Teleforce

アルキメデスの熱光線／テレフォース

性能諸元

･基本性能

ゲーム内説明

解説

古代文明が作りし要塞。

小ネタ

外見上の元ネタは紀元後2世紀の著述家ルキアノスが残した「アルキメデスの熱光線」である。これは紀元前3世紀のシラクサ包囲戦において、古代ギリシャの哲学者・科学者であるアルキメデスが考案したロマン溢れる超兵器である。複数の鏡を使って太陽光を凝集し、襲いかかるローマ帝国軍の軍艦に照準、片っ端から焼き尽くし、同時期に彼が開発した「アルキメデスの鉤爪」とあわせて使用した結果、ローマ軍は為す術なく撤退した。しかしあまりにも強力な兵器であることからアルキメデスは悪用されるのを恐れ、詳細な設計図を残すことはなかった。それ故に資料が少なく、上述のルキアノスの著述他、絵画などに僅かに残されているのみである。
後世、僅かな資料を下に再現が行われ、現代においても海外の番組で検証された。その検証結果、いずれも「再現可能」とされ、アルキメデスの先見性が証明されたわけである。
　
と、言うわけではない。
古代ギリシャやアルキメデスが如何にチートだったと言っても、当時の技術力では限界がある。「鏡」と言っても、それは現在よく使われているガラスの鏡ではなく、青銅鏡である。また何度か行われた検証の結果は「出来なくはないけど火矢を使った方が早いし安いし確実である」というロマンもへったくれもない結論だった。
　
　
名前の元ネタは、セルビアの発明家ニコラ・テスラが1937年に特許出願し、第二次大戦直前で世界情勢が不安定になる中、各国（特にアメリカ）に売り込みをかけた指向性エネルギー兵器のことである。荷電粒子砲とも言われている。
これはヴァンデグラフ起電機を応用して作成した長さ7.35mという非常に短いタングステン鋼の線形粒子加速器と、同じくタングステン鋼で作られたコアを使い、雷光（ビーム）を発生させて300km彼方にある敵機を撃墜しようとしたものである。
あまりにも未来的で挑戦的な兵器であり、テスラもホワイトハウスに直接殴り込んで売り込みを行ったが、保守的な考えを持つ軍関係者には絵空事のようにしか聞こえず、結局どこの国も採用しなかった。もし真面目に研究開発がされていたら、現代の軍事兵器は大きな変化を遂げていただろう。
　
と、言うわけでもない。
ニコラ・テスラは確かに偉大な発明家であり、その発明は様々な分野において我々の生活に役立っている（たとえば今使っている電気は交流電流が主だが、これはテスラの発明によるもの）。しかし彼は歳を取り、ついには精神障害を患うと、あの世と交信する実験や地球を破壊するエネルギーを生み出すための装置の開発を行うなどを意味不明な非科学的実験を行ったことから、人々から敬遠されることとなった。このテレフォースに関しても詳細な設計図などはなく、彼が生み出した妄想の産物なのかもしれない。
余談だが、ドイツや日本でも一応殺人光線の研究が行われたが、どちらも早々に見切りを付けている。

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