Tier 2 イギリス 軽戦車 / 略称:Cruiser II
↑ A10E1 + QF 2-pdr Mk. IX prototype
初期状態。
↑ Cruiser Mk. II + 40 mm Pom-Pom
最終状態。
スペック (v1.10.0)
車体
耐久値 | 340⇒360 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 30/22/12 |
最高速度(前/後)(km/h) | 40/15 |
重量(初期/最終)(t) | 14.33/14.38 |
実用出力重量比(hp/t) | 10.43 |
本体価格(Cr) | 3,100 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 不可 |
武装
名称(通常砲) | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 | |
QF 2-pdr Mk. IX prototype | 20 ⇒23.08 | AP APCR HE | 40 65 23 | 45 45 60 | 900 ⇒1,038 | 0.4 | 1.9 ⇒1.7 | 792 990 792 | 200 | 25 1,200 15 | 130 | -15°/+20° | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
名称(機関砲) | 連射弾数/間隔(s) | 弾倉交換時間(s) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 弾倉合計攻撃力 | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 弾倉/総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | |
40 mm Pom-Pom | 2/0.63 | 11.5 ⇒11 | AP APCR HE | 49 71 23 | 45 45 60 | 180 | 0.45 | 2.5 ⇒2.4 | 732 915 732 | 4/240 | 30 800 15 | 160 |
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
A10E1 | 30/26/30 | 34 | 290 | 2,750 |
---|---|---|---|---|
Cruiser Mk. II | 30/26/30 | 36 | 300 | 2,750 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Rolls-Royce Phantom | 120 | 20 | 340 |
---|---|---|---|
AEC Type 179 | 150 | 20 | 360 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
A10 Mk. I | 14.5 | 35 | 3,000 |
---|---|---|---|
A10 Mk. II | 16.7 | 38 | 3,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
WS No. 11 | 350 | 40 |
---|
乗員
1 | Commander | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Radio Operator | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class3 | × | × | × | × | Class3 | ||||||
× | × | × | Class3 | × |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 14.65%⇒14.84% | 3.56% |
移動時 | 11%⇒11.14% | 2.67% |
派生車両
派生元 | Cruiser Mk. I(LT/220) |
---|---|
派生先 | Cruiser Mk. III(LT/1,500) / Valentine(LT/1,500) |
開発ツリー
QF 2-pdr Mk. IX prototype (初期/0) | ━ | 40 mm Pom-Pom (1,000/20,000) | ||
A10E1 (初期/730) | ━ | Cruiser Mk. II (350/1,700) | ━ | Cruiser Mk. III (1,500/38,000) |
WS No. 11 (初期/600) | ||||
Rolls-Royce Phantom (初期/0) | ━ | AEC Type 179 (80/1,200) | ||
A10 Mk. I (初期/330) | ━ | A10 Mk. II (105/610) | ━ | Valentine (1,500/40,000) |
車両に関する変更履歴
v0.9.13 | HDモデル化 |
v1.9.0 | 車輌Tierを3から2に変更 QF 2-pdr Mk. IX(総弾数: 100発)を主砲QF 2-pdr Mk. IX prototype(総弾数: 200発)に換装 3.7-inch Howitzer(総弾数: 30発)を削除 A10 Mk. Iサスペンションの価格を670Crから330Crに変更 A10 Mk. IIサスペンションの価格を1,700Crから610Crに変更 A10 Mk. IIサスペンションの研究に必要なEXPを310から105に変更 A10 Mk. Iサスペンションの移動に伴う照準拡散を15%アップ A10 Mk. IIサスペンションの移動に伴う照準拡散を17%アップ A10 Mk. Iサスペンションの車体旋回に伴う照準拡散を15%アップ A10 Mk. IIサスペンションの車体旋回に伴う照準拡散を17%アップ A10 Mk. Iサスペンションの旋回速度を32度/秒から35度/秒に変更 A10 Mk. IIサスペンションの旋回速度を34度/秒から38度/秒に変更 40 mm Pom-Pomの着弾分布を0.43mから0.45mに変更 A10E1砲塔時の40 mm Pom-Pomの砲塔旋回に伴う照準拡散を42%アップ Cruiser Mk. II砲塔時の40 mm Pom-Pomの射撃後の照準拡散を20%アップ Cruiser Mk. II砲塔時の40 mm Pom-Pomの砲塔旋回に伴う照準拡散を60%アップ A10E1砲塔時の40 mm Pom-Pomの装填時間を5.5秒から11.5秒に変更 Cruiser Mk. II砲塔時の40 mm Pom-Pomの装填時間を5.5秒から11秒に変更 Cruiser Mk. II砲塔時の40 mm Pom-Pomの照準時間を1.9秒から2.4秒に変更 A10E1砲塔時の40 mm Pom-Pomの照準時間を1.9秒から2.5秒に変更 40 mm Pom-Pomの弾倉内での次弾装填時間を20%増加 A10E1砲塔の視認範囲を320mから290mに変更 Cruiser Mk. II砲塔の視認範囲を330mから300mに変更 A10E1砲塔の旋回速度を46度/秒から34度/秒に変更 Cruiser Mk. II砲塔の旋回速度を46度/秒から36度/秒に変更 40 mm Pom-Pomの総弾数を160発から240発に変更 修理費用を52%ダウン 収益性を22%ダウン A10 Mk. IサスペンションのTierをIIからIに変更 A10 Mk. IIサスペンションのTierをIIIからIIに変更 Rolls-Royce Phantomエンジンの価格を300Crから0Crに変更 車輌の価格を31,000Crから3,100Crに変更 A10E1砲塔時のHPを220から340に変更 Cruiser Mk. II砲塔時のHPを240から360に変更 WS No. 11以外の無線機を削除 派生先車輌を変更 |
解説
- 概要
Tier2のイギリス軽戦車。
1930年代中期、Mk. Iに続いて開発・量産された巡航戦車である。
v1.9.0でTier3からTier2へ格下げされ、性能の調整を受けた。 - 火力
俯角は引き続き-15°と優秀。- QF 2-pdr Mk. IX prototype
Cruiser Iと同じ初期砲。
DPM、精度、照準時間すべて向上しており、貫通力は機関砲に逆転されたものの、実用できなくなっているレベルではない。
機関砲が合わないならこちらを使用するのも手。 - 40 mm Pom-Pom
1セット4発の機関砲。
Cruiser Iで使用した砲の強化版であり、弾倉交換時間や精度、貫通力、照準時間と順当に向上している。
ただし、1クリック2発・射程400m・大き目の照準拡散といった欠点はそのまま。
- QF 2-pdr Mk. IX prototype
- 装甲
Tier3時と装甲は変わらず、相対的に強化されている。
正面は30mmの装甲厚であり、低貫通砲ならある程度防げるだろう。
とは言っても到底過信できるものではないので、基本的には被弾は避けるように。
- 機動性
Cruiser Iから最高速度・出力重量比・旋回速度のいずれも強化された。
とはいえ快速には程遠く、特に出力重量比はTier2でもかなり下位で相変わらずのもっさり感である。
- その他
視認範囲は及第点だが、Tier2軽戦車の中では隠蔽性が低い。
- 総論
全体的に支援型重戦車に近い特性を有する軽戦車である。
巡航戦車という割に機動性は低く、装甲も強化されたとはいえそれほど頼りにはならない。
史実
巡航戦車 Mk.II(Tank, Cruiser Mk.II(A10))は、ヴィッカース・アームストロング社により開発され、第二次世界大戦中にイギリス陸軍が使用した巡航戦車である。175両が生産され、大戦初期に使用された。
中戦車A9(後の巡航戦車 Mk.I)の開発計画が始まったわずか3ヵ月後の1934年5月、A10計画がスタートした。歩兵支援用に、より重装甲の戦車の開発を求められたヴィッカース社のサー・ジョン・カーデンは、手っ取り早くA9の装甲強化によって応えた。装甲はA9の最大14mmに対し、当初24mm、最終的に30mmまで増厚されたが、その増厚は、追加装甲を基本車体に鋲接する方法が採られた。厚い一枚板の装甲板を使うよりも製造が容易で、上質な装甲鋼板の節約にもなったが、防御力は一枚板のものより劣った。
しかし、A9、A10の一方で、兵器局のエリス少将は、歩兵支援用の戦車は予想される敵対戦車砲に耐える装甲厚が必要とし、同じくヴィッカース社に小型・重装甲のA11(後の歩兵戦車 Mk.I マチルダ I(Wikipedia) )の開発を指示していた。A11は当時最新鋭のイギリスの2ポンド砲に耐えることを目標に、最大60mmを超える装甲厚を備えていた。さらに1936年には、イギリス陸軍は、主力となる戦車を軽装甲・高速の巡航戦車、重装甲・低速の歩兵戦車の2種に分けて開発を行うとの決定を下した。A9に比べれば装甲が強化されたとはいえ最大30mmの装甲しか持たないA10は、結局、A9を補佐する「重巡航戦車」として生産されることとなった。
A10は巡航戦車 Mk.IIとして制式化され、1938年中に最初の発注が行われた。この間、本命の巡航戦車としてはアメリカのクリスティー式戦車をもとにしたA13(巡航戦車 Mk.III)も開発されており、A9、A10はそれらの数が揃うまでの“つなぎ”という位置付けであった。ただし、A10量産車の引渡しが始まったのは1939年末で、A13よりもむしろ遅かった。
A9では操縦席の左右に.303 ヴィッカース機関銃を備えた銃塔があったが、A10では除去された。試作車A10E1は当初、中央に突出した操縦手フード以外は、よく傾斜した前面装甲を持つ車体形状であった。しかし、やはり車体銃は必要と判断され、操縦席をわずかに左に移動、右に車体銃を備えた垂直の戦闘室前面形状に改められた。これに伴い、乗員も当初の4名から5名となった。車体銃には、.303 ヴィッカース機関銃に代わり、チェコ製ブルーノVz.37重機関銃(ZB.53)のライセンス生産型である、空冷のベサ機関銃が選ばれた。しかし、砲塔の同軸機銃は.303 ヴィッカース機関銃のままで、弾薬も共通ではなかったので、結局、当初生産型は車体銃を搭載しないままだった。後に砲塔の機銃もベサに改められ、これには巡航戦車 Mk.IIAの形式名が与えられた。また、同時期の他のイギリス戦車同様、3.7インチ榴弾砲搭載のCS(近接支援)型も作られた。
生産は、イギリスの戦車生産工場育成策に則り、開発会社のヴィッカース社で生産されたのは10両のみで、45両がメトロポリタン・キャンメル社(Metropolitan-Cammell)、120両がバーミンガム・レールウェイ・キャリッジ・アンド・ワゴン社(Birmingham Railway Carriage and Wagon Company)で行われた。内、30両がCS型であった。
31両の巡航戦車 Mk.IIが、フランス派遣軍の第1機甲師団に配備されて、1940年のフランスの戦いに投入された。評価は、出力不足で不整地走行能力は低く、低速であると、はなはだ芳しくなかった。その後は、ギリシャ戦線や北アフリカ戦線でも1941年末まで使用された。
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