Tier8 ソ連 重戦車 (読み方:カーヴェーチトゥイーリ)
↑ KV-4 + 107 mm ZiS-6
大柄だったKV-3に比べても一回り大きい超巨体。KV-3よりはT-150を浮かばせる見た目。
↑ KV-4-5 + 107 mm ZiS-24
非常に長い主砲と大型化した副砲塔が特徴的。なお、この副砲搭は極端な弱点ではなく220mmある。
なお、122mm砲はどちらもマズルブレーキがついているため判別は容易。
装甲も殆ど垂直なため、ここまでに習ってきた豚飯昼飯等の角度のテクニックを生かそう。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,600⇒1,700 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 180/150/90 |
最高速度(前/後)(km/h) | 30/11 |
重量(初期/最終)(t) | 97.43/106.7 |
実用出力重量比(hp/t) | 11.25 |
本体価格(Cr) | 2,430,000 |
修理費(Cr) | 約15,000 |
超信地旋回 | 不可 |
ロール | 攻撃的重戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
107 mm ZiS-6 | 6.45⇒6.67 | AP APCR HE | 167 219 54 | 300 300 360 | 1,935⇒ 2,000 | 0.45 | 3.4⇒2.9 | 840 1,038 830 | 60 | 270 4,400 280 | 2,400 | -6°/+12° ⇒ -6°/+18° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
122 mm D-2-5T | 4.08⇒4.17 | AP APCR HE | 175 217 61 | 390 390 530 | 1,592⇒ 1,625 | 0.46 | 3.4 | 780 975 780 | 50 | 1,025 4,800 608 | 2,600 | |
122 mm D-25TS | 4.88⇒5 | APCR HEAT HE | 217 270 61 | 390 390 530 | 1,902⇒ 1,950 | 0.46⇒0.44 | 3.4⇒3 | 975 820 780 | 38 | 1,060 5,200 608 | 2,590 | -8°/+12° ⇒ -8°/+18° |
107 mm ZiS-24 | 5.45⇒6.67 | AP APCR HE | 227 289 62 | 320 320 420 | 1,745⇒ 2,133 | 0.38⇒0.36 | 3.1⇒2.3 | 1,043 1,304 1,043 | 50 | 1,010 4,000 650 | 2,840 | -6°/+12° ⇒ -6°/+18° |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
KV-4 | 180/130/130 | 20 | 330 | 15,400 |
---|---|---|---|---|
KV-4-5 | 220/150/140 | 20 | 350 | 24,000 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
M-40 1000 | 1,000 | 15 | 1,250 |
---|---|---|---|
2x V-2K-F | 1,200 | 15 | 1,500 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
KV-4 | 102.56 | 16 | 20,000 |
---|---|---|---|
KV-4 Bis | 112.56 | 18 | 20,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
10RK | 440 | 100 |
---|---|---|
12RT | 625 | 110 |
R-113 | 730 | 80 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader | 6 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Superheavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 4.1%⇒1.76% | 0.37% |
移動時 | 2.05%⇒0.89% | 0.19% |
派生車両
開発ツリー
107 mm ZiS-6 (初期/68,290) | ━ | 122 mm D-2-5T (17,000/84,980) | ━ | 122 mm D-25TS (19,000/125,140) | ┳ ┃ | KV-4-5 (14,800/31,000) |
KV-4 (初期/23,450) | ┃ ┣ | ST-I (166,000/3,561,000) | ||||
10RK (初期/18,600) | ━ | 12RT (5,600/33,600) | ━ | R-113 (8,700/52,200) | ┃ ┗ | 107 mm ZiS-24 (44,000/180,000) |
M-40 1000 (初期/85,000) | ━ | 2x V-2K-F (27,300/87,500) | ||||
KV-4 (初期/17,780) | ━ | KV-4 Bis (15,200/33,600) |
車両に関する変更履歴
v0.7.3 | 新規実装 |
v0.7.4 | 耐久力を40増加 側面装甲を20mm増加 上位砲塔のキューポラ部の装甲増加 普通の路面、軟弱な路面への対地形性能を5%増加 初期砲塔に107mm ZiS-24が搭載できるように変更 上位砲塔での107mm ZiS-24の装填時間を11.5秒から11.1秒に短縮 上位砲塔での107mm ZiS-24の砲塔旋回による精度低下量を20%減少 上位砲塔での107mm ZiS-24の仰角を6°に増加 |
v0.7.5 | 耐久力+70 初期/上位履帯の普通・軟弱路面への対地形性能増加 上位砲塔の旋回速度+2° 初期砲塔でのZiS-24の装填速度-0.86%、砲塔旋回による精度低下-10% 上位砲塔でのZiS-6の照準時間-14%、砲塔旋回による精度低下-14% |
v0.8.2 | 装甲の表示を変更(性能には変化なし) |
v0.9.13 | 107 mm ZiS-24 gun(KV-4 turret 用)の照準時間を変更: 3.4 s から 3.1 s. 107 mm ZiS-24 gun(KV-4 turret 用)の再装填時間を変更: 11.4 s から 11 s. 107 mm ZiS-24 gun (KV-4-5 turret 用)の照準時間を変更: 3.4 s からto 2.9 s. 107 mm ZiS-24 gun(KV-4-5 turret 用)の再装填時間を変更: 11.1 s から 10.3 s. KV-4-5 turret の耐久値を変更: 1,650 から 1,700 HP. |
v0.9.20.1 | HDモデル化 |
v1.10.0 | 122 mm D-25T(砲弾タイプ: AP、APCR、HE; 貫通力: 175/217/61mm)を122 mm D-25TSに換装: -砲弾タイプ: APCR、HEAT、HE -貫通力: 217/270/61mm -KV-4-5砲塔の着弾分布: 0.44m -KV-4-5砲塔の照準時間: 3秒 -KV-4-5砲塔の装填時間: 12秒 -両砲塔の俯角を-8度 KV-4-5砲塔の107 mm ZiS-24の着弾分布を0.38mから0.36mに変更 KV-4-5砲塔の107 mm ZiS-24の砲塔旋回時の照準拡散を38%減少 KV-4-5砲塔の107 mm ZiS-24の装填時間を10.3秒から9秒に変更 KV-4-5砲塔の107 mm ZiS-24の照準時間を2.9秒から2.3秒に変更 KV-4-5砲塔の正面装甲厚を180mmから220mmに変更 |
解説
- 概要
v0.7.3で追加されたTier8ソ連重戦車。
大戦初期、ドイツ戦車への過大評価から提案された超重戦車の計画案である。
同じTier8重戦車のIS-3に比べて全体的に施された垂直の重装甲が特徴。
- 火力
v1.10.0にて122 mm D-25Tが削除され、122 mm D-25TSに置き換えられた。
KV-3からは中間砲しか引き継ぐことが出来なくなったので注意。引継ぎ砲での戦闘は厳しいため、出撃する前にフリー経験値を使ってD-25TSの開発だけは済ませておこう。
幸いいずれの砲も初期砲塔に搭載できる。- 122 mm D-25TS
v1.10.0にて追加された砲。
KV-3の最終砲122 mm D-25Tの課金弾を通常弾化し、貫通力270mmのHEATを追加したもの。
見た目こそ若干頼りないが、貫通力はTier8HTとして及第点のものを持っているため十分戦える。
また、見逃せない長所として、この砲搭載時のみ俯角が-8°まで取れる。 - 107 mm ZiS-24
長砲身が目立つ本車輌専用砲。
単発火力は122mm砲よりも落ちるが、貫通力、精度、照準時間はかなり良好で、精密射撃もある程度可能となっている。
最大の特徴は貫通289mmを誇るAPCRであり、APCR弾としてはT34とLöweに次ぐ同格HT第三位の貫通性能を持つ。
あちらとは違い本砲のDPMはかなり高めの値となっており、固めな弱点といった部位を抜き続けられれば戦闘を有利に進められるだろう。
- 122 mm D-25TS
- 装甲
背面に至るまでかなり厚い装甲が施されている。高耐久も併せて味方の盾となれるだろう。
装甲の厚さから内張り装甲の効果が高いのも見逃せない。下位自走砲の砲撃では2桁ダメージということもざらにあり、むしろ被弾を集めることで味方を守ることが出来る。
傾斜装甲がほとんどなく、垂直装甲で形成された本車では豚飯昼飯のテクニックが非常に有効となる。勿論、その際には車体下部を隠すことを忘れないようにしよう。- 初期砲塔
正面装甲の大半が180mm厚。防楯中央などは垂直装甲であり、同格の通常弾にも容易に貫通されてしまう。更に巨大な機銃塔は130mmしかなく、格下の砲撃すら防ぐことが出来ない。
砲塔は可能な限り早く換装しよう。 - 改良砲塔
正面220mm、側面150mmと順当に増厚される。v1.10.0にて正面装甲が40mmも増厚され、同格重戦車の通常弾であれば防ぐことが出来る値となった。
一見脆そうに見える上部副砲塔は、正面が同じ装甲厚で側面が180mmと厚く弱点ではない。
ただし上から見ると砲塔全体が六角形をしているため、よそ見による防御効果はあまり期待できない。豚飯の際は砲塔に砲撃が集中しがちで、車体が鉄壁でもこちらを貫通されてしまうことがある。 - 車体
車体正面は上部が180mm30°傾斜で約200mm、下部が160mmの30°傾斜で約180mmとやや頼りなく、特に下部は貫通されやすい。
機銃と覗視孔はHD化によって一律180mmとなった為弱点というわけでは無いが、機銃を撃たれると無線手、覗視孔は操縦手が負傷する。
中段の鋭い傾斜の部分は120mmの傾斜で260mm前後(標準化込)になるが、ここを狙われることはあまり無い。
側面装甲厚は150mmと大変良好なので、昼飯の角度を取るように心がけよう。車体正面を隠せる25°の豚飯で側面装甲が360mm相当(APで310mm相当)となるため格上の砲撃も十分防ぐことが出来る。
ただしKV-3同様燃料タンクが車体側面の半分ほどを占めており、それによって火災の発生率が高いのでその点には注意が必要だ。特に1度火災が発生すると自動消火しても再度火災になるリスクが高く、そのまま大破になることも多々有る。
- 初期砲塔
- 機動性
機動力に関しては、1,200馬力のエンジンを積めるが、車重も100t以上あるのであまり良くはない。
直進速度は必要最低限はありKV-3と同じく味方の前線になんとか追いつける程度といったところで、このルートを進めて来た人ならそれほど違和感なく動けるだろう。
旋回性能は劣悪で、砲塔旋回速度の更なる低下もあり機動戦に持ち込まれると非常に危険。一度振り向いてしまうと体勢の立て直しにも時間がかかる為、軽戦車の回り込みなどに安易に釣られず、後ろの敵は後方支援に任せ自分は前方を警戒するといった判断も必要になる。
履帯に関しては初期履帯だと動きが鈍いが改良履帯にすることにより若干改善される。
- その他
視界は改良砲塔でやっと350mとかなりの近眼である。超重戦車でありがちな、防御姿勢を取りながら前進しあえて撃たれることによって相手を発見する強行偵察はKV-4ではやや難しい。
本車の視界は決して良いとは言えないが、乗員数に余裕があり、無線手のスキルで視界を強化することが出来る。皮膜を搭載すれば400mを超える視界を得ることが出来、一方的に撃ち込まれる可能性を大きく減らすことが出来る。最前線で戦う本車はアシストダメージを得る機会も多い。
また、大きな車体と低い機動力、同格HTと比較しても抜きん出て低い隠蔽率から被弾がとても多くなる。修理スキルの習得や改良型装甲材を装備するのが良いだろう。
パーツやスキルによるアレンジの幅が広いのも本車の魅力の一つだ。
- 総論
KVシリーズの正統進化系であり、しっかりとした防御姿勢を取れば格上の攻撃にも耐えうる防御に優れた車両である。特大内張り装甲により自走砲の攻撃にも耐性があり、盾として戦線を支えるのに向いている。
他の重戦車と比べ側面装甲が非常に厚いため、豚飯は余裕を持って行うことができる。一方で後退が遅く巨大な副砲塔がついているため稜線射撃はあまり得意ではない。車体が硬いので、どちらかというと壁を利用した豚飯などが防御の主体となるだろう。
同格以上には撃たせて撃つ、格下には車体正面を隠すなど防御の基本を徹底しよう。
格下の攻撃は殆ど通用しないためTierトップの戦場ならば装甲に任せた強引な前線突破も選択肢に入る。視界、隠蔽率、機動力は劣っている為、単独行動は避け支援を受けられる位置取りを気を付けよう。
史実
ドイツ軍がフランスを占領した1940年5月の戦いののち、当時赤軍中央砲兵局総監のI.クリーク元帥は断片的な情報をもとにドイツ戦車の武装と装甲を過剰に評価し、現在生産中のKV-1やT-34を上回る強力な火力と装甲を有する戦車が必要であると主張した。彼の主張は反対派を押しのけてスターリンに採用され、107mm砲を搭載するKV-3の開発が開始されたが、その裏ではさらなる超重戦車の開発が計画されていた。それがKV-4とKV-5である。
多くの戦車関係者は、仮に実用化したとしても、この戦車の運用が極めて困難であることを認識していた。それ以前に開発されていた55t~60t級の多砲塔重戦車であるSMKとT-100ですら、1939年から1940年のフィンランドとの冬戦争において運用に大変な困難を生じていたのである。その2倍弱の重量を持つ怪物戦車を、KV-1すら移動が困難なソ連のインフラで運用するのは無理な相談だった。
このような形で設計案が提出されたKV-4とKV-5だったが、1941年6月に独ソ戦が始まり、それに伴って設計局や工場がウラルに疎開する中で、ドイツ軍の保有する戦車が喧伝されていたほど強力ではなかったこともあり、現有戦車の生産・改良が最優先で行われることとなったため、1941年8月までに、二つの超重戦車は試作すらされずに開発が中止された。
参考資料
『ソビエト・ロシア戦闘車両大系(上)』古是三春 グランドパワー2003年10月号別冊
『KV1&KV-2重戦車 1939-1945』スティーヴン・ザロガ、ジム・キニア 大日本絵画
参考
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