Tier8 ポーランド 駆逐戦車 / 略称: Kilana / 日本語表記: キラナ
スペック(v1.24.1)
車体
耐久値 | 1,400 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 200/60/40 |
最高速度(前/後)(km/h) | 40/15 |
重量(初期/最終)(t) | 45.06/45 |
実用出力重量比(hp/t) | 14.4 |
主砲旋回速度(°/s) | 25 |
視界範囲(m) | 350 |
本体価格(Cr) | 2,580,000 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 可/不可 |
ロール | 攻撃的駆逐戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
GG-85/150 mm | 4.26 | APCR APCR HE | 247 279 75 | 600-400 600-400 600 | 2,553 | 0.38 | 2.9 | 1,120 1,370 735 | 52 | 1,110 4,800 690 | 2,925 | -7°/+15° |
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GG-100/162 mm | 3.85 | APCR APCR HE | 269 302 80 | 700-350 700-350 700 | 2,692 | 0.38 | 2.9 | 1,420 1,670 835 | 45 | 1,440 5,200 1,030 | 2,925 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
2x GTD-2T4 | 600 | 20 | 400 |
---|---|---|---|
2x GTD-2T5 | 650 | 20 | 400 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
SPD 58 Kilana | 46 | 23 | 12,000 |
---|---|---|---|
SPD 58 Kilana-Wzmocnione | 48 | 25 | 12,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
RTU "Jesion-M" | 650 | 160 |
---|---|---|
R-113P | 700 | 100 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Heavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
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静止時 | 17.21% | 2.46% |
移動時 | 10.32% | 1.48% |
派生車両
派生元 | SDP 57 Gowika(TD/54,800) |
---|---|
派生先 | SDP 60 Gonkiewicza(TD/163,600) |
射界
射界 | 5°/5° |
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開発ツリー
GG-85/150mm (初期/) | ━ | GG-100/162mm (44,000/220,000) | ━ | SDP 60 Gonkiewicza (163,600/3,550,000) |
RTU "Jesion-M" (初期/) | ━ | R-113P (7,300/43,500) | ||
2x GTD-2T4 (初期/) | ━ | 2x GTD-2TS (17,200/53,600) | ||
SDP 58 Kilana (初期/) | ━ | SDP 58 Kilana-Wzmocnione (17,700/34,400) |
車両に関する変更履歴
v1.24.1 | 新規実装 |
解説(v1.24.1)
- 概要
v1.24.1で追加されたTier8のポーランド駆逐戦車。
本車輌からポーランド駆逐戦車の特徴である深溝ライフル砲と星型弾底弾を搭載する。深溝ライフル砲と星型弾底弾
- 深溝ライフル砲
砲身内部に深いライフリングが施された主砲で通常よりも高速に砲弾を撃ち出す事ができる*1。
通常弾の弾速は1,400~1,700m/s、課金弾に至っては1,600~2,000m/sと圧倒的な速度を誇る*2。
ただし上がるのはあくまで弾速だけであり、貫通力は通常のものと変わらない。貫通力の距離減衰に関してはむしろ通常砲よりも少し大きいものもある。口径に関しては少し特殊で、砲腔部分は85-100mmの小口径、溝部分が150-175mmの大口径扱いのようである。
モジュールダメージに関しては溝部分の口径が採用され152mm砲と同じ値に統一されている。一方で貫通判定では砲腔部分の小口径が採用されているらしく、薄くても傾斜のきつい装甲を貫通できず跳弾になりやすい。 - 星型弾底弾
底部が特殊な形状をした砲弾で、距離が近くなるほど与えるダメージが上昇し、遠くなるほど低下する砲弾。
砲撃地点から50m以内で命中した場合にダメージが最大となり、距離が開くと徐々に威力が低下していき500mで最大ダメージの大凡半分となる*3*4。距離による威力の変化量は1mにつき0.77~1.11程度。
敵に照準を合わせるとインジケーターの上部にその時点での敵との距離から算出された平均ダメージが表示される。砲弾のアイコンは特別に用意されているが、名称や基本システムはAPCR弾と同様に扱われているようである。
ダメージ変化が適用されるのは通常弾と課金弾のみであり、HE弾は通常の砲弾と変化はない。
- 深溝ライフル砲
- 火力
俯仰角は-7°/15°、射界は左右5°と変化なし。前身から砲身取り付け位置が高くなったため地形適応性は改善した。- GG-85/150 mm
初期砲。乗り出しから深溝ライフル砲と星型弾底弾を利用できる。
星型弾底弾により着弾距離に応じて威力が600~400の間で変動する*5。星型弾底弾としては威力の変動幅が狭く距離による威力低下が少ないため遠距離砲撃でもダメージを出しやすいという隠れた特徴がある。
DPMは最大ダメージならば同格駆逐戦車内でも上位に入るが、遠距離では重戦車にも負けるほど低下する。精度、照準時間、拡散はいずれも悪いが、15cm砲として見た場合は良好。そのため遠距離では威力に対して砲性能が見合わず、近距離では威力に対して砲性能が高くなるという面白い性質を持つ。
いずれの砲弾も貫通力が高く乗り出しから十分に戦うことができる。深溝ライフル砲から弾速は優秀だがHE弾のみ遅い。
HE弾は威力が伸び悩むが、遠距離での威力低下の影響を受けないのは利点である。最低限の貫通力もあるため紙装甲の相手に遠距離からダメージを出す貴重な手段となっている。
モジュールダメージは15cm砲と同じだが、砲弾の貫通判定は85mm砲と同じであり、28mmを超える装甲には跳弾されうる。
総弾数は52発と十分。 - GG-100/162 mm
最終砲。深溝ライフルと星型弾底弾を利用できる。履帯を開発しなくても初期砲からの載せ替えが可能。
初期砲に比べて威力の変動幅が700~350と広くなっている*6。このため初期砲に比べて距離による威力低下が大きく、303mを超える遠距離砲撃では初期砲にダメージで負けてしまう。装填時間も伸びているため、中距離以内で戦わないと本主砲の威力を発揮することはできない。
最大威力でのDPMは同格駆逐戦車の上位に入り、威力とDPMを両立できるという唯一無二の個性を発揮する。砲性能は初期砲から変化がなく、こちらもやはり近距離向けの調整。至近距離では高性能の15cm砲として振る舞える。ただし拡散値は相変わらず悪く、咄嗟撃ちなどでは暴投することもあり信頼性はあまり高くない。照準時間も長いためしっかりと狙いをつけていこう。
貫通力は初期砲から大幅に上昇し格上車両と戦うにも十分な値。優秀だった弾速は更に強化されているが、HE弾の弾速は微増にとどまる。
モジュールダメージは初期砲と変わらないが、砲弾の貫通判定が100mm砲と同じ扱いになるため33mmの装甲までは跳弾されなくなった点は大きい。
総弾数は45発と減少するがそれでも十分な数。
- GG-85/150 mm
- 装甲
物足りなかった前身から一転して攻撃的駆逐戦車らしい優秀な装甲を手に入れた。ただし側面装甲は相変わらず薄め。
車両耐久力は1400と高く優秀な前面装甲と合わせて打たれ強い。
弾薬庫の耐久力は僅かに上昇しただけで、未強化では15cm砲に一撃破壊されうるので注意。- 戦闘室
戦闘室正面はシンプルな形状をしており、平地でも傾斜込みで250mm程度の防御力と同格重戦車の通常弾までは十分に防いでくれる。俯角を取ると280mm前後の防御力となるため、同格駆逐戦車の通常弾や同格重戦車の課金弾までは防ぐことができる。ただし至近距離での撃ち下ろしには弱いので高所を取られないよう注意。
防楯は600mm程度の防御力があるため貫通は不可能。
向かって右上に傾斜込みで115mm程度の防御力のキューポラがあるが、形状は薄く俯角を取れば隠すことができる。ただし戦闘室側面に張り出している部分があり、この部分は簡単に貫通されてしまうため敵には左側面を見せないほうが良いだろう。戦闘室側面は装甲厚60mmの傾斜装甲で適切な角度をつければ跳弾で防御力を発揮してくれる。ただし射界の狭さから防御姿勢は相性が悪く基本的には敵に正面を向けておいた方が良い。
戦闘室背面は装甲厚40mm、天板は30mm、キューポラ部分の天板は25mmと薄い。 - 車体
車体正面下部は正面からは150mm程度の防御力と弱点となっている。範囲は狭めで緩やかに湾曲してるため近距離の撃ち下ろしや角度をつけている場合に下部で跳弾することもある。
また、俯角を取った場合、車体正面下部よりも先に履帯上部のスポンソンが露出するためハルダウン戦では注意。車体側面は50mmの垂直装甲であり角度をつけると戦闘室側面よりも先にこちらが貫通可能になってしまう。履帯は20mmの空間装甲と薄め。
車体背面は装甲厚40mm、天板は20mmと相変わらず薄く自走砲の砲撃には注意。
- 戦闘室
- 機動性
正面装甲の厚さの割に足回りは優秀である。
前進速度は40km/h、後退速度は15km/hと同格駆逐戦車の中では平均的な値であるが、同格の攻撃的駆逐戦車の多くが前進30km/h前後、後退12km/h前後であることを考えるとかなり速い。出力重量比や旋回速度も平均程度に確保されているため足回りのストレスは少ない。
ただしあくまでも攻撃的駆逐戦車としては速いというだけで、射界の狭さもあり敵に詰め寄られ旋回戦に持ち込まれると不利になるので注意。初期状態では履帯の接地抵抗が大きく速度がでないが、それでも一般的な攻撃的駆逐戦車と同程度。初期砲でも十分戦えるため開発時には履帯やエンジンを優先して良いだろう。
車重は45tと重装甲車両にしては軽く、側背面の装甲の薄さからも体当たりには注意が必要。
エンジンの引火率は20%と普通の値に戻った。
- 偵察性
視認範囲は350mと同格駆逐戦車の中でも最低レベル。近距離戦向けの調整である本車両であるが、逆に言えば遠距離では手も足も出なくなってしまうため視界はしっかり強化しておきたい。隠蔽率は前身から低下してしまっているが、それでも同格駆逐戦車の平均よりは高めであり、攻撃的駆逐戦車であることを考えれば十分な値だろう。
無線機が軽量化するため初期状態よりも最終状態の方が僅かに車重が軽くなる。
- 総論
距離によって威力が変化する特殊な主砲に優秀な生存性と機動力を併せ持った攻撃的駆逐戦車である。
特に目立つのは星型弾底弾による威力変化であり、至近距離では高性能な15cm砲として振る舞えるためかなり強力。
装甲と機動力は極端に高いわけでは無いが、お互いを補う良いバランスとなっており主砲の特性を活かせる調整となっている。弱点としてはやはり遠距離戦での威力低下と砲性能の不足であるが、深溝ライフル砲による高い弾速と貫通力である程度補われているため偵察性を強化しておけば遠距離でも全く戦えないというわけではない。特に狙撃時などは発砲後にスポットを切る為に身を隠すことが多く、低下した威力に対する装填時間の長さもあまり気にならない。
もう一つの弱点としては射界の狭さと固定砲塔ゆえの至近距離での戦闘の弱さがあり、本車両の特性としてはこちらの方が大きな問題となる。
装甲は優秀ではあるが鉄壁というわけではなく、機動力があるだけに星型弾底弾の特性を活かそうと迂闊に前に出れば強力な車両の跋扈するTier8帯ではあっさり撃破されかねない。これらのことから本車両の一番得意とする戦闘距離は300~200m程度であり、この距離ならば最終砲の威力も500~560程度と同格駆逐戦車の主砲性能と大凡一致し重戦車に対する優位は十分に確保できる*7。これ以上離れれば火力と砲性能が噛み合わず不利になり、近づけば固定砲の特性からリスクが高くなる。
本車両も攻撃的駆逐戦車の基本通り、序盤は距離を維持してダメージを稼ぎ、機を見て優秀な機動力を使って突撃し星型弾底弾の威力で敵を制圧したい。
近距離戦をする場合も味方の援護を受けられるか、離脱するルートは確保されているかなどよく考えた上で仕掛けていこう。
史実
1957年、ポーランドは高度な戦車や対戦車自走砲の設計を始めた。その中の計画のひとつが、ガスタービン・エンジンを搭載した《SDP 58 Kilana》だ。兵装とパワーユニットにはソ連から提供された最先端の技術により設計されている。火力を増加させるために、ソ連で開発され、試験のためポーランドに送られていた深溝ライフル砲が搭載されている。計画は設計図のみが存在しているが、これがポーランド駆逐戦車の基盤となった。
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- 解説追加しました。 -- 2024-04-14 (日) 11:55:03