視認・隠蔽関連システム

Last-modified: 2022-07-01 (金) 15:24:35

概要

このページでは、WoWsの視認・隠蔽システムについて扱う。
CS版独自仕様と判明していないものについては、PC版と同じ仕様という仮定で書いてある。
クレジット・経験値関連と移動関連はゲームシステムを参照のこと。
HP・ダメージ・貫通・精度関連はHP・ダメージ・貫通・精度関連システムを参照のこと。
試合の基本的なルールと占領関連はランダム戦を参照のこと。

視認・隠蔽システム

公式解説↓
https://youtu.be/IFrXhMzeMn8

基本的な発見・被発見の仕組み

WoWsの全ての軍艦は、個別に「被発見距離(ゲーム内では海面発見距離や隠蔽性、被発見性といった表記になっていることが多い)」という基本値が設定されている。
この被発見距離内に敵艦がいる場合、自艦は発見され、敵側の画面上に数秒遅れて描画される(ただし、下記の探知ポイントと視認範囲の条件を満たしている必要がある)。
被発見距離内に敵艦が居続ける限り、自艦は被発見状態が続く(敵側の画面上に描画され続ける)が、被発見距離内に敵艦がいなくなった瞬間に、即座に被発見状態は解除される(敵側の画面にも描画されなくなる)。
被発見距離の基本値は、主に艦の大きさと艦種に大きく左右される。
被発見距離は、一部の迷彩やアップグレード・スキルなどを装備・習得することで減少させることが可能。

非発砲時の被発見距離は以下の式で求められる。
艦の素の被発見距離*(1-一部迷彩の被発見距離低下係数)*(1-隠蔽システム改良1アップグレードの被発見距離低下係数)*(1-基本特性「隠密行動」の被発見距離低下係数)*(1-基本特性「かくれんぼ」の被発見距離低下係数)*(1-基本特性「秘匿」の被発見距離低下係数)*(1-「隠密」スキルの被発見距離低下係数)*(1-「脆弱な脅威」スキルの被発見距離低下係数)*(1+「追撃」スキルの被発見距離増加係数)
※被発見距離低下係数にしても、被発見距離増加係数にしても、該当するスキルなどを習得・装備していない、または効果適用外の場合、0を代入する。

今後CS版に被発見距離を増減するスキルなどが追加されても、
被発見距離低下なら「*(1+被発見距離低下の係数)」
被発見距離増加なら「*(1+被発見距離増加の係数)」
を1つずつ式に追加すればいい。

探知ポイント

敵艦を発見するには、上記の基本的な発見の仕組みの他に、自艦の探知ポイントと敵艦の探知ポイントの間に視線が通っている必要がある。
探知ポイントは、艦橋構造物の中でダメージ判定のある最も高い箇所に設定されていると思われるが詳細不明。
つまり、敵艦の被発見距離内に自艦がいたとしても、自艦の探知ポイントと敵艦の探知ポイントの間が島などで遮られている場合、敵艦を発見することはできない。

強制捕捉距離

たとえ、敵艦と自艦の探知ポイントが島などで遮られていたとしても、敵艦と自艦の探知ポイントが強制捕捉距離(ゲーム内では確定発見距離といった表記)内であれば、敵艦は強制的に発見できる。
強制捕捉距離は全ての艦で2kmに設定されているが、目標測距装置改良1アップグレードを装備していると、50%増加し、3kmになる。
つまり、探知ポイントの視線が島や煙幕などで遮られていても、自艦が目標測距装置改良1アップグレードを装備して、敵艦が目標測距装置改良1アップグレードを装備していない場合、敵艦と自艦の探知ポイントの距離が2kmより大きく3km以下を保ち続ければ、自艦は発見されずに一方的に敵艦を発見し続けることも可能。

発見情報の共有

自艦が発見した敵艦の発見情報は、他の味方艦全てに共有され、味方艦の画面上に描画される。ただし、下記に書いてあるように、視認範囲の制限がある。

視認範囲

敵艦の被発見距離内に自艦がいたとしても、敵艦の位置が自艦の「視認範囲(ゲーム内では視程と表記されていることが多い)」外であれば、その敵艦をそもそも発見できない。
また、自艦の視認範囲外にいる味方艦は、自艦の画面上に描画されない。
さらに、自艦が敵艦を発見していたとしても、味方艦から見てその敵艦の位置が味方艦の視認範囲外であれば、味方艦の画面上に敵艦は描画されない。
視認範囲の値は、艦ごとに個別に設定されているが、その値を大きく左右するのは、主に測距儀のある場所の高さとのこと。また、目標測距装置改良1アップグレードを装備している場合、視認範囲は20%増加する。

発砲による被発見距離の悪化

主砲は、発砲して約2秒ほど、その発砲時の発砲した砲の最大射程まで「被発見距離」が増加するペナルティが発生する。
射撃管制装置の更新やアップグレード・スキルなどで最大射程を伸ばしていた場合、当然主砲発砲時の被発見距離も大きくなる。
発砲時の被発見距離悪化ペナルティの間に発見されなかった場合、「被発見距離」は即座に元の数値に戻る。
発砲時の被発見距離悪化ペナルティの間に発見された場合、20秒間その悪化した「被発見距離」が持続する。これは非発見状態に戻っても持続する。
被発見距離を低下・増加させるスキルやアップグレードなどを習得・搭載していても、発砲による被発見距離悪化ペナルティには一切影響しない。つまり、完全に「主砲の最大射程=発砲時の被発見距離」になる。
煙幕内からの発砲や煙幕越しの発砲については、煙幕の項を参照のこと。
0.11.0アプデで、対空砲の発砲ペナルティが無くなった。

余談

PC版公式の見解では、「副砲の発砲でも、発砲時の発砲した副砲の最大射程まで「被発見距離」が増加するが、そもそも副砲の射程を最大まで強化したとしても、最大まで強化した非発砲時の「被発見距離」を上回らないように性能設計されている。」らしいが、PC版の有志による検証だと、そもそも副砲は発砲しても被発見距離が悪化しないとのこと。
どちらにせよ、副砲の発砲が原因で発見されることはない。

火災による被発見距離の悪化

火災が発生している艦は、非発砲時の「被発見距離」が2km増加する。また、航空機からの非発砲時の「被発見距離」が3km増加する。

煙幕

煙幕は探知ポイント同士の視線を完全に遮る遮蔽物として機能する。
自艦の探知ポイントそのものが煙幕の範囲内に入ると、自艦の被発見距離と視認範囲が完全に0になる。そのため、上記の強制捕捉範囲や下記の警戒レーダー・水中聴音を除いて、煙幕内の自艦が煙幕外の敵艦を直接発見することはできない。ただし、味方が発見した敵艦は例外で、視認範囲内(煙幕に入っていない時の値)であれば敵艦が画面上に描画される。
自艦の被発見距離が完全に0になるので、煙幕外の敵艦が、煙幕内で発砲していない艦を発見することは一部の例外(強制捕捉範囲など)を除いて不可能。ただし、煙幕内で主砲を発砲すると、「煙幕からの主砲砲撃」と同じ値まで被発見距離が増加する。この値は、艦によって個別に設定されている。煙幕内で発砲して発見された場合、「発砲による被発見距離の悪化」と同様、悪化した被発見距離は20秒間持続する。また、煙幕内にいる艦が発砲していなくても、上記の強制捕捉範囲や下記の警戒レーダー・水中聴音を用いて、煙幕外の艦が煙幕内の艦を発見することは可能。
自艦敵艦共に探知ポイントが煙幕内に入っていないものの、自艦と敵艦の探知ポイントの間に煙幕が展開している場合、お互いに発砲していない状況だとその2隻の間の被発見距離は煙幕までの距離になる。
自艦敵艦共に探知ポイントが煙幕内に入っていないものの、自艦と敵艦の探知ポイントの間に煙幕が展開している場合、その2隻の間の発砲時の被発見距離の悪化は「煙幕からの主砲砲撃」と同じ値になる。
煙幕外にいる時に主砲の発砲によって「被発見距離」が悪化して発見され、被発見距離の悪化が持続する20秒間の間に煙幕に入った場合、20秒間のカウントダウンは持続するが、煙幕に入った瞬間に「被発見距離」は「煙幕からの主砲砲撃」と同じ値になる。
煙幕内から対空砲を撃っても、被発見距離は一切増加しない。

警戒レーダーと水中聴音

消耗品警戒レーダーと消耗品水中聴音は、使用すると、遮蔽物・煙幕・敵艦の被発見距離に関わらず、有効時間の間、有効範囲(ゲーム内では艦艇の発見といった表記)内の敵艦を強制的に発見する。
有効時間と有効範囲は艦によって個別に設定されている。
警戒レーダーは有効範囲が広いものの、有効時間が短く魚雷は発見できない。水中聴音は有効時間が長く、魚雷発見距離(ゲーム内では魚雷の発見といった表記)内の魚雷を強制発見できるが有効範囲は狭い。

魚雷の発見

各魚雷は個別に被発見距離が設定されており、その被発見距離内に敵艦がいるとその魚雷は発見される。
消耗品水中聴音の有効時間中に魚雷発見距離内を魚雷が通過するとその魚雷は強制的に発見される。
魚雷は航空機からも発見される。ただし、魚雷の航空機からの被発見距離は、艦艇からの被発見距離の半分。
一部スキルなどで敵魚雷の被発見距離を増加(ゲーム内では魚雷の可視距離といった表記になっていることが多い)させる効果を適用している場合、敵魚雷のその艦からの被発見距離が増加する。
一度発見された魚雷は非発見状態に戻ることはない。

航空機の被発見距離

航空機にも被発見距離があり、敵艦からは8km、敵航空機からは7km。その被発見距離内を敵艦または敵航空機が通過すると発見される。

航空機による艦艇の発見

全ての艦は、「航空機からの被発見距離(ゲーム内では航空発見距離といった表記)」が個別に設定されており、この被発見距離内に航空機がいると発見される。
軍艦が主砲を発砲した場合は、発砲した瞬間、「航空機からの被発見距離」が少し悪化する。発砲によって「被発見距離」が悪化した瞬間に発見された場合、20秒間その悪化した「被発見距離」が持続する。この「主砲発砲時の航空機からの被発見距離」は、現状CS版では非公開データとなっている。
航空機は敵艦が島陰にいて視線を遮られていても発見できる。ただし、煙幕内にいる敵艦は発見できない。航空機には強制捕捉範囲がないが、艦にも「航空機を強制捕捉する範囲」はなく、航空機と煙幕内にいる艦は相互に発見することはできない。
0.11.0アプデで、対空砲の発砲ペナルティが無くなった。

航空機の視認範囲

航空機にも視認範囲があり、11kmに設定されている。つまり11kmより先にいる敵艦は発見できない。

無線探知

一部スキルを習得している場合、自艦から最も近い敵艦のいる方向を、画面中央付近に画面中心を円心とした白い円弧で表示する。
探知されている側は専用の被探知インジケータが点灯する(「探知された (LOCATED)」と出る)。
敵にこのスキル持ってるプレイヤーが複数いても、被探知側は何人から探知されているかは分からない。
探知、被探知ともに隠蔽状態は全く関係ない。
探知する側はマップの地形や敵のラスポジ、味方艦の位置などと照らし合わせて大まかな位置を把握できる。
探知される側は、「探知された (LOCATED)」と表示されるだけで探知してきた敵の方向は表示されないが、熟練プレイヤーだとマップの地形や敵のラスポジ、味方艦の位置、被探知インジケータの点灯・消滅タイミングなどでおおよその方角に目星を付けることができる。
なお、PC版では探知する側に表示される白い円弧の示す方向は、最も近い敵艦が位置するセクター単位(マップのマス目)で判定されており、セクター内での詳細な位置は分からないほか、表示する角度も「戦闘マップ上の16方位」のようで、基本はセクター中央辺りを指し示す。とのことだがCS版では不明。

サイクロン

CS版では現在実装されていない。
サイクロンの発生確率と効果時間は戦闘によって異なり、戦闘時間2分から10分までの間に発生する。サイクロンが発生すると通常の天候状態から約120秒でサイクロン状態に切り替わり、2分から10分間持続する。
サイクロン状態中は艦艇の視認範囲が8km、航空機の視認範囲が3kmに低下する。つまり8kmより先にいる敵艦は発見・描画できない。
水中聴音や警戒レーダーはサイクロンの影響を受けず、自艦が水中聴音や警戒レーダーで敵艦を発見した場合、8km以上先でも発見・描画できる。

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