スクブス

Last-modified: 2023-05-10 (水) 18:22:09

人名/さ行

『キレムサ』

  • リュサンデール?の旅の仲間。旅の最初から同行しているがリュサンデールとの関係は「友」としか触れていない。犬丸同様、旅の間にリュサンデールに見捨てられたり、一度死んだりする苦難を経験するが、強く望んで彼に寄り添う。
  • スクブスの目的は不明。光の山の巫女・閃光姫からリュサンデールはスクブスが悪魔の血を引いていると告げられるが、リュサンデールはスクブスの生まれに構わず、友であることに変わりはないと答えた。閃光姫の伝え聞くところではスクブスの一族は『この世のどこかにいる、快楽を思うがまま操る民』といい、スクブスも自分の出自は知らなかったらしい。後に魔美?に旅の目的を訊ねられた際には、同じ種族の仲間に会うためと答えた。
  • 喋れない犬丸とちがい、スクブスは言葉を話しているが、リュサンデールの手記の中でスクブスの発言は会話文で記されず、普段の口調などはわからない。作中、本文の五章から「イクブス」と呼ばれ方が変わり、最後までとくに説明がない。キャラクター名が途中で変わるが、男性なのでどちらかというとイクブスのほうが正しいらしい。巡礼記の中では情欲の象徴をにない、旅の間に心に燻っていた種族の本性から、一度は欲に我を失い、就寝中のリュサンデールを襲ったこともあった。正気に戻ったあと、泣いて許しを乞う彼はリュサンデールに赦され、その後はやがて命を捨ててもリュサンデールを守ることになる。エリニュスに会ったときには、リュサンデールにとってスクブス(イクブス)の存在は慈愛とやすらぎを与えるもの、犬丸とともに決して離れることのない道連れとなっていた。

『地球塔調査書』より プロフィール