Weymouth

Last-modified: 2023-08-18 (金) 00:11:55

ウェイマス級防護巡洋艦

2.waymouth.jpg

性能諸元

編集時 ver.4.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier2
生存性継戦能力14061
抗堪性・防郭防御5%
・火災浸水耐性10%
・装甲6%
・対水雷防御4.50%
主砲射程7.92km
機動性最大速力25.42ノット[kt]
最大出力への到着時間9.41秒
転舵速度7.60度/秒
転舵所要時間5.70秒
隠蔽性7.20km



・派生艦船



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
152mm L/45 PVI, 8基×1門AP弾 469(150%)7.80秒8度/秒


ゲーム内説明

この中型の巡洋艦は装甲こそ物足りないものの、強力な砲と高い速度を持っていた。交易の護衛として想定されており、同種の軽装の敵艦との戦闘を目的としている。

解説

・主砲
 152mm砲を単装で8基搭載。砲配置は艦種と艦尾に1門づつ、残り6門は艦上構造物をぐるり取り囲むように片舷に3基づつといった具合で、片舷指向可能数は5基となっている。砲口径および搭載数は標準的なものの、砲配置や砲性能が古臭く、かなり癖の強い武装である。
 他国の巡洋艦はこのティア以降、AP弾とHE弾を選択して使用できるようになるが、英国巡洋艦の第1ツリー艦で使用できる砲弾はAP弾のみ(第2ツリーに進んだ場合は弾種選択が可能になるが、かなり人を選ぶ)。そしてそのAP弾も何故かダメージが469と他国の同口径砲に比べて貧弱で、装填時間こそ7.8秒とやや短めなものの射程は7.92kmと同格内で下から2番目の短さ。では接近戦特化型なのかというとそうでもなく、砲旋回速度は8度/秒と同格最低の速度なので船体の旋回(素で7.6度/秒)をギリギリ上回る程度に過ぎない。
 つまりは「敵から離れすぎず・かつ近すぎない」という微妙な間合いを保った上で、やや遅めでふんわりな弾道を考慮した上で敵の進路を正確に予想、斉射を的確に当てて初めて敵と互角に戦える砲であり、このティア帯とは思えぬ高度な技術を持った艦長でないと扱えない「エリート専用兵器」となっている。当然ながらこの砲を新兵が扱うと、敵よりも射程が短く砲威力と貫通に劣る上に取り回しも良くない砲という評価が付くことになってしまう。初心者のうちは無理せずに貫通が見込める敵のみに射撃し、自分より体力や装甲に優れる艦に無暗に喧嘩を売らないようにしよう。

・装甲
防護巡洋艦に装甲を期待してはいけない。さらに本艦は防郭防御が5%と低く(他は大体7.5%)防御面で不利であることは心に留め置こう。

・機動性
前級は20ノット未満で速度に不満があったが、本艦は最高速が25ノットを超えるため他国同格と比較して速度面に優れる。しかし、他国同格も同程度の速度を手に入れており、さほどの優位がある訳では無いので注意しよう。また加速力や舵の効きもトップクラスであるが、反面減速性能に劣って居たり、旋回性能に劣るため転舵そのものにかかる時間がやや長いといった英巡独自の癖が表れてるので今のうちから慣れるようにしたい。

・隠蔽性
他国同格巡洋艦内でワースト1(7.2km)である。こちらが敵を見つける前に敵弾が飛んでくることを覚悟しよう。

・生存性
HPは他国の同格巡洋艦内で最高クラスの体力を持っている。しかし、前述したとおり装甲には期待できない艦種であるため、発見されて集中砲火を浴びた時点で優位性など吹き飛んでしまう。また、同格艦に比べて癖が強い事、ティア帯的に格上艦との性能差は大きいことを考慮すると生存性が高いとは言い難い。

・消耗品
同格トップの速度を生かすのであれば改良型ディーゼルエンジンの搭載を検討しよう。砲の発射レートの低さを補いたいなら高級船員食料の搭載も。

・装備
兵装は砲塔旋回速度を上げたい場合は射撃システム改良1、発射速度を上げたい場合は主砲改良2、防御はお好みで、適正は推力改良2が無難か。

・エリート特性
・船体強化 HP+4%
・新型砲塔 主砲旋回速度+20%
・功績 EXPアップ+10%

・総論
 速度と機動力に優れた船体に、射程が短く癖の強い砲を搭載した扱いの難しい艦である(ただし、英巡の基準で見ると至って普通レベル)。走には優れるが、攻と防に大きな問題を抱えるため、単艦で敵に挑む場合は自身の実力と相手の能力を天秤にかけてからでないと結果を出す事は難しいだろう。
 今の時点では難しいかもしれないが、チーム戦という意識を持って役割分担を意識した戦い方ができるようになれば、アドミラルティが目指した戦い方を実現できるようになるかもしれない。しかしそれができるようになるには相応の経験が必要なので、本艦に乗り換えたばかりの艦長は味方艦と歩調を合わせた上で進軍し、本艦の砲で貫通を見込める敵艦を覚えた上で交戦するように心がけよう。何故なら、他国の巡洋艦と異なり本艦はHE弾を使用できず、AP弾で貫通が見込める相手を選択し狙うのが主戦法になる。AP弾での貫通が見込めない相手からはひたすら逃げ回る以外に選択肢が無く(これは初心者を想定したケース。装甲が薄い船首や艦尾、上部構造物等の弱点を知っていれば話は別であるが)低tierながら非常に癖の強い艦となっているためだ。

また、艦長スキルの取得に関してどのツリー進めるかによって大きく変わる。
巡洋艦ツリー(重巡、軽巡両方)を進める場合は煙幕、対空警戒、ソナーの3スキルを強化するよう艦長スキルを取得。
戦艦(コンカラー)ツリーの場合は急速装填を強化するスキルを取得。
巡洋戦艦(Sヴィンセント)ツリーの場合はエンジンブースト、対空警戒、精密照準を強化するスキルを取得。
空母(マルタ)ツリーの場合は艦載機を強化するスキルを取得。

史実

格納

 本艦は第一次世界大戦前に英国が建造した「タウン級巡洋艦(初代)」シリーズの一隻である。「タウン級巡洋艦(初代)」は既存の巡洋艦の弱点である外洋航海に向いていない・悪天候時の航行に向いていないという点を克服し、悪天候時の外洋航海に耐えうる性能と植民地間航路の長期間の移動を可能とする航続性能を併せ持つ4800トン級の巡洋艦として計画された。
 「タウン級巡洋艦(初代)」は5つのサブクラスに分類できるが、本艦はそのうちの第2グループに属する。特徴としては第1グループ「ブリストル級」の(当時としては)優秀な速力を引き継ぎながら、主砲が6インチ(152mm)砲と4インチ(102mm)砲混在であったものを6インチ砲に統一し、射撃統制能力を向上させ火力も向上させている。しかし、一方で、装甲配置は旧時代的な「防護巡洋艦」方式を引き継いでおり、近代的な舷側装甲が追加されたのは第3グループの「チャタム級」からだった。
 なお「タウン級巡洋艦」においては「タウン」という艦名の艦は存在しない。艦名は英国の街(タウン)の名前から採っていたためである。ウェイマス(Weymouth)の名は英国ドーセット州の港町に由来する。サッカーのウェイマスFCの本拠地と言ったほうがピンとくる人も居るかもしれない。

初代と2代目

タウン級巡洋艦には第一次世界大戦前に建造された「初代」シリーズと、ロンドン海軍軍縮会議(1930)による条約に準拠して建造された「2代目」シリーズが存在する。なお、2代目シリーズはツリー上のティア8に存在するエディンバラが該当。なお、蛇足ではあるが英国海軍にはタウン級という名がつけられた駆逐艦のシリーズも存在するので、少々ややこしい。

小ネタ

防護巡洋艦とは

 「防護巡洋艦」と聞くとなんだか防御力が高そうに聞こえるが・・・実際はそうではない。旧来の厚く重い装甲板を舷側に張る形式では防御力に優れるが速度に優れた艦艇を造れない(当時の主流な機関は蒸気機関である)。このため、より薄い装甲板を船体内部の重要機関のみをカバーするように凸型に貼り付け、それ以外の部分は装甲を施さないというスタイルが考え出された。ただし、舷側部が全くのノーガードというわけでは無く、蒸気機関に必須の燃料である石炭およびその倉庫を舷側に配置し、簡易的な防御とする方法が考えられている。
 この新しい考え方の防御は防護甲板と呼ばれ、防護甲板を装備した船が防護巡洋艦と呼ばれることになる。なお、防護巡洋艦は旧来の舷側装甲を持つ装甲艦よりも圧倒的に速いうえに、重量に余裕があるため既存の艦艇よりも強力な砲を数多く搭載することができた(快速かつ重武装)。このため、廉価かつ装甲艦を圧倒できる新型艦船というキャッチフレーズで世界中に大ブームを引き起こした。
 今まで予算の問題で装甲艦を保持できなかった中小国の海軍がこぞって買い求めたのは勿論、大国の海軍においても装甲艦の戦列の前で偵察を行うに相応しい高速艦艇は引っ張りだこで、艦隊における一定の地位を獲得する(この流れは後の偵察巡洋艦を経て軽巡洋艦に引き継がれる)。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 解説を記載しました。 -- 2019-03-01 (金) 20:36:15
  • 小ネタ内の文末に誤りがあり修正(巡洋艦の誕生→それ以前から巡洋艦はあった。正しくは軽巡洋艦に向かう流れが出来た) -- 2019-03-02 (土) 15:43:04

コメント

  • AP弾しかないから、戦艦はもちろんセントルイスも0ダメ連発。次の魚雷搭載まで我慢。 -- 2018-06-05 (火) 17:43:17
  • イギリスって凄いよな。ここからティア10まで口径変わらないんだぜ・・・ -- 2019-01-07 (月) 13:58:40
  • 史実における前級とはブラックスワンの事ではなく、ブリストル級の事を指す。なお、舷側装甲は存在せず、側面にある石炭庫で敵弾を防御するスタイル(石炭の間に空気が入っているので火が付くと非常に危険なシステム)。魚雷発射管も積んでいたがシステム的に使えない模様。 -- 2019-02-28 (木) 22:52:17
  • 産廃? -- 2022-04-14 (木) 03:09:32