シナリオ/星から来た友人

Last-modified: 2022-02-13 (日) 17:52:12

イベント名

恐怖!暴走鉄道の謎!

概要

シナリオ傾向:シリアス[有] コミカル[有] ほのぼの[有] 恋愛[無] 欝、人死に[有] 百合、大統領ネタ[無]

登場人物関係:登場人物の制限[有] キーキャラクター[封獣ぬえ、岡崎夢美] 敵対キャラクター[暴走列車]

攻略関係:イベント発生時期[] 総所要日数[] 他シナリオとの平行[有] 戦闘難易度[高] 攻略中ヒロインの関与[]


発生条件

夏のイベント『あ、UFOだ!』で封獣ぬえを登場させており、ぬえ、夢美とフレリス登録している。また、書籍オカルトファンを読んだことがある。

攻略

好奇心

「『魔列車』…って知ってるわよね?」
突然話しかけてきた夢美。
彼女の言う魔列車というのは、オカルトファンで取り上げられ最近になって徐々に知名度が上がってきた噂のことだ。
曰く、

レールの無い大地の上を、恐ろしい顔の魔列車が道中の障害物を轢き潰しつつ爆走している

…というものである。
つまり、夢美は件の魔列車に興味を持ったというわけらしい。
「列車なんて大規模な物体が暴走してたら大騒ぎだと思うのよね。オカルト好きとしては信じたい気持ちがあるけど、科学者としては放置もできないのよ」
要するに、どっちにせよ調査したいということだった。
かくして魔列車調査が開始されたのだった…。

正体不明の先客

目撃情報の多発してる時間・地点へ赴くと、そこで意外な人物と出合った。
「ぬえ!」
「貴方たち、なんだってこんなところに?」
「それはこっちの台詞よ。私は妖怪の貴女にも興味あるけど、今はもっと優先させるべき事案があるからね」
都会から離れた満天の星空の下、そこにいたのは妖怪の封獣ぬえだった。
「やっぱり、『アレ』を探りに来たのね、貴方たちも」
そう言って彼女が指差した先には、大量の倒れた人たちと、レールの無い大地の上に鎮座する列車だった。

グラシャラボラス

目の前に横たわる巨大な鉄の塊。恐ろしい風体の顔…噂の魔列車とされる、グラシャラボラスだ。
「そいつに近寄ったら駄目だよ!…ああ、懐かしいなぁ。私が封印される前から、こいつは産声を上げる事すら無かったんだ」
ぬえが複雑そうな顔で語った。

 

当時…まだ『人妖共存』の理念への賛同者が少なかった頃、土地の開発を試みるためにはモンスターの存在は邪魔だった。
そこでモンスターを物ともせず走る強力な列車…グラシャラボラスが製造されたのだが、高官による予算の着服や、グラシャラボラスに設計通りの強度を与えられなかったこと等から計画は遅々として進まず、人妖共存理念が広く認められるようになって、結局は計画事態が凍結されてしまったという。

 

「人妖共存なんて考え方が容認できなくて、私はまた封印されるんだけど…まぁ、それは別のお話」
「ふぅん…そんな経歴があったのね」
感心したように夢美が唸る。
「そして、計画の完遂を実現することなく忘れ去られたグラシャラボラスが怨念を持って暴走している…と。筋書きとしてはまぁまぁってところかしら」
倒れた人たちは気絶しているが、命に別状は無いようだ。ただ、何となく薄ら寒い感じが漂っている気がする…。
ぬえが何か見ていたのではと聞いてみたが、この人たち(恐らく夢美と同様オカルトマニアなのだろう)は列車を見つけると喜び勇んで近づいたが、何故かバタバタと倒れたという。
「だから貴方は近づかないよう止めてくれたのね。それはありがたいけど、これじゃ分からないままじゃない…」
夢美は歯痒い気持ちを隠しきれないようだ。
…そういえば、ぬえは何でここにいたのだったか?
「友達がね、あの列車に大切な物を壊されてしまったから…あ、戻ってきたわ」
ぬえが見た方角に目を向けると、そこにいたのは…。
「エリクサー、ちょうだい!」
何とも形容し難い、宇宙人だった…。

未知との遭遇

彼?の名前は「コヨコヨ」。異星人
「私のUFOが生まれ故郷の自家用車とそっくりだって言うから、それが切っ掛けで…」
説明するぬえを余所に、水色のやわらかそうな異星人をまじまじと見る夢美。
「この子、ウチの研究所に持って帰っていい?」
「え?」
「いいわけないだろ、マッドめ」
「冗談なのに」
いやそういう風には見えなかった。あれは許可が出れば即刻連れ帰っていたに違いない。

 

コヨコヨの壊された大切な物というのは、彼の自家用UFOらしい。
「この自家用UFOって部分、ツッコんでいい?」
話が拗れるから却下。
人気の少ない夜間に地上に降りてこの星の調査をしていた時に件の魔列車にUFOを轢かれて壊されてしまったのである。
「列車に轢かれて壊れるUFO…私が期待していたほど高度な文明は持って無いのかしら」
「で、壊れたUFOを治すのにエリクサーが5個必要なんだってさ」
だからエリクサーちょうだいと言ってたのか…。
ここから一週間以内にコヨコヨにエリクサーを5個渡すと、UFOが修理されてイベントが進行する。
渡さない場合、か弱いコヨコヨがトボトボと寂しそうに去っていく。

魔列車

「ありがとう!」
5個のエリクサーを受け取ったコヨコヨは朗らかに感謝を述べると、すぐさまUFOの修理を始めた。
「ところで、すっかり忘れてたんだけど魔列車はどうしようかしら」
「それなら、コヨコヨが何とかするって。あれは『この世にあってはいけないモノ』らしいから」
やっぱり死者を運ぶ列車とかそんな感じなのだろうか、魔列車は。
「死の国の存在であれば、生者に悪影響があってもおかしくは無いわね。どうしてそんなものが暴れてるのか謎だけど…目先の問題は、近寄れないものをどうやって対処するか…」
「まかせて!」
と、コヨコヨが朗らかに名乗りをあげた。

 

魔列車の出没する時間帯。
この一週間の間に魔列車に近づいて気絶した人が2桁を超えていた。これ以上放っておくことはできない。
オカルトマニアたちが割り出した、魔列車の運行ルートだという場所に待機して待つ。
すると、視界の隅からレールの無い大地の上を疾走する恐ろしい顔を持つ魔列車がやってきた。
「…で、どうすんの!?」
「コヨコヨに任せてあるって!」
魔列車は真っ直ぐこちらへ向かってくる。とんでもないスピードだ。言うまでも無く、轢かれたら気絶どころじゃ済まない。
その時、空の彼方から現れる、発光する飛行物体があった。コヨコヨのUFOだ。
「トラクタービーム照射!」
UFOから七色のリング状の光線が放たれ、巨大な魔列車が爆走を止められ、ゆっくりと持ち上がっていった。
「やるじゃない!見直したわよ」
「ここから近づかずに攻撃するよ!」

  • 魔列車グラシャラボラス
    戦闘メンバーはPCとぬえ、夢美の3りだけだが、戦闘前にコヨコヨが「加速装置」を使って纏めてヘイスト状態にしてくれる。
    魔界の汽笛、酸性雨など、状態異常を発生させる嫌らしい技を多く持つ。
    車輪を飛ばしてくる単純な攻撃もかなり痛く、まともに受けていては状態異常でじわじわとなぶり殺しになるのは時間の問題。状態異常耐性を持たせる装備があれば活用したいところ。
    また、戦闘中は絶対に前列に出ないこと。前に出ると脅威の50%スリップダメージが発生するためである。後列から攻撃できる手段を多めに用意したい。

トラクタービームの照射が止み、魔列車が轟音を立てつつ崩れ落ち、部品一つ一つが闇に溶けるように消えていった。
「かったよ!」
嬉しそうな声でコヨコヨがUFOから降りてきた。
「でも、こいつは何でこんな力を得たんだろう?元々は人間が造ったものなのに」
「人間が造ったからこそ、人間に害を与えたのかもしれない。それとも何か別の意思の介入があったのかもしれないけど」
夢美の口ぶりは、暗に黒幕がいる可能性を示唆していた。
「まぁ、私の考えでは黒幕はいない可能性の方が高いわ。魔列車の行動に明確な意味があったとは思えないしね」
結局、殆ど何も分からないまま事件は終わりを告げた。夢美はオカルトはこれだから面白いと言うが、いまいち納得できていないようでもあった。
ただ、良い事もあった。
異星の友人が増えたことである。

報酬

ぬえにスペルカード招待「星から来た友人」追加
夢美にスペルカード起動「二式加速装置」追加
スコールにスペルカード冥護「G.F.グラシャラボラス」*1追加
アクセサリ「九式加速装置」入手


*1 シナリオ終了後にPTインすると修得