Pz.Kpfw. IV Ausf. A

Last-modified: 2023-07-29 (土) 22:14:20

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Tier 3 ドイツ 中戦車

公式紹介ページ

スペック

HP410
車体装甲厚(mm)15/15/15
最高速度(km/h)42
重量/最大積載量(t)17.88/18.2
実用出力重量比(hp/t)
本体価格(シルバー)41,000

戦車パッケージ

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔
装甲
旋回
速度
視認
範囲
HP通信範囲
初期状態Maybach HL 108 TR5 cm KwK 38 L/42Pz.Kpfw IV Ausf. APz.Kpfw IV Ausf. A410FuG 2
320AP
APCR
HE
60
96
25
75
75
90
15030
5G
18
27.27
1.89
0.46
3516/14/1444320265
7.5 cm KwK 37 L/24開発時Maybach HL 120 TR7.5 cm KwK 37 L/24Pz.Kpfw IV Ausf. BPz.Kpfw IV Ausf. B440FuG 7
350AP
HEAT
HE
43
87
38
110
110
175
12230
5G
38
15
1.89
0.50
4030/14/1444330415

解説

  • 概要
    Tier3ドイツ中戦車
    ドイツ戦車ツリーでは最も早く乗れる中戦車。
    ツリー改変に伴い、ドイツ重戦車ルートのスタート地点となる。
  • 火力
    • 5 cm KwK 38 L/42
      初期砲にして最終砲候補。
      初期砲ながら高い性能を持ち、金弾も駆使すれば火力に不足することはないだろう。
      7.5cm砲は癖が強いので、肌に合わない場合はこちらが最終砲になる。
       
    • 7.5 cm KwK 37 L/24
      短砲身ゆえの精度の低さと山なりの弾道、そして砲弾の遅さで少々当てにくいが、大口径のため威力が高い。
      榴弾を当てれば貫通しなくても有効なダメージを与えられる上、貫通すれば大ダメージは免れない。後にPz.Kpfw. IV Ausf. HHetzerなどでお世話になる10.5cm StuH42 L/28と特性が似ているので、今のうちにこれで練習しておくのもいいだろう。
      ちなみにこの砲は徹甲弾が大して役に立たないので*1、運用時には弾薬を全て榴弾に載せ替えておくこと。
      この辺の特性も10.5cm StuH42 L/28と同じである。
  • 装甲
    ペラペラである。全周15mmの車体装甲では榴弾すら防げない。
    砲塔も似たようなもので、改良砲塔になったら防盾が機関砲を防いでくれることもあるかな程度。
    もっとも一度に複数発が発射される機関砲の仕様上、防盾が防いでも車体を打ち抜かれている事が多い。
  • 機動性
    加速力や旋回性能は初期状態でも悪くないが、履帯性能がいまいちなので実際はもう少し低い。それでも必要十分には動く。
    最高速度は42kmと控えめで長距離移動は苦手。
  • 総論
    火力的には優秀だが、装甲は薄く被弾即ダメージと言っも過言ではない。自身の最終砲である7.5cmクラスを喰らえばまず大ダメージは免れない。
    被弾を抑えるため、最前線ではなく少し後ろから火力支援を行うのが最良の運用法だろう。

史実

Pz.Kpfw. IV Ausf. A

Ⅳ号戦車シリーズは、ドイツ陸軍を代表する中戦車として名を馳せている。
1935年、ドイツ陸軍兵器局が要求した新型戦車BW(Begleitwagen:随伴車両の頭文字)に対しクルップ社が製作した戦車がベースである。
ドイツ陸軍の当初の主力戦車であるIII号戦車の支援として開発され、機甲部隊及び歩兵部隊の火力支援をするために、大型の砲を搭載できるように余裕を持って設計されていた、これが後々、主力になりそびれたIII号戦車とその座を逆転することになろうとは、この時点では思わなかっただろう。
試作車にはMAN、クルップ、ラインメタルの各社が名乗りを挙げたが、クルップ社の案はトーションバーではなく旧式のリーフスプリングなど新味はないものの、堅実な設計が信頼性につながるとして採用された。 これがIV号戦車の発展基礎となった。
完成したIV号戦車は1938年の段階で、各戦車連隊には6両しか配備されていなかった。

1937年10月より開発が開始された、別名Sd.Kfz.161、1/BW、Vskfz.622とされるIV号戦車A型は均質圧延鋼板製で、車体装甲は全周で14.5mm、上面11mm、下面8mmと薄く、7.62mm機銃の直撃に耐えられる程度でしかなく、1939年9月1日のポーランド侵攻で防御の脆弱さを露呈した。
そもそも、A型は増加試作的な要素が多く、本格的な量産型をB/C型と定めていた為であるとされていた。
操縦室後方が戦闘区画で、戦闘区画前面と両側面には140発(122発という説も)の主砲弾が収納される。戦闘区画の後方に機関室があり、マイバッハHL108TRエンジン(230馬力、排気量10,838cc)が搭載されていた。
ラジエーターがエンジンの左側に置かれ、その下に砲塔旋回専用2気筒エンジンPZW600があって戦闘区画左後部のバッテリーを介して砲塔を電気駆動する。
ドイツが初採用した3人用砲塔には左に砲手、右に装填手、後部中央に車長が位置し、砲塔バスケットが設けられた。砲塔後部中央にはⅢ号戦車B型から流用した12mm厚の車長用キューポラがあり、砲塔後面に一部が張り出している。
砲塔前面中央部の防楯内側に24口径75mmKwKが装備され、右に7.92mmMG34同軸機銃が付く。砲塔前部には砲手・装填手視察用ヒンジ付きクラッペが装着される。主砲俯仰角はマイナス10度からプラス20度で、徹甲弾25%、榴弾65%、発煙弾10%の割合で弾薬が搭載される。
全長5.6m、全幅2.9m、全高2.65m、重量18.4t。
エンジンはマイバッハHL108TR(230馬力、排気量10,838cc)、トランスミッションはZF製SFG75変速機(前進5速、後進1速)で、最大速度32.4km/h。乗員5名。1937年11月に生産初号機が完成し、38年6月までに35両が生産(1937年10月から1938年3月という説もある)された。1938年1月から実戦配備が開始された。

続くSd.Kfz.161、2/BW、Vskfz.622のIV号戦車B型は、車体装甲が前面上部30mm、下部20mmに強化され、操縦室前面を30mmの1枚装甲として操縦手・無線手の間の段差を無くした。これにより、20mm砲弾に対して防御が可能となった。
エンジンはHL120TRに、変速機はSSG76に変更され、ギア比も変更された。
重量軽減のため車体幅が狭められており、機関室隔壁との間の段差が無くなった。しかし装甲強化のため車重は18.5トンに増加している。
機関室側面の傾斜角が33度とされた。操縦室上面のハッチは小型化されて前部ヒンジを持つ1枚式となり、信号拳銃発射用クラッペは中央に設けられている。砲塔周囲の防弾リングは平板を組み合わせたものに変更され、機関室右側面に4枚あった予備履帯は2枚に減らされ、右フェンダーのジャッキ後方に付けられる。
砲塔装甲も全周30mmに強化され、前部左右下部の削ぎ落とされた部分がやや拡大されている。
また、砲塔側面左側の視察バイザー開口部が廃止された。
主砲防楯と主砲基部の形状も変更され、防楯側面の跳弾防止用小鋼板は廃止され、防楯に直接刻みが付けられた。車長用キューポラは30mm厚のⅢ号戦車C型のものとなり、主砲弾搭載数が80発に、機銃弾搭載量は2,500発に減らされた。
1938年4~9月に42両が生産された。白作戦から実戦投入され、白作戦開始時には第1戦車師団と第1軽機甲師団の中に中戦車中隊(IV号戦車8両配備)が編成されたが、他の戦車連隊の装備数に変化は無い。黄作戦開始時、280両のIV号戦車が配備されていた、1943年末までに前線から退いた。
全長5.92m、全幅2.83m、全高2.68m、重量18.5t。エンジンはHL120TR(285馬力、排気量11,867cc)、主砲は7.5cmKwK37L/24で、俯仰角はマイナス10度からプラス20度、副武装はMG34同軸機銃1丁。

Sd.Kfz.161、3/BW、Vskfz.622のⅣ号戦車C型は、主砲防楯の開口部が右に延長されて同軸機銃に装甲スリーブが追加され、車体リアパネルに発煙筒収納ボックスが装備された(ただし両者共に未装備の車両もある)。
全長5.92m、全幅2.83m、全高2.68m、重量19t。主砲は7.5cmKwK37L/24(80発)で、俯仰角はマイナス10度からプラス20度、副武装は7.92mm同軸機銃MG34が1丁。
1938年9月から1939年8月までに134両が生産された。1943年まで前線配備されている。1939年初め、C型が漸次投入されたため、定数が増加し、1個戦車連隊に8~12両が配備されるようになった。

当初は支援戦車として、短砲身だったIV号だが、最終型のJ型となると対戦車戦闘へ転換した為に、長砲身化・重装甲化と度重なる小改修により、まったくA型の面影はなくなっている。
ちなみに、IV号は脱出ハッチが乗員より多かった、各乗員乗り込み用のハッチのほか、車体下部にもハッチが存在している。

 

コメント

  • 弱ええ -- 2021-08-24 (火) 02:27:02
  • ゲームになれて改めて乗ると結構強いよ。 -- 2023-04-16 (日) 12:06:10

*1 貫通が5mmしか違わない