ストリクスヘイヴン

Last-modified: 2024-04-28 (日) 23:18:21

登録日:2021-06-20 (日) 11:11:49
更新日:2024-04-28 (日) 23:18:21
所要時間:約 35 分で読めます


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Tag: MTG Magic the Gathering アルケヴィオス ストリクスヘイヴン ファンタジー 勉強 大学 学問 学校 対抗色 所要時間30分以上の項目 魔法 魔法学校



ストリクスヘイヴン大学へようこそ。アルケヴィオス次元に位置する、他に類を見ない魔法の学府です。
この「案内」では、学校全体とそれを構成する五つの大学の概要をお見せします。
さあ、今日から勉強を始めましょう!

概要

ストリクスヘイヴンはマジック・ザ・ギャザリングに登場する魔法学校である。

まず、本校はエキスパンション「ストリクスヘイヴン:魔法学院」の舞台にもなっているが、それ自体が単一の次元というわけではない。
「アルケヴィオス」という次元?に存在し、魔法の学究を志す者が多種多様な次元から集まる学校が「ストリクスヘイヴン」である。
知名度が名古屋市?>>>>>愛知県であっても名古屋市?愛知県名古屋市?であるのと似たようなものと思ってもらえばよい。

ストリクスヘイヴンの歴史はアルケヴィオスという次元の誕生にまで遡る。
次元と同時に生まれ五種類の魔法をそれぞれ極めた五体のドラゴン。人間等の定命の者でも安全に魔法の力を行使できる規律を研究するため、彼らが何世紀も前に創始した機関―――これが現在のストリクスヘイヴンとなった。
五体のドラゴンは創始ドラゴンと呼ばれ、本校を象徴する五つの大学もその名に因んでいる
創始ドラゴンは今も存命だが、今はストリクスヘイヴンと関わらず、放浪する空の賢者となっている。

魔法の知識を発見し保存すること、その知識を次の世代に広めること、あらゆる形の自由で開かれた魔法の研究を推し進めること、魔法の利用を通して愛知県次元全土の人々の暮らしを豊かにすることが現在のストリクスヘイヴンの使命である。

魔法学校としては珍しく、「魔法そのものを学ぶ」という事よりも、「魔法を使って現実にある学問を学ぶ」とのが特徴である。もちろん魔法そのものを学ぶときもあるが。

ゲーム的にはそれぞれの大学は対抗色?2色で構成されている。
フレーバーとしては「各大学の分野において対立し議論する」というもの。ラヴニカのギルドとの差別化のため、対抗色の共通部分の強調であったギルドと異なり、対抗色が対抗色である理由を強調している。
5つの勢力が存在し、それぞれにドラゴンがいるというのは歴史改変後のタルキールの氏族?を彷彿とさせる。そちらは対抗色ではなく友好色で構成されているのだが。
「命令サイクル?」が存在することも共通している。というかあちら側で友好色のサイクルが出来たため、余った対抗色版がこちらに回されたのだろう。

五つの大学

シルバークイル大学/Silverquill College

「言葉とは文明における最強の武器、そこに疑いの余地はない。問題はその使い方だ。
仲間を鼓舞するためか、敵を打ち砕くためか」
――シルバークイルの墨魔道士、リナルド

シャドリクス・シルバークイルが創始した雄弁術の大学。モットーは「鋭いペン先、さらなる鋭知」。
彼らは戦闘口語詩文?魔法のインクで宙に描いた文字?から呪文を創造する。
また、象徴色の?の両者が持つ君主的な性質が強く、この学部に所属する者は熱心で向上心の高いトップ気質?人を従わせる指導者タイプ?が多い。
自信に満ち満ちたシルバークイルの優れた学生にとっては、言葉そのものが魔術となるのだ。はい論破
元となった学問は文学や言語学、コミュニケーション学。また言葉によって魔法を扱う=準備や発生速度が最も早く戦闘向きなことから軍のための学校という側面もある。*1

キャンパス内の施設についても、強力な魔法を使う者には自動的にスポットライトが当たるグランドロフト・ホール、音響に優れた演壇「薔薇の舞台」、美容サロン・発声リハーサル室・鏡張りの演説リハーサル室・入浴施設が纏められたドラマリウムなど、魔術に留まらず自分を磨くものが多い。
一方で単に煌びやかなだけではなく、木々の下にいる者を絞め殺す魔法の森から植物を呪うことで脱出するという、上級生を対象とした恐ろしい講義もある。

マスコットは魔法のインクで形成した飛行生物「墨獣?」。作り手の思考や意図を反映して様々な形へ変化する。

ゲーム的には「アグロ?」をテーマとしており、又+1/+1カウンターを参照する効果も多い。

◆学部長

  • シャイル・タロンルーク/Shaile Talonrook
    「タペストリーの穴のように、光は闇の最も頑固な部分をも貫きます。一方で、霞ませることはできても、どれほど試そうとも闇は決して光を貫けないのです」

文学に精通し、教養ある引用と魂を満たす助言で生徒たちの心を輝かせるバブみに溢れた女性。だが?だ。

ゲーム上の性能はエムブローズ・ルーとの両面カードで(1)(W)の軽量担当。
一度場に出れば次のターンからタップだけで後続に+1/+1カウンターを載せるため大量展開に向くが、1/1と虚弱なので全体火力が飛ぶとついでに焼かれるのが難点。

  • エムブローズ・ルー/Embrose Lu
    「最も強力な影の呪文は他人への軽蔑から生まれる。自分への不満からではない」

皮肉屋で辛辣で威圧的、彼の監視からはほとんどの生徒が半年か一年しか耐えられないと言われるスパルタ学部長。
だがその厳しさは邪悪な企みを実現すべく心弱い魔道士を誘惑する組織「オリーク」から生徒を守るためのものでもある。
シャイルとはカリキュラムを巡って衝突することも多い一方、不本意ながらも深い敬意を抱いている。喧嘩ップルですね、わかります。

ゲーム上の性能はシャイル・タロンルークとの両面カードで(2)(B)(B)の重量担当。
4/4というコスト相応のサイズと、タップで対象に+1/+1カウンターを載せた後に2点ダメージを与える能力、+1/+1カウンターが載った自分のクリーチャーが死んだ時に1ドローの能力を持つ。
強化の用途はもちろん、タフネス1に撃てば対応されない限りショック死するので除去としても使える。自分のタフネス1に使えば1ドロー。
シャイルとは+1/+1カウンターでシナジーを形成している。だからといってシャイルさんをショック死させるのはやめてさしあげるように。

◆教授・生徒

  • キリアン・ルー/Killian Lu
    「僕は新たな弱点を学んだ。躊躇してしまったんだ。次はない」

魔道生徒でエムブローズの息子、インクの魔法の使い手。ドーコーと名付けた墨獣をパートナーにしている。
幼い頃に母を亡くし、父でもあるエムブローズの厳しい監視を受けて育ってきた。
長時間の訓練による高い能力を持つがまだまだ経験は浅く、墨獣を頼りにし過ぎている点や光の魔法への軽視から学部長直々に指導も受けている。
居残り沼で父親に八つ当たりしながら墨魔法ぶっぱしてた時にウィザーブルーム大学のダイナと出会い、彼女からはキリーと呼ばれるようになる。

その後も自信を喪失しかけ声も出ないほど憔悴していたところを、学園に潜入していた「オリーク」の一人、ファネッサから誘惑される。
だがドーコーの説得でこれを撥ね退け、光の魔法を使いこなして撃退。人格的にも大きく成長した。

ゲーム上の性能は(W)(B)で2/2の軽量多色。
クリーチャーを対象とした呪文のコスト軽減の能力を持ち、果敢魔技といった唱えるたびに効果を発揮する能力を持つクリーチャーとは相性がいい。

  • ブリーナ/Breena
    教授を勤める女性。やっぱり鳥。
    彼女が誰かに何かをしてほしいと思ったら、?相手は自分が考え出したと確信して行うほどのおねだり上手。?
    「オリーク」の工作員に捕まって勧誘された時も一時間で説得し返して悪の道を捨てさせた弁舌のスペシャリストである。

ゲーム上の性能は(1)(W)(B)の1/3、自分を含む誰かが最もライフの高い相手を攻撃した時に攻撃プレイヤーへ1ドロー、自分のクリーチャーに+1/+1カウンター2つを与える能力を持つ。
多人数戦では他のプレイヤーがドロー目当てで殴り合い、ブリーナのコントローラーが最もライフが高くなるころには強化されたクリーチャーで迎え撃つという展開を誘導できる。

  • ニルス/Nils
    教授を勤める男性。
    人の可能性?を信じているが、期待値が高すぎて最善でない選択するだけで気難しい顔して叱責してくるめんどくさいおじさん。

ゲーム上の性能は(2)(W)の2/2、ターン終了ごとに対戦相手にも+1/+1カウンターを与える能力と、ニルスのコントローラーに対してカウンターが載っているクリーチャーが攻撃する際マナを要求する能力を持つ。
カウンターは種類を問わないのでメカゴジラ?は勝手にポンコツになっていく。
マナが余ってたりニルスが除去されたりしたら普通に強化されたクリーチャーに殴られるため使い勝手はあまりよくない。

  • フェイン/Fain
    たぶん生徒の男性。老け顔だけどストリクスヘイヴンは特に年齢制限のある学校でもないので留年とかではないだろう。
    学園物より刑務所にいそうなイメージの調達屋。

ゲーム上の性能は(2)(B)の3/3。特徴的なのはそのタップ能力で
クリーチャーを生贄→+1/+1カウンター2つ
クリーチャー上のカウンター1つを生贄→宝物トークン1つ
アーティファクトを生贄→クリーチャートークン
と色んなものに変換。フェイン単体でも時間をかければ+1/+1カウンター1つを増やし続けられる。
本体がアンタップ能力も持つので、マナが余ればより早く回せるようになる。

  • フェリーサ・ファング/Felisa Fang
    「何でここに閉じこもってるかなあ?
    私だってあなたくらい素敵だったら、学校で悩むことなんかないと思うのに」

魔道生徒の女性、鼓舞や非難で相手の感情を不安定にする虚飾魔術の使い手。鳥…ではなく吸血鬼?
入学当初のルーサ・スコールハートとは親しかったが、彼女がプリズマリ大学を選んで以降は疎遠。
広い屋敷を持つ一族の娘でオシャレな学園の女王?だが、悪印象を持たれると取り巻きの親衛隊ともども恨み深い。口だけで打ち任せない場合、放課後の決闘で目的を果たそうとしてくる。悪役令嬢?かな?

ゲーム上の性能は(2)(W)(B)の3/2。カウンターが載った非トークンのクリーチャーが死亡した際はトークンを出す能力を持つ。
飛行教導を持つため率先して攻撃する令嬢の鑑。

プリズマリ大学/Prismari College

「言うまでもなく、芸術とは呪文術の真の姿であり、自己を美しく表現することこそが魔法の真の目的です。とはいえ手段については意見が分かれています。
我々の中には、長年の鍛錬で技術を磨く者がいる一方、鬱積した感情を叫ぶ者もいるのです」
――プリズマリの名誉教授、ブラッド・スカルドブレス

ガラゼス・プリズマリが創始した精霊術の大学。モットーは「精霊とともに自己表現を」。
ストリクスヘイヴンの中でも美術と創造力を学ぶ大学であり、その究極は芸術と創造性の爆発?である。プリズマリの生徒たちにとって空はキャンバス、大地は彫刻。あらゆる精霊の力が表現の術なのだ。
象徴色の?がもたらす情熱との観察力との共演から、所属の傾向はエンターテイナー?ずば抜けた独創性の持ち主?が該当する。
芸術といっても無から創造するのが目的であって相手を芸術品にしてやる?わけではない…たぶん。
元となった学問は演劇や音楽、美術といった芸術系であろう。

キャンバス内の施設はガラス張りの展望台であるコンジュロート・ホールや道沿いに多数の作品が展示されているオパス歩道など、風通しの良い設備が多い。
風通しが良すぎて何千もの"作品"が廃棄された結果、魔法エネルギーやはぐれエレメンタルが荒れ狂う立ち入り禁止の暴風区画なんて代物もあるが。
またプリズマリの生徒は居住空間の他に作業場も部屋として宛がわれるため、他の大学の生徒からは羨ましがられる。

マスコットは多種多様な精霊によって構築された、芸術作品でもある「エレメンタル」。

ゲーム的なテーマは「インスタントとソーサリー*2」で、さらにコストが重ければ重いほど追加効果が豪華になるものもいる。色とテーマが同じ先輩ともどことなく特徴や無茶苦茶な点が似ているが、小粒な呪文重視の先輩に対して、こちらは大ぶりな呪文重視という差別化がされている。

◆学部長

  • ユヴィルダ/Uvilda
    「達人を真似て学ぶことが、自分もそうなるための第一歩です」

穏やかな物腰のジンの女性。注意深く計算された頭脳から良い芸術がもたらされると考えている。空気。

ゲーム上の性能はナサーリとの両面で(2)(U)の軽量担当。
タップ能力で手札のインスタントかソーサリー*31枚を3ターン待機する代わりコスト軽減する能力を持つ。サイズは2/2と小さいため、使うなら能力を念頭に置く形になる。

  • ナサーリ/Nassari
    「私が最初に提出した作品が何か、知っているかね?」

生徒の感情を引き出し親身に接するイケメンのイフリート?。え、性別不詳??むしろご褒美です。
踵から炎を発していても床のタイルを焦がさない制御力の持ち主だが、生徒時代の卒業制作としてキャンパスの建物3つを破壊するほどの地震を提出したド派手な過去も持つ。
冗談は下手。

ゲーム上の性能はユヴィルダとの両面で(3)(R)(R)の重量担当。
対戦相手のデッキトップを追放してターン終了時まで色を無視して唱えられる能力を持ち、追放された呪文を唱えるたび自己強化する能力で4/4と低めのサイズを補う。
ユヴィルダと追放領域からの詠唱でシナジーを形成する他、事前に追放領域へ送る出来事と合わせて速やかに強化することも可能。

◆教授・生徒

  • ローアン・ケンリス/Rowan Kenrith?
    「行・く・の!」

双子で一つの灯を持つエルドレイン出身のプレインズウォーカー>?
ストリクスヘイヴンの教授でもあるカズミナに誘われて入学、初日に決闘騒ぎへ乱入してそのまま学部を決定したアホの子。
学園生活をエンジョイする一方、高まる魔力からウィルとの同調が乱れるとともに、その生活態度から衝突することになる。

ゲーム上の性能は個別項目を参照。

  • ウィル・ケンリス/Will Kenrith
    「あらゆることを学べるんだ! 全てを! 早く行かないと!」

双子で一つの灯を持つエルドレイン出身のプレインズウォーカー>?
胃痛担当。大図書棟に通っている内に、ロアホールド大学に所属するクイントリウス・カンドとは友人になった。
学園生活の最中、ローアンとともに「オリーク」の襲撃に巻き込まれる。
オリークの首領エクスタスとの決戦で右足を失い、金属と氷の義足を使うようになる。

ゲーム上の性能はローアンの名前から飛べる個別項目を参照。

  • ルーサ・スコールハート/Rootha Squallheart
    「同情はいりません」

創作では希少種に分類されるオーク?系女子の魔道生徒。
プリズマリの卒業生で学院に多額の寄付もしている名高い芸術家サマラ・スコールハートの娘である。
彼女は八歳という早さで魔法に目覚めたが、まだ幼い感情を制御しきれないまま癇癪から最年少の弟にそれを放ってしまう。
その結果、他の子には避けられ遊ぶこともできず魔法の制御を教えられたトラウマから秩序立った魔術で自分を抑圧し続けていたが、ナサーリの発破を受けて本来の得意分野である衝動的魔術を解放。
"長期投資"としてナサーリの指導を受けることになった。

ゲーム上の性能は(1)(U)(R)、2マナ+手札に戻ることでスペルをコピーできる能力を持つ。
合計コストは重いが分割払いや再利用ができ、1/4と壁にも使えるためとりあえず出しておけるのは利点。

  • ザファイ/Zaffai
    音楽家の教授。いかにも音楽室?の肖像画にいそうな髪の毛モジャモジャのおっさん。?
    音楽の練習をするたびに家が稲妻に打たれるわ台風に飲み込まれるわ散々な目に合った両親によって勘弁してとばかりにストリクスヘイヴンへ入学。魔道士、音楽家、そして指揮者の才能にも開花した。
    美しい精霊術の爆発が空を覆い尽くすストリクスヘイヴンズ・アーケイン・オーケストラの首席指揮者も務め、その練習は常に屋外で行われる。本番は屋内で爆発するのか…?

ゲーム上の性能は(2)(U)(R)で1/4と貧弱なシステムクリーチャー。
その能力は魔技*4なのだが
呪文のコストが4以下…占術1
呪文のコストが5以上9以下…↑+4/4のトークン
呪文のコストが10以上…↑+相手ライフに10ダメージ
というむちゃくちゃ極端なもの。
MTGの長い歴史でも素のコストが10以上のスペルは&i(){14枚}しかなく、最大時の効果はX呪文の全力ぶっぱを要するなどロマン極振りの1枚となっている。

  • オクタヴィア/Octavia
    「生ける」卒業制作のタコ。全生徒が一度は真の芸術を直接目にするべきである……と自分で言ってる辺り、かなりのナルシスト?

ゲーム上の性能は(8)(U)(U)で8/8のファッティ。
墓地にスペルが8枚以上あると(U)(U)で唱えられる能力、8マナと高い護法*5、クリーチャー1体のサイズを8/8にする魔技を持つ。
入れるなら積極的にスペルを使うとともに墓地を肥やしたい。

  • リオーニャ/Rionya
    ぼっち?を極めた魔道生徒。

ゲーム上の性能は(3)(R)(R)で、戦闘開始より前に唱えたスペル+1体のコピーをターン終了時まで生成する能力を持つ。
能力の対象にできるのは自分以外。つまりノンぼっち?。まあゲーム的には自分をコピーすると伝説ルールで対消滅しちゃうからね。
サイズは3/4と大したことないのでETBや攻撃時の能力が強力なクリーチャーをコピーして使いたい。
追加の戦闘フェイズを得るクリーチャーと組み合わせればずっと俺のターン?を実現できる。

  • ヴェイラン/Veyran
    炎と水が合わさったイフリートの女性教授。
    動揺したり精神的に参ってる新入生がいたら陽気なエレメンタルで元気づけてくれるらしい。

ゲーム上の性能は(1)(U)(R)で魔技が誘発した時に一時的なサイズアップ&これを含むパーマネントの魔技果敢の効果を追加する能力を持つ。
つまりこれとザファイを並べて10マナ以上の呪文を唱えれば20点ダメージ。できるかどうかは別問題。
サイズは2/2だが魔技1回で+2/+2されるため瞬発力は高い。

ウィザーブルーム大学/Witherbloom College

「あらゆる生命の内には生の要素が存在し、その要素こそが想像しうる最も強大な魔法への鍵だ。
我々はこの要素を用いて自然世界を守るのか、それとも生命の力を我々自らの究極目的へと捧げるのか?」
――血の学びの教授、サーバイン・クロクトゥース

ベレドロス・ウィザーブルームが創始した本質学の大学。モットーは「自らの手で取り組め」。
自然の構成物と生き物の精髄から強力な呪文を醸し?、治療や100日後ではない死んだワニのような死者の使役などを行う。
いわゆる古典的な呪術医みたいなもので、ぶっちゃけ地味。
薬草や生物的触媒のエネルギーを?なら活力、黒なら衰弱へ転化するため、破壊を厭わず、?優先するもの以外は積極的に利用する?タイプが所属する大学。
元となった学問は医学?と生物学であろう。そう考えるとエリートかもしれない。

キャンパス内の施設も澱んだ川とか沼地の館とか素行不良の生徒が処罰で送られる沼とか、まあそんなんばっかりである。

マスコットはトゲの生えた虫みたいな姿で生命力の源となる「害獣」。

ゲーム的なテーマは「ライフ?」。他には色的?に生贄に捧げるカードも多い。

◆学部長

  • ヴァレンティン/Valentin
    「私は、誰かがつまずいたからといって、それを原因に罰するようなことはしない」

飲んだ血液から幻視を授かることで知識を得る吸血鬼。解剖や腐敗などの生態学も指導している。
その態度から気難しいように見られがちだが、研究の失敗で生徒が怪我をしても「生徒は意図的に物事を悪化させたりはしない」「教えの外へ踏み出す教訓は価値あるものとなる」と理解を示している聖人。

ゲーム上の性能はリセッテと両面で(B)の軽量担当。
害獣トークンを生成できるが、条件が非トークンのクリーチャー死亡+死亡クリーチャーの追放+2マナとかなり重め。
1/1とはいえ1マナで威迫絆魂の2つも能力を持ってるだけ贅沢と考えるべきか。

  • リセッテ/Lisette
    「友達を持てというのが酷い助言ですか? 貴方にだって友人はいますのに」
    (ヴァレンティン「友? 誰かね?」)
    「私ですよ!」

ヴェロマカス・ロアホールドの病を密かに治したと言われるほどの世界的な癒し手にして薬草師。
ハチミツのようにゆっくり流れる声音で語り、あらゆる生命への敬意とアルケヴィオスの繁栄のための力を生徒たちへ教えている。
個人としても、二年前に学院へ連れてきたダイナに友達を作ってあげようと甲斐甲斐しく相手を紹介したりパーティーへ誘ったりしている一面も。天使か?
ただ穏和なだけでなく、生命の摂理を歪める禁忌の魔術に対しては憤怒を隠さず命を賭して対抗する姿勢を見せる聖人の中の聖人。

ゲーム上の性能はヴァレンティンと両面で(2)(G)(G)の重量担当。
サイズは4/4と緑としては並だが、ライフを得るたびに1マナで全クリーチャーに+1/+1カウンターとトランプルを与える能力を持つ。
ストリクスヘイヴンはトークンを展開しやすいのもあり、3回も誘発できれば普通にエンド級。
ヴァレンティンとはライフゲイン、トークンでシナジーを生成する。コストこそ被っているがエムブローズとも相性が良い。

◆教授・生徒
セラフィナ・オニキス/Serafina Onyx
「あなたたち二人はこの件の英雄になれそうかしらね。まあ、私はとやかく言える身ではないわ」

ある人物?の蘇生方法を探してストリクスヘイヴンへやってきた謎の教授。
遠い昔にはストリクスヘイヴンの生徒だったこともあるらしい。
彼女が「オリーク」の工作員を見つけた場面から物語は始まる。警戒を促しているが、能天気な学部長たちには気を揉んでいる模様。
ベレドロス・ウィザーブルームの巣に踏み込み会見するほどの能力を持つ一方、ドラゴンに対する怯え?も覗かせている。
一体何者なのか、学院にその正体?を知るものはいない。
「オリーク」の企みを見破りローアンとウィルを伴って神託者の聖堂へ向かったが、首領エクスタスの強制転移魔法が当たって最終決戦には不参加。帰還後は本名を名乗って屍術の教授となった。

  • ダイナ/Dina
    「次の日、トイレが近くなるの」

子供の頃に鬱枯病で壊滅した故郷の木立から、唯一救い出されたドライアドの少女。
ブラックユーモアと薬効はあるけどヤバい茶を振る舞う?のを好み、気配り上手でもある。
しかしながら望郷の念は深く、生命を生み出す禁忌の魔書を偶然手に入れたことから故郷を甦らせようと呪術に手を染める。
最終的に成功とは言い難い結果に終わったが、その過程で出会ったキリアンとは友達と呼べる関係となった。

その後は同じ大学内でも友達を作ろうと積極的に交流している。
相手の一人であるヴィックスがキリアンに対して露骨に嫉妬しており、なかなかモテる模様。

ゲーム上の性能は(G)(B)で1/3、能力はライフゲインに対応した相手のライフロスと、生け贄のパワーに対応したパワー強化。
専用のデッキを組めば、2マナという軽さで使える能力としてはかなり強力。後者の能力も軽量のサクり台として役立つ他、黒に多い低コストだがデメリットのあるクリーチャーをローリスクの強化に変換して奇襲的に大ダメージを与えられる。

  • ブレックス/Blex
    異様なほどの我慢強さと知性を備えた突然変異の害獣。
    今も姿をくらませており、その育ち過ぎた姿は居場所を突き止めた生徒に衝撃を与える。

ゲーム上の性能は(2)(G)で害獣と蜘蛛?コウモリ?昆虫への全体強化、デカくなった分普通の害獣より多い死亡時のライフゲインを持つ。
複数種族のロードなのでメインでも変わったデッキを組めるが、3/2と除去されやすいタフネスなのが典型的なロードの泣き所。

  • ウィロウダスク/Willowdusk
    本当の年齢は誰も知らないというドライアドの教授。
    迷子になって自分の根の中へ避難した生徒を保護して薬草の収集法を教えたのがきっかけで教授になった。
    薬草知識、害獣養殖、解剖技術などを喜んで教え、執務室ではお茶を淹れてくれる普通にいいおばあちゃん。?

ゲーム上の性能は(1)(B)(G)の3/3、限定されたタイミングで自分が得たライフか失ったライフの分だけ他のクリーチャー1体に+1/+1カウンターを載せる能力を持つ。
起動が自ターン限定で警戒も持っていないためテンポは悪く、大きく強化するには専用のギミックを要する。

  • ティヴァシュ/Tivash
    闇の軍勢を操り生と死の秘密を研究する教授。
    らしいのだが、ヴァレンティンからはライムのケーキとエルダーベリーのパイ目当てに大学間会議へ出席してる、甘やかされるの大好きなスイーツ系男子?とみられてる。威厳ゼロ。

ゲーム上の性能は(4)(B)で、ターン終了時にそれまでのライフを得た分だけライフを支払うことで同サイズのデーモントークンを生成する能力を持つ。
4/4で絆魂を持つので、打点が通れば単体でも4/4のデーモンを生成可能。
契約費はスイーツなのだろうか。

  • イェドラ/Yedora
    学院の庭師を勤めるツリーフォークの女性。
    死後を大学で過ごしたいと願う生徒や卒業生のために、それぞれの本質を表す樹々を一本づつ植え、その全員の名前を憶えている。

ゲーム上の性能は(4)(G)で5/5と緑としては控えめなサイズ。
フレーバーを反映してか、自分の非トークンのクリーチャーが死んだ時に森にする能力を持つが、マナ加速に使うなら事前に小型クリーチャーを並べてサクるのが最適解となる。鬼畜かな?

  • ギヨーム/Gyome
    学院の料理長を務めるトロール。
    故郷フェルンボスクの野趣あふれる風味を合わせることで地元の食材も変化に富んだメニューとなり、どの大学の生徒もセッジムーアの湿地を抜けてでも料理を食べにくる。
    一人前の量もトロールサイズ?デカ盛り?なのでかえって苦情が出るらしい。

ゲーム上の性能は(2)(B)(G)で非トークンのクリーチャーを出すたび食物トークン生成、1マナと食物トークン1つで破壊不能を付与する、料理長の名に違わぬ能力を持つ。
事前に他の手で食物トークンを用意しておけば出したターンでも1マナで除去耐性を得られ、5/3というパワー寄りの数値と能力も噛み合っている。

ロアホールド大学/Lorehold College

「どの歴史に学ぶかが、私たちの違いを形作ります。
時間は偶然と闘争の混沌としたダンスでしょうか、それとも文明は秩序ある理想へと邁進するのでしょうか?
ですが過去にはあらゆる疑問への回答がある、それは間違いありません。だからこそ我々はそれを蘇らせ、その真実を発見しなければならないのです」
――ロアホールドの過去起こし、テルード

ヴェロマカス・ロアホールドが創始した考古術の大学。モットーは「石を残らずひっくり返して探せ」。
ロアホールドの魔道生徒は魔道と同じかそれ以上に考古学者?でもあり、
アーティファクトの精査や秘本の解読、さらには偉人の霊を召喚?して過去を談話する?など、アウトドアな知識の探究者が集う大学となっている。
これだけ見ると大変マトモで健全な大学に見えるかもしれないが、「書物読むより直接話聞けばいいじゃん?」「数式組むより古代の魔法ぶっぱすればいいじゃん?」と基本脳筋気質。
極まると分厚い書物で?相手をぶん殴る?ので、おかしいやつはとことんおかしい。
冒険心?を胸に燃やす赤と過去を管理し尊重する白の組み合わせから、所属するのは歴史や?伝説を力としたり、?探求心に溢れた積極的な?タイプ。
学問的な元ネタは歴史を学ぶ歴史学や考古学であろう。

歴史的建造物群である柱落としを授業や居住にも使ってる他、歴史的人物の記念碑が並ぶ?彫像通りや、コレマ堂という千フィートもの長さの巻物を伸ばせるバルコニーを持つ多層構造のギャラリーが主要な施設となっている。

マスコットは生前の姿を模した像に過去の魂を住まわせた「霊魂?」。…マスコット?

ゲーム的な特徴は「墓地」。他には歴史的なアイテムを表すアーティファクトの利用や霊魂をあらわすスピリットの部族強化も得意。
墓地利用は色的にウィザーブルームじゃね?*6

◆学部長

  • プラーグ/Plargg
    「どうやってそれを手に入れたのだ?いや、気にするな。答えは聞きたくない」

浮き彫りを施して触覚で文字を読めるようにした魔法の羊皮紙「熱の字体」で盲目?を克服したオークの学部長。
戦史を専門とし、危険なくして得る物はなし?と教えているため、彼の生徒は常にあらゆることへ備えている。?

ゲーム上の性能はオーガスタと両面で(1)(R)の軽量担当。
タップによるルーティングと、5マナ+タップで3マナ以下のライブラリー直下の呪文をノーコストで唱える能力を持つ。
2/2と及第点のサイズはあるためルーティングだけが目当てでもまぁまぁ使える。

  • オーガスタ/Augusta
    「書物は極めて有用ですが、本当に遠い過去の出来事に興味があるのなら、なぜその場にいた誰かにきいてみないのですか?」

歴史的出来事の完全なジオラマを作り出して授業する霊魂の専門家。
美人なのだがストーリーでは一切出番の無い空気。

ゲーム上の性能はプラーグと両面で(2)(W)の重量担当…というほど重くもない。
タップしているとパワー、アンタップしているとタフネスを全体強化し、攻撃しているクリーチャーがいれば全てのクリーチャーをアンタップ後に任意のクリーチャーをタップできる。
オーガスタが攻撃せずとも誰かが攻撃していればよく、攻撃に参加していないクリーチャーもアンタップするためタップ能力を複数回使える等、警戒より融通が利く能力。
サイズは1/3だが本人の能力で実質1/4となるためシステムクリーチャーとしてはなかなか頑丈。戦場ががら空きなら2/3で攻撃も可能。
プラーグとはタップ能力でシナジーを形成する。

◆教授・生徒

  • クイントリウス・カンド/Quintorius Kand
    「実のところ、そういった情報は既に揃っております」

二足歩行する象型の種族、ロクソドンの魔道生徒。通称はクイント。
物を落とす、靴紐を解く、躓かせるなどの物体操作の魔法を使えるが、それを用いて相手を負かした結果、魔法に無関心な司令官の不興を買い二年前にランドルストーム軍学校を退学。
しばらく自分探しをした後にロアホールドの学生となった。
穏やかだが真面目でひたむきな性格であり、スコーンや飾り帯や小型犬や日傘のどうでもいい話を辛抱強く聞いて数千年も前に失われたロクソドンの都ザンダファーを発見した。
また大図書棟にもよく通っており、そこで友人になったウィル・ケンリスとはメイジタワーも観戦している。

ゲーム上の性能は(3)(R)(W)、スピリットのパワー強化とスピリットトークン生成の能力を持つ。
1体でも4点クロックとなるトークンは有力だが、本体の性能は2/4と5マナ多色にしては貧弱。使うならスピリットトークンの生成に特化したい。2回誘発する脱出とは特に好相性。

  • ホフリ/Hofri
    「いつでも話しかけてくれていいんだよ。自分は孤独だなんて思わなくていい。私もそうだった」

高い霊魔術の才能を持ち、活動的な実地研究者でもあるドワーフの教授。
学生時代はプリズマリを志望していたが、学生相談を経てロアホールドへ移籍。その霊感とプリズマリで磨いた芸術の技を合わせることで、霊の生前の姿を可視化・歴史的情報無しに彫像を構築するという前例のない技術を生み出した。
クイントリウスからも伝統的な師を得るとしたらホフリであってほしいと思われる実力者にして人格者。

ゲーム上の性能は(3)(R)(W)、スピリットの全体強化にトランプル・速攻付与、非トークンのクリーチャーが死亡した時にコピーのスピリットトークンを生成する能力を持ち、本体サイズも4/5とそれなり。レアリティもボックスも違うとはいえクイント涙目。
単なる除去耐性だけでなく、元々スピリットを多めにしておけばトークンになる前でも強化するのがえらい。

  • オスギル/Osgir
    執務室で悪魔殺しの巨大な剣?からエルフのオルゴールまで様々な物を週替わりで展示する、コレクターな巨人の教授。
    彼のコレクションは学生時代まで遡る。

王冠でもスコップでもあらゆる出土品を自室に溜め込むオスギル少年は、「歴史は我々全員の共有財産である!」と毎回指導される居残り沼の常習犯だった。
出土品は共有しないといけない…でも自分でも欲しい…さてオスギル少年はどうしたか?

そう、彼は魔法による複製術を修めたのである。希少価値こわれる
ついでに最小の残骸から再構築できる修復術?もセットで学んだ。

ゲーム上の性能は(2)(R)(W)、4/4警戒と本体の性能もそれなり。
あとはアーティファクト1つを生贄にしたパワー強化、そして最大の能力としてタップとXマナで墓地のXマナ以下のアーティファクト1枚を追放してトークンを2つ生成することができる。
要するに0マナならタップするだけで墓地から2倍にできる。こいつ絶対どっかで悪さするぞ。

  • ロシール/Losheel
    一日中自分が全く立ち上がらずとも?何でもできるようになる?ことを目標に機械式召使?を構築するロクソドンの女性。

ゲーム上の性能は(2)(W)、攻撃しているアーティファクトクリーチャーが受ける戦闘ダメージを0にする能力と、1ターン1回限定でアーティファクトクリーチャーを出した時1ドローの能力を持つ。
もっぱらアーティファクトクリーチャーを雑に特攻させ続ける能力だが、本体も2/4あるため場合によっては普通に壁したり攻撃に参加する。怠けられる日は遠い。

  • ラエリア/Laelia
    遥か昔に兵士たちに裏切られ死んだ戦士の霊魂。
    起こされたら自分が死んでる?と知った時は激怒した?が、今さら復讐もできないし気を取り直して決闘クラブ?を立ち上げて学生たちを訓練することにした。超ポジティブ。

ゲーム上の性能は(2)(R)で攻撃時にライブラリートップを衝動的ドロー*7、ライブラリーや墓地からカードを追放するたび+1/+1カウンターで自己強化する能力を持つ。
サイズは2/2だが速攻と自己完結した能力で出たターンでも3/3。追放したカードを使える点も含めて強力な部類のカード。

  • アリボー/Alibou
    数十年前に発掘された古代の戦闘用ゴーレム。流血沙汰より対話?を好むが、必要とあれば大学を守ると誓っている。

ゲーム上の性能は(3)(R)(W)で4/5の安定したサイズ、アーティファクトクリーチャーへの速攻付与とともに、アーティファクトクリーチャーの攻撃時にタップしたアーティファクトの数に応じた任意の対象1体へのダメージと占術を行う。
タップしているアーティファクトは種類を問わないので、マナアーティファクトを多く用意したり置物をタップする手段があると、より強力。

クアンドリクス大学/Quandrix College

「数とは世界に存在するものなのか?数学とは我々の脳内だけに存在する純粋に論理的な事象なのか?
これらは意見の一致をみない問題だ。それでも、現実というものの真に根本的な力を学ぶのは我々だけである――それは誰もが同意している」
――クアンドリクス大学、理論の学部長イムブラハム

ターナジール・クアンドリクスが創始した数魔術の大学。モットーは「数学こそ魔法」。
図形、自己相似、対称を学び、増加?拡大?乗算?を愛する自然界の科学者。
世間一般でイメージされる学者にもっとも近いのが、クアンドリクスの魔道士だろう。
理論や可能性を掘り下げる青の性質と生じた力を大きく成長させる緑の性質から、理論と自然体を兼ね備えた者?圧倒的なパワーを計算で制御する者に適性がある。
元となった学問は数学であろう。というかモットーからしてそうだし。

キャンパス本館は時間経過とともに変化する三次元格子で構成された、トーラスの講堂。他には内部が無限の理論的空間となっている水の立方体「アリスモドローム」や成長の魔法を強化する発達の庭園などがある。

マスコットは命を与えられた数式「フラクタル」。そのサイズは計算次第で自由自在。

ゲーム的な特徴は「数字」で、倍にする、パワーとタフネスが同数であるカードを参照するなどの面白い効果が多い。また、色の都合か土地利用を行うカードもある。

◆学部長

  • キアン/Kianne
    「あなたの名前がジモーン・ウォーラ、それともあなたがジモーン・ウォーラ、どちらですか?」

アルケヴィオス全土のマナ現象を研究してきたエルフの女性。
数学を用いて日々の生活を向上させる実践的な魔法を重視しており、生徒たちを守ろうとする思いは人一倍強い。

ゲーム上の性能はイムブラハムと両面で(2)(G)の軽量担当。
タップで土地なら手札に加え、それ以外なら追放する能力と、キアンとイムブラハムが追放したカードのマナコストの種類*8の分だけ+1/+1カウンターを置いたフラクタルトークンを生成する能力を持つ。
タップだけでトークンのサイズを大きくするには悠長過ぎるので後述のイムブラハムとセットで考えた方がよい。

  • イムブラハム/Imbraham
    「ここの生徒たちは私が預かります」

湾曲した嘴のように鋭い知性を持つオーリン(鳥)。
黒板に複雑な定理を素早く書きながら、首を真後ろに回して?生徒たちに話しかける。
謎を解明する意欲は大きく、未解決の方程式を解いたなら褒賞を与えると生徒に発信している。

ゲーム上の性能はキアンと両面で(2)(U)(U)の重量担当。
X+2マナとタップ能力でX枚カードを追放した後、キアンかイムブラハムが追放したカードから1枚を手札に加える能力を持つ。
キアンとは専用の能力を共有しているため特にシナジーが強い。
3/3で飛行を持っているためそれなりに殴ることも可能。

◆教授・生徒

  • ジモーン・ウォーラ/Zimone Wola
    「『理論』は、現実を組み立てる材料だからです」

クアンドリクスの教授であったニミローティ・ウォーラを祖母に持つ、神童と謳われる少女。
プリズマリに進学したアマカとシルバークイルに進学したニアニルーゴとは三人組の友人だがお笑いトリオ?ではない。
祖母が調べていたヴォルザーニの推論の解明に着手した頃、「オリーク」からも狙われるようになり…。

ゲーム上の性能は(G)(U)で1/2のシステムクリーチャー。
手札からの土地加速と土地の枚数で強化されるドローという2種のマナコスト+タップ能力を持つ。継続的に使えるドロー+マナ加速という時点で低速デッキでは極めて強い1枚。
おそらく相手からは真っ先に除去を撃ちこまれる。

  • アドリックスとネヴ/Adrix and Nev
    海のマナが豊富なピンザリ諸島出身の双子?のマーフォークの教授。
    突然の津波を予見し100人の命を救ったことで評価されている。

ゲーム上の性能は(2)(G)(U)。生成するトークンを倍にする能力を持つ。
これ自体にトークンを生成する能力は無いが、幸いストリクスヘイヴンはトークンを生成するカードが多い。
申し訳程度の2マナ護法はあるが、2/2と4マナとしてはかなり貧弱なので危険視されたらすぐ除去られる。

  • ディーカ/Deekah
    フラクタル大好きおb…お姉さん。
    胸が無さすぎて?高見沢俊彦?にしか見えない。

ゲーム上の性能は(4)(U)の3/3、唱えたスペルのマナコスト分のサイズのフラクタルトークンを生成する魔技と、4マナでトークン1体をブロック不能にする能力を持つ。
5マナ使うだけあって追加コスト無しでトークンを生成できるのはえらい。

  • ラクサ/Ruxa
    新理論は刺激的だけど大事なのは基本と教える熊の教授。以上。
    …お固い大学だからなのかクアンドリクスの人物はキャラが薄い。

ゲーム上の性能は(2)(G)(G)の4/4、バニラクリーチャー?への全体強化と俗に言うスーパートランプル、ラクサが戦場に出た時と攻撃時に墓地からバニラクリーチャーを1枚手札に加える能力を持つ。
要するにバニラロード。トークンは基本的にバニラなので相性が良い。

  • エシックス/Esix
    偶然生み出されてから計算し続けているフラクタル。
    数人の教授が停止を試みたが、すべてゼロ?で立ち消えてしまい止まらない。?

ゲーム上の性能は(4)(G)(U)の4/4。
ターン最初に生成したトークンを戦場にいる他のクリーチャーのコピートークンに置換する能力を持つ。
相手のクリーチャーもコピーできるので、6マナ払った上で継続的にトークンを生成できるなら強い。

学院関係者

  • カズミナ/Kasmina
    「あなたはまだ仲間になれるかもしれないって思っていた。あなたの才能を共通の善のために役立てられるかもしれないって。
    けれど、過大評価だったみたいね」

ケンリスの双子をストリクスヘイヴンへ招待したプレインズウォーカー。二人のことをウィルくん、ローアンちゃんと呼ぶ。かわいい。
アルケヴィオス出身ではなく、何らかの目的のために他のプレインズウォーカーを監視する、双子―――特にローアンへ興味を示すなど、謎は多い。

&color(foreground[,background]){text};{謎の賢者、カズミナ/Kasmina, Enigma Sage (1)(緑)(青)
プレインズウォーカー — カズミナ(Kasmina)
これ以外であなたがコントロールしているすべてのプレインズウォーカーは謎の賢者、カズミナのすべての忠誠度能力を持つ。
[+2]:占術1を行う。
[-X]:緑青の0/0のフラクタル(Fractal)・クリーチャー・トークン1体を生成する。それの上に+1/+1カウンターX個を置く。
[-8]:あなたのライブラリーからこのプレインズウォーカーと共通の色を持ちインスタントかソーサリーであるカード1枚を探し、追放する。その後、ライブラリーを切り直す。あなたはそのカードを、マナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
初期忠誠度:2}

3マナで緑青のプレインズウォーカー。忠誠度上げるだけの占術、コスト効率が微妙なトークン生成、奥義は-8なのに初期忠誠度はたった2…と、個々の性能はかなり抑えられている。
同色で3マナのぶっ壊れを産んだからちくしょう!?

単体だと微妙だが、最大の特徴は自分の能力を他のプレインズウォーカーも使えるようにする能力を持つこと。
敵ターンでも能力を使える4ハゲ《時の支配者、テフェリー》なら+2連打で忠誠度を大きく上げられるし、
スタンダード以外のルールなら初期忠誠度が7ある槍泥棒《ビヒモスを招く者、キオーラ》?で+2→-8というムーブも可能となる。
今後のカードプール次第で更なる独自の動きが期待できるだろう。

ストリクスヘイヴンの施設

エルドレインの五つの城を合わせたよりも広い敷地を持つストリクスヘイヴンには、五つの大学の他にも様々な施設がある。
あらゆる世界の魔法知識を納め、中心には強いマナが絡まり交錯する神託者の広間を備えた大図書棟とメイジタワー?を行うストリクスヘイヴンの競技場が代表的。

大図書棟に収蔵されている魔法は、実際のカードにおいてはパックに1枚確定封入されている「ミスティカルアーカイブ」として再現されている。時間のねじれ、精神の願望、悪魔の教示者といった往年の名カードもあり、(一部除き)ヒストリックやリミテッドで使用が可能となっている。特にリミテにおいては明らかにスタンダードではオーバーパワーなカードをいかにピック・カットするか、そしていかに使用するかという駆け引きが重要になってくる。

メイジタワーは五つの大学がチームを持っており、学院内外から大勢のファンが観戦しに来る団体競技スポーツである。ルールは以下の通り。

  • 2つのチームがストリクスヘイヴン競技場で対戦する。各チームは魔道士5人と1つの小型マスコット生物で構成される。
  • 競技場の端に立つ塔を各チームの所有とし、その頂上にマスコットを置く。
  • 相手チームのマスコットを奪い取り、自チームの塔の上へ運んだチームは1点を得る。
  • プレイヤー、マスコット、観客、競技場、あるいは競技の基本ルールに危害を与える魔法は全て、無効化される。でもマスコットへの催眠支配はOK。
  • 上記に該当しない魔法は全て、メイジタワー審判協議会による検討を条件として認められる。でもプレイヤーへの催眠魔法は違反らしいけど協議会は反則と見なさない。こいつら適当だな?
  • 試合は3つのフェイズで構成される。各フェーズはメイジタワーの砂時計が空になるまで続き、おおよそ20分間である(時に砂の最後の数粒が、なかなか底に落ちないこともある)?
  • 第3フェイズが終了した時点で、最大の点数を保有するチームが勝者となる。

教育と進路

ストリクスヘイヴンに入学した新入生は、一年の基礎教育課程を経て五つの大学のうち一つを選ぶ。
その後は大学を象徴する二色のマナに対応した二名の指導教官が生徒を担当。時に教官との間で相反する助言を与えられ、最終的に自分に合った専攻科目を選ぶことになる。
通常は大学の二色のうち一色だが、中には両方という者も。

最終的に修了*9し無事卒業した生徒の身の振り方は、別の次元を含む出身地に帰って魔法の力を役立てたり、更なる探求を求めて次元間を旅したり、大学での出会いや趣味を通じて新たに一所へ落ち着くなど様々。
教授としてストリクスヘイヴンへ戻るために研究を続ける者もいるし、ホフリのような特に優秀な生徒は、卒業後に大学から直々に教授職を提示されることや創始ドラゴンの親衛隊「龍護り」に加わることもある。

また、教授職を経てストリクスヘイヴンの在籍を終了した者は「名誉教授」と呼ばれ、客員教授や講演者として歓迎される。

手紙が開き、双子をストリクスヘイヴンへと招いた。ウィルは修正を期待し、ローアンは追記を期待した。



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*1 予備役将校訓練課程がモデル。アメリカの制度で、ものすごくざっくりいえば「一般大学に士官学校の学生待遇で通える」制度。
*2 ストリクスヘイヴンというセット自体がインスタントとソーサリーをテーマにしているが、プリズマリは特にその傾向が強い
*3 以下スペルと表記
*4 インスタントかソーサリーを唱える、もしくはコピーすると発動する能力
*5 相手が呪文や能力の対象とするのにコストを要求する能力
*6 この過去の対抗色とのテーマのズレは、ラヴニカの同色ギルド、ひいては歴代対抗色カードとの差別化のためでもある
*7 カードを追放し、ターン限定で唱えられるタイプの能力
*8 例えば(2)(G)と(3)(U)(G)なら3と5の2種類。同じ数字が複数ある場合は1種類として数える
*9 学年は不明。作中には4年生が出ているので、少なくとも4年以上と思われる