カレドン級軽巡洋艦(後期C級軽巡洋艦)
性能諸元
基本性能
※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし
Tier | 3 | |
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生存性 | 継戦能力 | 15042 |
抗堪性 | ・防郭防御5% ・火災浸水耐性10% ・装甲6% ・対水雷防御4.50% | |
主砲射程 | 8.22km | |
機動性 | 最大速力 | 27.51ノット[kt] |
最大出力への到着時間 | 9.85秒 | |
転舵速度 | 7.80度/秒 | |
転舵所要時間 | 5.70秒 | |
隠蔽性 | 7.20km |
・派生艦船
・兵装
主兵装 | 口径,搭載基数×門数 | 最大ダメー(防郭率) | 装填時間 | 砲塔旋回速度 |
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152mm/45 PXⅢ, 5基×1門 | AP弾 491(150%) | 7.50秒 | 10度/秒 |
魚雷 | 口径,搭載基数×門数(片舷指向門数) | 射程 | 雷速 | 最大ダメージ | 装填時間 | 浸水率 | 魚雷管旋回速度 |
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533mmDR Mk Ⅱ, 4基×2門(4門) | 6km | 61.13kt | 2616 | 34秒 | 12% | 20度/秒 |
ゲーム内説明
駆逐艦支援と偵察を目的として設計された軽巡洋艦。その前任とは対照的に、高速で強力な魚雷を備えていた。
解説
・主砲
他国同格よりは砲口径が大きい152mm砲を単装で5基5門搭載。トータルで搭載する砲の数は減ってしまったが、砲配置が少しだけ進化しており前級同様に片舷に対して5門を指向できる。砲性能は装填時間が7.5秒と口径の割には短く、砲旋回も10度/秒と優秀。ただし、砲口径が大きいという事は砲弾も重いということで、射程距離は同格内で最低となっている。さらに、砲弾はAP弾のみでHE弾が用意されていないことから、AP弾で貫通を狙える敵に対しては大きなダメージを見込めるが、貫通できない装甲・角度の敵艦に対しては思ったようなダメージを出せないという特徴がある。この砲を使用するにあたっては貫通が見込める艦種(主に駆逐艦と軽巡洋艦)を覚えておき、そうでない艦種(主に重装甲な巡洋艦と戦艦)に対しては単独で挑むことはせずに味方と連携して攻めることを推奨する。
・魚雷
533mmクラスを連装で片舷に2基づつ、計4基搭載。ゲーム上の表記は4×2となっているが、残念ながら4連装ではない(おそらく2×4の表記ミス)。魚雷ダメージは2616と同格内では最低の威力ながらも、片舷4射線あるので瞬間火力は10000を超え、ティア帯を考慮すると十分強力である(同格のHPは15000以下)。また、装填時間も34秒とかなり短めで隙は小さい。射程は6kmと同格では並程度だが、ティア帯的に交戦距離が短いので不足はないだろう。敵艦の接近阻止用に護身用とするのは勿論、攻撃の際には敵艦の死角から接近して発射したタイミングを悟られないようにする等の工夫が必要である。とはいえ使用頻度は高いので、今のうちから扱いに慣れておきたい。
・装甲
前級に引き続き防郭防御が5%であり(他は大体7.5%、米国セントルイスは10%)防御面で不利であることは心に留め置こう。
・機動性
前級で速度的な優位を得たのもつかの間、他国同格巡洋艦に比べて後塵を拝する結果となってしまった。他国同格巡洋艦においては30ノットを超える艦も存在する中、本艦はかろうじて「速い方のグループに入っている」というレベル。また、舵の効きも「平均よりは上」といったレベルであり転舵そのものにかかる時間も優秀とは言えず慎重な操船が求められる。
・隠蔽性
ティア3の巡洋艦は被発見距離が6km台のものと7km台のものに大きく2分されるが、本艦は後者のグループに属する。
・生存性
HPは15000をキープしており、体力的には恵まれている。しかし、本艦は前述したように機動性は平均より上といった程度、装甲や耐性には期待できないため、複数の敵の前面に躍り出るとあっという間に体力が尽きてしまう。総じて生存性が高いとは言えないため慎重な操船を求められる。
・消耗品
速度を補いたいなら改良型ディーゼルエンジンの搭載を推奨。砲の発射速度を上げたいなら高級船員食料の搭載も。
・装備
兵装は戦い方によって選択、防御は操舵装置改良1、適正は推力改良2が無難か。
・エリート特性
・巡洋艦近代化改修 HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7%
・新型魚雷発射管 魚雷管旋回速度+20%
・功績 EXPアップ+10%
・総論
平均よりは上の速度と舵を持つ船体に、若干癖のある砲と魚雷を搭載した攻撃的な艦に仕上がっている。単艦で見るとそれなりに走に能力を割り振り、残りを攻のうち砲と魚雷にバランス良く割り振った形になっているが、他国同格と比較してしまうと速度や機動性に劣る船体と強力だが射程距離に劣る兵装と扱いにくい部分が目につく。また、ティア帯的に速度や射程に秀でる艦を相手取る事が多く、得意な間合いに持っていく前に集中砲火を浴びやすく、正直言って「強みを活かした戦い方が難しい」艦と言える。
とはいえ、隠蔽や有利な位置取りといった要素を熟知した艦長が使用すると、近接戦闘でバイタル貫通&魚雷による大ダメージのコンボを成立させやすく、油断ならぬ強さを発揮する。初心者向けとは言い難い構成ではあるものの、英国巡洋艦ツリーという癖の強いルートをあえて選択した風変わりな艦長にはこの程度は軽く乗り越えてもらう必要がある程度のハードルに過ぎない。肩の力を抜いて、頭を柔軟にしつつチャレンジしてみて欲しい。
史実
カレドン級軽巡洋艦はカロライン級から始まるイギリスC級軽巡洋艦シリーズの5番目の艦種として1915年計画で4隻建造された。後に建造されるシアリーズ級、ケープタウン級とともに後期C級と呼ばれることもある。
設計思想は偵察巡洋艦のものを引き継いでおり、北海での活動を念頭に航洋性を強化している。前級セントーから減速ギアの搭載や魚雷発射管の甲板上への移設等の改良が行われている。後期C級14隻のうち1隻は第一次世界大戦で戦没した。
1930年代には既に旧式化していたため、8隻が主砲を高角砲に変更し、防空巡洋艦に改装された。第二次世界大戦では序盤から地中海等の激戦区に投入され、艦隊・船団護衛任務に従事し、13隻のうち5隻が戦没、1隻が衝突事故で沈没した。その他の艦も勝利が見えてきた大戦後半には次々に予備役となり、終戦まで現役だったのはカレドン1隻のみだった。
ちなみにC級軽巡洋艦全体の同型艦数は28隻。その長女「カロライン」は、1914年に就役しているがなんと2011年まで現役で練習艦を務めていた(係留されていて自力航行は不能だったが)。彼女は現在ベルファスト(アイルランド)で博物館船として公開されている。実に97年も現役であった彼女は「ヴィクトリー」に次ぐ英海軍2位の現役期間を誇る。そしてユトランド沖海戦参加艦の最後の生き残りである。ベルファストを訪れたときはぜひ彼女を訪ねてみてほしい。
小ネタ
世界的ブームを巻き起こした防護巡洋艦であったが、1894年の黄海海戦において「防護甲板の貫通が無くとも速射砲により短時間に大量の榴弾を浴びた結果、非装甲部分が徹底的に破壊され艦艇の戦闘能力が失われる」というケースが多発した。この戦訓により、巡洋艦であっても垂直防御が必要であること、および防護巡洋艦のコンセプトそのものが誤っていることが明らかになり、防護巡洋艦の建造ブームは終焉を迎えた。
防護巡洋艦が時代のはざまに消え去っても、各国海軍は偵察等の任務に適した小型の艦艇を必要としている事に変わりはなかった。やがて艦艇の主燃料が石炭から石油に代わる頃、冶金技術の発展によって「より薄く軽い装甲板(※1)」と「より小型で出力の高い機関」を組み合わせた小型の巡洋艦を造れるようになり、その頃存在感を増して来た駆逐艦に対抗できる戦力として後の軽巡洋艦に近いコンセプトを持った艦が誕生する。これらの小型の巡洋艦は第一次世界大戦においてユトランド沖海戦にも参加し、6インチ(152mm)砲の有効性を実証(※2)したものの、艦隊内では見張り役や雑用係という位置づけであり、その存在は地味なものでしかなかった。
※1:
1890年代初頭に表面に浸炭焼き入れ処理を行ったハーヴェイ鋼板が登場すると、既存の装甲板の半分の重さで同等の耐弾性を誇る装甲を造れるようになった。これにより巡洋艦にも装甲を施す事ができるようになった。
※2:
ユトランド沖海戦における戦訓が元で、その後の巡洋艦の砲口径が6インチ砲を基準にするようになった。
小型の巡洋艦が再び世界の注目を集める切っ掛けとなったのは、ロンドン海軍軍縮条約(1931)においてであった。本条約はワシントン海軍軍縮条約(1921)において巡洋艦の定義が曖昧であったことによる反省を踏まえて、保有できる合計排水量だけでなく区分分けについてもはっきりとさせることにした。
・1艦あたりの上限排水量は1万トン以下(ワシントン海軍軍縮条約のまま)、下限排水量は1850トン
・砲の口径は5.1インチより大きく8インチ以下(ワシントン海軍軍縮条約のまま)
・砲の口径が6.1インチ(155mm)より大きく、8インチ(203mm)以下の巡洋艦を「カテゴリーA」
・砲の口径が5.1インチ(130mm)より大きく、6.1インチ(155mm)以下の巡洋艦を「カテゴリーB」
と定義した。これ以降、「カテゴリーA」を重巡洋艦、「カテゴリーB」を軽巡洋艦とする呼称が一般的となった。この時をもって、区分としての軽巡洋艦が正式に誕生した。
編集用コメント
- 小ネタを増補編集しました -- 2020-04-29 (水) 11:19:47
- 「より」、以上、以下の間違いを修正 -- 2020-04-29 (水) 11:35:12
コメント欄
- セントルイスの餌やな -- 2022-11-01 (火) 15:44:08
- 片舷魚雷撃って、旋回したらもう片舷。これを永遠に繰り返せる。 -- 2022-11-22 (火) 12:12:08
- 割とバランス型なので他の巡洋艦のようにこれといった長所はありませんが、AP弾の当てる場所を選ぶ技術さえあれば安定して戦果を出せる艦。このティアだと戦艦や弾幕でごり押してくる一部の巡洋艦は、副砲の射程外からAPで削るか奇襲雷撃等で対等に渡り合えます。機動性も良い方なので、回避をしっかりすればワンサイドゲームにすることも十分可能です。(自分が出来るとは言っていない) -- 2022-12-03 (土) 23:42:06
- こいつ...河内のバイタルを貫通しただと...?甲板装甲ぶち抜いたんかな? -- 2024-01-12 (金) 17:58:36
- 河内ちゃんは装甲配置がガバガ……独特なので、場所によっては側面から殴っても抜けたりする -- 2024-01-31 (水) 00:30:04
- なるほどね~ありがと -- 2024-01-31 (水) 06:06:53
- 河内ちゃんは装甲配置がガバガ……独特なので、場所によっては側面から殴っても抜けたりする -- 2024-01-31 (水) 00:30:04