Tradition/ゼティ・フォーリンテ

Last-modified: 2022-07-13 (水) 14:00:52

基本情報

  • イデア名:Zetti Follinte(ゼティ・フォーリンテ)
  • 身分:冒険家

父に憧れて竜を求めて冒険家となった少女。Night Theaterでは子供時代に異世界を旅した様子が描写されていて、ユミーリアと思われる霧の仙女とも出会っている。
竜を求めてファゴラントス山脈を訪れ、セーヌから道紡ぎのフルートを贈られるが、山脈そのものが竜であることには気付けなかった。

 

収録弾

Tradition

No.12 燐灯るエチュード(ゼティ・フォーリンテ)

 

冒険家ゼティ・フォーリンテにとって、竜は幼い頃からの憧れだった。いつだって経験を外へ外へと押し広げ、幼なじみとの婚姻も蹴って各地を放浪した彼女はその終点を竜と定めていた。秘境ファゴラントス山脈に万全の装備で踏み入り、木の枝にしなだれて寝たりつばめの卵で飢えを凌いだりするうちに妖精と出会う。蜘蛛の巣を取り去ってやると隠れ村に招かれ、進むべき道を指し示すという《道紡ぎのフルート》を贈られた。彼女が慣れない手付きでそれを吹けば、燐光が踊って周囲に広がる。

 

じつは彼女の目指すものは山脈それ自体であったのだが、理解できないままに彼女は流離う。

No.30 包み込むボレロ(ゼティ・フォーリンテ)

 

父から盗んできた夜色の外套は、幼いゼティ・フォーリンテをくるんで異界へと連れ去った。草むらに尻もちをついて森の中。三日月は平たく動植物は丸く、おぼろげな心を映すかのような世界。小鬼に小突き回されていたタオル生地の河馬をゼティが助けると、河馬は少女の肩に乗って方位を示す。細岩に固結びされて動けない火龍、繋がった天地で永久機関を成す滝、風の始まりと終わりを従える二対の壺、ノミ一本で迷宮を彫る男。幻想の博覧会を回った末に霧の仙女の出した難問を解くと、ファンファーレと共に風景が渦巻いて自室のベッドにすとんと落ちる。

 

驚きには事欠かない子供時代を経て、ゼティの危険を省みない志向が形成されてゆく。