Tier 7 ドイツ 自走砲 / 日本語表記: ゲシュッツ ヴァーゲン パンター
↑ 15 cm s.F.H. 18 L/29.5
初期状態。HD化により砲塔や衝立の形状が変更された。
↑ 15 cm s.F.H. 43
最終状態。
前から見ると密閉砲塔にも見えるが、ご覧のとおり後方は無装甲である。
スペック(v1.13.0)
車体
耐久値 | 360 |
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車体装甲厚(mm) | 50/30/20 |
最高速度(前/後)(km/h) | 46/12 |
重量(初期/最終)(t) | 29.61/30 |
実用出力重量比(hp/t) | 11.67 |
主砲旋回速度(°/s) | 10 |
視認範囲(m) | 275 |
本体価格(Cr) | 1,380,000 |
修理費(Cr) | 3,586 |
ロール | 自走砲 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 爆発範囲(m) | スタン時間(s) | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
15 cm s.F.H. 18 L/29.5 | 2.13 | HE HE HEAT | 39 49 188 | 600 730 400 | 6.7 4 - | 9.6~16 × × | 0.68 | 5.7 | 420 449 504 | 30 | 980 1,170 1,110 | 1,880 | -3°/+45° |
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15 cm s.F.H. 43 | 2.22 | HE HE HEAT | 39 49 224 | 600 730 400 | 7.2 4 - | 9.9~18 × × | 0.64 | 5.1 | 440 471 528 | 30 | 1,120 1,280 1,240 | 2,000 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Maybach HL 110 P30 | 325 | 20 | 425 |
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Maybach HL 130 P50 | 350 | 20 | 600 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
G.W. Panther | 32 | 24 | 15,000 |
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G.W. Panther verstärkteketten | 32 | 26 | 15,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
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FuG 7 | 415 | 70 |
FuG 12 | 710 | 150 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader | 5 | Loader |
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拡張パーツ
× | Class2 | × | Class2 | × | × | ||||||
× | × | Class2 | × | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
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静止時 | 1.14% | 0.15% |
移動時 | 0.57% | 0.08% |
派生車両
派生元 | Hummel(SPG/61,100) |
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派生先 | G.W. Tiger (P)(SPG/113,600) |
射界
射界 | 左26°/右26° |
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開発ツリー
15 cm s.F.H. 18 L/29.5 (初期/61,730) | ━ | 15 cm s.F.H. 43 (16,010/102,300) | ━ | G.W. Tiger (P) (113,600/2,650,000) |
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG 7 (1,360/8,160) | ━ | FuG 12 (7,200/43,200) |
Maybach HL 110 P30 (初期/17,400) | ━ | Maybach HL 130 P50 (4,300/26,500) | ||
G.W. Panther (初期/16,700) | ━ | G.W. Panther verstärkteketten (7,300/22,070) |
車両に関する変更履歴
v0.8.6 | Tierを6から7に変更 性能を調整 |
v0.8.11 | 収入を5%増加 |
v0.9.7 | 視認範囲を370mから330mに変更 |
v0.9.15.1 | HDモデル化 |
v0.9.18 | 全ての主砲のHEAT弾を削除 G.W. Pantherサスペンションの移動中の拡散を9%減少 G.W. Panther verstärkteketten サスペンションの移動中の拡散を13%減少 G.W. Pantherサスペンションの車体旋回中の拡散を9%減少 G.W. Panther verstärkteketten サスペンションの車体旋回中の拡散を13%減少 15 cm s.F.H. 18 L/29.5の精度を0.74mから0.66mに変更 15 cm s.F.H. 43の精度を0.7mから0.62mに変更 15 cm s.F.H. 18 L/29.5の砲旋回中の拡散を30%減少 15 cm s.F.H. 43の砲旋回中の拡散を33%減少 15 cm s.F.H. 18 L/29.5の装填時間を28.5秒から27.2秒に変更 15 cm s.F.H. 43の装填時間を34.5秒から26秒に変更 15 cm s.F.H. 43の照準時間を7秒から5.1秒に変更 15 cm s.F.H. 18 L/29.5の通常弾の貫通を85mmから39mmに変更 15 cm s.F.H. 43の通常弾の貫通・課金弾の貫通を88mmから39mmに変更 15 cm s.F.H. 18 L/29.5の通常弾のダメージを950から680に変更 15 cm s.F.H. 43の通常弾・課金弾のダメージを1,200から680に変更 15 cm s.F.H. 18 L/29.5にスタン効果を追加 15 cm s.F.H. 43にスタン効果を追加 視認範囲を330mから275mに変更 |
v1.5.0 | 15 cm s.F.H. 18 L/29.5の爆発範囲を7.5mから7.1mに変更 15 cm s.F.H. 18 L/29.5の最小スタン時間を10.4秒から9.6秒に変更 15 cm s.F.H. 18 L/29.5の精度を0.66mから0.68mに変更 15 cm s.F.H. 18 L/29.5の主砲旋回時の照準拡散を4%増加 15 cm s.F.H. 43の爆発範囲(m)を8/9から7.6/8.6に変更 15 cm s.F.H. 43の最小スタン時間を10.8秒から9.9秒に変更 15 cm s.F.H. 43の精度を0.62mから0.64mに変更 15 cm s.F.H. 43の主砲旋回時の照準拡散を5%増加 |
v1.13.0 | 15 cm s.F.H. 18 L/29.5に代替砲弾(HE)、戦術砲弾(HEAT)を追加 15 cm s.F.H. 18 L/29.5の標準砲弾(HE)のダメージ値を680HPから600HPに変更 15 cm s.F.H. 18 L/29.5の標準砲弾(HE)の爆発範囲を7.1mから6.7mに変更(記載なし) 15 cm s.F.H. 18 L/29.5の標準砲弾(HE)の弾薬費を1,120Crから980Crに変更(記載なし) 15 cm s.F.H. 43に戦術砲弾(HEAT)を追加 15 cm s.F.H. 43の代替砲弾(HE)の弾速を440m/sから471m/sに変更 15 cm s.F.H. 43の代替砲弾(HE)の貫通力を39mmから49mmに変更 15 cm s.F.H. 43の標準砲弾(HE)のダメージ値を680HPから600HPに変更 15 cm s.F.H. 43の代替砲弾(HE)のダメージ値を680HPから730HPに変更 15 cm s.F.H. 43の標準砲弾(HE)の爆発範囲を7.6mから7.2mに変更(記載なし) 15 cm s.F.H. 43の代替砲弾(HE)の爆発範囲を8.6mから4mに変更(記載なし) 15 cm s.F.H. 43の代替砲弾(HE)の弾薬費を5,200Crから1,280Crに変更(記載なし) |
解説
- 火力
左右射界が26度とHummelよりもさらに広がっており、扱いやすい。
ただし砲塔旋回に伴う照準の拡散はHummel等より大きく、素早いターゲット変更は難しい。
初期砲、後期砲ともに携行弾数は30発。長期戦でもHummelほどには弾切れの心配をせずに済む。- 15 cm s.F.H. 18 L/29.5
初期砲。
Hummelの後期砲と同じものだが、装填速度、精度、照準時間が向上し扱いやすくなっている。
射程は約1,250m。 - 15 cm s.F.H. 43
最終砲。
初期砲から威力こそ変わらないが、その他の性能が更に向上している。
15cm級砲としては高性能にまとまっており、特に精度は同格自走砲の中で抜きん出て優秀である。
射程は約1,300m。弾道は初期砲よりほんの少し低め。
- 15 cm s.F.H. 18 L/29.5
- 装甲
ベース車体がPantherであるためか、正面装甲厚が50mm、傾斜込みで実装甲厚80mm程度と自走砲の中では比較的強固。
とは言ってもTier5車輌の通常弾をたまに防いだり、10榴貫通による一撃爆散を逃れるくらいしかなく、それも上の砲塔や側背面を狙われれば無意味。
更に、大きな砲塔を載せた姿が災いし、隠蔽率が超重戦車並にまで悪化している。
狭いマップならば開幕直後に発見されることも珍しくなく、相手の視界に入ったらほぼ見つかっていると思った方がいいだろう。
- 機動性
Hummelから最高速度が向上しており、スピードに乗ればそれなりに動ける。
しかし、重量増加が祟って出力重量比はさらに低下しており、加速は重戦車並みに鈍い。
最低限、初期展開で砲撃ポイントへ移動したりカウンター避けに動いたりで困らない程度には走れるが、そこどまり。
また、前述のとおり射界は広いものの砲の旋回速度は遅く、接近された場合の対処もそれほど期待はできない。
- 開発
改良履帯でも積載量は増加せず、初期履帯のままで最終砲や改良パーツを支障なく積むことが可能。
モジュール換装によって劇的な性能の向上が見られるのは最終砲だけなので、乗り続けるつもりでもまずは後期砲を開発しておけば間違いはない。 - 総論
ドイツ自走砲ルートの中では珍しく広い射界を特長としており、その扱いやすさ(と次車までの必要経験値の多さ)が災いして、これに慣れると次Tier以降の狭い射界が辛くなるほど。
隠蔽性以外の全性能がバランスよくまとまっていて非常に扱いやすく、人気の高い車輌である。
史実
陸軍兵器局が1942年に「クルップ社」および「ラインメタル社」に対し開発を委託した装甲榴弾砲が始まりである。
当初はプラットフォームとして、まもなく生産される予定であったレオパルド偵察戦車のシャーシを採用する計画が立てられていた。
これに対し、クルップ社がシャーシの重量(砲の制動力に重要、命中率に関わる)および車体容積の余裕が必要であるとし、パンター戦車のシャーシを流用するという提案を返した。
当初難色示す陸軍兵器局は最終的に承認、開発が開始された。
当車両は元はパンターシャーシの装甲自走砲案の15cm sFH砲搭載計画の一つ。
前身は上記計画で初期段階に設計された180度限定旋回砲を備えた15cm自走砲の再設計案である。
(正確に言えば再設計案の更に再設計案という少々ややこしい物)
なおGWと略されているが正式名称はGeschütz Wagen Panther。直訳するとパンター砲車となる。
しかし開発当初からG.W. Pantherは不運に見舞われる事になる。
42年半ばには基本仕様が固まり、試作に取り掛かろうとするも同年11月にMAN社で製造を開始した母体のパンター戦車D型の初期生産型4両すら、当初の予定を大幅に遅延した状況下の為
陸軍兵器局は、42年の末には早くも要求されていた自走砲試作向けのパンターシャーシの構成部材の引渡しを全面的に拒否、既に不採用決定のレオパルド偵察戦車シャーシを利用するように再主張した。
これに対し、クルップ社はシャーシ変更要求を無視する方針を固め、とりあえず射撃試験を先行させるため
テストベッドとしてV号戦車の構成部品を用いたプロトタイプ製造をするべく
IV号戦車の構成部材を代案で要求する、というなんともかみ合わないやり取りが繰り広げられる。
(後に別件と兼用ではあるがIII/IV号台車で処理したとの事なのでIV号部材要求も拒否された模様)
結果車体選定での時間の浪費が、本来は43年4月末には完成が予定されていたはずの
プロトタイプを幻としてしまう事になる。
当車両より5ヶ月遅れで試作が内示されたフンメルがわずか2ヵ月でプロトタイプを完成させ、翌年の1943年2月には量産を開始、1943年6月までに累計100両以上を生産したのとは対照的である
車体設計上においても様々な問題が発生する。
主な内容は、
・車体構成装甲の変更(鋼板16~30mm → SM鋼板20~50mm)
・砲塔を車両単独で着脱可とする追加要求と、それに対応するための砲架搭載位置の変更(中央→後部)
・装甲変更、砲架搭載位置変更に伴う重量バランスの大幅な変動と機関室の再設計
・密閉砲塔の重量過多と視野の問題(砲架の後部移動の際にオープントップに修正、これがゲーム中のG.W.Pantherの姿)
・パンターシャーシと生産予定であったパンターIIシャーシの設計上のすり合わせ
・仰角の高角化に伴う砲の据付高の増大とそれに伴う制動力、及び射撃装置の適正化
・車体ブレーキの強化
次々追加される要求で試作は改設計を繰り返し、結局車体の試作製造は遅々として進まなかった。
形になる、物になる以前の問題であったが、1943年末に中央戦車委員会が発表した「アドルフ・ヒットラー」計画において当車両はフンメルと共に自走砲の重点開発・製造車種に指定された。
このまま進めば何れ制式化は間違いないはずであった………あったが戦況はそれを許さず
パンター自走砲開発は突然終焉を迎える事となる。
D-DAY、すなわち連合国によるノルマンディ上陸作戦、そしてソビエト連邦によるバグラチオン作戦である
戦況の急速な悪化により1944年7月6日、正式にパンターシャーシの装甲砲車開発計画の中止が決定
7月22日にはクルップ社にその旨が通知される事になる。
その後もクルップ社・ラインメタル社は自費で研究を続けたが
結局その努力は昇華することなくドイツの敗戦によって徒労に終ることとなってしまう。
情報提供
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