてきて言った。
「見つけたぞ…暗闇の雲!
「…え…?」
雲姉さんはゆっくりと振り返り、口を開いた。
「そう…私は暗闇の雲。全てを無に還す為にやってきた暗闇の雲」
「……嘘でしょ?」
だが、オニオンナイトの言葉を否定するかのように、雲姉さん…いや、暗闇の雲はばっと飛びのいて戦闘態勢に入った。
「暗き雲を…切り払おう!」
「来るがよい、光の戦士達よ…その光を奪い、世界を無に沈めてやろう…」

  • VS.暗闇の雲
    暗闇の雲と2本の触手との戦い。
    こちらにはオニオンナイト、WOL、さらにバハムートと頼もしいメンバーが揃っているが、何と暗闇の雲は無敵。どんなに頑張っても傷一つ付ける事が出来ない負けイベントなのだ。逃げるコマンドが選択できるので、さっさと逃げてしまっていい。

「どうなってるの!?まるで効いてないよ!?」
「光と闇を保つ存在……まさか!?」
不気味に笑って、暗闇の雲が疑問に答えた。
「そうだ…光だけでは、わしは倒せん」
絶望がパーティを襲う。
バハムートでさえ焦りを感じていた。世界が生んだ自然現象と戦うなど、初めから無謀なことだったのか…?
「…逃げる」

 

「逃げるんだ、逃げるんだ!逃げるんだ!!」

 

オニオンナイトが叫び、同時にオニオンナイトとWOLが身を翻して一目散に退却する。
追おうとする暗闇の雲の前に、バハムートが立ちはだかる。
「…逃げろ。暗闇の雲は我が食い止める」
その言葉を聞いて、咄嗟にPCも振り返って駆け出した。
「おぬしにそれが出来るのか?」
「『竜王』の名…侮ってもらっては困る」
バハムートがメガフレアを、暗闇の雲が波動砲を構える。
そして…光の爆発に飲まれて2体の姿は消えた。

光だけでも、闇だけでも

苦い敗走を味わった一同。
だが、世界の危機が掛かっている以上、負けっぱなしではいられない。
『光だけでは、わしは倒せん』
暗闇の雲はそう言っていた。再戦するにせよ、何か対策を立てる必要がある。
「光だけでは…なら、闇だけでも、やっぱり駄目なんだろうね」
オニオンナイトが確認するように呟く。確証は取れていないが、試すまでも無くそうなのだろう。
「でもそれって、逆に言えば『光と闇があれば勝てる』って事なんじゃない?」
「保証は無いが、時間も無い。試すより他にないだろう」
WOLが素早い判断でオニオンナイトに賛同した。

 

この後、光属性キャラ2りと闇属性のキャラクターを4り集めるイベントが発生。全員フレリス入りかつ好感度一定以上の必要があるので、この時点で5人以下だと少々危ないかもしれない。
ゲーム中には説明されないが、暗闇の雲との遭遇から一週間後に世界は無に還り強制ゲームオーバーになってしまうからだゲームじゃ定番のラスボス前にゆっくり世界回るとか出来ない。一応、WOLがやたらと急かして来るので素直に急いで集めよう。
この時、PCが光か闇属性だと集める人数が減ってちょっと楽になる。つまり、WOLとオニオンナイトを除いて光2と闇を4り、計8りを揃えるのだ。
なお、光と闇が備わり最強に見えるナイトセシルは1りで光と闇を兼ね備えているので1りで2り分になる。

 

条件通りのメンバーを揃え、暗闇の雲との再戦に向けて作戦を練っている最中。
「あの…」
「一輪?」
尋ねてきたのは一輪と雲山だった。つい最近まで暗闇の雲と同棲していた…。
「聞きました、雲さんのこと。皆さんも、知っているのでしょう?」
「…だったら、どうする?言っておくけど、止めても…」
「私も一緒に戦わせて下さい!」
てっきり止められるものだと考えていたオニオンナイトは、少し驚いた様子。
「これは世界を掛けた戦いだ。君には、そんな戦地に赴くだけの理由があるのか?」
「あります。私にも、守りたいものがあります」
一輪の強い口調に、オニオンナイトだけでなく他の人たちも少なからず驚いた。
「それは…何だ?」
「私、雲さんと一緒にお買い物したいです」
「……へっ?」
そして再三驚いた…いや、呆気に取られた、というべきか。
「もうちょっとまともな服をプレゼントしたり、美味しいもの食べたり、姐さんに会わせたりしたいです」
「………」
「私は…雲さんを日常に戻してあげたいんです」
「一輪……」
穏やかに、しかし透き通るような声で一輪は言った。
「いいだろう、一輪。私は君が世界を救う可能性を信じてみよう」
「ありがとうございます!」
こうして、暗闇の雲を止めて元に戻すための作戦会議が夜通し続いた。

浄化

「愚か者が、のこのことやってきたか」
「守りたいものがあるからね」
遂に、暗闇の雲と決着を着けるときが来た。
「ふん…光の戦士が、闇を従えるか」
「あんたが親切に教えてくれた通りさ」
…そういえばそうだ。何故、暗闇の雲はわざわざ自分の弱点を教えるような真似をした…?
「雲さん…もう終わりにしましょう」
「一輪か?そうだな、もうすぐ世界は終わる…」
「終わるのは世界じゃない、お前の使命だ!」
「小僧が、わしに勝つのか!」
「僕は一人じゃないんだ、必ず勝つ!」

  • 暗闇の雲
    戦闘開始時に光と闇が合わさり最強に見える力で暗闇の雲の無敵バリアは消滅する。
    暗闇の雲には2本の触手があるのだが、一方は高威力の物理攻撃を、もう一方は厄介な状態異常を仕掛けてくる。状態異常を使うほうから倒そう。残った方は倒さず残してしまっていい。
    暗闇の雲は並み程度の威力の通常攻撃に織り交ぜて全体高威力攻撃の波動砲を放ってくる。先に触手が2本とも倒されていると通常攻撃が単体大ダメージの波動球に変化するので、触手は1本は残しておくこと。
    HPが20%を切ると攻撃が全て波動砲になり、さらに10%以下だと1ターンの溜めの後に超波動砲を放つ。これは対策無しだと一撃で全滅しかねない威力なので全力で防御手段を用意しておくこと。シェルだけでは物足りなさ過ぎるのでWOLの防御技も含めてさらにもう一つは欲しい。
    超波動砲を乗り切れば勝利は目前だ。

「光も闇も…無に沈ませはしない…!」
「…負けたか」
意外なほどあっさりと負けを認めた暗闇の雲。
「世界の常だか何だか知らないけど…僕らがいる限り世界を無くさせやしないよ」
「…ふっ。まだ…真の無秩序を知らぬ小僧めが…」
暗闇の雲に笑われムッとするオニオンナイト。
「真の無秩序…?」
「よかろう…おぬしらが己が身の無力を知るまでは、わしも世界を無に還したりはすまい」
何となく釈然とはしないが、しかし暗闇の雲との約束は取り付けた。
「それに…」
「雲さん、きっと服をプレゼントしてあげますね」
「この世界は、興味の尽きぬことばかりなのでな」

 
 

「…何故、誰も我の心配をしないのだ」
《バハムートが碌なことしていないからではないか?》
「…頑張った方だと思うのだが」
「元気出してよ、ハム太郎っ♪」
「誰がハム太郎だ、誰が!」
「怪我人と怪我竜は安静にしてなさい」

報酬/称号

  • 暗闇の雲がフレンドリスト入り
  • 一輪がスペルカード、召喚「暗黒の雲ファムフリート」を習得