シナリオ/空賊見習いの冒険

Last-modified: 2015-07-08 (水) 14:16:21

概要

シナリオ傾向:シリアス[有] コミカル[有] ほのぼの[有] 恋愛[無] 欝、人死に[無] 百合、大統領ネタ[無]

登場人物関係:登場人物の制限[] キーキャラクター[ヴァン] 敵対キャラクター[魔人ベリアス]

攻略関係:イベント発生時期[] 総所要日数[1日] 他シナリオとの平行[] 戦闘難易度[中] 攻略中ヒロインの関与[無]


発生条件

ヴァンとの友好度が高く、王家墓所を訪れた事がある。

攻略

墓所への潜入

「なぁ。この前、王家墓所って所に行ってきたんだろ? オレも連れて行ってくれないか」

 

ヴァンにそう話しかけられると、連れて行くかどうかの選択肢が発生する。
実際はどちらの選択肢を選んでも影響はなく、ヴァンをPTに加えた状態で王家墓所へ連れて行くとイベントが進行する。

 

「奇妙な場所で会うな、ヴァン」
「バルフレア!?」

 

入り口付近で、銃を構えた青年に出会った。こちらを敵かと警戒していたようだ。
ヴァンにバルフレアと呼ばれると、彼は武器を降ろした。
ヴァンに彼は誰なのか尋ねると、ヴァンが答えるよりも早く、青年が言った。

 

「この物語の主人公さ」

 
  • 選択肢:そーなのかー
    こちらを選ぶと、主人公が「空気」スキルを習得してしまう。
  • 選択肢:無茶苦茶だろ!

「見ての通り、変な奴。バルフレアもお宝目当てなんだろ? 一緒に行こうぜ」
「何でそうなる――」

 

ヴァンに誘われると、バルフレアはいかにも不機嫌そうな声色で背中を向け、さっさと墓所の奥へ歩き出してしまった。
振られてしまったか。

 

「いや。あれはバルフレア流の『好きにしろ』って意味」

 

ヴァンはバルフレアとある程度付き合いがあるらしかった。
バルフレアはこちらを歓迎する気はないようで、露骨に邪険にしていたが、無理やり追い返すことはしなかった。

  • バルフレアがパーティに加わった!

墓所に掛ける期待

「知ってるか? 墓所っていうのはな、昔の王様を守ってる怪物とか、一発であの世行きの罠とか――そういうのがあるんだよ」
「知ってるよ」
「知ってる奴はこんな所には来ない」
「バルフレアはどうなんだよ?」

 

何とかヴァンを帰らせたいらしいバルフレアは、あの手この手でヴァンを脅かそうとするが、まるで効果は無い。

 

「仕入れに来たんだよ」
「盗みってことだろ?」

 

正当な報酬だ、と呟き、バルフレアはそれ以上の言葉を諦めた。

 

「バルフレアが目を付けた場所なら期待できるよな」
「勝手に目安にするな。そら、出迎えだぞ」

 

バルフレアの言葉に反応して奥を見ると、モンスターが待ち構えていた。

  • スケルトン4体との戦闘

「お前らに用はないって」

 

モンスターを軽く退けると、バルフレアは異変に気付いた。
黄色い霧が、取り囲むように漂っていたためだ。

 

「何の霧だ?」
「いや、これはミストだ」

 

ミストとは、あらゆる場所に存在する自然エネルギーの一種だ。
通常は無色透明だが、一定以上の濃度になると黄色やオレンジ色に具現化する。
その濃いミストが、墓所に漂っているのだ。

 

「何で墓所にミストが?」
「強い魔力が近くにあるってことだろう。お宝というよりは――番人だな」

 

言いつつ、バルフレアは歩を進めた。
番人がいるならば、その背後にお宝があるはずだ――背中でそう語っていた。

霧中の魔人

バルフレアは黙ったまま、すたすたと進んでいく。
どうやらミストの出処を探っているようで、その足取りに迷いはない。
やがて行き着いたのは、壁だった。

 

「バルフレア、行き止まりじゃないか?」
「甘いな。よく見ろ。壁からミストが染み出してる」

 

そう言われて注意して観察すると、確かに壁からミストが発生しているように見えた。

 

「これ……隠し通路?」
「そういうことだ」

 

バルフレアが壁に触れようとすると、すり抜けて壁の中にめり込んでしまった。
それを確認すると、彼は迷わず壁の中に入り込み、さらに奥へ進んでいった。
慌てつつ、恐る恐る偽物の壁をすり抜け、後を追った。

 

壁の向こうは、先ほどとは比べ物にならない程濃密なミストで空間が満たされていた。
そして、立ち止まったバルフレアの視線の先、部屋の中央には大きな影が立っていた。
そのシルエットは人型にも見えたが、その上に大木のように太い2本の腕が重なっていた。
山羊のようにねじ曲がった角、形容に困る杖か槍、あるいは斧か……武器と思わしき物を手にしている。

 

「あいつが、番人?」
「そうみたいだな。さっさと仕留めるぞ」

 
  • 魔人ベリアス
    BGM:召喚獣戦
    火属性の魔人。
    「セーバー」は暗黒と同様の効果を持ち、自身のHPを削る代わりに強力な攻撃を繰り出す。
    TP技で「ファイジャ」を使う。ダメージは低いが、追加効果で火属性耐性を下げるため、次以降のファイアが非常に辛くなる。
    レベル20程もあれば危なげなく戦えるだろう。

魔人が力尽きると、その身体は霞のように、周囲のミストに溶けて消えた。

 

「さぁて、お宝はどこだ?」
「扉があるぞ!」

 

喜び勇んで扉を開けると、そこには想像した通りの金銀財宝が……無い。

 

「あれ?」
「……これだけか」

 

見つけられたのは、無造作に置いてあるいくらかの武器だけだ。

 

「何でこんなものが?」
「……まさか、さっきの化け物の戦利品か?」

 

先ほど倒した魔人が、今まで倒してきた冒険者たちの所有物を、戦利品としてこの部屋に置いていたのだろうか。
確証はないが、それ以外には仮説すら思い浮かばなかった。

 

「貰って行ってもいいよな?」
「勝手にしろ。オレはいらん」

 

バルフレアはすっかり気が削がれてしまったらしく、踵を返して部屋から出て行こうとする。

 

「あ、おい! ここ、別ルートでもっと奥まで潜れるみたいだぞ! いいのか?」
「止めとけ。奥にはもっと強い魔物がいる。殺されるだけだ」

 

忠告だけ言い残すと、バルフレアは一人で帰ってしまった。
ヴァンは仕方なく部屋で見つけた武器だけ持ち帰ることにした。

 

「さっきの化け物を倒せただけでも満足かな。冒険の続きは、もっと強くなってからだ」

 

ヴァンは、不満もあるが、ある程度は満足もしているという様子だった。

 

「オレさ、いつかバルフレアみたいな空賊になるんだ。今はまだ見習いだけどな」

 

持ち帰る武器をかき集めているヴァンの右手に、見たことのない紋章が光ったのを見て、指摘した。

 

「え? うわっ、なんだこれ?」

 

いや、見たことはある気がする。ついさっき見たような。

 

「これ……さっきの魔物?」

 

そうだ、先ほどの魔人を思わせるような紋章なのだ。
まるで、魔人が力を認めた証のように思えた。

 

「ひょっとしたら、これが本当のお宝なのかもな」

 

だとしたら、バルフレアは損したということになる。
それを言うと、ヴァンは子供っぽく笑った。

報酬/称号

  • 片手斧「山賊の斧」
  • 両手棍「サクラの杖」
  • クロスボウ「ナイトキラー」
  • ヴァン専用スペルカード召喚「魔人ベリアス」
  • バルフレアのフレンドリスト入り

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