Tiger'59

タイガー級軽巡洋艦　タイガー'59

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

イギリス海軍における最後の巡洋艦の1隻であり1950年代のイギリスにおいて最も先進的で強力であった火砲が搭載されていた。

解説

2022年1月27日、イベント報酬として入手可能となった艦艇。Tier8プレ艦にしては珍しく、無課金での獲得も可能だった。ゲーム内初の「発煙装置Ⅲ」を使用可能。

・主砲
　主砲は50口径152mm砲を連装砲塔に収めて2基4門搭載。砲配置は前後に1基づつである。この砲の大きな特徴はMk26、つまりティア8にして同国ティア10の「マイノーター」の主砲と同じモデルとなっている…よって装填時間は素の状態でも2.5秒*1、主砲旋回速度も20度/秒と気味が悪いほどクルクル廻る上に全周砲塔であり、艦本体の旋回性能と相まって指向性能が抜群である。ところがティア10の砲を貰った代償か、無視出来ない問題点として砲数そのものが非常に少なく*2、AP弾のDPMはその装填の速さを考慮しても十分とは言い難いレベル(具体的には重巡のDPMよりはマシといった順位)であり、斉射火力は2200に満たず同国ティア3の「カレドン(2455)」にすら劣る。
　さらに英軽巡の宿命である「AP弾しか使用できない」という縛りと「口径が小さい」という特性により、射撃目標とした艦艇の装甲厚や姿勢といった要素にモロに影響を受け易く…非貫通や跳弾も多くなる事から実際に与えられるダメージはかなり落ち込んでしまう。その上で前後の砲塔の距離が離れている為か、後部砲塔で撃った弾が散り易く予想以上に火力を発揮しにくい。よって戦艦を相手取る際は注意を要する*3。

・魚雷、副砲
本艦に魚雷や副砲などの副兵装は装備されていない。そのため、主砲のみで戦う必要がある。

・対空
主砲を兼ねた大口径対空砲を2基、小口径対空砲を艦橋周辺に3基搭載している。いずれもティア10「マイノーター」の装備であり大口径砲は素の射程が4.2kmと両方砲にしては長く、小口径対空砲も素で3kmと優遇されて居る*4。とはいえ、いかんせん門数が全く足りていないので素の対空値は大口径85、小口径156と非常に低い。だが艦艇スキルの「対空警戒Ⅲ」を使用すると、スキル効果時間限定ではあるが大口径対空砲のダメージは2倍、小口径対空砲のダメージは3倍と他国同格と比較しても上位に位置する対空能力を発揮。ただし他国同格と異なり「スキルで水増し」した結果であり…スキル使用中とそうでない状態の差が非常に大きい。よってスキルの使いどころが非常に大切となる。

・装甲
装甲と呼べるモノはほぼ無いと心得よう。艦首・艦尾・甲板の厚みは16mmであり、この数値は同郷の駆逐艦「イカルス」と一緒。同格と比較するどころかもうマッチしないティア6巡洋艦の一部にすら負けている。そして舷側には装甲があるものの*5殆ど頼りにならない。よって被弾するとほぼ貫通となる。さらに装甲防御も防郭防御も共に7.5%と平均以下のため、ダメージを軽減する事もできない。火災浸水耐性は平均値をキープするも、対水雷防御は平均以下であり耐性にも期待できない。纏めると被弾・被雷は極力避ける必要がある。

・機動性
最高速は30.29ノットと非常に遅く、魚雷も持たないために近寄られた際の退避は困難を極める。
しかし、最高速まで10.9秒、毎秒2.78ノットの加速力は同格トップレベルであり、転舵速度8.1度/秒と転舵所要時間5秒は同格トップである。
最高速が遅く逃げや追撃が苦手なのを除けば非常に優秀と言える。

・隠蔽性
素の被発見距離は7.68kmと巡洋艦としてはマッチ帯(Tier7~9)で最良*6。通常迷彩と消耗品の使用のみで約7.22kmとなり、さらに装備の適性で「隠蔽システム改良Ⅰ」を搭載すると約6.5kmまでは短縮可能。とはいえ艦艇スキルの「レーダーⅢ」は射程が9kｍあるので、素の被発見距離でも駆逐艦搭載のレーダーの如く「隠蔽レーダー」も可能。他国のレーダー搭載巡洋艦の如く、自艦の被発見距離に気を使わなくとも良い点は有難い。また敵駆逐艦には隠蔽負けするものの、レーダー射程に助けられる形で被発見と同時にレーダーを使用する事で確実に敵駆逐をレーダー圏内に捉える事も可能。とはいえ、隠蔽の良さが活きる場面は多いがそれを活かせるかどうかはまた別の話。

・生存性
素のHPが28202と同格ワーストクラス、装甲も水雷防御も低いため、被弾に尋常ではないほど弱く、最高速もワーストなので逃げにくい。しかし、加速や旋回が非常に良く、キビキビ動く上、煙幕Lv3を3回も使用出来ている他、隠蔽も優れている。これらの長所をフルに活かせれば活かせるだけ生存性は上がっていくだろう。しかしソナーが無いので不意の魚雷には気をつけたい。

・消耗品
本艦の長所を生かすなら「高品質石炭」「追加対空弾」の組み合わせに、弱点を補強すべく「改良型ディーゼルエンジン」「予備整備パック」「高級船員食糧」から一つを選択して欲しい。

・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルは「発煙装置Ⅲ」「対空警戒Ⅲ」「レーダーⅢ」を各3回使用可能。
艦長スキルはそれぞれの効果を増強しつつクールタイムを短縮できるものを選択したい。ところが本艦と相性の良い、レジェンド艦長が持つLV4の「第六感」は「対空防御専門家」と被ってしまう。さらに英国のレジェンド艦長で「戦場支援+」「逃げも隠れもできない」持ちが存在しないのでレーダーに関しては現状では実質的に強化する事が不可能。このため「発煙装置」「対空警戒」を強化してある、ティア8以上のツリー駆逐艦の通常艦長をそのまま乗せてしまうというのも手である。

・装備
　・兵装　主砲装填　欧駆と同じく前後一基ずつの主砲配置なので、比較的被弾しにくいと思われる。その上本艦は攻撃を受けることを前提としていないため(集中砲火なんて受けた時には一瞬で溶ける)、装填の速さに磨きをかける主砲装填は一考の余地がある。反面、魚雷でも戦える欧駆と異なり主砲が壊れると火力が半減するため、慎重に選ぶ必要があるかもしれない。
　・防御　加速か舵
　・適正　舵か隠蔽　舵が無難だが、隠蔽特化ビルド(装備・ヒストリカル迷彩・消耗品)にすると砲駆並みの6.43kmまで短縮することが出来る(迷彩なしだと6.7km)。砲駆並みの隠蔽に煙幕・レーダー持ちの軽巡など、駆逐艦からすれば極力出会いたくない相手である。ただし、ソナーが無いので魚雷の読み違えには気をつけること。

・エリート特性
　・巡洋艦近代化改修　HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7%
　・新型砲塔　主砲旋回速度+20%
　・功績　EXPアップ+10%

・総論
　貧弱な火力と耐久を隠蔽や機動性、潤沢な消耗品で補う船となっているが、唯一の攻撃手段がAPかつ、4門しかないため総ダメージで味方に貢献するのは難しい。特に対戦艦は単艦では無謀レベルであり、どうしても狙わなければいけない場面では艦首艦尾、上部構造物を的確に狙撃する腕前を必要し、的確に狙えたとしても撃破には長い時間を要してしまう。よって他艦からしたら小さく、回避行動を取って狙いにくい巡洋艦や駆逐艦はエイムさえあれば射撃速度が速いので比較的プレッシャーをかけやすく、それらを優先攻撃目標とし、敵駆逐艦、巡洋艦を動きにくくさせることで味方が展開しやすくなり、徐々に戦局を自軍側に傾ける事で勝利を手繰り寄せる形の船となる。
　単艦で敵を撃破して貢献するのではなく、高隠蔽・良対空・最高速こそ遅いが高機動力、プレッシャーをかけやすい高レート砲という強みとLv3レーダー・Lv3AA・Lv3煙幕のような潤沢な消耗品を掛け合わせて味方を手厚くサポートし、勝利に貢献する本艦は既存のどの船にも無い特徴を持つプレ艦らしい船と言えよう。

戦闘名誉章

史実

小ネタ

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