Tire 3 イギリス 中戦車
スペック
HP | 400 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 14/9/9 |
最高速度(km/h) | 48 |
重量/最大積載量(t) | 17.5/18 |
実用出力重量比(hp/t) | 10.31 |
本体価格(シルバー) | 40,000 |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
初期状態 | 2x Armstrong Siddeley | OQF 3-pdr Gun Mk. II | Vickers Medium A6E1 | Vickers Medium A6E1 | 400 | WS No. 14 | |||||||
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180 | AP APCR HE | 43 72 23 | 50 50 65 | 111 | 0 2G 0 | 25.21 2.10 0.41 | 30 | 14/14/14 | 40 | 310 | 250 | ||
QF 6-pdr 8 cwt Mk. I開発時 | 2x Armstrong Siddeley | QF 6-pdr 8 cwt Mk. I | Vickers Medium A6E1 | Vickers Medium A6E1 | 400 | WS No. 14 | |||||||
180 | AP AP HE | 57 72 29 | 70 70 95 | 80 | 35 3G 22 | 25.21 1.70 0.44 | 30 | 14/14/14 | 40 | 310 | 250 | ||
QF 2-pdr Mk. IX開発時 | 2x Rolls-Royce Phantom II | QF 2-pdr Mk. IX | Vickers Medium A6E3 | Vickers Medium A6E3 | 480 | WS No. 9 | |||||||
220 | AP APCR HE | 64 121 23 | 45 45 60 | 130 | 25 3G 15 | 36.36 1.70 0.36 | 32 | 14/14/14 | 40 | 330 | 375 |
解説
- 概要
Tier3イギリス中戦車。
Vickers Medium Mk. Iから続く、ヴィッカーズMTシリーズ最終章。
正面2基の銃塔がなんとも前時代的。 - 火力
3ポンド砲・2ポンド砲・6ポンド砲の3つ。
2ポンド砲も6ポンド砲も十分使えるため、どちらを最終砲として運用するかは好みで決めて良いだろう。- OQF 3-pdr Gun Mk. II
初期砲。
マッチング範囲内の戦車の装甲厚が全体的に薄いため、これでも戦えなくはない。
金弾を使えば貫通出来ない相手はMatildaなどの一部の重装甲戦車に限られる。
もっとも、割とすぐに次の砲が開発できるので使う期間はそう長くないだろう。 - OF 6-pdr 8 cwt Mk. I
照準時間が順当に向上した。
同格の中では平均的な性能であり、貫通力も最低限は確保されている。
金弾貫通力が3ポンド砲から変わっていないので、貫通出来る相手にも大きい変化はない。 - OF 2-pdr Mk. IX
非常に高い発射速度を持つ。
照準時間も6ポンド砲と同等で精度に関しては大幅に上回る。
ダメージこそ6ポンド砲には劣るが、貫通力は良好で特に課金弾のAPCRは121mmとChi-Haに次ぐ高さを持ち、格上のHTすらも貫通しうる。
- OQF 3-pdr Gun Mk. II
- 装甲
ペラッペラの紙装甲。
正面14mmは無いに等しく、機関砲にハチの巣にされるどころか榴弾さえ貫通する。
Tier4には10榴を装備する戦車がちらほら居り、初期砲塔でそれらの攻撃を食らえば一撃爆散があり得る。
改良砲塔ならば耐えられはするものの、HPのみならずモジュールや乗員も悲惨な状態である。 - 機動性
最高速度は平均的だが加速が遅い。
その鈍さは重戦車並みであり、何もない平野で敵に見つかろうものなら的になるしかない。
障害物から障害物へと隠れるように移動をするように心がけ、攻撃の際には必ず障害物の影から仕掛けるようにしたい。 - 総評
頼れる砲と頼れない装甲と機動力を使って戦わなければならない。
特にこの辺りから増えてくる榴弾砲装備の車輌には細心の注意を払う必要がある。
105mm榴弾砲を食らって一撃爆散しても、めげずに戦おう。
この車輌を育て上げれば次はいよいよ下手な重戦車顔負けの重装甲を持つ中戦車、Matildaである。
史実
Mk.III中戦車(A6)は、重量が16tなので、ヴィッカーズ16t戦車とも呼ばれています。
1926年に1km先の敵戦車を撃破できる戦車として要求が出され、インディペンデント重戦車の簡易版(砲塔1基と銃塔2基を搭載)として1927年に試作車2両が完成しました。
イギリス軍のフラー大佐による、近代戦闘の基礎を提示した「作戦計画1919」に必要な快速中戦車として1930年代を通じて試験されましたが、予算不足などもあって、試作車3両と量産車3両のみが作られました。
A6E1は、機関室を車体後部に位置させ、操縦室左右に303ヴィッカース水冷重機関銃2挺ずつ装備した副砲塔を置き、前面に火力を集中させました。 装甲は重機関銃弾抗堪で装甲厚14mmとなっています。
主砲塔上面に2基の視察装置を持ち、47mm速射砲1門と.303ヴィッカース水冷重機関銃1挺を備えていました。
エンジンはアームストロング・シドレー空冷V型8気筒ガソリンエンジン(180馬力)で、トランスミッションはアームストロング・シドレー社製4速、路上を最大時速40km/hで走行可能でした。
A6E2はE1のトランスミッションをスイスのウィンターザール/SLM社製に換えたものです。
A6E3は1928年に登場したタイプで、副砲塔の機銃を1挺に減らして操作性を改善、主砲塔上面の視察装置は車長用の1つのみとなっています。
砲塔後部に張り出し(バスル)を設けて無線機を搭載しており、砲塔上面に鉢巻き状のフレームアンテナを装備した指揮戦車型も作られています。
1930年にA6E3を小改良してMkIII中戦車という名称も付けられ、正式採用され量産が決定しました。
しかし、生産コストが高くつくため、3両を作った時点で取り止めとなってしまいます。
この当時は世界恐慌に陥っており、イギリスも大量生産するほど財政が良くありませんでした。
これらのMk.III中戦車は全て1934年に第1戦車旅団に配備され、この内2両は無線機を増備して指揮戦車に改造されました。
結局Mk.III中戦車は少数生産に終わったものの、その後ヴィッカーズ社はMk.III中戦車をベースにより軽量で安価な多砲塔戦車A9(後の巡航戦車Mk.I)の開発に生かされました。