Panther mit 8,8 cm L/71

Tier 8 ドイツ 中戦車 （課金戦車） / 略称:Panther 8,8 / 日本語表記:パンター アハト・アハト

スペック(v1.10.1)

車体

武装

砲塔

エンジン

履帯

無線機

乗員

拡張パーツ

	Class2		Class2		Class1		Class1		Class1		Class1
	○		○		Class1		Class1		Medium

隠蔽性

車両に関する変更履歴

解説

• 概要
  v0.9.5で追加されたTier8のドイツ課金中戦車。通称『アハパン』*1。
  Pantherの車体に新型砲塔と8,8 cm Kw.K. 43 L/71を搭載した計画案である。
  マッチング優遇は無く、Tier10戦車ともマッチングする。　
  Panther IIに8,8 cm Kw.K. L/100が追加され、こちらは高いDPM、あちらは高貫通高精度と大きく差別化された。
  v0.9.6よりゲーム内ストアにて購入可能となったが、v1.7.0.2で購入不可となった。
   

• 火力
  • 8.8 cm Kw.K. 43 L/71 mod.Vlt
    Panther mit 8,8 cm L/71の史実砲。
    Tiger Iの最終砲と基本スペックは同じであり、精度と発射速度はTiger Iより優れる。
    Panther IIの8,8 cm Kw.K. L/100には劣るものの、精度0.32はかなりの性能である。
    また、v1.10.1で発射速度はそのままに単発火力が向上したことにより、DPMはTier8中戦車の中でトップに躍り出た。
     
    課金弾のAPCRは237mmと貫通力の伸びが小さく、格上の重装甲車両には弱点狙撃や側背面への回り込みで対処しよう。そういった相手は、こちらよりも単発火力が高い砲を装備していることが多いため、正面から単純に殴り合うのは分が悪い。DPMを生かすなら、状況が許す限り側面に回り込むのが良いだろう。
     
    俯角は-8度とPanther IIと同じであり、稜線射撃もある程度はこなせる。しかし、仰角が+13度とあちらに比べて、かなり狭くなっている（日本のSTA-1やSTA-2と同じ）。

• 装甲
  Panther系列らしく、HPは1,500と高めに設定されている。同格重戦車のIS-3やT34、FCM 50 tなどに並ぶ。
  重要な局面で活かす為、無駄な被弾をしないように気を付けよう。
  防盾以外はほとんど頼れないため、基本的にはHPで受けることになる。勝負所は間違えないように。
  • 砲塔
    砲塔正面は垂直に近い120mmであり、撃たれれば十中八九貫通されてしまう。
    上から見て六角形の形状をしているため、真正面を向いていれば側面は強制跳弾できる。しかし、装甲厚自体は60mmと薄く、ほんの少しでも斜めを向いてしまうと、角度が相殺されるので途端に貫通されやすくなる。相手に対して常に真正面を向けよう。稜線射撃の時は、フェイントをかける、小刻みに動くなどすれば、側面や防盾に当たって、防いでくれることもそこそこある。
    ただし、HEATは85度以上でないと跳弾しないため、貫通力が概ね240mm以上のHEATには真正面からでも、側面を貫通されてしまう。
     
    スペック以上の防御力は発揮しにくいが、防盾のみは形状的に高めの防御力を発揮する。
    なお、砲塔の位置が車体の真ん中寄りにある為、飛び出し撃ちをした際に不利になりやすいという欠点もある。
    後退が間に合わず、起動輪ごと車体を撃ち抜かれ続けないように気を付けよう。
     
  • 車体
    Tier7中戦車のPantherそのものであり、装甲は薄いの一言に尽きる。
    車体正面上部は約135mmなので格下でも弾ける相手はかなり限定される。正面下部は弱点になっているが、上部でも簡単に抜けるので、あまり気にする必要はない。
     
    昼飯・豚飯を駆使したとしても、かなりシビアな角度を取らなければ跳弾できない。
    特に側面は強制跳弾のみが頼りになる。側面上部は口径151mm以上、履帯裏は121mm以上のAPやAPCRには3倍ルールによってほぼ確実に貫通される。
    サイドスカートは5mmの空間装甲として処理されているおり、車体側面はHE・HEAT・HESHに対しては若干の耐性がある。
     

• 機動性
  以前はエンジンが600馬力*2だったが、現在では700馬力に強化された。
  加速力はPanther IIより優れるものの、最高速度が46km/hと大きく劣っている。旋回速度は、車体、砲塔ともに必要な値は確保されているが、優れているとは言い難い。
   
• その他
  視認範囲は390mとPanther IIに準じているが、隠蔽率はPanther IIよりさらに劣悪である。
  あちらと同じく、移動中は常に発見されているつもりで行動しよう。
   

• 総論
  精度と貫通力に特化したPanther IIに対し、DPMに特化した中戦車である。
  十分な精度を持ちながらDPMを両立しているのはPanther IIには無い長所である。
  基本的な戦い方そのものはPanther IIと共通であり、中遠距離からの狙撃をメインに活躍する事になる。
  中戦車としては高いHPとDPMを有しているので、ここぞという時には前線に進出する事も必要である。
  課金戦車として攻撃面に優れた車両であり、クレジットやフリーEXP稼ぎに適していると言える。
  ただし、良好な砲性能は「中戦車としては」と注釈が付く。
  敵の側背面を取れる最低限の機動力はあるが、大柄で頼りない装甲の車体や劣悪な隠蔽が足を引っ張る事も多い。
  総じて使いこなすには高度な技量が求められる、上級者向けの課金戦車であろう。
   

史実

新設計のシュマールトゥルム(Schmalturm)砲塔の搭載を予定していた新型は、パンターF型(Panther Ausf.F)と呼称されていた。1944年11月18日にクルップ社は8.8 cm KwK43 L/71砲を装備したシュマールトゥルム砲塔を載せた提案の図案(Hln E142)を提出。暫く進展は無かったが、後の1945年2月12日に開発契約を軍部と結んだ。8.8cm砲の発砲時の後座幅は7.5cm砲より大型の為、砲自体を砲塔から350mm前方へ突き出すように移動させて砲塔内部に納めることができた。砲の幅は7.5cm砲と同じで問題が無かった。防盾の形状は角ばっていた。
1945年2月20日の会議にてダイムラーベンツ社とクルップ社の提案を比較した。ダイムラーベンツ社は装填手の十分なスペース確保の為、車体の砲塔リングを100mm拡大して別の新型砲塔に8.8cm砲を搭載、クルップ社は砲塔の変更を要しなかった。新提案は砲塔リング拡大及び既存の砲塔を利用する事、8.8cm砲を改良する事、砲塔はダイムラーベンツ社、砲はクルップ社の担当となった。1945年2月27日の会議では軟鋼の実験用砲塔が作成される事となり、防盾形状を丸みを帯びた形状への改良、距離を測定するレンジファインダーの搭載などが設計仕様に盛り込まれた。1945年10月に生産開始する事を予定したが、完成する事は無かった。

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