彫像化

Last-modified: 2023-01-09 (月) 10:00:45

説明

「迷宮の彫像化」もしくは「彫像化」と呼ばれる特別な呪い。

  • 犠牲者の肉体を石や金属などの固体へと組成変換し、精巧かつ不変不動の「彫像」へと貶める。
  • 彫像化の本質は「支配」。肉体のみならず、精神、魂という生命の三大要素へ深く干渉することで、因果をねじまげ犠牲者へと不可逆な変化をもたらす。
  • 彫像化が解除不能な段階に達することで、犠牲者の運命は彫像として固定化される。それは転生すら許されない、未来永劫に迷宮の所有物へと成り果てたことを意味する。
  • 彫像となった犠牲者からは、半永久的に魔力が生みだされる。

目的

「迷宮の彫像化」の目的は大きくわけて三つ。

1、彫像が生みだす魔力を利用した、迷宮へのリソース供給。

  • 迷宮は、例えるなら異次元をただよう航海船であり、動力として膨大なリソースを必要とする。
  • 加えて、各領域の維持や拡張はもちろん、呪物や秘宝の作成、新たな番人の育成など、リソースの用途は多岐にわたる。

2、彫像所有による、現実世界からのリソース奪取。

  • 現実世界において、魂は再利用可能な有限のリソースとされる。彫像所有は魂というリソースの奪取であり、現実世界に対する迷宮からの干渉力強化をもたらす。
  • 干渉力が増すほど、眷属による侵攻や、現実世界の改変などが容易となる。

3、魔王および眷属の趣味と実用。

  • 魔王を含む迷宮の眷属は、程度の差はあれど、犠牲者を彫像化することへの性的嗜好をもつ。変化過程を愉しむ者、玩具として利用する者、所有欲を満たす者など、様々な意図が存在する。
  • 魂は眷属にとっても価値の高いリソースで、特に従者や呪物の作成に欠かせない要素となる。

属性

「迷宮の彫像化」には、次の彫像化属性が存在する。

  • 鉱物・・・石材、宝石など。
  • 金属・・・貴金属、合金など。
  • セラミックス・・・陶器、磁器など。
  • 有機・・・木材、蝋、樹脂など。
  • 生体・・・真珠、珊瑚、象牙など。
  • 結晶・・・氷、チョコ、砂糖など。
  • ガラス(ガラス転移による色彩そのままに光沢付与と硬化)。

仕組み

「迷宮の彫像化」は、次の5段階を経て完了する。

1、肉体変化

  • 彫像化は快楽によって引き起こされる。その際、痛みや損失感はともなわない。
  • 基本的に、変化は身体の末端からはじまる。両手両脚→腰部→胸部→頭部、というのが通常の流れ。
  • 特殊なケースでは、全身がまだらに変化するもの、全身が均一に変化するものが知られている。

彫像化進行には次のタイプが存在する。

快楽進行型

  • 快感を受けるごとに少しづつ進行し、絶頂に達すると大きく進行する。
  • おおよその場合、1~2回の絶頂に至ることで完全に彫像化する。

絶頂進行型

  • 絶頂に至ることによってのみ、彫像化が進行する。
  • おおよその場合、3回ほど絶頂に至ることで完全に彫像化する。

2、感覚形成

  • 彫像化した肉体の各部位へと、擬似的な感覚機能を形成する。
  • 彫像化した全ての部位は、様々に程度の差はあるものの、刺激に対して快感を得るための性感を備えた触覚が与えられる。
  • 多くの場合、彫像化前同様に、目には視覚、耳には聴覚が与えられる。これは周囲の情報を得ることで、犠牲者に自らの境遇への認識を促すのが目的。
  • 特殊なケースでは、味覚、嗅覚が与えられることも。

3、精神汚染

  • 肉体の彫像化が完了した後、次のいずれかによって、精神への汚染がはじまる。
  • また精神を保ちより長く快楽に晒すため、休眠機能や発狂防止が施されることも。

快楽による責め苦

  • 彫像化前同様に思考可能だが、疑似感覚が生みだす快感に晒され続ける。
  • 場合によっては、彫像化完了時の快感を常に感じつつ、疑似感覚の快感が上乗せされるものも。

快楽の固定

  • 彫像化完了時の快感に、思考と感覚が固定される。
  • 主に絶頂中、または絶頂直前の状態が選ばれる。ごく稀に絶頂直前以前で固定され、快楽への飢餓感に悶え続ける場合も。

責め苦と固定の併用

  • 責め苦から固定、または、固定から責め苦。もしくは、それらのループ。

4、魂干渉

  • 肉体と精神を快楽で支配することで、原則不可侵である魂への干渉が可能となる。
  • 7日間をかけて、繰り返し繰り返し、魂へと「カルマ」を刻み、最終段階である所有化への下準備とする。
  • この段階以降、彫像化解除は極めて困難となる。

5、所有化

  • 犠牲者が快楽に完全屈服し、彫像化への抵抗が一切排除された最終段階。
  • 次の呪いを上乗せされ、7日間をかけて、迷宮の所有物へと変化していく。

不変の呪い

  • 1日目。いかなる手段によっても彫像化解除を不可能とする呪い。

不壊の呪い

  • 2日目。いかなる事象によっても彫像への損傷を不可能とする呪い。

耽溺の呪い

  • 3日目。犠牲者の精神を、快楽へと永久に封じ込める呪い。

炉の呪い

  • 4日目。犠牲者の快楽を魔力に変換し、迷宮へと供給する呪い。

業の呪い

  • 5日。犠牲者の縁者へとカルマを刻み、迷宮との縁を結ぶ呪い。

乖離の呪い

  • 6日目。本来属する世界から、犠牲者の存在を切り離す呪い。

所有の呪い

  • 7日目。犠牲者の存在を、迷宮に従属させる契約の呪い。

性質

「迷宮の彫像化」によってできあがる彫像は、呪いによって次の性質をもつ。

造形
基本的には犠牲者を模した極めて精巧な造形だが、より「実用的」に変形されている。

  • 頭髪。強度の点から一般的な彫刻のように塊としての造形部が大半となる。しかし美的観点から一本一本が緻密な造形部が残されることも。
  • 眉毛。頭髪同様の造形。
  • 体毛。手触りを優先し、一切の産毛は排除される。
  • 恥毛。多くの場合、そのままとされる。
  • 体内。骨、筋肉、内臓などは区別なく一塊と化す。
  • 分泌液。犠牲者のものと認識される範囲で、ありのままに固化する。

強度

  • 迷宮の加護によって、あらゆる損傷に対する極めて高い耐性を付与されている。しかし手段によっては、彫像化完了前であれば損傷は起こりえる。

重量

  • 素材を問わず、犠牲者の体重と比べていくらか重い程度。

感覚

  • 性感をともなう触覚が形成される。場合によっては、視覚、聴覚なども含まれる。

念話

  • 多くの場合、加害者と犠牲者、また犠牲者同士の意思疎通が可能。意図によっては、念話が一方通行のものも。
  • 来訪者であっても、特殊な才能、または迷宮で入手した秘法を用いて意思疎通が可能。

休眠機能、発狂防止

  • 犠牲者の精神を保ち、より長く快楽へと晒すことを目的とする。

抵抗力

解除方法

その他の呪い

 

一言コメント

  • 石化破壊的なものはセッションではあり得ますか? -- 2021-09-19 (日) 23:16:35
  • 管理人です。すみません。石化破壊はあつかいません。 -- 2021-09-20 (月) 08:33:58