KV-1S

Last-modified: 2024-04-05 (金) 20:07:37

Tier6 ソ連 重戦車 (読み方カーヴェーアジンエス)

KV1S_0-min.PNG
↑ KV-1S + 76 mm ZiS-5
初期状態。防御力だけなら実は初期砲塔の方が高い。

 

KV1S_2-min.PNG
↑ KV-122 mod. 1944 + 85 mm S-31M
最終砲候補その1。

 

KV1S_1-min.PNG
↑ KV-122 mod. 1944 + 122 mm Howitzer S-41
最終砲候補その2。
Tier6からTier5の引き下げ時に122mm D-2-5Tが削除され代わりに本砲が追加された。

旧画像 v0.9.2以前のKV-1S。

KV1S_kv1s_1942.jpg
↑ KV-1S mod.1942 + 76 mm ZiS-5
初期状態。

 

KV1S_kv85.jpg
↑ KV-85 + 122 mm D-2-5T
かつて猛威を振るい、Tier6最強戦車の一つに数えられた在りし日のKV-1S。
なおモバイル版のWoT blitzでは未だこの装備である。
blitzのKV-1Sはパソコン版のWoTでは置き換え後のKV-85に相当する。

スペック(v1.18.0)

車体

耐久値1,050⇒1,100
車体装甲厚(mm)75/60/60
最高速度(前/後)(km/h)43/14
重量(初期/最終)(t)43.08/44.05
実用出力重量比(hp/t)13.62
本体価格(Cr)910,000
修理費(Cr)
超信地旋回不可
ロール万能型重戦車
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
76 mm ZiS-514.29
⇒15
AP
APCR
HE
86
102
38
110
110
156
1,571
⇒1,650
0.382.3680
850
680
13556
2,400
56
1,155-5°/+25°
85 mm S-31M12.24
⇒13.04
AP
APCR
HE
150
196
43
160
160
280
1,959
⇒2,087
0.382.7⇒2.1800
1,000
800
70109
2,800
98
1,500-3.5°/+15°

-5°/+15°
122 mm Howitzer S-415.45HE
HEAT
61
150
450
370
2,018
(HEAT)
0.482.9515
412
85257
4,800
1,600-5°/+20°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
KV-1S82/75/75283207,020
KV-122 mod. 194482/82/82313407,620
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
V-2K50015750
V-2IS60015750
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
KV-1S mod. 194245.43511,500
KV-1S mod. 194348.23811,500
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
9R32580
10R360100
10RK440100
 

乗員

1Commander2Gunner3Driver4Radio Operator5Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class2装填棒Class2砲垂直安定装置×改良型旋回機構Class2改良型照準器Class2追加グローサーClass2
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造Class2改良型装甲材Class2内張り装甲Medium
 

隠蔽性

非発砲発砲時*1
静止時7.87%1.97%
移動時3.93%0.98%
 

派生車両

派生元KV-1(HT/25,650)
派生先IS(HT/49,480)
 

開発ツリー

クリックで表示
76 mm ZiS-5
(初期/33,400)
85 mm S-31M
(4,350/49,200)
KV-1S
(初期/10,000)
KV-122 mod. 1944
(4,650/17,500)
122 mm Howitzer S-41
(3,720/45,200)
9R
(初期/1,980)
10R
(610/3,660)
10RK
(3,100/18,600)
V-2K
(初期/23,050)
V-2IS
(11,000/36,000)
IS
(49,480/1,424,000)
KV-1S mod. 1942
(初期/9,000)
KV-1S mod. 1943
(4,450/16,390)
 

車両に関する変更履歴

クリックで表示
v0.9.3Tierを6から5に変更
車輌の価格を900,000Crから410,000Crに変更
派生元・派生先車輌を変更
初期砲塔時のHPを760から620に変更
改良砲塔時のHPを810から660に変更
122 mm D-2-5Tを削除
85 mm D-5Tを85 mm S-31に置き換え
122 mm U-11を122 mm Howitzer S-41に置き換え
76 mm S-54を削除
76 mm ZiS-5の装填時間と総弾数を変更
改良砲塔の装甲厚(mm)を100/90/90から82/82/82に変更
改良砲塔時の視認範囲を330mから340mに変更
9R無線機を追加
車体重量を変更
初期履帯の積載量を42.8tから45.4tに変更
装備可能な戦車砲用装填棒を大口径から中口径に変更
CO2充填式燃料タンクを装備不可に変更
v1.9.0車輌Tierを5から6に変更
85 mm S-31(総弾数: 55発)を85 mm S-31M(総弾数: 70発)に換装
KV-1S mod. 1942サスペンションの価格を4,500Crから9,000クレジットに変更
KV-1S mod. 1943サスペンションの価格を10,390Crから16,390Crに変更
KV-1S mod. 1943サスペンションの研究に必要なEXPを2,450から4,450に変更
KV-1S mod. 1942サスペンションの移動に伴う照準拡散を8%ダウン
KV-1S mod. 1943サスペンションの移動に伴う照準拡散を9%ダウン
KV-1S mod. 1942サスペンションの車体旋回に伴う照準拡散を8%ダウン
KV-1S mod. 1943サスペンションの車体旋回に伴う照準拡散を9%ダウン
76 mm ZiS-5の着弾分布を0.46mから0.38mに変更
122 mm Howitzer S-41の着弾分布を0.58mから0.52mに変更
122 mm Howitzer S-41の砲塔旋回に伴う照準拡散を22%ダウン
122 mm Howitzer S-41の装填時間を11.6秒から11秒に変更
122 mm Howitzer S-41用のHEAT弾の貫通力を140mmから150mmに変更
76 mm ZiS-5の総弾数を114発から135発に変更
122 mm Howitzer S-41の総弾数を60発から85発に変更
後退速度を11km/hから14km/hに変更
修理費用を12%ダウン
収益性を16%ダウン
KV-1S mod. 1942サスペンションのTierをIVからVに変更
KV-1S mod. 1943サスペンションのTierをVからVIに変更
車輌の価格を410,000Crから910,000Crに変更
KV-122 mod. 1944砲塔のTierをVからVIに変更
KV-1S砲塔の価格を5,000Crから10,000Crに変更
KV-122 mod. 1944砲塔の価格を10,500Crから17,500Crに変更
KV-1S砲塔時のHPを620から920に変更
KV-122 mod. 1944砲塔時のHPを660から970に変更
CO2充填式燃料タンクを装備可能に変更
派生先車輌を変更
v1.9.1122 mm Howitzer S-41の着弾分布を0.52mから0.48mに変更
122 mm Howitzer S-41の射撃後の照準拡散を25%ダウン
85 mm S-31M(KV-122 mod. 1944砲塔時)の射撃後の照準拡散を25%ダウン
85 mm S-31M(KV-122 mod. 1944砲塔時)の俯角を-3.5度から-5度に変更
KV-122 mod. 1944砲塔の旋回速度を28度/秒から31度/秒に変更
v1.18.0サスペンション「KV-1S mod. 1942」搭載時の旋回速度を 28度/秒 から 35度/秒 へ変更
サスペンション「KV-1S mod. 1943」搭載時の旋回速度を 30度/秒 から 38度/秒 へ変更
砲塔「KV-122 mod. 1944」搭載時の85 mm S-31Mの照準時間を 2.5秒 から 2.1秒 へ変更
砲塔「KV-1S」搭載時の耐久力を 920HP から 1,050HP へ変更
砲塔「KV-122 mod. 1944」搭載時の耐久力を 970HP から 1,100HP へ変更

解説(v1.18.1)

  • 概要
    Tier6のソ連重戦車
    大戦中期、KV-1の機動性を改善するために開発・量産された重戦車である。
    v0.9.2までTier6重戦車だったが、v0.9.3で実質的な新車両としてTier5に格下げされた。
    以前のポジションと性能はKV-85が引き継いでいたが、v1.9.0にてKV-85がコレクション車両に変更され、再びTier6に格上げされるという数奇な運命を辿っている。
    ただしTier6に戻っても、以前のような強力な性能は戻されておらず、ほぼTier5時代の性能のまま格上げとなっている。
     
  • 火力
    本戦車の上位砲はどちらもKV-1の同口径砲と砲弾以外の互換性がなく、引き継ぐことが出来ないためフリー経験値等を利用して開発することをお勧めする。
    性能はTierが1つ下のKV-1と大して変わり映えなく、このTier帯としては火力は貧弱な部類。
    加えて問題となるのが仰俯角で、元々優れているとは言い難かったKV-1よりも更に狭くなっている。
    先述の機動力もあって移動は容易なので、射撃が困難な場合は大胆に陣地転換をしていきたい。
     
    • 85 mm S-31M
      安定した貫通力、威力、精度を持ち、後述の122mm榴弾砲が合わないならこちらが最終砲となるだろう。
      KV-1の85 mm F-30の貫通力やDPM、精度、照準時間をTier6レベルまで強化したもの。このTier帯の重戦車は目の前の複数の敵に攻撃をしなければならないので、この砲を積めば122 mm Howitzer S-41のように隙をつかれ突破されることは少なくなるだろう。
      DPMはChurchill VIIをわずかに上回り、Tier6最高峰の数値を誇る。ただし、単発火力自体はT-34-85等の一部の同格中戦車に劣る低さなので、重戦車でよくあるターン制のダメージ交換は苦手。高めのDPMを生かし、相手の1発に対し複数発をお返し出来る状況に持ち込みたい。
      しかしながら上位戦車の正面装甲はAPでは貫通させにくいため、弱点を狙うか課金弾が必要になる。
      本砲は初期砲塔でも積載可能なため、まずはこの砲を開発することをお勧めする。
       
    • 122 mm Howitzer S-41
      改良砲塔で搭載できる強力な榴弾砲。
      KV-1の122mm榴弾砲よりも発射速度と精度が僅かに強化され、貫通できれば相手に大ダメージを与える威力は同じ。KV-1よりも機動力と視界に優れる本車では、一撃離脱や回り込みを行いやすくなるため、本砲の発射速度や精度の劣悪さを補うことが出来る。
      ただし、Tier6となったことで貫通可能な相手が減っているため、上述の85mm砲とどちらを使うかはよく吟味した方がいいだろう。
      側背面を狙う機会が増えることからHEAT弾も選択肢に入りやすいが、貫通力150mmと不安が残る数値なので、使い所は限られる。
       
  • 装甲
    機動力の代償として装甲はKV-1から削減され、Tier6重戦車としては装甲は貧弱となった。
    車体正面下部は傾斜の弱い60mmと格下にも抜かれやすい弱点になった一方、車体正面中間の広い傾斜部分はなぜか厚みが増しており、微妙に傾斜もきつくなった事で、格下軽・中戦車のAP程度ならそれなりに弾く。
    車体側面も薄くなったとはいえ機動性を考えると十分な60mmの装甲で、豚飯の角度をとれば貫通110mm~140mm程度まで耐え得る防御力を持つ。
    全体的に、格下の砲撃なら弾くこともあるが同格以上には通用しない程度の防御力となっているため、どっしり構えて前線を維持するような戦い方はあまり向いていない。
     
    丸みを帯びた砲塔は、正面からならかなりの部分がKV-1よりは硬く、防盾裏の開口部も比較的狭く、装甲が二重になる部分の合計実装甲厚は120mm~170mm程度。
    もっとも、防盾周辺の垂直に近い部分は90mm弱の実装甲厚でしかないため、過信は禁物。防盾ごと撃ち抜ける貫通力の高い車両にも警戒が必要。
    また、改良砲塔の大型化したキューポラが無視できない弱点となっており、足を止めていると格下にもダメージを貰いやすい。
    俯角が狭くなっているため、KV-1の強みの1つだった稜線を使ったハルダウン戦法も適性が低い。
    とはいえ、全周82mm、キューポラすら60mmの装甲はどこでも10榴HEを非貫通で押さえ込める上、軽量化に反してHPは大幅に増加している事もあり、機を見て装甲とHPの活用を臨機応変に切り替えていけばそれなりの粘り強さを発揮できるだろう。
     
  • 機動性
    装甲を中心に非常に軽量化されており、新しい600馬力のエンジンと性能の上がった履帯のお陰で優れた加速と旋回性を持つ。最高速度も43km/hと同格重戦車の中で上位であり、その機動力は中戦車に近い。平地では安定して最高速度を遺憾なく発揮することができるだろう。
    また、この機動力を生かして、持ち前の火力を叩き込んだ後にすぐ離脱する一撃離脱戦法が可能となっている。
    ただし後退速度は約14km/hと重戦車としては悪く無いものの決して速いとは言えない為、撃ってすぐ下がる事を徹底しても被弾を避けられない事が多い。不用意に前に出すぎると後退が間に合わず孤立する恐れもあるため、足の遅い味方と歩調を合わせる事も忘れないように。
     
  • その他
    視認範囲は340mとKV-1から30mも改善されているが、それでも同格HTの一部とは20~30mも差が付いた近視。
    KV-1から薄くなった装甲や重戦車らしい隠蔽性の低さも相俟って、見えない敵からダメージをもらう危険性は相変わらず高いままだ。
    開けた場所で孤立しないように、味方との位置関係には気を配ろう。
     
  • 総論
    史実の通り、装甲をやや犠牲にして機動力を高めたKV-1と言える性能である。
    v1.9.0より前は、オートエイムや格下相手にそこそこ頼れる正面装甲に加え重戦車としては優れた機動性を持ち、重戦車と中戦車の両方の立ち回りを切り替えていける汎用性に優れた車輌となっていた。
    だが、アップデート以降は物足りない装甲を立ち回りでカバーし、いかに生命線の機動力を活かすかという趣の車輌となった。
    場合によってはT-34-85M等の中戦車にもターン制を挑まれると後れを取りかねない。最前線で格上と真正面から撃ち合うなどは言わずもがな避けて通るべきである。
    幸い、向上した機動性と視界はどの主砲とも相性がよく、以下のどちらの主砲を選んでも安定した戦いをできるスペックを持っている。
    重戦車でありながら優れた機動力を持つ、という特性は以後のISIS-3などで始まるIS-7ルートにおける特性でもあるため、これらの車両に進むつもりならばここで運用に慣れておくと後々楽になるかもしれない。ただし、俯角の狭さからは逃れられない運命にあるため、これを補う立ち回りを身につけておきたい。
     
    • 85 mm S-31M
      ソ連重戦車の砲としては優れた精度とDPMを持ち、HPを活かした格下相手や中戦車とのノーガードの撃ち合いに強い。
      ただし同格最低レベルの単発火力しか持たないため、上述通りターン制の撃ち合いは厳禁である。
      攻め時を見てタイマン勝負に持ち込むか、待ち伏せから履帯切りを挟んで連射を叩き込む疑似ローダー運用が適している。
      そのため85mm砲とは名乗りつつも、立ち回りは前車の57mm砲に近いものとなる。
      KV-85の100mm砲と比較すると、単発では大きく劣るものの、俯角や精度等の取り回しでは勝っている。
      優れた機動力を活かし、旋回の遅い相手の死角に回り込む・逃げる相手を仕留めるといった動きで差別化できるだろう。
       
    • 122 mm Howitzer S-41
      前車の122mm同様の高単発が魅力的だが、Tierの上昇により正面から大ダメージを与えるのは困難になった。
      精度はもちろん、僅かではあるがDPMでも85mm砲に負けているため、側面や背面からHEATの貫通を狙う、軽装甲相手にHE貫通を狙う、爆風を活かし履帯切りアシストを重ねる…といった立ち回りの工夫は必須。
      KV-2のHEと異なり抑止力にはなりにくく、体力に余裕のある相手に押し切られることもままある。
      KV-85の122mm砲には精度・DPMで勝るものの、こちらの榴弾砲のHEが向こうのHEに劣っている有様であり、動きで差別化できなければ劣化となりやすい。
      とはいえなるべく被弾を避けたい本車輌にとっては、高単発でターン制向きである本砲の採用は魅力的な選択肢である。
      同格・格上でもスウェーデン戦車や日本中戦車等、紙装甲の相手に大ダメージを与えるチャンスは少なくないので積極的に狙っていこう。
       
 

史実

詳細

KV-1s.JPG
(履帯の大半が失われている)
1940年に制式化されたKV-1重戦車は、同時期に試作された多砲塔重戦車よりは軽量で機動性を有していたものの、当初からエンジンや足回りは重量に対して不十分であり、その後施された武装・装甲の強化によってその傾向は一層顕著になった。
その重装甲は利点ではあったが、最高速度は著しく低下してエンジンやトランスミッションはすぐに故障し、重量によって橋を落としてしまうなど、用兵側にとって頭の痛い問題を多数抱えていたのである。軍上層部は重装甲だが鈍重なKV-1より、そこそこの装甲と高い機動性を持つT-34を好んでおり、中戦車への一本化を主張する意見も出ていた。
こうした中で政治的な危機感を覚えた設計者のコーチン技師は、装甲と機動力を両立した、重戦車と中戦車を統合する「汎用戦車」としてツェイツを主任に据えてKV-13を開発する一方、とりあえず不評な機動力を改善した暫定型としてKV-1Sを開発した。

 

KV-1Sは砲塔を新設計して小型化し、100mm以上に達していた装甲厚を82mmまで抑え込むとともに、車長の装填手兼任をやめて配置を変更し、キューポラ(ただしハッチ無し)を設けて外部視察能力を向上させた。また車体に装着されていた増加装甲はすべて外された。
さらにトランスミッションを再設計するとともにエンジンを600馬力のものに強化、上述の軽量化により重量が42.5tまで低下したこともあって機動力は大幅に向上、T-34との格差はほぼ消滅した。
武装は引き続き76mm ZiS-5を搭載した。

 

KV-1Sは1942年8月から43年春4月まで量産がおこなわれ、約1200から1300両が生産された。
本車にとって不幸なことに、この頃になると4号戦車の主砲が大幅に強化されるとともに、1942年秋からは、装甲・火力ともに本車を上回るティーガーが戦場に登場した。さらに1943年夏のクルスク戦では中戦車でありながら本車を上回る性能を持つパンターが出現した。
ティーガー、パンターの出現はソ連軍にくすぶっていた重戦車不要論を後退させ、装甲と火力が再び重要視されるようになった。多少装甲が厚くても、KV-1SはT-34と同様にティーガー、パンターの前では攻撃・防御両面で無力だったのである。こうした中で、本車に使用された砲塔やトランスミッションなどの部品を参考・流用しつつ、KV-13の流れで開発されたIS重戦車が量産されることになる。
しかし新開発のIS重戦車の量産には時間がかかると見込まれたため、本車に85mm D5_Tを搭載したIS戦車の砲塔を装備するKV-85重戦車が開発され、1943年冬の数年間に約150両が生産された。また、制式採用か現地改造かは不明であるが、KV-85に122mm D-25Tを搭載した車両が小数存在したようだ。この車両はKV-122と呼ばれる。
KV-1SやKV-85は防御力不足に悩まされながらも、その後も他の重戦車と同様独立重戦車連隊(重戦車は他の種類の戦車と同様に扱うのは困難とされ、1942年10月より突破用に集中配備された)に配属され、ベルリンまで戦い抜いた。
本車をベースとした派生車両としては、SU-152S-51などが存在する。

 

参考資料
『KV1&KV-2重戦車 1939-1945』スティーヴン・ザロガ、ジム・キニア 大日本絵画
『大祖国戦争のソ連戦車』古是三春 ストライク アンド タクティカル マガジン2011年1月号別冊
http://ja.wikipedia.org/wiki/KV-1
http://combat1.sakura.ne.jp/KV-1.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/KV-85
http://combat1.sakura.ne.jp/KV-85.htm

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  • 砲性能が問題だね。一番の比較対象はKV85になるだろうけど、火力貫通どちらを見ても厳しいとしか言えない。122mmでHEなら一応85で撃つよりマシだが、HEATの貫通が悲惨。85mmは単発と貫通の低さが気になり俯角も0.5しか差がない。砲性能以外だと砲塔装甲が薄いくらいで他に欠点はない。むしろ速度が上がってる分MTに近い運用ができる。けどやっぱ砲性能のせいでKV85でいいやになっちゃう。 -- 2020-04-27 (月) 13:59:28
  • Tier6に戻すなら、以前の性能に戻すべきではと思うね。近くのアップデートで修正は確実だろうね -- 2020-04-28 (火) 04:23:46
    • TierVのコレクション車輌で良かった気もするんだよな。わざわざ格上げした意味がよく分からない。 -- 2020-04-28 (火) 06:24:42
      • WGが昔ツリーの中で1両は苦行になる車両を置くと何かで発言してたと思う。今でもその方針が残ってるかはわからないけど・・・ -- 2020-04-28 (火) 23:29:12
  • 122mm装備の、画像の下の文が未修正? "Tier6からTier5の引き下げに伴い" -- 2020-04-28 (火) 18:58:16
  • 「火力については僅かな俯角以外はほぼ完敗」これって絞りとDPM -- 2020-04-28 (火) 22:33:41
    • ミス 絞りとDPMも含まれてる? -- 2020-04-28 (火) 22:34:13
  • 皆さん122mm積んでますよね? -- 2020-04-28 (火) 23:13:32
  • 85mm、ここまでターン制に適性がない主砲は首相シリーズ以来かなぁ -- 2020-04-29 (水) 08:41:43
  • tier5時代に足生かして12榴で相手をぶん殴り回ってた頃は楽しかったな… -- 2020-05-09 (土) 12:48:05
  • 今の環境ならD-2-5T戻しても問題ないと思うんだけどなぁ -- 2020-05-19 (火) 17:34:31
  • 85mmと122mm両方使ったけどやっぱり122mmの方が強いかな。コツはなるべくヒートを使いこなして単発370を押しつけること -- 2021-01-20 (水) 03:51:33
  • やべえ122mmゴミとかしてる()アプデ前はコンスタントに3桁与えられてたのに今じゃ見る影もない;; -- 2021-06-24 (木) 14:50:37
    • 貫通出来る相手にはHEAT、出来ないのにはHEではダメなの?ってか、榴弾乱打するのはどの車両もNGでは? -- 2021-07-03 (土) 10:41:33
      • ダメです。榴弾砲だぞ、肝心のHEが与ダメ減らされた挙句軽戦車にも弾かれる役立たずになった以上もう使い物になりません。HEATにしたって今までも常用できるような性能じゃなかったでしょ -- 2021-07-03 (土) 12:24:46
      • 与ダメが減らされたというよりは装甲に当たった時の判定が変わって、当たったところの装甲圧のみ計算されるようになったんだよね。例えばO-Iが対面に出た時に副砲塔を避けて奥の装甲に当てて下にある薄い天板でダメージを出す!とか地面に当てて底板に爆風当ててダメージ出す!みたいなやり方が通用しなくなった。(前者は当たったところの装甲圧で計算、後者は爆風判定がなくなってダメージが出ない) -- 2021-07-04 (日) 23:23:34
    • そのコンスタントにどこでも当てたら3桁っていうのがギルティだったんだから仕方ないね。榴弾は重装甲には無力で薄い所を狙えば大ダメージっていう弾に変わったよ -- 2021-07-03 (土) 16:44:46
      • そういう調整したのに敵に当たれば御の字ていど精度照準拡散ガバガバなままなのが大問題なんだよね、榴弾使いたいなら惑星行きましょう -- 2021-07-04 (日) 08:38:47
      • "紙装甲を履帯ごと抜けるように!"を期待したけれど空間装甲三倍で計算するルールのせいで貫通90くらいはないとそうも行かない。二倍ならまた違ったのだけれど・・・ -- 2021-07-04 (日) 17:44:19
    • そこで良好なDPMの85mm…ということかと。単発が低いったってまあ最低値ではないし、足回りは優秀だし、重装甲はそもそも正面から立ち向かわなくたっていいし -- 2021-07-05 (月) 00:19:21

*1 85 mm S-31M時