『創世書記』新1章

Last-modified: 2019-08-05 (月) 17:15:45

目次

背景世界において

『創世書記』

『創世書記』新1章序


「エジット」による「グラン・ロロ」への侵略戦争は、「オリン」と「ウル」の
連合軍によって退けられた。戦いに傷ついた世界は、創界神の力により、
ゆっくりと回復していく。主を失った「エジット」の世界もゼウスの庇護を受け、
これから戦後の秩序が始まるだろう。アレックスが新たな創界神の訪問を
受けたのは、そんな時だった。 ―『創世書記』新1章序01―(小古龍シャルラ・ハロート?)


驚いたことに、その創界神は、世界を伴わず、単独でやってきた。
後にアレックスも学ぶ『転神』と呼ばれる技を身に着けたその創界神は、
自らを「インディーダ」の最高神ブラフマーと名乗った。彼は告げた。
「今、ウルは非常に危うい状態にある」と。 ―『創世書紀』新1章序02―(鉄爪竜ナーティ・ヤダルニ?)


「インディーダ」は、「ウル」から少し離れた領域の創界神であるという。
彼らは『ベルダナ』という予言書にある『ひとつの災いが除かれた後に来る、
より大きな災厄』を回避するため、ここを訪れたらしい。しかし、アレックスは、
彼らを信頼しきることはできなかった。 ―『創世書記』新1章序03―(溶弾龍ジャティス・ワラム?)


「百の言を費やすよりも、実見すれば理解できよう」ブラフマーは、アレックス
にゼウス=ロロとの面談を進言した。 ―『創世書紀』新1章序04―(火槍龍ティール・マーナム?)


ブラフマーの言いつけに従ったわけではないが、アレックスとしても、
いつロロとゼウスが分離するのか気になるところだった。しかし、
ゼウス=ロロの返答は、アレックスの期待に反するものだった。
「すべての世界は正しき秩序の元に整えてやらねばならぬ。我は
正しき力の主となって、全世界を導く使命を負ったのだ。このロロとともにな」
―『創世書記』新1章序05―(古代象龍マンモ・ラーガ?)


ブラフマーの言は正しかった。ロロは奪われ、帰ってこない。
「インディーダ」と共にアレックスの新たな戦いが始まる。
―『創世書紀』新1章序06―(古龍隊長ソルカットゥ?)

『創世書記』新1章


ゼウスとロロは離れることはなかった。「オリン」と「ウル」は一体となり、
新秩序の中心となるというのが、彼の考えだった。 ―『創世書記』新1章01―(勇猛の戦馬ペダソス・Z?)


ゼウス=ロロの方針にポセイドンやアポローンは
やや否定的に見えたが表立った意見はしなかった。
―『創世書記』新1章02―(海星龍デルピニオス?)


本来の世界に加え、ロロとラーの世界を加えた「大オリュンポリス」を
背景に持つゼウス=ロロに、逆らえる者はいないという現実もあった。
―『創世書記』新1章03―(幻翼獣アケク?)


戦いに敗れたラーたちは、創界神としての力を失い、スピリットとして蘇り、
ホルスの管理下に置かれることになった。 ―『創世書記』新1章04―(セフェル?)


ラー、セト、イシス、オシリス……彼らがどんな思いでいるかは不明だが、
力を失った彼らにはどうしようもなかっただろう。―『創世書記』新1章05―(太陽獣セグ?)


セトの世界はポセイドンの元に統合されるはずだったが、ポセイドンが
よしとせず、ヘルメスが一時預かることに。 ―『創世書記』新1章06―(砂海賊アイベクシード?)


オシリスの世界はアポローンが統合した。大戦開始当初から統合された期間が
長かったゆえ、もっとも混乱が少なかったようだ。 ―『創世書記』新1章07―(蛇王妃ネフェルーラ?)


もっとも、混乱が少なかった理由は、アポローンの統治の仕方によるところも大きかった。
彼は、自分の影響下すべてを染めることはせず、
「ナイラック」は砂漠の世界のまま残すようにしたのだ。
アポローンの配慮に、住人たちも敬意をもって従うようになったのだ。
すべてを自分の色に従わせようとするゼウス=ロロのやり方とは一線を隔すものだった。
―『創世書記』新1章08―(星獣竜キュパリッソス?)


ホルスとしては、「オリン」と「エジット」はもう少し距離を置き、規模は
小さくなっても独立した勢力となるのが望みだった。
―『創世書記』新1章09―(ホロホロルス?)


しかし、現実と理想は大きく乖離した。「エジット」はホルスが最高神とされ
ながらも、完全なる属領の扱いであった。―『創世書記』新1章10―(天空勇士ブルーヘロン?)


「エジットはこれからホルス様の下、新しい体制になっていくのね。
イシス様が満足そうで、あたしとしては一安心ってとこかな~」(エジットの天使長ソプディエル?)


ゼウス=ロロによって推し進められる「オリン中心論」。
正面から批判したのはアテナだけであった。―『創世書記』新1章11―(鋼鉄機士エヴァンゲロス?)


「オリン中心論」に肯定的な者も、否定的な者もいるが、
真にどうでもいいという態度の者もふたりだけ存在した。―『創世書記』新1章12―(神華の妖精アザレア?)


「エジット」や「ウル」の影響で、自分の美しさが損なわれるならイヤだ。逆に
もっと美しくなるなら大歓迎! でも、これ以上の美しさってどうなっちゃうの?
アプロディーテはそう公言してはばからない。 ―『創世書記』新1章13―(神華の妖精リコリス?)


アプロディーテともうひとりの神は、力のバランスなどものともせず、
あらゆる世界を自由気ままに行き来していた。 ―『創世書記』新1章14―(神華の妖精シロツメ?)


様々な創界神の思惑はあったものの、そのすべてを握りつぶし、
セウス=ロロは自分の理想へと邁進を始めてたのだ。―『創世書記』新1章15―(サンダー・Z・ビャッコ?)


すべてのきっかけは、ブラフマーとアレックスの邂逅にあった。
―『創世書記』新1章16―(爆心龍マ・オン -龍態-?)


ブラフマーが、ゼウス=ロロの野望を知りえたのは、「オリン」に所属する
ひとりの女神のおかげであった。 ―『創世書記』新1章17―(無双龍マ・ブゥ -人態-?)


女神からブラフマーにもたらされた情報はもう一つ。預言書『ペルダナ』に
記された存在、アレックスのことだった。 ―『創世書記』新1章18―(牙狼竜バクティー?)


『転神』の力を身に着けた「インディーダ」の神々は、自分の世界から離れ、
単独で行動することができる。 ―『創世書記』新1章19―(宮殿龍タージドラゴン?)


すぐさま「ウル」の勢力圏にやってきたブラフマーは、さっそくアレックスとの
接触を図り、現在の危険な状況を訴えた。しかし、状況打開を優先するあまり、
若い創界神が残している、スピリット的な直情への配慮を忘れてしまっていた。
ブラフマーが自分の性急さを自覚し悔やんだのは、アレックスが瀕死の重傷を
受けた後であった。 ―『創世書記』新1章20―(獅子竜トゥリバンガ?)


ブラフマーの助言を受け、ゼウス=ロロとの会談を設けたアレックスは、
ゼウス=ロロの変心を知ってしまう。彼女は思わずゼウス=ロロに
詰め寄ってしまう。「約束が違う!」 ―『創世書記』第1章21―(ウサノコ?)


それだけなら、軽くあしらわれて終わっていたところかもしれない。
しかし、彼女はくってかかった。全力で。「僕たちのロロを返せ!」
それが、ゼウス=ロロの逆鱗に触れたのだ。 ―『創世書記』新1章22―(ヤマシノ?)


反論に、返ってきたのは全力の制裁だった。
ロロの顔をした神から発せられた雷は、容赦なくアレックスの身を貫いた。
アレックスはわかっていなかったのだ。姿はロロであっても、
中身は力に酔ってしまったゼウスであるということを。
―『創世書記』新1章23―(ベニテングジカ?)


重症のまま捨て置かれたアレックスを最初に見つけたのは、
意外な創界神だった。アプロディーテは口元に手をやると、
面倒をおしつけるべく、アテナに連絡した。 ―『創世書記』第1章24―(神華の妖精イーリス?)


連絡を受け、アテナは直ぐに重症のアレックスをホルスの元に送る。ホルスと
アテナは、大戦以来の信頼関係を保っていた。 ―『創世書記』新1章25―(月輪機獣ムーン・グリズリー?)


ホルスはアレックスの治療はもちろん、「ウル」の他の創界神にも状況を説明。
その過程の中で、彼は初めて「インディーダ」とその最高神ブラフマーが
アレックスと接点があったことを知る。 ―『創世書記』新1章26―(聖刻兵スリーパー・ウアーブ?)


「インディーダ」と「エジット」の最高神同士による会談は、重症のアレックスを
間に挟んでのものとなった。ふたりの神は、お互いの利害の一致と、
アレックスへの協力を約束。後に「アレックス協定軍」と呼ばれる戦力の
主役たちが、最初の同盟を結ぶこととなった。 ―『創世書記』新1章27―(ガラフィンスネーク?)


ホルスからアレックスを託されたブラフマーは、彼女を抱え、
ただちに自領への『転神』を果たした。 ―『創世書記』新1章28―(円斬龍マ・クラム -人態-?)


アレックス負傷の一報は「ウル」の世界を疑惑とともに駆け巡った。
―『創世書記』新1章29―(焔竜魔皇マ・グー)


疑惑を解消してくれたのは、第1発見者であるアプロディーテだった。
―『創世書記』第1章30―(幻獣神姫エキドゥナ?)


アンタークは、共に戦ったアテナにコンタクトをとり、ゼウス=ロロの
「オリン中心論」を初めて知った。―『創世書記』新1章31―(電人トレイン?)


さらに、ホルスに接触したことで、アレックスが「インディーダ」に
保護されたことを知る。―『創世書記』新1章32―(小凰ニックス?)


アレックスが元に戻るまで、面従腹背を貫く……「ウル」の方針は固まった。
―『創世書記』新1章33―(闇騎士ランスロット)


唯一の慰めは、「エジット」と対話のチャンネルを確保できたこと。そして、
「インディーダ」がいることが希望となった。―『創世書記』新1章34―(古の獣王ギルガメシュ)


「インディーダ」の領域に怪我人ととも帰ってきたブラフマーに、
同じく「インディーダ」の創界神シヴァは激怒した。 ―『創世書記』新1章35―(ベビーエイリゴン?)


激怒の理由は、シヴァを置いていったこと。自分が行っていたら、
敵の大将に1発食らわせていた、と。だから置いていかれたのだが。
―『創世書記』新1章36―(エイリゴン?)


「俺様の化神で破壊してやろうか? なぁ、ヴァルドラム」(破壊神龍ヴァルドラム?)


ブラフマーが「オリン」と、というよりはゼウス=ロロと事を構えるつもりな
ことに対して、シヴァは積極的に支持を表明。 ―『創世書記』新1章37―(マザーエイリゴン?)


ケンカなら任せろ、それ以外のごちゃごちゃしたことは任せた、というのが
シヴァの意見だった。 ―『創世書記』第1章38―(ナヴァラサドラゴン?)


ゼウス=ロロはいずれ「インディーダ」に侵攻するだろう。―『創世書記』新1章39―(ムトゥードラゴン?)


幸いにも「オリン」は「インディーダ」からは遠い。準備の時間はたっぷりとは
いかずとも、きちんととれるはずであった。 ―『創世書記』新1章40―(ムリダンガムドラゴン?)


「エジット」とは協力の約束ができた。問題は、それ以外の勢力の出方であった。
―『創世書記』新1章41―(カタカリドラゴン?)


「オリン」の中にも、「エジット」の創界神たちに同情的なものも存在する。
それも味方につけたいところだ。 ―『創世書記』新1章42―(聖刻兵パラトルーパー・メエヘイト?)


何よりブラフマーには、ぜひとも味方につけたい勢力があった。世界の規模は
大きくないが、最も古い創界神の勢力だ。 ―『創世書記』新1章43―(神海牛王アステリオン?)


太古の創界神たちを味方につけるカギがアレックスであると、
ブラフマーは踏んでいた。 ―『創世書記』新1章44―(三叉銃の神海賊ディアマンテ?)


アレックス自身がどうしたいのかもまだ不明なこともある。
アレックスの回復を待ってことを進めるとブラフマーは決めたのだった。
―『創世書記』新1章45―(砂海賊神官ヒトコブ?)


アレックス、新勢力「インディーダ」、その「インディーダ」と接触したホルス
……すべての動きは、ヘルメスに監視されており、ゼウス=ロロに筒抜けであった。
ヘラをはじめとする側近たちに警戒を促されたゼウス=ロロだったが、
すべてのことを捨ておいた。そう、小物の思惑など、
世界の正しき流れに逆らうことができない砂粒のようなものなのだから。
―『創世書記』新1章46―(ピンシャー・ヴィヴム?)


ゼウス=ロロによる「正秩序による全時空統一」の親征が開始される。
大戦終結からわずか3か月目のことであった。 ―『創世書記』新1章47―(魔界騎士ベルドゴーン?)


「いいねェ、オリンのゼウス。野心が駄々洩れだぜ。
最高神はそうでなくちゃいけねぇ、姉者にも見習ってもらいたいもんだ」(アマハイドラ?)

神世界

エジットの神世界

ホルスの世界


新たに見いだされた天空勇士。ホルスと共に「インディーダ」へと旅立つ。(天空勇士ハルシエシス?)


ホルスはゼウス=ロロとの戦いに備え、とある鳳凰に目を付けた。(天空翠凰ファラ=ニクス?)


鋭い爪で獲物を狙う。一度目を付けられたら逃れられない!(天空勇士セネキオ・ホーク?)


「向かい風でこそ本当の力を発揮する。それが天空勇士というものだ」(天空勇士ヤツガヘッダー?)

その他


「オリンがエジットを下し、神世界の勢力図が大きく塗り替えられた。
インディーダはすでに動き出している。兄者よ、我らも動くか?」(手裏剣竜サイガニア?)


「情報収集はこのくらいでいいだろう。直に自分たちにも声が掛かる。
それまでは待機。全軍に通達だ。現場各員は現状維持」(甲羽騎士ツノゼイド?)

関連項目

神煌臨編
超煌臨編

外部リンク