Tier8 ドイツ 中戦車 / 日本語表記: パンターII
Turm-Panther (schmale Blende) + 7,5 cm Kw.K. 42 L/70
HD化によってサイドカバーが取り外されている。
初期砲塔の基本的デザインはSchmalturmに近い。
Panther II Schmalturm + 8,8 cm Kw.K. 43 L/71
史実砲かつ、v0.9.17以前の最終砲。
Panther II Schmalturm + 8,8 cm Kw.K. 46 L/100
HD化の際に追加された最終砲。何よりその9メートル近い超長砲身が目を引く。
スペック(v1.10.1)
車体
耐久値 | 1,400⇒1,500 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 100/60/40 |
最高速度(前/後)(km/h) | 55/20 |
重量(初期/最終)(t) | 52.41/54.71 |
実用出力重量比(hp/t) | 12.79 |
本体価格(Cr) | 2,390,000 |
修理費(Cr) | 13,395~ |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 狙撃型中戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
7,5 cm Kw.K. 42 L/70 | 15⇒ 15.78 | AP APCR HE | 150 194 38 | 135 135 175 | 2,025⇒ 2,132 | 0.35 | 2.3⇒ 2.1 | 925 1,156 925 | 80 | 109 2,800 98 | 1,740 | -8°/+20° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7,5 cm Kw.K. L/100 | 13.64⇒ 14.28 | AP APCR HE | 198 244 38 | 135 135 175 | 1,841⇒ 1,929 | 0.32 | 2.3⇒ 2.1 | 945 1,181 945 | 80 | 109 2,800 98 | 2,100 | |
10,5 cm Kw.K. L/28 | 7.5⇒ 7.89 | AP HEAT HE | 64 104 53 | 350 350 410 | 2,625⇒ 2,763 | 0.55 | 2.3⇒ 2.1 | 470 376 470 | 42 | 120 4,000 128 | 2,100 | |
8,8 cm Kw.K. 43 L/71 | 8.22 | AP APCR HE | 203 237 44 | 240 240 295 | 1,973 | 0.34 | 2.7 | 1,000 1,250 1,000 | 60 | 252 4,400 252 | 2,562 | |
8,8 cm Kw.K. L/100 | 7.5 | AP APCR HE | 223 261 44 | 280 280 370 | 2,100 | 0.3 | 2.2 | 1,150 1,438 1,150 | 60 | 676 4,400 616 | 3,350 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Turm-Panther (schmale Blende) | 120/60/60 | 30 | 380 | 7,500 |
---|---|---|---|---|
Panther II Schmalturm | 120/60/60 | 30 | 390 | 7,745 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 210 TRM P30 | 650 | 20 | 850 |
---|---|---|---|
Maybach HL 230 TRM P30 | 700 | 20 | 1,200 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Panther II | 53.0 | 32 | 16,500 |
---|---|---|---|
Panther II verstärkteketten | 56.0 | 36 | 16,500 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
---|---|---|
FuG 7 | 415 | 70 |
FuG 12 | 710 | 150 |
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class2 | Class2 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
○ | ○ | Class1 | Class1 | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 8.32%⇒9.34% | 1.76% |
移動時 | 6.21%⇒6.97% | 1.31% |
派生車両
開発ツリー
7,5 cm Kw.K. 42 L/70 (初期/53,000) | ┳ ┃ | 10,5 cm Kw.K. L/28 (3,800/28,000) | ||||
┃ ┗ | 7,5 cm Kw.K. L/100 (16,100/128,570) | ┏ ┃ | 8,8 cm Kw.K. 43 L/71 (16,500/112,180) | ━ | 8,8 cm Kw.K. L/100 (43,500/174,550) | |
Turm-Panther (schmale Blende) (初期/22,100) | ━ | Panther II Schmalturm (15,100/28,550) | ┃ ┻ | E 50 (161,790/3,450,000) | ||
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG 7 (1,360/8,160) | ━ | FuG 12 (7,200/43,200) | ||
Maybach HL 210 TRM P30 (初期/35,500) | ━ | Maybach HL 230 TRM P30 (15,800/54,000) | ||||
Panther II (初期/17,400) | ━ | Panther II verstärkteketten (14,100/30,350) |
車両に関する変更履歴
v0.6.6 | Tier9からTier8に変更 |
v0.8.8 | エンジンを削除&置き換え |
v0.9.3 | トランスミッション部が被弾した際に発火しなくなるように修正 |
v0.9.17.1 | HDモデル化 8,8 cm Kw.K. L/100を追加 |
v1.10.1 | 8,8 cm Kw.K. L/100の単発ダメージを240/240/295から280/280/370に変更 |
解説
- 概要
Tier8のドイツ中戦車。
大戦後期、MAN社が開発したPantherの装甲強化型の試作車輌である。
全体的に前身の特徴を丸ごと受け継ぎ、向上させた車両である。
前身からの引継ぎパーツが多いが、初期履帯の積載重量では余裕が無いので改良型装甲材の搭載も検討しておこう。
- 火力
ここに来てようやく火力と貫通力のバランスが取れた砲が追加された。
なお、車体後部はラジエーターと干渉する為か俯角が-2°程度しか取れない。(しかしラジエーター部分は被弾判定は無い)- 7,5 cm Kw.K. L/100
Pantherから引き継ぐ長砲身砲であり、貫通力はTier8中戦車としても及第点。
しかし、単発火力の低さは相変わらずなので早めに8,8cm砲に乗せ変えよう。 - 8,8 cm Kw.K. 43 L/71
Indien-PanzerやTiger (P)と互換性のある中間砲。
改良砲塔で装備可能になり、単発火力が大きく向上する。
高Tier戦車を相手にした戦闘で安定度が大幅に上がるが、照準時間・精度は7,5 cm Kw.K. 45 L/100から低下しており、砲撃直後の隙が大きくなっている事に注意。 - 8,8 cm Kw.K. L/100
v0.9.17.1にて追加された長砲身砲。同格MTの砲と比べ精度が非常に高く、貫通力・弾速・照準時間も優秀である。
発射速度こそL/71から低下するが、単発火力・DPMは上昇する。
- 7,5 cm Kw.K. L/100
- 装甲
Pantherからやや増厚されるが、大柄な車体も相俟って総合的な防御力は改善されない。
HPは改良砲塔で1,500とかなり高めに設定されている。ここぞという時に活かす為、無駄な被弾をしないように気を付けよう。- 砲塔
Pantherの改良砲塔から特に強化はされないので非常に心もとない。一応防盾は固く、砲塔の投影面積も狭いので中戦車らしく的を絞らせないよう動けばある程度カバーできる。
正面からも見える砲塔側面部は60mmとなっており、真正面であればAP等は跳弾できるが、少しでもよそ見をすると跳弾角度を維持できない。 - 車体
良好な傾斜角度を持つ前面装甲は100mm(55度174mm厚相当)、側面も60mmに増強された。車体下部を隠し昼飯の角度を取れば、貫通175mm以下の砲弾はある程度無効化できる。
とはいえ、高Tierを前に被弾すれば貫通するものと考えた方がよい。比較的コンパクトな砲塔と比べると投影面積が非常に大きいため、車体は可能な限り隠して戦いたい。
- 砲塔
- 機動性
VK 30.02 (M)以来のエンジンしか搭載できず、加速力はPantherよりもさらに劣化している。
ただし、履帯性能は悪くなく、最高速度は55km/hもあるのでスピードに乗れば陣地転換も十分こなせる。
砲塔・車体旋回速度はいずれも悪く、同格中戦車の中では相変わらず最低クラスの性能である。加速の悪さと相まってとっさに身を隠すのは苦手としている。
- その他
視認範囲は改良砲塔で390mと平凡。
極端に悪い隠蔽率を考えると物足りなさが否めない。
少しでも先手を取れる可能性を上げる為、拡張パーツや搭乗員スキルで視界は強化しておこう。
- 総論
高精度・高貫通を特徴としたPantherを順当に進化させた中戦車である。
前身からさらに貫通力・精度が向上してTier8中戦車随一の砲性能となった他、何より単発火力が改善されたのが大きい。
一方で加速力がさらに悪化し、隠蔽率も最低クラスのままであり、装甲もTier帯を考慮すれば心もとない。
欠点は明確なのでテクニックや高いHPで補いつつ、持ち前の長所を活かせるように立ち回れば、自ずと高い戦果を上げられるだろう。
史実
↑パットン戦車博物館で展示されるパンターⅡ・・・の車体にパンターG型の砲塔を載せたモノ
D型の生産に入る前から、ヒトラーはパンター戦車の装甲厚の強化を強く望んでいた。
これは彼一流の判断に基づくもので、将来登場するであろう連合軍の新型戦車に対抗するには80mmの前面装甲厚では充分でないという考えがあったからである。
まずD型の生産に取り掛かって間もない1942年12月27日付でパンター戦車の装甲強化の1方策として30~50mm厚の増加装甲板を中空装甲式に取り付けることが提案された。
しかしIII号戦車やIV号戦車のような比較的面積の小さい車体前面とは異なりパンター戦車は車体前面が一体化された大面積のため、増加装甲板の重量もかなり過大となってしまうのでこの案は退けられた。
これに続いて、各部の装甲厚を強化した発展型が計画されることになる。
これがパンターII戦車で、1943年1月に行われた会議でヒトラーはパンター戦車の車体前面を100mm、側面を60mmに強化した新型戦車の開発を決めニュルンベルクのMAN社の手により開発がスタートした。
1943年2月に行われた会議では、MAN社の担当者であるヴェーベッケ博士がパンター戦車はまだ実戦に参加していないため、装甲が不充分か否かは分からないとしてこれを単なる装甲強化に留めないで当時開発が進められていたティーガー3(後のティーガーII)戦車とコンポーネントの共通化を図った方が生産面で望ましいという案を出した。
そしてこの新型戦車には「パンター2」の呼称が与えられ、開発を行うことが決まった。(これに伴ってパンターD型は「パンター1」と呼ばれることになる)。
この案ではエンジン、変速機は共通でトーションバー式サスペンション、鋼製転輪も共通(パンター2が片側7個、ティーガー3が片側9個)とされた。
履帯幅は660mmとして、ティーガー3戦車の鉄道輸送用履帯と共通化を図ることとされた。
砲塔は独自のものが新たに設計されることになり、1943年4月には名称がローマ数字の「パンターII 」に変更された(併せてパンター1も「パンターI」に名称が変更された)。
このパンターII 戦車用の砲塔は砲塔リング径が最大で1,570mm(後にハッチとの干渉を避けるため1,565mmになる)で、機関室上面の点検用ハッチとの干渉を避けるため砲塔リングの中心と機関室隔壁との距離が1,240mmと決められていた。
1943年11月の図面ではそれはいわゆる「シュマールトゥルム」(小砲塔)であるようだったが後にパンター戦車F型に採用されたものとは異なっていた。
このパンターII 戦車用砲塔は開発が進められたものの、結局完成すること無く終わっている。
計画では1943年9月より、パンターI戦車に代わってパンターII 戦車の生産に入る予定が立てられていた。
特に新たに生産に加わるベルリン・シュターケンのデマーク社は、パンターI戦車の生産には参加せず最初からパンターII 戦車の生産に専念することになっていた。
しかもパンターII 戦車は増加試作シリーズを作らずに、最初からフル生産する計画であった。
しかし当時はいずれの工場もパンターI戦車の生産でオーバーワーク状態となっており、パンターII 戦車の生産を開始できるのは早くとも1944年の末からとの報告が出された。
しかしドイツ陸軍兵器局第6課は強引に生産を要求し、MAN社に対して1943年4月5日付で8月の半ばまでにパンターII 戦車の試作第1号車を引き渡すようにとの要求を出した。
1943年4月29日にアルベルト・シュペーア軍需大臣の官邸で開かれた会議で、パンターI戦車をヤークトパンター駆逐戦車のベース車体にすると共に引き続きパンターI戦車の生産の続行が決定された。
これはパンターI戦車の車体側面にシュルツェンを取り付けることで、側面下部が40mm厚の装甲のままでもソ連軍の14.5mm対戦車銃に耐えられることが明らかになったからである。
パンターII 戦車の開発作業も続けられることになっていたが、生産切り替えの必要性は減少した。
唯一の要因は、鋼製転輪の採用問題であった。
鋼製転輪は通常の転輪とは異なり、転輪の外側にゴムを巻かないで内側にゴムを組み込んだもので戦略資源のゴムの節約に効果があった。
もし鋼製転輪がパンターI戦車に採用できなければ、必然的にパンターII 戦車の生産が始められることになっておりすぐにテストを行う必要があった。
しかし鋼製転輪採用の結果、パンターI戦車の戦闘重量は50tになることが見込まれた。
当初の見積りではパンターI戦車で46.5t、パンターII 戦車で52.5tになるはずだったものがどうしてそうなったかは分からない。
しかしこれは、鋼製転輪導入の是非を再検討させるのに充分な理由となった。
1943年5月にMAN社で会議が行われたが、ここではパンターI戦車からパンターII 戦車への生産切り替えへ懐疑的な意見が相次いだ。
それよりはパンターII 戦車開発の過程で得られた改善点を、パンターI戦車に盛り込んだほうが現実的であるという意見が多数を占めたのである。
MAN社は5月4日に生産性を高めるために、パンターII 戦車の車体はパンターI戦車と共用した方が良いとの白書をまとめた。
そしてこの白書の中でパンターII 戦車開発の過程において得られたデータを基に装甲強化と生産性の向上を図った改良型のパンターI戦車が提案された。
これが後に「パンター戦車G型」として生産されることとなりパンターII 戦車はいつの間にか立ち消えとなってしまった。
これは、MAN社が提案した改良型のパンターI 戦車(後にG型となる)が兵器局第6課を満足させたことの証で、何も生産ラインを切り替えてまでパンターII 戦車を生産するメリットは無いと判断されたのであろう。
以後パンターII 戦車が会議の話題に上ることは無く、見方を変えればパンターII 戦車はパンター戦車G型として具現したと考えることもできる。
第2次世界大戦終了後、実戦に投入されたパンターII 戦車があったかどうかの連合国からの問いに対して、MAN社の代表者は直接以下のように回答した。
「パンターII 戦車の試作車体2両の発注を受け、1両のみ完成させました。
この完成した1両の車体は、実戦に投入させることもできたはずです。」
この唯1両製作されたパンターII 戦車の試作車体は大戦後、すでに完成していたパンター戦車G型の砲塔と一緒にアメリカ、メリーランド州のアバディーン試験場に搬送された。
このパンターII 試作車体にはテストのためデトロイトへ搬送される時に、新たに大きな丸い支持ナットが取り付けられている。
その後1945年以降にアメリカで、パンター戦車G型の砲塔が搭載された。
さらに、このG型砲塔付きのパンターII 試作車体はフォート・ノックスにあるパットン戦車博物館に移され、そこで修復作業が施され現在も陳列されている。
外部サイトより転載
情報提供
愚痴や日記など生産性のない話題は外部総合掲示板をご利用ください。
マスター(M)バッジ報告は専用スレができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、アーカイブ、スペック、解説に表記されています。
※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は外部掲示板を利用してください。