シナリオ/汎魔マトンに花束を

Last-modified: 2011-05-04 (水) 20:01:01

イベント名

  • 汎魔マトンに花束を(仮タイトル)

概要

固定イベント、「エースコンバットトライ勃発!」の裏でひそかに進行していた、
からくり士専用ルートの総称。
アフマウ、にとり、アリスなどのからくり士キャラクター、さらには上海のような人形・マトンたちが経験した
二週間の不思議な物語を描いたミニシナリオ。
基本的には不遇ジョブとして知られるからくり士への大幅なボーナスとして存在する分岐シナリオだが、
同時に、からくり士たちとマトンの絆を知ることができる独自ルートとしての性格も持つ。

条件

発動条件として、【春の中間テスト】後の一定期間に所定の条件を充たす必要がある。
まずは【部活勧誘シーズン】時に「からくり部への入部」を選択すること。
さらにその後、すくなくともからくり士をメインジョブ、
もしくはメインジョブの半分以上のレベルまで成長させておくこと。
そして重要なこととして、この時点で「侍・暗黒・竜騎士のレベルを、
からくり士のレベルの半分以下」に抑えておくことが必要。この条件を充たしておけない場合、
「エースコンバットトライ勃発!」へとイベントが分岐してしまう。
そのためリューサンでこのルートを見ることは至難。
逆にからくりのレベルが比較的あがりやすいノブオの場合は以外と簡単に分岐することが出来る。

攻略

上記の条件を【春の中間テスト】までに充たしておくと、中間テストスタート直前にイベントが発生する。
からくり部の部長であるアフマウが主人公のところに現れ、テスト休みに部の集まりを開くというのだ。
(ちなみに中間テストで赤点をとってもイベントは発動する。
 アフマウが登場して、強引に部室に連れてこられてしまうのだ)
部での集まりの内容というのは、からくり部の部員であるアリスとにとりの議論について。
「人間的な判断能力に特化したマトン」と「マニューバなどの汎用性能をアップしたマトン」の
どちらのほうが優れているか、ふたりはテスト前から延々と議論を続けていたらしい。
喧嘩というよりはお互いの技術向上のために飽くなき議論を続けるあたり、らしいというかなんというか…
途中で、どういったマトンがいいかという意見を求められ、その結果によりルートが分岐する。

その結果、主人公の意見も組んで、テスト休み中に皆で協力して部の共有マトンを作ることになる。
翌日、「中間テスト後のバージョンアップ」が発表されたときから、このルートはスタートする。

全ルート共通の特徴

  • からくり部の部室の移動
    バージョンアップ後、からくり士に対する好奇心と疑問から多くのNPCが部室に殺到する。
    うんざりしたアフマウがからくり部の部室を放棄、本拠地を別のキャラクターの家に移動してしまう。
    選択したルートにより臨時部室の場所は異なる。
    が、本部室に行くと文やメディスンに粘着される可能性が飛躍的にアップする。
    間違えないように気をつけよう。
  • からくり士キャラに対する大幅強化
    オーバーロードの発生がなくなる、新ヘッド&マニューバの追加など
    中間テスト後バージョンアップによって多くの変化が加えられるからくり士キャラ。
    だが、このルート専用の変化として、「マトン自立化」があげられる。
    具体的には戦闘中の「マトンへの指示」が行動一回分として数えられなくなるため、
    からくり士キャラは事実上全ターン2回行動が可能となってしまうのだ。
    主人公・アリス・にとりの三名に後記の上海も加えると、
    事実上4りで毎ターン2回行動という脅威の状態に。
    【汎魔ルート】発生時でも普通に狩りやレべリんぐなどの行動は可能なため、
    金策やアイテム入手が目的の場合でも面白いほど効率的になる。
  • 上海人形のPT一時加入
    その名の通り、上海が一時的にPTキャラクターに加入できるようになる。
    ジョブはヘッドとフレームの変更によって自由に変更できるが、
    能力的にはアリスとほぼ同じなのでお勧めはメイン赤。組み合わせはお好みに。
    ただし「からくり士」はサポでもメインでも選択不可能。まぁ仕方ないね。

このルートの期限は上記もしたとおり二週間。
分岐後一週間たつと、共通イベント【ばいばいへのカウントダウン】が発生。
からくりキャラに対する強化はあと一週間で終了するとのアナウンスが入り、
同時にどのルートにも大きな波乱が巻き起こる。

ルート別攻略

【それでも日は昇る】(にとりルート)

マトンの強力なバージョンアップによって有頂天になったにとりが、
これを機会にからくりに対するイメージアップを計ろうと言い出すルート。
にとり専用台詞とも言える「こんなこともあろうかと」が多発。
このルートのにとりの暴走っぷりは「陰陽鉄学園の真田さんですね」と言われる。
しかし、中盤の【ばいばいへのカウントダウン】発生後、にとりは、
「みんなの役に立つからからくりは必要でいいのか」と悩みだす。
その答えを一緒に見つけるのが主人公の役目だ。

【ふたりぼっちの朝】(アリスルート)

このルートの場合、部室はアリスの自宅を本拠地にする。
多くの人形たちが皆意志をもって動けるようになり、アリスの自宅は非常ににぎやかな状態に。
上海をはじめとした多くの人形たちからの優しさと家族愛を受けたアリスの、
楽しそうな姿を見ることができる。
だがそれゆえに「元の姿に戻ってしまう」という知らせを受けた後のアリスのショックは非常に大きい。
パッチが順次当てられるにつれて、完成度の低い人形が順番に知性と意志を失っていく辛い過程の間、
なんとかしてアリスのことを支えてあげよう。
最終パッチによって上海も元の人形に戻ってしまったとき、元通りの静かさになってしまったアリスの家で、
主人公とアリスは【ふたりぼっちの朝】を迎えることになる。
「醒めてしまう夢だったら、どうして夢なんて見させたの?」と激昂するアリスに対してどう答えるかで、
このルートのエンディングが変わる。

【ガラスの靴をはいて】(上海ルート)

一時的に人間としての意志を手に入れた上海と共に二週間を過ごすことができるルート。
はじめは突然の自由意志と知性を手に入れたことによって戸惑いを見せる上海だが、
もともと賢い彼女のこと、見る間に一人前のレディと言うのにふさわしい振る舞いを手に入れる。
そして普段からアリス、さらに他のマトンたちに優しくしてくれる主人公に対しての「お礼」のために
さまざまな頑張りを見せてくれる。
イベントCGも複数あり、身長1mにも足りぬ上海がアリスの助けで危なっかしく料理をする姿などは必見。
【ばいばいへのカウントダウン】の発生後の上海は、元の人形に戻ってしまうことへの不安を抱く。
「醒めてしまったあとの夢はどこへ行くんでしょう?」
「本を読み終わってしまった後、物語の中の登場人物はどうなるんでしょう?」
といった疑問が、EDテーマである「汎魔マトンに花束を」と重なる。
すべての夢が醒めてしまったあと、彼女に何が残されるのかは君次第だ。

専用テーマソング、「汎魔マトンに花束を」を聞くことが出来るルート

【汎魔マトンに花束を】(ALLルート)

このルートは、前日に制作された部の共用マトンの視点で描かれている。操作キャラが共用マトンになるが(この間主人公はNPC扱い)、ここで稼いだ好感度はルート終了後に反映される。
また、相手がマトンということで他のキャラも警戒が薄くなるのか、各キャラの意外な一面も見れたりする。仲のこじれた相手の好感度を戻すのにも活用したい。

バージョンアップによって自立したものの、知能も低く、うまく話せない共用マトン。
しかし部員たちのカスタマイズと教育により、最初はカタコトだった言葉遣いも徐々に流暢になり、知能も高くなってゆく(この間、数種類のミニイベントがランダムで発生。アリスとにとりの論争が再燃したり、中には人形の先輩として振る舞うお姉さんキャラの上海が拝めるものも)。
同じ頃、からくりのバージョンアップに巷は湧き、街には汎魔マトンが溢れている描写が入る。
それを見て初めは共用マトンも喜んでいたが、知能が着くにつれ、今までマトンは見向きもされなかった事、今は強化されたからというだけで使われている事に気づいてしまう。
『みんなマトンが好きで使ってるんじゃない』
『こんな事を知るくらいなら、ただのマトンのままでよかった』
共用マトンの苦悩に、にとり、アリス、上海がどのような答えを出すのかが前半の見所。三者三様だが、どれもマトンへの愛に溢れた意見を聞くことができる。ハンカチのご用意を。

共通イベント【ばいばいへのカウントダウン】発生後、ショックも覚めやらぬままに道端に捨てられた汎魔マトンを発見するイベントが発生する。
修正が確定した途端にマトンが捨てられている事に憤慨するも、まだ修正前なのに修復しても自我が戻らないマトンを不審に思った部員たちは、一週間前のバージョンアップについて調査を開始。共用マトンはにとりとアリスの協力を得て自身に当てられたパッチの解析を試みる。せめて自我だけは留められるようにと願いながら。
結果、判明した事実は今のマトンが自我を持つ仕様自体が『バグ』である事、実は例の放送の後から逐次パッチが当てられ、マトンの自我と知能が『徐々に元に戻されている』という事だった。
もはや打つ手もなくなり、部員たちと共用マトンは最後の日を迎える…。

追加イベント

他のにとり、アリス、上海ルートを見た後ならば追加イベントが発生する。

落胆する部員達を励まそうと、供用マトンと上海が踊り始める。
始めは誰も反応しなかったが、部長のアフマウが「からくり師がマトンに励まされてどうする!」と部員を一喝、やがて部員たちも供用マトンや上海に混ざり始める。
アリスは繰り糸を取り、にとりは照明器具を操作し、彼らが過ごした2週間を綴る人形劇「汎魔マトンに花束を」が開演する。
ここで流れるBGMはメインテーマ「汎魔マトンに花束を」の対となる曲「まごころを君に」。

このイベントを発生させると、下記の部員たちとの会話が変化する。

最終パッチ実装後、再び操作キャラが主人公にもどる。スタート地点はからくり部部室。
部室にはからくり部部員が全員いるので話をしよう。特にアリスは上海のこともありストレスがマッハ、支えてあげよう。
全員と話し終えたらシナリオ終了となる。
『いつか醒める夢なら、見なければ良かったのか?』
『自我を得たオートマトンたちは幸せだったのか?』
それに答えられるものはもういない。
今日もからくり部の部室には、一体のオートマトンが脳天気そうにたたずんでいる。

シナリオ終了後、からくり部の部室で、共用マトンが書き綴った日記を見つけることができる。
日記はひらがなだらけで始まり、徐々にに漢字が増えていき、またひらがなだらけに戻って行き、最後のページには部員たちへの感謝の言葉と、心を通わせられる相手に出会えなかったのであろう、あの捨てられていた汎魔マトンに花を手向けて欲しいという言葉で締めくくられている。

ルート終了後のオマケ 

「汎魔マトンに花束を」ルート終了後、主人公は通常通りのストーリー展開に復帰する。
ただし、ルートスタート時に作成したマトンはその後もからくり部の部室におり、
部室をたずねると話しかけることができる。
外見はいわゆるオートマトンであり、基本的にはぼーっと突っ立っているように見えるだけだが、
実は主人公とPTメンのからくりレベルの上昇によって挙動が変化する。
レベルが上がるに連れて感情表現が増えていく。最初はカクカク動くだけだが、そのうち色々と表情豊かになってくる。
マックスまでレベルを上げるとハミングを歌うようになるが、
その曲は実は専用テーマソング「汎魔マトンに花束を」のアレンジ。
様子を見るだけなら行動時間も消費しないので、ときどき見に行ってあげよう。

なお、このオートマトンが一定の条件で最強クラスの兵器であるアークエネミーの一つ「機神『ニルヴァーナ』」になるという噂が一時期あったが、
学園陰陽鉄のスタッフの一人であるテイガー氏により公式に否定されたためデマ。