翻訳ファイルを用意する

Last-modified: 2017-06-08 (木) 21:19:40

Wesnothの他言語対応のスタンス

Wesnothはアドオンを作成する際、基本的に英語を使用する事を推奨しており、その上で、その他の言語は翻訳ファイルを添付することで表示するようになっています。
日本語で書いたアドオンに英語の翻訳ファイルを添付しちゃだめなの?と考えた人もいるかもしれません、実際に本家のフォーラムでそれに近い議論がなされたこともあったようです。
結論から言うと、Wesnothは他の言語から英語への翻訳に対応していません。英語から他の言語への翻訳のみが可能なのです。

 

翻訳の仕組み

Wesnothのアドオンは以下のような仕組みで翻訳を可能にしています。

  • 「_main.cfg」に「textdomain」を定義しておくことで、そのアドオン固有の翻訳ファイルを読み込み可能にします。
  • WMLで書かれたコードの中で、「 _ "文字列" 」という形で書かれた部分の「文字列」が翻訳可能な文字列と見なされます。
  • 翻訳文が収められたデータファイル「.mo」を決められたディレクトリに配置します。
  • Wesnothのユーザー設定で選択されている言語と「.mo」の言語が一致している場合、Wesnothは翻訳可能部分を「.mo」の翻訳文に置き換えます。
     

「.mo」の作成
「.mo」は以下の手順で作成します。

  • 翻訳の準備として「wmlxgettext」を利用して、翻訳可能文字列をリスト化したデータファイル「.pot」を作ります。
  • 「.pot」のデータを編集し、リストに対応した翻訳文を書き入れたデータファイル「.po」を作ります。
  • 「.po」をWesnothが認識できるデータ形式のファイル「.mo」に変換し、決められたディレクトリに配置します。

アドオンの作者は自力で「.mo」を作成できるほうが何かと便利です。なるべく自力で作れるようになりましょう。
具体的な方法は、翻訳カテゴリーのGettextについて完全な初心者のためのWMLガイド/付録:日本語に対応させるためになどを参照してください。

 

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