軽戦車

概要

火力や装甲を犠牲にしながらもその機動力を活かして偵察任務を行う車両である。
アイコンは菱型。
主任務としては偵察だが、戦局に対応して機動力を生かした後方錯乱や、敵陣地の占領も行う。

軽戦車はその小さな車体を茂みに隠しての偵察（置き偵察）や機動力を活かした偵察（走り偵察）を行う事によって味方に敵の所在を伝える大事な役目を背負った戦車である。
その反面、HPや装甲が薄い故に、HT・TDに呆気なく破壊されてしまう。

またTier4よりプレイヤーが望まなくとも、高Tier帯への偵察車両としてマッチングされてしまう。
視認範囲、茂みへの潜伏等の基本を押さえておかないと、何時まで経っても軽戦車＝使えない戦車という概念を捨てられないであろう。

自分なりのコツを掴むまでは「撃つのは二の次」と割り切るべきで、状況によっては撃ちたくても我慢する忍耐力が試される車種。極論すれば、与ダメ＞アシストは戦犯だと考えよう。
わちゃわちゃと重戦車に交じって射撃戦に参加するのは厳に控えるべきで、被弾する機会が増える上に隠蔽も視界も活かせていないという最も意味のないプレイだと言える。
相手の枚数が減り前線に穴が開いてきたら、そこから駆け込んで敵の自走砲や駆逐戦車を始末してあげると味方が一気に楽になる。

車両一覧

青字は自動装填装置搭載可能車両

通常戦車

アメリカ

ソビエト連邦

ドイツ

イギリス

日本

中国

フランス

チェコスロバキア

スウェーデン

傭兵国家

課金戦車/特殊戦車

緑色の太字はレア扱いの課金戦車
橙色の太字はツリーから購入可能な課金戦車

アメリカ

ソビエト連邦

ドイツ

イギリス

日本

中国

スウェーデン

傭兵

役割

軽戦車の役割は、その機動力と小さな車体を最大限に活かした偵察行動が主となり、いわばチームの『目』となる重要な役目を背負っている。
偵察をおろそかにすると痛い目をみる為、運用を行う前に視界と隠蔽についてのシステムを理解して頂きたい。

1.偵察をしよう
相手を発見しつつ被弾を避けるために、建物や岩陰、稜線に隠れて様子を伺う。
発見した敵は無線を通じて味方に共有される。
敵がこちらを視認していなければ一方的に撃破出来るチャンスだ。

2.無線範囲を確認せよ
視認した敵戦車は無線を通じて周囲にいる味方に共有される。ここで注意をしたいのは無線範囲である。
低Tier等では無線範囲は非常に狭く、共有できない事がある。
無線範囲から外れている味方には、いくら敵を見つけてもその情報が共有されない。
偵察行動と無線範囲は2つで1セットと考えて、味方とはつかず離れずの距離を取るのがベスト。

3.偵察のやり方
偵察行動には2種類の方法が用意されている。
茂みなどに潜んでの隠密偵察、置き偵察と呼ばれる方法と、機動力を活かした全速行動による強硬偵察、走り偵察と呼ばれる方法がある。

事前に拡張パーツの迷彩ネットと双眼鏡・被膜レンズを搭載しよう。
またシルバーに余裕があれば迷彩を施しても良いだろう。
他にも迷彩スキルもあるとなおよい。

• 置き偵察
  初心者にはこちらがかんたん。
  茂みに潜み、発砲・移動を控え、敵の姿を味方に共有する。
   
  気を付けて欲しいのは無意味な置き偵察。
  むやみやたらに隠れて見ているのではなく、敵の進軍ルートを予想し、敵の視界を考えて、なるべく安全な位置取りを心掛けたい。

• 走り偵察
  かなりの被弾リスクを抱えるが、熟練者にかかると偵察どころか敵陣を攪乱させ、自走砲を撃破して生還してくる。
  無闇やたらと走るのではなく、地形を利用して姿を晒さないようにしつつ、敵を視認するというテクニックが必要。
  姿を晒すと最悪爆散のリスクがある事は覚えておこう。

• リスク
  自走砲が軽戦車の経験者である事が最大の脅威。
  軽戦車が見つからない→大体あそこがセオリー→発射！→LT)見られてないのにナンデェェッ→オダブツだ！
  、という経験をしたプレイヤーも少なくはないはずである。
   

4.苦手なMAP
偵察任務は起伏のあるMAP等で大変活躍するが、市街地戦ではそうも行かない。
路地での睨み合いになると重装甲を持つ戦車が有利となる。
入り組んだ路地で敵に正面からこんにちは状態となり即撃破もしばしば。
そこで、偵察以外、例えば裏取りなどをしよう。

5.偵察以外の役割
偵察の他にも、軽戦車の重要な役割がある。

• 囮役
  味方が撃ちあっている時にいきなり入ったり、前線の構築中に敵軍を突破したりする、立派な囮としての行動である。
  全車両が一斉に注目するが、視認した敵を味方に共有したり、敵の注意を自分に引き付けたりする文字通り体を張った行動である。
  特に前線の構築中に突破された場合は、そこから崩壊のリスクが出るので侮れない行動だ。
  だが、味方の援護が前提の囮役なので、単独行動は自殺行為であることを理解しておきたい。

• 占領
  終盤に敵が前線に上がっているとき、生き残りの軽戦車で敵陣地を占領し、勝利を手にできる。
  敵が鈍足ばかりでは前線から陣地に戻るのはほぼ無理に等しい。
  後方の戦車が駆逐戦車や重戦車だった場合、軽戦車の機動力で側背面に回り込んで撃破できる。

• アシスト
  軽戦車の火力には期待できない。
  そこで有効なのが相手の履帯を切って、味方のアシストを行う事だ。
  強力な重戦車も足をやられてしまえば、ただのいい的。
  そして、こちらにもモジュール破壊+アシストの経験値ボーナスが入るので一石二鳥。

• 自走砲の排除
  偵察以外でもっとも活躍できる。
  自走砲は強力な火力を有するが、HP・装甲・旋回が壊滅的で、砲撃時は俯瞰視点になる為に、接近した敵に気付きにくい。
  敵陣地奥に潜む自走砲を発見した際には是非排除を心掛けたい。
  しかし、高Tier自走砲は意外に固いので、敵の砲撃を見計らって攻撃を行えば、次の装填までに撃破しやすくなるだろう。
  ただ、熟練自走砲乗りは目測で攻撃を当ててくる自走砲もいる事を忘れないように。
   

6.禁止事項

• 開幕特攻
  戦闘の時間をかけず、途中離脱のペナルティを受けずに観測経験値を稼ごうとするプレイヤーもいる。
  時間をかけずに経験値を稼いで何が悪い！と開き直るプレイヤーもいるだろうが、迷惑以外の何者でもない。
  しかも、しっかり観測したまま味方にダメージを入れてもらったほうが経験値は貰えるので、ただの無意味。
   
  特にここまでの役割説明で軽戦車はチームの『目』となる重要な役割を持った戦車である。
  その仕事を放棄して、本来偵察を行わない中戦車などに多大な迷惑をかけ、貴重な『目』と戦力を失うのは単純に損失である。
   
  再度だが、生還し味方に貢献した方が経験値やクレジット収支は良い。
  WoTはチーム戦であるのだから。
   

総論

軽戦車はある意味、非常に繊細な車両である。
地味だが味方を支える偵察は、頼もしい大きな味方だ。
派手な戦闘を好む方はMT・HTで前線を張ろう。

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