説明
- 定命者の運命と魂をもてあそぶ死神の一種。クラブギニョールでただひとり仮面をつけない。
- 魔王と同種の「魂使い」であるが、その性質は改造に特化している。
- 原型師ユマ、電魔レムリスと並ぶアガルマリス設計の代表格。
- 恐怖を司る館主マグノリアとは意見が合い、戯れと称し、共同で何体かの異形を作りあげている。
- つかみどころのない性格で、何事も面白いかどうかを優先する愉快犯。
- 高潔な女性を心身ともに冒涜し魔物に作り換えることを娯楽としている。
- 魂の扱いに精通しており、その特性から迷宮心臓部への立ち入りを許された数少ない存在。
外見
- 悪戯な笑みが似合う、半人半神のハーフスピリット。
- 身長は160センチ前半。バストはD。美しい脚線美が目を引くスタイル。
- 肌はチョコレート色。髪はアイスグリーンのショートへア。
- 服装の基本は黒いボディスーツに、網柄の黒いトレンカ。爪先と踵には黒いレースのカバー。装飾品として両手の二指に、長爪の指飾りをつける。
- さらにボディスーツの上からフードと、半身のみを覆うマントを羽織る。
能力
- 戦闘スタイル 近距離4:中距離4:遠距離2
- 基本は自立行動する磔台と仮面に攻撃をまかせ、自らは観戦に精を出す。
- 仮面が生みだす魔物をとりわけ多用し、対象の力量をはかりつつ対処しきれないギリギリのラインで弄ぶ。
- おどけた様子から一見隙だらけだが、それは活路を見出した冒険者の心身を踏みにじるための誘いである。
ステッキ(通常/快楽)
- 黄金で作られたルルの主武装。
- 魔力を通すことで、長柄とL字の刃をそなえた大鎌へと変形する。
- 近距離用。ステッキ時は通常武器として、軽快な打撃を繰り出す。
- 大鎌の刃は非物質で、肉体を透過し精神に直接快感を刻みつける。
マント(補助)
- 左半身のみを覆う、黒地に金装飾の長外套。丈の長さは足首ほど。
- マント内側は別空間へつながる窓となっている。主にルルの居室へと接続し、磔台や仮面を取り出す。
磔台(状態異常)
- マントから取り出される特殊形状の拘束台。
- 超自然の産物で、自ら浮遊して移動する。形状は十字形、X字形、Y字形の三種類。
- 付与する状態異常は「拘束」。各部に備えた触手は、対象を捕獲すると枷に変形する。物理的な固定に加え、束縛の魔力をともない入念に身動きを封じる。
処刑具(快楽)
- マントから取り出される執行装置。
- 磔台と同様に自立移動し自動で準備を整える。
- 処刑具は苦痛を快感に変換する。執行を終えると、対象もろとも磔台も蝋化する。
- 大釜(快楽)
- 十字形磔台で執行。熱した蝋が沸きたつ大釜に沈める。
- ギロチン(快楽)
- X字形磔台で執行。巨大な首枷で固定し、ギロチン刃を振り下ろす。ギロチン刃は大鎌同様に非物質。
- 鉄処女(快楽)
- Y字形磔台で執行。左右に開く人型の箱に閉じ込め、内部に隙間なく生えた快感電流を発する触手で蹂躙する。
- 大釜(快楽)
仮面(特殊効果)
- 従者の一種。マントから取り出されるルルの代名詞。
- 顔全体をおおうサイズの白い面で、起伏はなく、ペイントで表情らしきものが描かれている。ひとつひとつがルルのお手製。
- 射程に制限はなし。自ら浮遊し、通常はルルの周囲に留まるが、命じられると対象へと向かっていく。
- 特殊効果は「魔物化」。生物、無生物をとわず、寄生した対象を作り換える。
- 仮面は意志をもっており、ルルを親として認識している。取り付いた際に意志が表面化する。
- 魔物化に成功すると、仮面裏側への肉体の圧縮収納と受肉化が可能となる。
無貌(催淫/状態異常)
- 仮面が生物、特に女性に寄生した形態。
- 女性の顔に取り付き、寄生に成功すると、ペイントすらない真っ白な仮面に変形する。
- 抵抗を奪う機能として、取り付いている間は催淫の魔力放出する。
- 付与する状態異常は「憑依」。仮面に宿る意志が肉体を獲得する。
異貌(通常/捕獲/催淫/快楽/状態異常/特殊効果)
- 仮面が無生物に寄生した形態。
- 寄生した物質を支配し、その特徴を反映した魔物へと数十秒をかけて作り換える。仮面の意匠にもその特徴が反映される。
- 姿形、性能は玉石混合だが、番人に及ぶほどではない。
- 例外として、磔台と処刑具は魔物化前提で設計されているため、ワンランク強力な魔物となる。
死貌(快楽)
- とある仮面があまたの犠牲者を取り込んだ形態。
- ルルが作りあげた最初の仮面で、蝋像に寄生する特殊な性質をもつ。ルルが不要と判断した犠牲者を再利用する役目。
- 通常時は変哲のない一枚の仮面で、伏せた両目がペイントされている。
- 魔物化すると全てが一変する。
- 姿形は、数え切れないほどの蝋像が複雑に絡み合った芋虫状で、全身から無数の手足を生やしている。頭には蝋像で形作られた仮面を装着している。
- 全長は百メートルにもおよび、なお成長を続けている。通常時の仮面から、身体の一部のみを出現させることが可能。
- 能力は一つで、触れた対象に激しい快楽を与え蝋化する。移動だけで被害を生み、捕捉した対象には伸縮する腕を伸ばし、捕まえて取り込んでしまう。
- その肥大化しすぎた性能から、迷宮での全力解放をルル自身が禁じている。
特記
魂の窓
- 「拘束」付与した対象から、魂を覗くための鏡を具現化する。
- 鏡の具現化には多大な快感をともない、おおよその場合絶頂へと至る。
- 具現化した鏡は対象の胸前に固定される。生身でも蝋像でも、そのときどきの赤裸々な心情をありのままに観賞可能。なおルルだけでなく誰でも使える。
融合
- 「拘束」「憑依」付与した対象を中心に、奇怪なオブジェを生みだす。
- 仮面の寄生に成功した周囲の女性や物品を巻き込み、それぞれに癒着させ、一塊の造形へと変形させる。
- 通常はそのまま硬化し蝋像として佇むだけだが、まれに新たな自我を獲得した異形の魔物が誕生する。
災害級蝋化能力
- 市街地での「死貌」の解放。ルルが止めるまで、全ての生物を取り込み成長していく。
エピソード
メモ
- アイディアはデスマスク、グランギニョール、死神など特にひねりなく。
- 当初クラブギニョールは、火刑や水責めなどの拷問を用いた彫像化の予定でしたが、検討するうちに現在の形となりました。
- 特記にある「魂の窓」は、セーラームーンに登場する「夢の鏡」のオマージュです。
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