Henri IV

アンリ4世級巡洋艦　アンリ4世

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・派生艦船

・兵装

・艦艇スキル

・伝説装備

名称	画像	効果	金額
主砲装填手(アンリ4世)		主砲装填時間-10%、海面発見距離+12%	5000(ｇ) or 250k(fexp)

ゲーム内説明

アンリ4世は、重巡洋艦の計画案であり、先行計画を発展させ、対空防御力を強化し、主砲として1930年代に設計された240mm砲を搭載する予定でした。強力な推進機関を備え、極めて高い速力を誇りました。

解説

・主砲
240mm3連装砲3基9門
今までの重巡洋艦から大巡並の口径をもつこの主砲は総じて良好な性能を有しており、射程はヒストリカル迷彩装備の最大値で14kmと、ツリー巡洋艦の中で最長クラスの射程を有している。発火率も9%と高く、砲塔旋回も9度/s速いため、この手の大巡砲としてはかなり扱いやすいのもいい点である。
APの貫通もモスクワ並みに高く、対巡洋艦の大きな武器となるだろう。また、距離と運によっては戦艦のバイタルを抜くこともでき、舷側以外にはガリガリ通常貫通が入ることから「敵のhpが少ない時はHEや火災で削るよりも早く撃沈出来る」。ただし、駆逐艦に対しては過貫通しがちなのでHEでの対応を検討したい。
更に、高速装填スキルを使うと、3斉射分だけ装填時間が5.4秒ほど(消耗品込み)まで縮まるので、ここぞと言うときの瞬間火力はかなり高く、腹を見せている艦に対してAPを叩き込み、瞬間的に大ダメージを与えたり、応急のクールタイム中に榴弾を矢継ぎ早に叩き込み、火災を起こすなど、有効に使えればどの艦種にも無慈悲な火力をたたき出す。ちなみに射角は前方より後方の方が広いので引きうちをおすすめする。後述の速度も相まって敵の偏差を狂いやすくできる。弾道・弾速は平凡。そこまで扱いにくくはない。
総じて、AP,HE両方とも高水準な性能なので相手と状況によって使い分けられれば屈指のダメージディーラーとなる。

・魚雷
550mm3連装魚雷2基6門
アルジェリーから続く魚雷である。射程は8.1kmと長く、射角も広いが、片舷に打てる最大数は3本と少ない。メインウェポンにはなり得ないが置き魚雷などで使えるだろう。

・対空
あまり高くない。白龍からの攻撃はある程度防げるが、ミッドウェーだと1ウェーブで3機くらいしか落とせない。

・装甲
装甲9%では重巡洋艦と比べても低い部類であり(蔵王などと同じ)、ダメージは貰いやすい。
装甲圧は艦首艦尾共に25mmとこれは同格標準である。甲板装甲の70mmも同格標準であり、舷側装甲は127mmと同格標準の152mmと比べたら見劣りする。
図体の割には硬い訳でもないので回避が基本となるが、回避をメインとする他の巡洋艦は軒並み本艦より薄いどころか装甲が皆無なレベルなのである程度の保険はあると言えるだろう。

・機動性
この艦の目玉であり、重巡洋艦、大型巡洋艦の中で最高峰と言っても差し支えなく、一部が駆逐艦並の水準を持っている。サンルイから引き続きエンジンブーストⅢを持っており、UG・消耗品などで速度マシマシにして発動させることで45ktを越える怪速を出すことが可能。この速度についてこれるのはソ連、仏、伊駆くらいしかいない。
なんといっても加速力が異常であり、大巡でありながら素の状態でマイノーター、コルベール以外のどの巡洋艦よりも速く最高速に到達し、エリートや装備で速力、加速に特化すれば39ノットまで約10秒と図体の割にとてつもない程の加速力を誇る。
それもそのはず、秒間加速度も素で毎秒約3ノットと同格第3位であり、装備やエリート特性でも加速度を上げられるため、さらに伸ばすことが可能となる。なんと、あろう事か、加速特化したら同格駆逐の平均加速力に匹敵する。
旋回性能も同格平均以上の水準を確保しており、これらのツールをうまく活かすことで生存能力の強化、迅速な追撃、撤退、陣地転換を可能とする。

・隠蔽性
かなり悪い。モスクワといい勝負。

・生存性
10巡の中では長射程、最低限の装甲、怪奇的な機動性のおかげで生存性に関しては恵まれている。距離を保てば回避するのも容易いので操艦技術を磨けばそれだけ生存性も上がっていく。
ただし油断禁物。回避に胡座をかいて無理な運用をしたら即沈没しかねない。巡洋艦の基礎があっての機動性だということは頭に入れておこう。

・消耗品
砲艦の基本セットである高級船員食糧(装填)、予防整備パック(体力)、改良型ディーゼルエンジン(速度、転舵)を推奨。

・装備
　・兵装　主砲改良Ⅲ
　・防御　操舵装置改良Ⅰ or 推力改良Ⅰ　周囲の戦艦や大型巡洋艦の攻撃力の高さから耐久に任せたプレイは難しいため、機動力を強化して回避するのが良いと思われる。
　・適正　操舵装置改良Ⅱ
　
・エリート特性
・新型機関 最高速度＋5%、加速度＋10%　→通常速度が37.21kt(消耗品込み、装備なし)となる。
・エリート砲術員 主砲装填時間－3% 主砲旋回速度＋7%　→通常装填が10.81秒(消耗品込み、装備なし)となる。
・功績　EXPアップ+10%

・総論
立ち回りとしては、長射程を活かし、優秀なHE、APを遠距離から相手に合わせて叩きこみつつ、怪奇的な機動性を活かし、立ち回る巡洋艦である。
戦闘での立ち回りで活きる機動力だが、陣地転換や場所取りにも有用なので、サイドカットもお手の物である。自分が必要とされる戦場はどこか、食い止めなければいけない敵はどれか、どこに射線を増やせば効率的に削れるか、などを冷静に感じ取り、巡洋艦としての基本を徹底していれば必ずや自然と勝利へと導く、そんな巡洋艦らしい巡洋艦と言えるだろう。

戦闘名誉賞

史実

　1956年に計画された巡洋艦・・・と、WGがおっしゃっている計画案。どこを調べてもサン＝ルイ級巡洋艦より改良型が計画されたという記録はない。よってこの艦はWGの架空艦とも言えるだろう。艦橋はダンケルクを模したものだと思われる。
　フランスでも知られていない巡洋艦計画をなぜベラルーシの会社が知っているのかとなるとそれはそれでニュースになるが。よくよく考えれば不思議な話である。1945年に終戦を迎え、それからしばらく経った11年後に、しかも海の主戦力は空母と潜水艦が支配している時代。そんな時代に巡洋艦を造ろうとはならないはずである。

小ネタ

　本艦の艦名の元となった人物は、アンリ4世。
　世界史上ではフランス国王(ブルボン朝の初代)であり、国民の生活状態を配慮する姿勢が評価されフランスで人気の王様である(1959年から発行された50フラン紙幣において肖像が採用されていた)。
　教科書にも載っている「サン・バルテルミの虐殺」(1572年にフランスのカトリック教徒がプロテスタントを虐殺した事件)は、彼の婚礼の際に発生した事件である。彼はプロテスタント側であったため、本来は殺される側であったが何とカトリックに改宗して難を逃れる。宮廷に幽閉されていたものの、4年後に脱走して再度プロテスタントに復帰、1589年に王位を継承した後に再度カトリックに改宗して国内を平定。1598年に「ナントの勅令」を出して40年近くにわたる宗教戦争を終結させるも、1610年に狂信的なカトリック信者によって暗殺されてしまう。
　なお、このアンリ4世は北アメリカに探検隊を出しており、カナダにフランスの植民地が築かれる基礎となった。また、多くの愛人を持ちその数は56人(！)に及んだという。なかなか凄い王様である。

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