シナリオ/God or Dog?

Last-modified: 2011-08-09 (火) 23:28:07

イベント名

混沌へ沈む世界

概要

シナリオ傾向:シリアス[有] コミカル[有] ほのぼの[有] 恋愛[無] 欝、人死に[有] 百合、大統領ネタ[無]

登場人物関係:登場人物の制限[有] キーキャラクター[WOL、ガーランド、デスペラードカオス] 敵対キャラクター[デスペラードカオス]

攻略関係:イベント発生時期[] 総所要日数[1日] 他シナリオとの平行[不可] 戦闘難易度[有頂天] 攻略中ヒロインの関与[無]


発生条件

ウォーリアオブライトガーランドとの友好度がMAX。

攻略

混沌の呼び声

条件を満たすと学園からの下校際に
ぶるああああああ!!!
という咆哮が周囲に響き渡る。が、見渡しても何も無い。
翌日になるとガーランドが、飼い犬の様子がおかしいことを告げる。そして、いつもならガーランドと死闘を繰り広げるWOLさんが普通に会話し始める。
その内容によればこうだ。

 

そももも、こいつは犬では無い。見れば分かる
元々は別世界の神だったと言うのである。
その世界は混沌の神と調和の神が永劫に終わらない闘争を続けていた世界だった。しかし諸事情で調和の神が消滅し、対の存在を失ったことで混沌の神も理性を崩壊させて暴走した。
その混沌の神というのが…現在のガーランドの愛犬であるらしい。禍々しい姿は元々が混沌を司る神であったため。
何でそんな存在が一男子寮の寮長の愛犬なんて立場に甘んじているのかはさっぱり分からないが、ガーランドは「それが我の使命だと本能が告げておったのだ」という。使命なら仕方ない。
で、ペットとして扱われていたために段々と薄れていった邪心が最近になって蘇りつつあるのだという。

女神の仲裁

「これまでは直接の害が無いゆえに見逃していたが…混沌の神がこの世界で猛威を振るうのならそれを見過ごすわけにはいかない」
WOLが剣を犬へ向けて構えるのをガーランドが庇う。
「どけ、でなければ貴様ごと斬り捨てねばならん」
「我が手塩に掛けて育てたのだ…我が子同然。自分の子供を愛しいと思わぬほど薄情ではないわ」
今にもWOLとガーランドが決闘を始めかねない状況の中、犬がグゥ…ンとあんまり可愛くない声で鳴いた。
「待って下さい」
「「ぬ?」」
2りを呼び止めたのは…アルタナだった。
「何用だ」
「その子は苦しみ嘆いています」
そう言って2りから隠す様に犬を抱き上げた。
「アルタナよ…今ここで斬らなければ混沌の神が世界を滅ぼしかねないのだぞ」
「分かってはいます。でも殺さずに済むならそれが一番ではありませんか?」
「…何か、考えがあるのか?」
興味を引いたガーランドを見て、アルタナが少し間を置いて話した。
「混沌の神を、手懐けるのです」
…………えっ?

神様ペット化大作戦

アルタナが言うにはこうだ。
犬の心象世界を元にかつて永遠の闘争を繰り広げた世界を再構築し、そこで本来の力を取り戻した混沌の神を『御する』。
つまり、理性を失った混沌の神は獣の本能によって、自身を負かしたより強い存在に従うのではないか、ということなのだ。
「だが確証は無い。混沌の神と刃を交えて勝利する確証も、例え勝利したとて我らに付き従う確証もな」
「いや、実行する価値はある」
「何と?」
冷静に分析するガーランドに対して、意外にもWOLがアルタナの提案に賛同した。
「うぬらは混沌の神に勝利する気でおるのか?」
「無論…どのような相手であろうとも勝つ己の姿が想像できないようでは勝利など遠い夢だ。もし混沌の神を御せたならばこれからの戦いの大きな助けとなろう」
ポジティブってレベルじゃねーぞ!
と、何だ急にじっと見つめてきた>>アルタナ。
「貴方はどうしますか?」
e?
「犬の姿の混沌の神を斬りますか、それとも本来の力の混沌の神に討ち勝ってこれを従わせられるでしょうか?」

決戦準備

「何で私たちがこんなことに借り出されてるのかしら」
「そりゃあお前、世界的危機なんだから博麗の巫女の出番だろ」
「私の出番はこいつらをどことも知らない場所に送ることだけなんだけど…」
この事態のため理事長に連絡して集めてもらった、陰陽鉄学園の術に優れた面々が揃った。
「さて、始めますわよ!」
シャントット先生の音頭を合図に、犬を中心にして地面に描かれた魔方陣へ一斉に魔力の放射が始まる。
魔方陣が激しく光りだす。
「…開かれよ、『知られざる闘争の世界』よ!」
そこへ紫が大きなスキマをこじ開ける。
「さぁ、これで混沌の神の心象世界への道が開かれました。後は貴方たち次第です。必ず成功させてきてください。…いや本当にお願いですから成功して下さいね?失敗するとこっちにまで被害出るんですから」
理事長が添える強い言葉を聞きつつ、戦闘へ向かうメンバーが自身の状態を確かめる。
「皆の者、準備は良いな?」
「では行こう、決戦へ!」

死を謳う炎に沈む神

そこは大地は焼け焦げ、溶岩は流れ、ただひたすら荒廃した…この世の地獄のような光景だった。
そしてそこに、いた。
4本の腕と2本の足、大きな破れた翼、欠けた角、そして…対峙する者の極限の勇気を試すかのごとき、神の威圧感。
「ガアアアアアッ!!」
「光と共に、我らの戦いを混沌に神に見せてやろう…!」
「貴方の苦しみなど終わらせよう…大いなる意思の元に」

  • 混沌の神デスペラードカオス
    圧倒的なスピードと、何者をも並ばせることの無いパワーを兼ね備えた神。
    使用する技も強力無比なものばかりだが、中でもデスペラードカオス自身の能力を上げるものはどれも反則的な性能を持ちしかもまさかの解除不可能。使われるのと使われないでは天と地ほど難易度に差がある。
    戦闘ではWOLとガーランドがゲスト参入してくれる。どちらも高レベルにバランスの取れたステータスを持つ心強い仲間だが、それでもデスペラードカオスとの戦いは2りだけで乗り越えられるものでは到底無い。
    デスペラードカオスは攻撃一つ一つが必殺級の威力を持つ上、その半分以上が空蝉貫通という馬鹿げた性能。盾役にはナイト、それもWOLを含めた上でさらに欲しい。自然と攻撃役が少なくなりがちなので、可能な限り強力な助っ人を用意したいが、幽香や豊姫がいても余裕は無い。毎ターン欠かさずに回復すること。
    最大の難関がデスペラードカオスのラストワード、神の王国「レグヌム・デイ」。
    レグヌム・デイが発動するとデスペラードカオスが大幅に強化される上、5ターン後にはどんな盾役でもまず間違いなく耐えられない最強のラストワード「ネクス・ウルティムス」が来る。5ターン以内にこちらが何らかのラストワードを発動できれば「レグヌム・デイ」の効果は消滅するので、デスペラードカオスのHPが減ってきたら、1りは常にラストワードを使える状態にしておきたい。
    最期まで辛い戦いになるだろうが、ここまで来れば勝利は目前だ。

咆哮を上げつつ、遂にデスペラードカオスが崩れ落ちた。
…勝った!

 
 
 

ありがとう

 
 
 

……!?

その名はデカオ

「おかえりなさい!」
混沌の世界から無事に生還した一行を、皆が暖かく迎えてくれた。
そして、件の犬が飛び掛ってじゃれて来た。サイズのせいで恐ろしいが、どうやら作戦は無事に成功したようだ。
「成功したようですね」
「ああ…辛い戦いだったが、我らは確かに次への一歩を踏み出す事ができた」
「混沌の神も、もう戦いと憎しみの輪廻に囚われることは無いだろう…」
「グガアッ!」
犬が大きく鳴いた。とても可愛いペットとは思えない鳴き声ではあったが…しかし、何となく喜んでいるようにも思えた。
そういえば…名前は無いんだっけ?
「名前?」
ガーランドが首を傾げる。どうやらこの犬にはまだ名前が無かったらしい。
仕方ないな、それなら…。

 

「デカオ」

 

え?
「その犬の名前はデカオでいいでしょう!無駄に大きな図体でピッタリでしてよ」
シャントット先生が声高々に宣言した。
い、いくらなんでもそれは…。
「ガアアアアッ!」
ほ、ほら、犬もこうして嫌がって…。
「オヤマァ!よっぽど嬉しかったのですわね。今日から貴方の名前はデカオで決定ですわね!」
「グガッ!?」
…かくして、かつての混沌の神デスペラードカオスはデカオの名を頂き、ガーランドの愛犬へと戻った。

報酬

  • デスペラードカオスがフレンドリスト入り。