SS/【祭作品】紅葉デート

Last-modified: 2013-11-12 (火) 09:20:11

【祭作品】紅葉デート
ミナブチ
 ◇注意事項◇

この作品はフィクションであり、実在の人物団体とは全く関係ありません

【陰陽鉄学園】のキャラクター・設定を用いてはいますが話は作者の妄想による賜物です

ブロント語に句読点他は少なめと聞いておりますが読みやすくするために増やしているとこがあります

 
 
 
 
 
 
 
 

↓↓↓ 以下本文 ↓↓↓

 
 
 

 
 
 
 
 
 
 *デートが目的なら待ち合わせ場所の地位にある駅前
 

 おれは休日で待ち人をし手なんだが今日もネ実市は賑わしいなと感心が鬼なっていた。
 そこかしこにPOPしてるソロ♂は恐らく俺と同じ境遇なのだろうがそいつらと俺を同位に見る浅はかさは愚かしいなあいつらは相方が何時来るだろうかとビビってるオーラが見えそうになっていて「おそい!」「まだ来ないのか!」「このままではおれの寿命がストレスでマッハなんだが・・」と今にも牙を抜きそうで弱い。その点俺は格が違ったようで余裕の表情で立ってたらしいんだがこれは結構デートとかに精通してるナイトクラスで無いと簡単じゃないから貧弱一般人が真似するのは不可能に近いかもな。
 始めは俺もゆとりを持てずに気がひゅんひゅんしてたのだがおれのその瞬間はもう過ぎ去ってしまった。生まれ持った光属性にダークパワーっぽい大人の余裕が備わったおれは最強に見えるしリア♀が放っておく筈が無いようでさっきからチラチラこっちを見てる♀達が少しうざい。ひと睨みしたら顔真っ赤にして逃げてったらしいぞやっぱ騎士系はもてるよなー圧倒的にさすがってかんじ。

 だがストリートの活気は鬼の力を持ってきたようでさすがのおれも手持ち無沙汰な雰囲気が隠せなくなっていた。手近なスタンドバーにでも入って待とうかとも考えたのだがそれでは俺がフライんぐに着いたのが相手にバレバレで・・男が♀を待たせないのは当然に決まっているがそれをアッピルしてしまうのは雑魚。待つのではない待ってしまうのがナイトと当然の顔で立ってるのが大人の対応じゃないかなまあ一般論でね?

 そうこうして今日のプランを反芻していると、
 

「ブロントさーん!」

 声の方に顔向けてやると貧弱一般人たちの群れから手を挙げているやつがいる。
 あれが待ち人来たレり有無なのは疑いようもなかった。ちなみにここで「きた!」「巫女きた!」「メイン巫女きた!」「これで勝つる!」と歓迎してしまうと今までのが台無しになる落とし穴なので注意。
「なにいきなり話しかけてきてるわけ?」
 と切り返してこその不良だろうよ。

「悪いわね、ちょっと待たせちゃったかしら?」

 安定のスルー。まあわかってた(予知夢)

「それほどでもないぞ
 俺の待ち時間にはヘイストが発動するらしく待ったのに待たなかった顔になることが稀によくある」
「そう言ってもらえると助かるわ。今日はその……用意に手間取ってたから」
「ほう・・?」

 そういえば今日の私服装備はいつもと違った感。普段のが白の地位にあるなら今日のは赤の地位にあると言えそうだ。俺だから一目でイレ無だとわかったが他の奴らは3回連続で見つめないとわからにいかもな。
 しかも遅れそうになった理由がそれとなれば・・ここで一歩踏み込むのが大人の醍醐味、

  1.思うに口紅ひいてるのがえごい
ニア 2.素晴らしい衣装だすばらしい
3.赤魔装備とはお前中々わかっているな

「素晴らしい衣装だすばらしい
 俺は自他共に認める審眼を持ち手なのだがきょおうの服はお前に似合いだなと称賛が鬼なる」
「そ、そう?」
「ナイトがおべんちゃらとか一般的にかんがえららないでしょう? これは思わずいさぎよい本音の心が出てしまった結果だった」
「……どーも」
「うむ、お前全力で自信もっていいぞ HQ装備のレ生むに至高のナイトが備わることでより充実したホイデーが認可される」

 この際だから言うが俺は褒めるのは結構恥ずかしいし顔からファ・イ・ガ~ッ!!が飛び出そうだったが口が止まらなかった系の話があるらしい。まああエレ無も似たようなもんだしここはノーカンだろ。

「エリ夢の気合は受け取った俺のwktkも全快になったから帰りたいとか言ってももう遅い
 本気でエスコットするからお前覚悟しとけよ」
「何でだかケンカ腰ね……もうちょっと雰囲気ある言い方できないの?」

「せっかくのデートなんだから」

「・・うるさいよ、バカ」
「なんてね、冗談よ。それで今日はどこに行くの?」
「おう。今日はな――」

/*システムウィンドウ

/*紅葉装備で固めたネ実公園

 街中だからといって「自然がない・・」と諦め顔なヤツは視野を広くすることを勧める。駅前からでもカカッっと歩けばマイナスイオンがオーラになって見えそうなエリアはあるし今日の舞台をそこに設定してあった俺はエレ無と共に一直線に向かうこととなった。
 何分かしたら目的地に着いたわけだが別に遠くは感じなかったな。時既に昼過ぎだが弁当装備を固めた俺たちにスキは無かった。後は場所を探すだけだしここは俺の隠された力を発揮する披露宴になるだろう。

「自然公園かー。公園って言うといつも学園近くのとこに行くからあまり馴染みないわね」
「『』確かになと認めるが俺はそれを狙っていたという意見。手軽さと目新しさが備わった自然公園は確実に高確率で一番最強だろ」

 ラんぺイル公園は遊具とかも充実してるし規模もえごいが今の時期で言うなら地味としか言いようがなかった。その点自然公園は湖に加えて紅葉装備もそなえた超パワー! ついげきのボート乗り場でエンタメはさらに加速した。 
 時季的に手堅い紅葉見学、搦め手のボート相乗りでナイトはこれまでの圧倒的な求心力に加えて接待的な男子力を誇る男子力を持つことになる。はやくも俺の勝ちは決定した、

「……むー」

 カニ見えた。
 隣を見るとイレ無がすんごい形相でこっち見てたらしい。

「な、なんだ急にうなりだした>>レム
 どこか不満でもありましたかねぇ・・?」

 ここで躓くと色々崩れてあとの予定がゲームオーバーになるんだが;
 最強の防御力を持つナイトでも前提がへし折れたら立て直しに手間取る時間からのげられない。

「なんだか……変に気をつかわせてない?」
「hai?」
「私があまりに出不精だから、遠くに行かないように~とか。買い物とかあんまり好きじゃないから繁華街に行かないように~とか。……そんな感じの」
「・・・・」

 ふたを開けてみれば「なんだそれは?」と言いたくなる的外れな意見。
 エレ無は普段から質素が身に染みてるせいかヘタな豪華は遠慮してくるところがあったがその逆になることもあるらしく急にネガネガしだした。こういう時は下手に気を回すともうダメ、ナイトの包容力でカバーしてやるべきだな。

「俺はただお前の好みを取り入れただけなんですわ?お?
 ひと混み系の騒ぎから解放されるリージョンはお前にとっては神の賜物でしょう?」

 言ってやると麗ウは鳩が豆食らったみたいな顔になった。

「あ、あれ? そうなの?」
「確定的に明らか。ダからネガキャンとか恥知らずな真似はやめるべき、嬉しければ笑えばいいよという名セリフを知らないのかよ」
「……ありがと」

 するとえる夢は先までのネガが嘘のように笑顔になっていた。ナイトの言霊は鬼の力と言ったところかな。
 「やはりお前は笑顔が最高だな今回のでよく分かったよ>>エリ夢感謝」という台詞は口にすると俺の頭がおかしくなるので裏世界でひっそりと幕を閉じる。

「でも、ちょっと僅かに人が多いわね」
「まぁな」

 最強の俺には貧弱一般人どもの粘着がつきものなのだが今日はいつにもましてやばい。秋だからと言って紅葉にすがってきたザ子供が大量にPOPしているあるさまだった。
 だが残念がはっきりいってヨミヨミですよ?お前らの考えは。

「一級廃人の俺にかかれば穴場をさがすくらい余裕ですしおすし」
「まあ見てな(笑)」
「おいバカやめろ、フラグ立てるのは犯罪だぞ」

  ○

 自然公園派閥には森も含まれているのだがいまは紅葉見物の客たちが至るところでうろちょろしてたらしい。しかし森はそんな物見役程度なぞ余裕で呑みこめる広大さを持ってるから目の届きにくい場所とかもぽこじゃかあった。そして俺の山脈にはそんなとこにやたらと詳しい黒/シがいるのだよ。
 おれは今日の前にそいつに案内を要求したのだが、面白がったそいつは交換条件と称して森のキノコを請求してきたその時はバラバラに引き裂いてやろうかと思ったんだが「森に慣れるためだから勘弁してくだふぁい;」とか泣き顔で理由つけてきたので許してやったんだがそいつは必要最低限の案内だけで森マップを全把握した俺の記憶力に感動していた。

「だいたいどれくらい歩くの?」
「9分でいい」

 俺はさっき場所を探すだけと言ったな?

 あ  れ  は  嘘  だ

 そもそも慎重さが求めらるるミッションで勘だよりとか恥知らずな真似をナイトがする筈が無いでしょう? 入念な調査と下準備を欠かさないヤツに至高のナイトの座が託されるのだよ。

 公園に跨った大通りから適当なところで林道に入るのだが石畳から土と枯葉に変わった地面はふかふかと柔らかく踏むたびに沈んでいくし偶に下に目を向けてやるとこのPTで俺は収まらぬだろうと強さをアッピルし出したどんぐりとか松ぽっくりとかが落ちていた。

「ねえブロントさん」
「n?」
「どんぐりってコロコロ転がって種を広めてくように思えるけど、実はリスとかに運んでもらって広めるのよ。これ知ってた?」

  1.なんだ急にトリびゃだしてきた>>巫女
ニア 2.ほう、それは初耳だったな

「ほう、それは初耳だったなしかしリスは本能的に捕食者タイプでしょう? 運ぶだけでなくカリカリクポーしちぇしまうのではにいか?」
「カリカリは別に噛んでるわけじゃ……まあいいけど。
 実は、リスって地面に埋めて食料を貯蔵するのよ。これは一か所じゃなくて少量を分散して埋めていくんだけど、ほとんどは冬を越す時に食べられちゃうの。それで余った一部のが発芽するってわけ」
「なるほどな。よくできたサイクリングだと関心はするがどこもおかしくはない
 それを理解してるお前も中々の博識、ジュースをおごってやろう」
「【せっかくだけど遠慮します。】お弁当食べるときに頂戴ね」

 レイン無の言葉に頷いてやった俺は取り出しかけたジュースをしまったのだがちょうど正面に目印が見えてきた。ハイスラで真っ二つに切られたようにY字状になった木、ここを曲がればもう着いたも同然だし事前な準備を怠らなかった俺だがこれまでで不測の事態がなかったことには胸を撫で下ろした系の話がある。突発的なトラブルだけは防ぎようがないからな。

「曲がるぞ」
「あ」

 おれはレイぬの手をとった、これは一歩間違えると空振りでアワレになるリスク持ちなので俺の中のギャラリーが拍手しだしたんだが俺は「うるさい、気が散る。一瞬の油断が命取り」とギャラリーを黙らせ気を引き締めて歩いてった。れいん無はその瞬間なにが起こったのかわからない様子でキョトンとしてたようだったがやがて悟ったらしく握り返してきた。

 手袋をするにはまだ早かったのでお互い素手、繋いだ右手は少し熱かった。

  ○

 
「着いたぞ。さらりとして実は濃厚な景色ィに酔いしれるべき」
「なにそれ?」
「親父からの受け売りだよ言わせんな恥ずかしい///」
「なら言わなきゃいいじゃない……」
「言いたくて言うのではない言ってしまうのが長男これには俺も諦めが鬼なるしかない(遺伝)」
「弟くんは普通なのにねぇ」

 あらかじめ言っておくと場所は明かせないからな、ここで下手に周知に認知されたら黒魔の寿命がストレスでマッハ。まああイメんジ的には森の奥にちょっと開けたとこがあると思えばいい。なんか景色が他と変わってないだろとか抜かすヤツは素人としか思えないでアワレになる、グラの使い回しに変化を見出すのが一級廃人なんですわ?お?

「ん~、結構歩いたわねー。ちょっとくたびれたかも」
「それほどでもない。思うに入れ無は運動不足なのではにいか? 秋なのにそんなんじゃ・・」

 ここで口を止めたおれは本能的に長寿タイプだと思った。前に点呼とリアルバリスタにまで発展した経験が生きたな。

「……何か言った?」
「おれのログには何もないな、メシにするべきそうすべき」

 おれは懐から出したレンジャーシートにカカッっと座り込んでレイクを促した。
 もう結構腹とか鳴りだしてて待たすと危険、ほら早くベントー出してくださいよはやくwはやくwはやくw

「がっつかないの。焦らなくてもご飯は逃げないわよ」
「そんな言葉は【いりません。】これ以上焦らされると体がス○夫になっちぇしまうんだが?(骨皮)」
「……」

 渾身のダジャレも巫女の前には無意味だったが熱意は伝わったらしい蓮無は隣に腰かけておもむろに包みを広げてきたのでおれもジュースを構えておいた。
 アルミホイルに包まったおにぎりとおかずの詰まった弁当箱。手作り感あふるるランチは霊ンむお手製だ。

「例によって、口に合うかはわからないけどね」
「ふん、口で語る暇があるなら手を出すべきだなおれは不良だからよ、いただきますとか言わないし手も洗わないで食べる」
「手は洗いなさいよ。ほら、おしぼり」

 おしぼりで手を拭ったおれはアルミをバラバラに引き裂くとしっとり濡れた海苔にかぶりついた。朝に作り置いたせいだろう、しみ込んだ塩が良いアクセントだと関心はするがなにか物足りない。

「おいィ? このニギリ具が入ってないんですがねぇ・・」
「お米の味がよくわかるでしょう? 偶には白飯もオツかな、と思って」
「それは『』確かになと納得はするが『これじゃ満足できない』という意見」
「勿論おかずもあるわよ。はいつまようじ」
「おう」

 おかずにはから揚げにだし巻き卵にきゅうりの浅漬けと充実した奴らが揃っていたすばらしいラインナッポゥだすばらしい。こってり濃い味のから揚げを甘口の卵が優しく包んだかと思えば塩辛いきゅうりが一閃する様はまさに味の三つどもえと言ったところかな。

「どう?」
「美味いぞ
 言っとくけどナイトはお世辞とかヒキョウなもの言わないからお前全力で自信もっていい」
「……そ、よかった」

 褒め言葉はくり返すと軽くなる罠があるのでおれは必要最低限の言葉で語ったんだが低無は残念がはっきり言って笑顔が隠せてないのは明らかだった。

「おっとと今のうちにジュースをおごってやろうここからおれは噛んで飲むマシーンに変貌するからなこのランチの寿命もながくない」
「どーも。やっぱ多めに作っておいて正解だったわね。あ、プチトマトもあるけど食べる?」
「食べるます!」

 外は食事は普段の数倍美味く感じると聞いたし気の置けないヤツと食べる食事はさらに美味くなると聞いた。両方備わった今日の昼食はまさに天井知らずのうまさだったろうよ。

 ○

 何分かしたら弁当は空になったんだが腹既に満腹だったし後悔はなかったな
 エリ無はさっきまでいそいそと片づけていたんだが今はのびのびしてたしあくびのひとつでも出ようかというもの。

「――静かね」

 音と言えば風に揺れた枝がすれ合うくらいで後にはなにもぬえ。
 ひとりだけなら孤高が際立つのだろうがふたりだとかえって存在感が増してくる不思議。なんか背中がもじもじしてくるんですがねぇ・・

「・・そろそろ船乗りに行くべきじゃないかなまあ一般論でね?」
「えー? もうちょっとのんびりしましょうよ」
「ほう」

 ここで「妨害とかやめろよ犯罪だぞ;」とか言って泣き入れるやつは雑魚。ナイトはそういう奴らとは関わらない高みにいるから予定外の言葉にも笑顔だった。

「グリーンてゐをおごってやろうか」
「要らないわ。どちかというと寝ころんでたいの」

 そう言って亭無はころんと横になったんだが地面の桁違い堅さに「これほどの固さがあってはくつろげるわけがない」と諦め表情になっていた。これは座るには固い方が良いと場所を決めた結果だったのだがアワレで仕方が無かったのでおれは普通では思いつかない時間できょうきょ代案を考えてやった。

「おれの知り合いが極級のサバイバーによれば枯葉は至高のマットになれるらしい」
「枯葉が?」
「そうだなちょっと集めてきてやる」

 と俺は立ち上がりたかったができなかったなぜかエ有無の頭が膝にのっていた。

「・・なんのマネだ、そりゃ(ソルボイス)」
「んー。ちょっと膝借りるわよ」
「こんなにも日本語が結核したバカは見たことがないもう既に借りてるし男がヒザ枕とか聞いたことない」
「そう? 別に問題ないでしょ、具合は悪くないし」 

 麗ウは「このままタイムアップで良いんだが?」と言いそうなオーラが目に見えていたさすがぐうたら巫女は格が違ったなおれの計画は早くも終了ですね。
 だが何の不便もないな、おれは心が広大だしナイトはジョブを選ばない。

「いいだろう、もっと本気で寝ていいぞ」
「いや、力まないでよ。楽にしてていいから」

 ふと思うんだが今のおれは伝説の幕開けを目の当たりにしてるのではないか? この膝枕は経験したことに価値の生まれるレベルかも知れないおれは実際寝やすい腕枕とかで一目置かれる存在だったがこいつは別次元のナニカだったまず見た目に注目するのだが普通膝枕と言えば女→男の図式が成立するのだがいまは俺→例夢という形で膝まわりにダイレクトに熱とか伝わってきて身じろぎとかされるとかなりやばいしこの上下の位置関係とかもみょんにもやもやする感じ。ひょっとするとこれは互いの信頼関係がないとダメかなと思ってたんだがしぐ気付いたエイムはおれが言う前から頭を乗っけてきたつまりおれにかなり気を許しているということだろ? これは言葉とかで確かめられない隠しステなのだがおれは見逃さなかった、真のナイトは思わず信頼される真のナイトだから信頼されているのだという事実。ナイトのもてる秘訣はここにあるのかも。ともすればだよ、次なるステップアッポは・・

「……ねぇ、ブロントさん」
「な、なにか用かな?」
「もうすぐ期末テストよね」
「おいバカやめろ、テストの話を持ち出す奴は心が醜い」
「それが終わればクリスマス……」
「・・n?」

 下を見るとレイ無の顔がある。
 だがその目は何も見てなかった。

「クリスマスが終わったらすぐにお正月。それが終わればバレンタイン、ホワイトデー。あ、途中に大学受験があるかな。でも私たちには関係ないわね」
「・・」
「考えると、卒業までなんてあっという間。入学した時のことなんて昨日のことのように思い出せるのに……」

 手が伸ばされる。おれの頬にレイ夢の手が重なった。

「覚えてる? 私と初めて会った時のこと」 
「当たり前だろ。始業式でおれは集合時間に遅れてしまったんだが別に不良だから問題にいと余裕の笑顔で校門をくぐっていたんだがちょうど腋はじめたお前が説教叫んできたおれは『なにいきなり話しかけてきてるわけ?』と答えたんだが、」
「――ブロントさん」
「おいィ?」
「私とブロントさんって実は、前世からの恋人なんですよ」
「なんだ急に電波だしてきた>>腋」

 俺は冗談でそう言ってやったんだが低無は悲しみとか背負った顔になったんだがおれには理解不能状態であとにはミステリーとかだけが残った。

  ○

/*日のシャッタダウンした博麗神社階段前

「ここまでで良いわ、あもり無理しないで」
「俺がどうやってムリしてるって証拠だよ? 言っとくけど俺は酔ってないからあんまりしつこいとバラバラに引き裂くぞ」
「それが無理してるっていうのよ。ほら、シャンとしなさい」

 それから何時間からしたら俺たちは博麗神社の階段の下にいた。
 なんかあの後「お酒とかどう?」とイレ務がアルコールアッピルしてきて「に青年飲酒は犯罪だぞ」と正論で返してやったんのに「もしかしてビビってる?」とかナメタ口きいてきたのでカウンターで駆けつけ上海をおごってやったんだがレオ無はリアルにビビったらしく目を丸くしていた。
 そもそもデートにアルコール持ち歩くとかこいつ絶対常飲者だろ・・

「帰ったらすぐ部屋に隠れた方が良いわよ。お姉さんにバレたら非常にまずいことぬなる」
「それならびゃお前の神社をおごってくれよみろ、見事なカウンターで返した。調子のってるからこうやって痛い目にあう」
「やあよ。酔った男を家に泊めるなんて」
「ちくしょうお前はバカだ・・覚えてろよ」

 言い返そうと必死に回転させたが言い返す言葉が出なかった。
 頭がぐわんぐわんしてきたおれは手を挙げると同時に家に帰ろうとしたが不意に声を掛けられた。

「ねえ」
「・・まだなにか用かな?」
「今日はありがとね。楽しかったわ」

 振り返ると満点の笑みがそこにあった。
 これは男が女に敵わないのは当然の断りなのではないかな(真理)おれの有頂天はしばらくおさまる事を知らない。

「ふ、ナイトが強いのは当然に決まっているから自慢はしない
 豪華なナイトのプラン→充実した接待並みの居心地→心が豊かなので会話も楽しい→彼女ができる」
「もう彼女できてるから」
「ちょっとわずかに言い方がテンプレだっただけで揚げ足取りかよ・・」
「ふふ……それじゃあお休みなさい、ブロントさん。――また会いましょう」

 そう言って入れ無は階段を上って行った。おれは適当なコンビニで時間を潰すことにしたんだが、

 想像を絶する強い揺れがブロントを襲った英語で言うとデジャヴ

 

ニア 1.声をかける

 俺はその時、悲しみとかだけが残ったあいつの顔が浮かんだ。

「霊夢」

 何が原因なのかぜんえzん分からないという理屈で最初から俺の勝率は0%だったこれじゃナイト失格だと言われても仕方のないこと。けどよ、このまま終わるとかおれのシマじゃノーカンだから

「お前、それでいいのか?」

 霊夢は立ち止まる。

「……いいんです。これで」

 おれとの壁を悟ったのかいつのまにやら丁寧語になっていた。
 ふざけるなよ、と激昂しそうになるのを何とか抑える。

「おまえが何でそこまでネガるのか理解ひ不能状態
 事前に話されれば反論もできますが話されない場合手の打ち様が遅れるんですわ?お?」

 俺は階段を上る。

「お前にはナイトを頼ることが必要不可欠
 最強の盾能力でありながら攻撃も一流のナイトに不可能はない!」

「……」

「さっきお前は俺たちが前世からの付き合いだと言ったが俺から言わせればそんな貧弱なものに頼るなといいたい時代は進んでるんだよ! いまの俺たちが至高で最強だろそれすらわからないとかマジでかなぐり捨てンぞ?」

 悔しかったら言い返して来いよ、くらいの気持ちで言ってやった。なによりも答えが返ってこないことが怖かった。

 だが、

「ごめんねブロントさん。私ちょっと飲み過ぎたみたい」

 また明日、とかぬかしてエリ務は去って行った後には独り階段に立つ銀髪の雑魚とかだけが残った。
 論破する証拠ログも事実もないおれはあまりにも無力過ぎた、これじゃ説得できない系の事を言ってみたがもうだめ。

「ちくしょう・・おれは馬鹿だ・・」

 追いたくとも追ったあとに何ができる?とか考えてしまう時点で負けてるのはバレバレで・・

 後悔とか無念とかに苛まれながらおれは階段を下りってったんだが今日のことはおれの中で一生の記憶になる気がした。
 

 [FIN.]
 なんなのだこれは、どうすればいいのだ

 どうもミナブチです。

 今回はお祭り企画に初参加させていただきました。実に貴重な体験ができたことを企画者さんに感謝します。

 自分の選びましたお題は【紅葉狩り】。書き易かろうと適当に決めたのですが、出来上がったのはこんな作品。難産でした。ここ一カ月で禿げ上がりました。ブロント語で地の文はやはり鬼門でしたね。先駆者の作者様たちには頭の下がる思いです。内容としましても、何だか半端な出来になってしまった所が否めません。ただデートするだけでも良かったのかも。これはノリで書いてしまう自分の悪い所です。広げた風呂敷を畳むことを学んでいくべきですね。けれど、触れにくい設定に手を出せたことだけは満足しています。
 それと、随所にあるPCコマンドっぽいナニカは某学園SSから勝手にお借りしました。注意されたら直すます。

 ただただ学園生活を享受するブロントさんたちを描く。そんな作品を書けていけたらいいなぁとやんわり決心するとともに今回のお祭り作品を終えたいと思います。

 ここまで読んでくれてありがとうございました。次の作品でお会いしましょうノシ

 2011/12/05 旧ロダより移転

 本文ちょこっとだけ修正しました。
ミナブチ