イベント名
暴れだす九十九神
概要
シナリオ傾向:シリアス[有] コミカル[有] ほのぼの[有] 恋愛[?] 欝、人死に[無] 百合、大統領ネタ[]
登場人物関係:登場人物の制限[] キーキャラクター[] 敵対キャラクター[]
攻略関係:イベント発生時期[3年目の始め] 総所要日数[1日] 他シナリオとの平行[不可] 戦闘難易度[高] 攻略中ヒロインの関与[]
凶暴化した妖怪や魔物が多数出現し、それを退治する魔理沙や咲夜らまでもが普段では考えられない凶暴性を発揮している。
その謎は彼女たちが大事に使い込んでいた武器にあるようだが…?
発生条件
- Only My Weapon!!をクリアしている
- Only My Weaponのクリア報酬の武器を装備している
- 霊夢、魔理沙、咲夜がそれぞれ同じ装備を1年以上装備している*1
- 以上の条件を満たすと「武器がカタカタと震えることがある」と相談されるので、この時「気のせいだろう」という旨の選択肢を選ぶ*2
以上の条件を満たした状態で3年目を迎える。
攻略
- 条件を満たすと凶暴化したモンスターが現れるようになる。
これらのモンスターは全て、普段はノンアクティブだったのにイベント中はアクティブになり、攻撃力が上がっている。
また、その退治に赴いた霊夢、魔理沙、咲夜の3人も、様子がおかしいらしい。
当人たちに訊いてみると…。
「そう、私も妖怪を切り刻みたくなっちゃって……さっきのとか、首を切りそうになってしまいました。まあ元から繋がってなかったからセーフです」
「いや私はなんともないけど?」
「霊夢はいつも通りだし心配いらないぜ」
「霊夢は普段からこんな感じだから大丈夫だと思うわ」
「お前ら無慈悲なお祓い棒でボコるわ……」
原因を探るためにも、どうやらモンスターを凶暴化させているらしい魔力の波動の中心へ向かうことに。
しかし、魔理沙と咲夜が言うには、自分たちが凶暴化している一因はどうやら彼女たちが使っている武器にあるというのだ。
言われてみれば、どこか禍々しい感じもする。
あの時…武器に人格が宿ったあの時と似た…しかし決定的に違う気もする。
霊夢が言うには、武器が付喪神となって妖器化したのだという。
実はちょっと前からこうだったのだが、便利なので黙っていたことも。
霊夢たちは止めて聞くような性格じゃないとして、武器についてはどうするべきだろうか?
もし、妖器と化した武器が彼女たちを凶暴化させる要因なのだとすれば、置いていった方が賢明だろう。
しかし、使い慣れた武器を封じられた霊夢たちが、本調子でなくなり怪我をしないとも限らない。
…どちらにせよ、君は一緒についていくことは決めていた。
・妖器を使う
イベント中、霊夢、魔理沙、咲夜の武器が妖器に固定される
また、イベント中は3分の1の確率で言う事を聞かない
・妖器を使わない
イベント中、妖器化した武器を装備できない - 道中出現モンスターを蹴散らしながら(三人の凶暴っぷり(霊夢も例外でなく)は噂以上であった)突き進む一行は魔力の中心を目指した。
そこで発見したものとは、宙に浮く武器類であった。
これらが異変の原因と見ていいようだ。
……意思疎通できるのか、これ?
「そうだ。我々は人類に反旗を翻すものだ」
「どうしてそんなことを企てているの?」
「人間は我々を酷使する…そして、役目が終われば捨てる…我々は人間に捨てられた道具なのだ」
怨みの念を貯め続け、ついには付喪神と化したのだと。
「元からある程度魔力を持った由緒ある武器でもなけりゃ…」
「我らは…当時は最高の性能を与えられていたのだ…」
「え?」
「我らは生まれた時には権威を持って讃えられていたのだ…だが…」
「新しい強力な武器に駆逐された?」
「…………」
剣はカタカタと鳴り出した。人間で言うならば、怒りのあまりわなわなと震えている状態なのか。
膨大な魔力が物理的な生暖かさを持つ風となってPCたちを仰いだ。
これほどの魔力に当てられれば、普段は大人しい妖怪が凶暴化しても不思議ではない。
「どうしようってのよ?」
妖器を使った場合
「お前たちが使っているその武器は…我々が妖器へと変えたものだ」
「あんたたちの仕業だったのね!」
「その妖器は我々の味方だ!」
剣が告げるのと同時に、3人が手にしていた妖器が突然暴れだし、手元から離れ、九十九神の元へ飛んでいった。
「あっおい!」
3つの妖器は九十九神と並んで宙に浮く。まるで、そこが自分たちの在るべき場所だとでも言いたげに。
「どうしちゃったのよ!?」
「妖器化した武器はあいつらに操られてるってことでしょう?」
「否…我らは意思を与えたに過ぎぬ…お前たちから離反したのは道具自身が決めたことだ…」
「なんでそんな…あんなに大事に使ってきたのに…」
「嘘だ!」
突然響き渡る大声に、誰もが驚いた。
声の主は……あの時に人としての姿を与えられた、あの武器ではないか。
「道具の声が聞こえないからと、嘘八百を言っているだけだ!」
「……!?」
無機質な剣の表情はうかがい知れないが、動揺しているらしいことは察することが出来た。
「貴様の勝手な反逆に、忠義の臣たるそいつらを巻き込むな!」
「人間の味方をするのか…!?」
「それが、大事に扱われてきた道具の、持ち主に対する最大の礼儀だろう!」
彼女の勢いに、九十九神たちは明らかにたじろいでいる。
「…武器をとれ!」
「え、ええ」
霊夢たちもたじろいでいる側だったが、喝を入れられて立ち直った。
「私の武器…返して貰うわよ!」
「私の宝物、誰にも奪われるわけにはいかないぜ!」
「結構、思い入れあるんですからね…!」
妖器を使わなかった場合
「妖器に変えた武器…お前たちは置いていったな…」
「あれはお前の仕業だったのか!」
だとすれば、もしも妖器をここへ持ってきていたらどうなっていたことか…。
「まあ、危険な代物のようでしたから」
「同じだ…我らを捨てた人間たちと…」
「なんですって?」
「お前たちは…長く使っていた武器を捨て…新しい武器を手にしているではないか」
「それはあんたが私のお気に入りのあれを、妖器にしちゃったからでしょ! 元に戻しなさいよ!」
「我々は弱者の庇護者だ!」
人の道具を勝手に弱者扱いするなよ犯罪だぞ!
「あの道具がお前たちに捨てられ哀しみを背負う前に、我々が保護するのだ」
「勝手なこと言わないでよ!」
「いつもの武器が使えなくて、これでもかなり怒ってるのよ」
「ならば、道具の意思を確かめれば良い」
その言葉を発したのは、あの時…人格を宿した武器だった。
「確かめる?」
「呼ぶがいい、己の愛器を…!」
言われるがままに霊夢、魔理沙、咲夜が自分たちの武器の名前を叫んだ。
「…………」
「…………」
「……これ、結構恥ずかしいんですが」
「私は楽しかったけどな」
一拍間を置いて、ヒュン、という風切音と共に3人それぞれの武器が高速で飛んできて、各々の手元に収まった。
「……!?」
「おお、これは便利ね」
「本当に来るとは思ってなかったが…格好いいから良しとするぜ」
3つの愛器は、やはり持ち主の手の中こそ似合う。
「馬鹿な…! 付喪神と化した道具が、何故…!?」
「大事にすれば大事にしただけ応える、それが道具だ」
狼狽える剣と逆に、3人は己の手にしっくり収まる武器を手に、戦闘態勢をとった。
戦闘
九十九神との戦い。
九十九神はそれぞれ、
- 九十九神・剣
リーダー格。
バランスのとれた性能。光属性。
片手剣と両手剣のWSを使用。 - 九十九神・斧
最も攻撃力が高い。鉄属性。
片手斧と両手斧のWSを使用。 - 九十九神・槍
直線範囲の攻撃を多用する。氷属性。
槍WSを使用。 - 九十九神・ナックル
最もHPが高く、攻撃回数が多い。土属性。
格闘WSを使用。 - 九十九神・鎌
範囲攻撃を多用する。闇属性。
両手鎌WSを使用。 - 九十九神・弓
正確な遠距離攻撃を行う。風属性。
弓WSを使用。 - 九十九神・銃
命中率は低いが強力な遠距離攻撃を行う。火属性。
銃WSを使用。 - 九十九神・盾
最も防御力が高く、他の九十九神をかばう。命属性。 - 九十九神・竪琴
歌で他の九十九神を援護する。
最もHPが低い。
がおり、妖器を使用するルートの場合、更に
- 九十九神・棍
魔法による援護を行う。無属性。
片手棍と両手棍WSを使用。 - 九十九神・炉
魔法による攻撃を行う。魔属性。 - 九十九神・短剣
最も素早く、状態異常攻撃を多用する。水属性。
短剣WSを使用。
が追加され、難易度が上がる。
ただし、それぞれの武器に対して*3回復魔法やアイテムを使うと、数ターンは他の九十九神を攻撃するようになる。
また、戦闘中は擬人化した武器がアシストに参加してくれる。
追加される九十九神は撃破しなくても最初からいる九十九神を全滅させれば勝利になり、生存した追加九十九神に応じて報酬をドロップする。
九十九神は数が多いが、総じて耐久力は低い。
ただし、盾が他の九十九神をかばうため、まずは盾を落とす必要がある。
盾は命属性なので死属性の攻撃があれば良いが、そうでなければ魔法による攻撃が有効。
数が多い分、攻撃回数も非常に多く、総ダメージは相当なものになる。
攻撃回数が多いので忍盾だと厳しい展開になるだろう。
盾役がいない場合、やられる前にやる必要があり、危険度が更に跳ね上がる。
戦闘後
「そんな馬鹿な…我々の復讐が…」
九十九神はひとつ、またひとつと魔力を失い墜落していく。
武器の彼女は残った剣に穏やかな口調で話しかける。
「…お前たちは、主人に恵まれなかったのだな」
「止めろ! 我々を憐れむな!」
「憐れむさ。主人さえ違えば、お前たちと我の立場は逆だったのかもしれない…」
「止めろ……」
剣から徐々に魔力の波動が弱まり、浮力を失っていき、ガタガタと震える。
「何故…我々は…お前たちのようになれなかったのだ…」
「主人が悪かったんだ…お前たちに落ち度はない」
「…………」
その言葉を剣は聞いていたのか、分からない。
カラン、と小気味良い金属音を立てて地面へ落ちた。
そしてもう二度と、揺れ動くことはなかった。
異変は一晩の内に解決し、大した被害にはならなかった。
暴れだした霊夢たちの武器も、今はうんともすんとも言わない。
黙って、少女たちの手の中に収まっていた。
ものにも魂は宿る。
大事にすれば大事にしただけ恩を返し、粗末に扱えば仇を返す。
付喪神。
彼らも哀れな被害者に過ぎなかったのかもしれない。
報酬/称号
- 素材「禍怨珠」×6
- 素材「黒怨石」×12
- 素材「ダイアモンド」×12
- 素材「付喪神の欠片」×12