Novik

ノヴィーク級防護巡洋艦

性能諸元

･基本性能

･兵装

･アップグレード

搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

A		主砲兵装改良1	主砲および魚雷発射管の機能停止発生率　-20% 主砲および魚雷発射管の抗堪性　+50% 主砲および魚雷発射管の修理時間　-20%
		副兵装改良1	副砲の抗堪性　+100% 対空砲座の抗堪性　+100%
		弾薬庫改良1	自艦の弾薬庫誘爆率　-70%

･消耗品

搭載可能消耗品

スロット	消耗品	使用 回数	準備 時間	有効 時間	効果
R		∞	90	5	火災・浸水・損傷したモジュールの修復
		∞	60

ゲーム内説明

ノヴィークは、偵察巡洋艦という艦種の草分けであり、艦首砲を搭載する一方で、装甲は脆弱でした。就役期間中には、全期間を通じて世界最速の巡洋艦であり続けました。

1898年、太平洋艦隊向けの偵察巡洋艦を設計するための競争が告知されました。この競争の勝者は、ドイツのシーヒャウ造船所による案でした。完成した巡洋艦の最高速度は 26ノットで、当時の巡洋艦としては驚異的な速さでした。本艦は1902年から1903年にかけて極東に移送され、日露戦争が勃発した際には積極的に戦闘に参加しました。巡洋艦対馬に遣遇したノヴィークは、日本の援軍が近づいていることを知っていた艦長の命令により自沈しました。1906年、この巡洋艦は浮揚され、鈴谷という艦名で日本海軍に編入されました。

解説

各国のTier2巡洋艦として、基本的な性能自体は、普通である。敢えて言うなら主砲の片舷指向は多め、機動力は若干高め、砲旋回速度は遅め、と言ったところだろう。

この艦の最大の特徴は、劣悪な主砲の弾道性能にある。初速が遅く、極端な山なり弾道となる。このため、ある程度の距離以上から射撃すると、上空から点を狙うような射撃となり、命中率は著しく低下する。偏差も多めに取らねばならない。駆逐艦を相手にするとかなり厳しいものがある。ただし戦艦にHE弾を叩き込み火災を発生させやすい、山越えの射撃を行いやすいなどの利点もある。Tier1のOrlanの弾道が優秀だったただけに乗り換え直後はかなり偏差を合わせるのに苦労することになる。

ベテランプレイヤーならある程度は対応できるかもしれないが（フリーExpで飛ばす事をお勧めしたいが）、いきなりソ連で始めてしまった人は、仕方が無いので接近戦で殴り合おう。弾を当ててダメージを得られねば、ろくに経験値も入らないためやむを得ない。ある程度の接近戦であれば、砲以外の基礎能力は悪くないだけに、それなりに戦えるはずだ。

なお450Expで後期船体にでき、主砲の片舷指向数が4から5へ向上するが、巡洋艦ツリーであれば2400Exp、駆逐艦ツリーであれば250Expで次の艦へ行けるため、わざわざ450Expをかける必要があるかどうかとなると、どうも無さそうである。

また250Expで射撃管制装置を開発でき、射程が10%伸び、10kmを越える。これは駆逐艦ツリーへと進むのなら必須であるが、巡洋艦ツリーへ進むなら、どうせ遠距離射撃は当たらないと、スルーしてしまうのも手である。

史実

元ネタはロシア帝国海軍二等防護巡洋艦「Новик(ノヴィーク)」。1901年竣工。特徴は何と言ってもその足の速さ。最高速力25ktは当時としては破格であった。
日露戦争における黄海海戦(1904年)では、ロシア海軍は海戦には負けたもののノヴィクはその俊足を生かして海域からの離脱に成功、日本列島を大きく迂回して樺太まで逃げ延びることに成功している。しかし樺太のコルサコフにおいて日本海軍防護巡洋艦「対馬」「千歳」に捕捉・攻撃され湾内で大破着底してしまう。

その後日本海軍がノヴィークを鹵獲、横須賀海軍工廠で修理した後に日本海軍通報艦「鈴谷」として1906年に再就役する。この時、機関に大きなダメージを負っていたことからボイラーとスクリューが一部撤去され、速度は19ktに低下していた。

しかし日露戦争後、日本周辺で大きな戦争が起きなかったために鈴谷は戦闘に参加することなく1913年に除籍、スクラップとして売却された。
1901～1904年の3年間はロシア海軍として、1906～1913年の7年間を日本海軍として過ごしてきた。つまりロシア生まれなのに日本での生活の方が長いという奇妙な艦生だったのである。

「鈴谷」という名は後に、最上型軽巡洋艦の3番艦「鈴谷」に受け継がれている。

小ネタ

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